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健康の輪デジタル新聞

2008年2月号

[特集]新しい検診・保健指導対策でメタボリックシンドロームを予防する!!

食生活、生活習慣の悪化から、内臓の周囲に脂肪がつくメタボリックシンドロームの人が増えている。放っておくと生活習慣病のリスクが高まり、死に至ることもある。
そのため、これからの健診がメタボリックシンドロームの予防に着目されることになる。

洋服を選ぶ時の腹囲ではなく、おへそを通る腹囲が
  男性で85センチ以上
  女性で90センチ以上
ならメタボリックシンドロームに要注意!!

メタボリックシンドロームに着目される健診

肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を引き起こす原因とされている内臓脂肪型肥満「メタボリックシンドローム」の予防に最近、力が入れられている。数人に1人の割合で該当者または予備群の人がいるためだ。

これを受け、厚生労働省は、40歳以上の被保険者・被扶養者には、メタボリックシンドロームに着目した健診・保健指導を義務づけることを、今年4月から開始することを決定した。

特にメタボリックシンドロームに着目している理由には次の3つが挙げられている。

  1. 肥満者の多くが複数の危険因子を併せ持っている
  2. 危険因子が重なるほど脳卒中、心疾患を発症する危険性が増大する
  3. 生活習慣を変え、内臓脂肪を減らすことで危険因子のすべてが改善される

メタボリックシンドロームを予防することで、生活習慣病の予防にもつながり、病気を未然に防ぐ健康な体にすることができるのだ。

40〜74歳については・・・
   男性の2人に1人、女性の5人に1人
が、メタボリックシンドロームが強く疑われる、または予備群と考えられている。
メタボリックシンドローム該当者数……約940万人
メタボリックシンドローム予備群者数…約1,020万人

参考資料/厚生労働省「平成16年国民健康・栄養調査結果」より

 

より具体的になる健診内容

健診ではまず、内臓脂肪蓄積に着目をする。内臓脂肪は腹囲とBMI値から判定をする。腹囲(おへそを通る腹囲)は男性なら85センチ以上、女性なら90センチ以上、またはそれ以下でもBMI値が25以上なら予備群または該当の可能性ありと判定される。

次に血糖、脂質、血圧、喫煙歴の状態からリスクレベルを判定し、情報提供から積極的な支援まで、その人の健康状態によって指導がされる。(ただし、服薬中の人については医療保険者による特定保健指導の対象としない)これにより、生活習慣を見直すきっかけを作ったり、自主的に生活習慣の改善に取り組めるようにしたりする。

積極的な支援に関しては、医師、保健師または栄養管理士の面接や指導をもとに、行動計画を策定することになる。 計画の策定を指導した人が進捗状況を評価し、対象者に主体的な取り組みを働きかける。

このように、具体的な対策を取ることにより、メタボリックシンドロームの該当者、予備群が減少することが望まれる。

私達も人ごととは思わず、健診を大いに利用して自分の健康状態を知ろう。 正しい知識と対策を指導してもらうことでこれから先の健康を維持していきたい。

参考資料/厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」

 

[健康長寿を目指して]健康100歳を目指して─無限の可能性を秘めた健康資源・微細藻類の栄養素(2)

原始地球の時代から悠久の時を超え生命を育み続けてきた微細藻類の細胞の中には、人類の健康にとって有用な様々な成分が含まれているのです。
前回は「脂溶性ビタミン」について解説しましたが、今回は「水溶性ビタミン」について取り上げます。

 

ビタミンB1

私達は、食事を食べ、消化し、エネルギーとして消費します。お腹が空くと体に力が入らなくなるのも、一種のエネルギー不足なのです。

エネルギーの中で糖質がありますが、お砂糖だけでなく、お米などの炭水化物やデンプンなども糖質なのです。 この糖質が分解され、エネルギーに変わる時に、酵素が働きます。それによって糖質からエネルギーが作られるのです。

この時、酵素の働きを助ける補酵素が必要となり、ビタミンB1は、この補酵素の働きをするビタミンなのです。

ビタミンB1が不足すると、糖質の分解がうまくできなくなり、疲労物質である乳酸が溜まり、疲れやすくなってしまいます。 また、このビタミンは熱に弱く、体内に貯めておく事ができないので、毎日摂り入れることが望まれます。

ビタミンB2

生活習慣病の予防の為には、体内に脂質を溜め過ぎない事がとても重要になってきます。脂質の代謝が悪くなると、さまざまな生活習慣病の引き金になってしまうのです。

ビタミンB2は、脂質の代謝に関係するビタミンです。 体内の脂質が多くなると、必然的にビタミンB2の必要量も多くなるのです。

その他、皮膚や爪、髪などを作るのも、ビタミンB2の働きであり、成長を促進させる働きを持っているのです。 ビタミンB2は、老化物質である過酸化脂質の分解も助けます。

ナイアシン

脂質、糖質、たんぱく質の代謝に不可欠であり、ビタミンB3とも呼ばれています。循環系、消化系、神経系の働きを促す栄養素です。

お酒を飲み過ぎると二日酔いになりますが、これは体内にアセトアルデヒドが溜まってしまう事によります。 このアセドアルデヒドの分解にナイアシンが使われます。 二日酔いの予防にも必要な栄養素です。

お酒を飲み過ぎる人は、ナイアシン不足に気をつけましょう。不足すると、舌や皮膚が荒れ、食欲もなくなります。

ビタミンB6

5大栄養素の一つでもあるたんぱく質は、体内でアミノ酸に分解され、またアミノ酸から合成されます。 アミノ酸は20種類あり、そのうち12種類は、体内で合成されますが、8種類は、必須アミノ酸と呼ばれ、食事から摂り入れる必要性があります。

ビタミンB6は、たんぱく質を分解したり、アミノ酸を別のアミノ酸に作り換える補酵素として働きます。

皮膚や粘膜をはじめ、ヘモグロビン、抗体等もたんぱく質から作られますので、ビタミンB6が不足すると、アミノ酸代謝も弱くなります。 また、興奮を抑える事から、気分のリラックスを促します。

ビタミンB12

貧血は赤血球の不足などでも起こりますが、ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球の生成に深く関わります。

ビタミンB12は、赤血球の中のDNA合成に必要な葉酸の働きを助ける補酵素の働きをします。 どちらか不足しても、赤血球の減少が起こります。

悪性貧血などは、ビタミンB12と葉酸を補給する事で改善されます。

葉酸

葉酸は、DNAの生成、修正に大きく関与する栄養素です。 DNAは新しい細胞を作り出す時に、遺伝情報などを正確にコピーし、新しい細胞を作らなければなりません。 この時に葉酸が働きます。

このように、葉酸は正しい細胞分裂を助け、新陳代謝や成長に必要不可欠な栄養素といえます。

パントテン酸

お肌の若さや健康を保つにはコラーゲンが必要となります。 パントテン酸はコラーゲンの生成に必要なビタミンCの働きを助ける事で健康な美肌を守ります。

また、副腎皮質ホルモンの合成を促す働きがあります。 このホルモンは、血糖をエネルギーに変えたり、体内の細胞に十分血液が行き渡るように働きかけるので、抵抗力増強の働きがあります。

ナイアシンやビタミンB2と共に、脂質や糖質をエネルギーに変える働きを助け、脂質を溜まりにくくしてくれます。

ビオチン

皮膚の健康を守る上で必要となるのがビオチンです。アトピー性皮膚炎の原因となる物質を体外へ排出する働きがある事から、皮膚病の治療にも使われます。

筋肉痛や疲労等を防ぐ働きもあり、ブドウ糖の分解合成に関わる重要な役割を持っています。

ビタミンC

美容や健康に必要とされるコラーゲンを作る際に重要な働きをします。コラーゲンは細胞同士をしっかり結びつけたり、骨を強くしたり、血管や筋肉を丈夫にするとともに、皮膚、骨、粘膜の形成を担います。

また、老化や病気との関係が深い活性酸素の反応を抑える抗酸化作用を持っており、β‐カロチン、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンとともに、体内の活性酸素を取り除いてくれるのです。
脂溶性ビタミンは細胞内で、水溶性ビタミンは細胞外で働くといった、ダブル効果が良いとされています。

肌のシミやしわ、ソバカスの原因とされるメラニンですが、紫外線により発生する活性酸素を除去する事で、メラニンの肌への沈着を防ぎ、予防すると共に、一度できてしまった黒色メラニンを無色メラニンへ変化させ、目立たなくする働きもあります。

* * *

健康や美肌のためには欠かせないビタミンですが、これらを偏らないようにバランスよくしっかり補い、元気で若々しく毎日を過ごしましょう。

 

[気になる実になる健康講座]アメリカ合衆国FDA─安全・安心に食べられる真の食品を見極めます(Part.2)

食品、化粧品、医薬品など、健康に関連するあらゆる製品の安全性と品質を評価しているFDA。世界最高水準の審査基準で、具体的に何を規制しているのか、どのように規制しているのでしょうか。

“Food and Drug Administration”
フード・アンド・ドラッグ・アドミニストレーション
食品医薬品局

 

ありとあらゆる製品を規制します

FDAは人の健康に関することならどんなことでも規制、監視しています。司法権で言うと、血液銀行から家畜に与える飼料まで、そして電子レンジからインフルエンザ予防接種まで、毎朝使う保湿クリーム、夕食のサラダに使う農産物、あらゆるところに及びます。つまり、一般の人が手にする製品のほとんどを規制しているのです。

特に、化粧品や食品の80%(※1)の規制はFDA内の食品安全応用栄養センター(CFSAN)によって行われています。

CFSANでは、食品が安全か、衛生的か、健康によい物か、表示は正確かを監視しています。化粧品に関しては、その製品が安全で適切な表示がされているかどうかを確実にしています。

もちろん、輸入食品も規制しています。どこの国でも同じですが、アメリカでも、冷蔵技術や国際輸送などが発達したおかげで、世界各地の魚や季節はずれの果物でも食べることができるようになりました。これら全てを安全に口にすることができるのも、CFSANが責任を持って監視・規制しているため。 スーパーなどに並ぶ一つ一つの製品がCFSANの監視により、販売されているのです。

※1アメリカ農務省が規制する食肉製品、家禽製品、特定の卵製品を除く。

アメリカ合衆国FDA・バッジの画像2007年2月28日、アメリカ合衆国の FDA(食品医薬品局)にドナリエラパウダーを機能性食品(健康食品)として申請。
同年8月15日、厳しい審査の結果FDAより正式に承認・登録され、ドナリエラは世界的に真の「本物」と認められました。
FDAの使命
FDAは自らの使命をはっきりさせ、その目的と行政的権限の範囲を宣言しています。

「医薬品および動物用医薬品、生物学的製剤、医療機器、国内の食糧供給、化粧品、そして電磁波を放出するような製品の安全性と有効性を保証することによって国民の健康を守ることが、FDAの責務である。
加えて、医薬品や食品をより効果的に、安全に、そしてより安価にするための技術革新を加速させることによって国民の健康を増進すること、そして国民が自らの健康を増進するために必要な医薬品や食料に関する正しい、科学に立脚した情報を国民に与えることもまた、FDAの責務である。」

 

健康を守るための厳しい審査と基準

食品は農場から生まれ、食卓に出されて人の体へと入っていきます。 いわば、人は食物連鎖の中の「最終の環」。全ての工程を規制してこそ、食品の安全が保たれると言っても過言ではありません。

そこで、CFSANは食品添加物の安全性を調査したり、栄養特性の効能についての科学的な調査を行ったりすることで食品の安全性を確実にしています。
あらゆる製品を監視・規制のために、CFSANは店舗調査、サンプルの収集と分析、販売前審査などを行います。 新製品はもちろん、すでに市場に出回っている製品のチェックも行っているのです。

これだけ厳しい基準を設けていても、まだまだ懸念される分野はたくさんあります。 例えば、自然発生する毒物、鉛や水銀などの毒性金属、バイオテクノロジー由来製品など。 これらについても、将来を見ながら調査を続けています。

FDAが規制する製品
* 食品(生肉・生の家禽、特定の加工卵を除く)
* 化粧品
* 動物薬、飼料
* 処方薬、非処方薬
* 血液製剤、ワクチン、移植用組織
* 医療機器
* 放射線を出す医療機器

 

全ての人が健康でいられるように努力を続けています

食品そのものが安全であることはもちろん、赤ちゃんからお年寄り、様々な体質の人、全ての人に安全であるためには、成分などの正しい表示も必要です。ラベル記載されたものを含まない製品が無いか、アレルゲン表示がきちんとされているか、CFSANは食品ラベルの向上にも力を入れています。

これからもFDAは、「食品と化粧品を安全に保ち、良好な栄養を促進するために働く」という使命のもと、人々の健康を守っていきます。

CFSAN(食品安全応用栄養センター)が行っていること
○香料や着色料などの食品添加物の安全性

○バイオテクノロジーを通じて開発された 食品と成分の安全性

○災害分析と危機管理点規制

○食品の栄養特性について効能の科学的調査

○食品に発生する化学的・生物学的汚染物質に関する健康リスクを扱うための規制プログラムと研究プログラム

○食品、化粧品の適切な表示を扱う規制と行動

○健康食品、ベビーフード、医療用食品の安全性を統治する規制と政策

○食品業界の監視と遵守

○消費者教育と業界窓口

○州や地方政府との協力的なプログラム

○国際的な安全性調和の為の努力

 

 
イスラエル地図

[トピックス]ユダヤ民族のアイデンティティー(2)シャバットに「許される事、許されない事」

古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。 地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルをご紹介します。

 

敬虔なユダヤ人は、旅行はもちろん、車も運転せず、食事のための煮炊きや料理もしません。 また、電話にも出ず、ペンも持たず、シャバットの1日を他の週日と区別しています。 そのため、街もユダヤ人の大半の商店は閉まり、路線バス、鉄道等の公共交通機関(タクシーを除く)は運休します。


街行く正統派ユダヤ人

さて、安息日に禁じられた仕事のことを『メラハー』と言いますが、それが何かについて聖書の中には、具体的にわずかな例しか挙げられていません。 「耕すことと刈り入れ」、あるいは「火を焚くこと」などです。 火の使用が禁止されていることから、電気は火の一種と拡大解釈され、ラジオやテレビも使用出来ません。 また、ボタンやスイッチを押すという動作は「仕事」として考えられることから、イスラエルのホテルや宗教者のアパートには、シャバット用のエレベーターがあり、シャバットの伝統に従い生活をしている人が、自分の降りる階のボタンを押さないで済むように、一定時間を経過すると自動的に扉が閉まり、そして各階に停止するよう、シャバットには特別運転に切り替えられています。

一般的に、スポーツや踊りは禁じられていますが、シャバットに喜びを添えるものとして、控え目という条件付きで、野球や水泳などは許されると解釈する人もいます。 また、正統派のユダヤ教徒は当然、車の運転は禁止ですが、シナゴーグに歩いて行ける距離に居ない場合、「シャバットの礼拝を守ること」の方が重要であるという理由から、許されると解釈する人もいます。

ところで、人命救助など緊急の場合、シャバットでも仕事を行っていいのか、また投薬は許されるのか。 粉を挽くことが禁じられているので、薬の調合が禁じられ、さらに薬を用いることが禁じられる…。 一般的には、医療行為も禁止事項に数えられていましたが、子供の割礼式は、シャバットに許されていました。 イエスは福音書で、「まして人を癒すことが、安息日違反になるはずがない」としていることから、生死に関わる問題は、シャバットに優先するという律法が出来ました。

この現代社会において、厳格にシャバットの教えを守っている正統派や保守派の一部の人達もいれば、改革派または、そのどれにも属していない人達など、普通と変わらない生活をしている人も多く、現在は実に様々です。 経済の街・テルアビブではシャバットに海岸や遊園地で行楽を楽しむ人々の姿を多く目にしたり、宗教都市・エルサレムでも、シャバットでも営業するスーパーが開店するなど変化が見られます。次回は、シャバットの1日をご紹介します。


神殿の丘(エルサレム)

 

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