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健康の輪デジタル新聞

2023年12月号

この花が「県花」の都道府県はどこでしょう? この花が「県花」の都道府県はどこでしょう?

日本三大盆踊りのひとつである阿波踊りや世界最大級の大きさを誇る鳴門の渦潮などが有名です。その他にも自然、歴史、文化など見所の多い県です。
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加齢とともに気になるぽっこりお腹。その正体は内臓脂肪です。食習慣や運動習慣によっては、痩せている人でも内臓脂肪は蓄積されます。毎日の食事に代謝を上げる食材を取り入れ、スッキリと新年を迎える準備をしましょう。

 「太っているわけではないのに、下腹だけがぽっこり出てしまう」「体重は変わらないのに、ウエスト周りがキツくなった」…、そんなぽっこりお腹の原因は、ズバリ「内臓脂肪」です。
 食事で取ったエネルギーが使いきれず脂肪になり、それが胃や腸などの内臓の周りについてしまうことで、お腹がぽっこりしてしまいます。
 内臓脂肪が過剰につくとお腹がぽっこりするだけでなく、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病に陥りやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクも高くなりますが、きちんとポイントさえおさえれば、内臓脂肪は減らすことができます。
 脂肪がつきやすくなるのは年齢とともに代謝が落ちるため。したがって効率よく代謝を上げればぽっこりお腹とサヨナラすることができるはず。
 代謝を上げるポイントは、筋肉量を上げる、体温を上げる、血流をよくするの3つ。いずれもバランスの良い食事と適度な運動が必要ですが、今回は食事にスポットをあて、積極的に摂取すると効果のある食材を紹介します。
 筋肉量を上げるためには、脂肪の少ない肉や魚、大豆製品、乳製品など筋肉の主成分であるタンパク質を積極的に取りましょう。
 体温を上げるためには、生姜や黒豆、玄米、ごま、白湯、ネギなどが効果的。体温が1度上がると基礎代謝は12〜13%アップします。
 血流をよくするためには、青魚や玉ねぎ、ニンニク、納豆、かぼちゃ、ココアなどで血行をよくすることが効果的です。
 これからの年末年始シーズンは、食事会などで外食が増えがちですが、普段しっかり調整できていれば、多少の乱れはすぐ取り戻せますよ。

 日本でもしめ縄・門松の準備や初詣にお年玉など地域によって年末年始の風習が異なることがあります。特に世界に目を向けると、いろいろな面白い過ごし方を知ることができます。
 例えば、カウントダウン時の中継地でも知られるスペイン・マドリードでは、プエルタ・デル・ソル広場の時計の鐘の音にあわせてぶどうを食べるという風習があります。
 これは1900年代に大豊作で余ったぶどうを「幸せのぶどう」としてふるまったのが始まりだそう。
 1年は12ヶ月なので、12粒を食べきるとその年は幸せになれるといわれています。
 簡単そうに思えますが、プエルタ・デル・ソル広場の鐘が鳴るのは3秒に1回。12粒食べきるのは意外と難しいようです。所変われば年末年始の過ごし方も変わりますね。

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健康長寿をめざして

本格的な高齢化社会を迎え、年齢を重ねるとともに、膝、腰、肩などの関節の痛みが気になる方が増えているようです。これらは、骨、筋肉、靭帯などの組織と、それらが集まった関節や脊柱などを含め、総称して運動器と呼ばれています。特に将来的な介護予防のためにも日ごろから運動器の健康維持を心がけることが大切です。

介護の原因となる関節の疾患

 介護の原因としてトップに入るのが運動器疾患で、骨折、転倒、関節疾患、骨髄損傷が原因となり、介護を余儀なくされる高齢者が非常に多いようです。
 運動器疾患の中でも特に多くみられるのが変形性関節症で、関節への負荷が原因で軟骨がすり減り、関節内に炎症を起こすことで、軟骨変性などが起き、関節の骨同士がぶつかり合うことで痛みが生じたり、水が溜まったり腫れが生じたりして、正常に動かしづらくなってしまいます。
 特にひざや股関節に起こる人が多くみられ、ひざに起こるものを変形性膝関節症、股関節に起こるものを変形性股関節症と呼んでいます。

変形性膝関節症と
変形性股関節症

 私たちは日常生活において立ったり座ったり、階段の上り下りや重い荷物を持ち上げる時など、ひざ関節や股関節に大きな負荷をかけて生活しています。
 長距離を歩いて移動したり、畑仕事などで関節に負荷をかけたりすることが多いと軟骨もすり減ることが多くなるため、炎症を起こしやすくなります。
 罹患する確率としては、女性は閉経後に骨や軟骨が弱くなりやすいこともあり男性よりも1.5倍多く、患者数でみると女性の方が男性よりも2倍多いとの報告があります。
 股関節にもひざとほぼ同じ負荷がかかるため、変形性股関節症も多くみられます。
 これらは一度罹患するとなかなか治りにくいため、リハビリや痛み止めなど、長期にわたり治療が必要となり、重症化した場合は人工関節などを入れる手術なども行います。予防のためには屈伸やスクワットなどの運動もお勧めで、体重が多い人は5%減量することで症状が有意に改善したという研究報告もあります。
 その他にも近年では、軟骨のすり減りや変形によっておこる変形性関節疾患に良いといわれる食品の摂取で予防や治療を助けることも推奨されています。

N-アセチルグルコサミンを摂取しよう

 関節軟骨は水分をたっぷりと含んで潤ったスポンジのようなイメージで、関節の骨と骨がぶつかるのを防ぐクッションの役割をしています。この大事なクッションがすり減らないように日ごろから予防をすることが大切です。
 N-アセチルグルコサミンは、コンドロイチンやヒアルロン酸などの材料にもなる軟骨の主成分で、主に多糖体とタンパク繊維で構成されています。
 また、コンドロイチンやヒアルロン酸などは摂取すると一旦分解され、N-アセチルグルコサミンに再生されますが、N-アセチルグルコサミンを摂取した場合は、そのまま軟骨成分に利用されるため非常に効率が良く、ヒアルロン酸と比較しても約3倍も効率が良いのです。逆に、N-アセチルグルコサミンからコンドロイチン硫酸やヒアルロン酸も作ることができるため、基本的には摂取することがお勧めです。
 変形性膝関節症の患者を対象とした臨床試験報告では、摂取4週間後から症状の改善が見られ8週間後にはさらに改善されていました。また、N-アセチルグルコサミンは、軟骨細胞を活発にし、軟骨の再生を助けることが報告されており、軟骨細胞が活発になると骨の再生を助けることになるため、関節保護には一石二鳥です。
 運動器は、骨、筋肉、靭帯など複合的に関わりあっているため、筋肉成分や軟骨成分、炎症を抑える成分など複合的に取り入れることをお勧めします。
 寒くなると関節の痛みも現れやすくなるため、今からの予防と対策を心がけてみましょう。

読めたら自慢できる!難読漢字

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健康講座&料理
キニナル昔ながらの手当て

つい飲みすぎた翌朝に待っている二日酔いは辛いですよね。そんな時に効果的なのが、シジミの味噌汁ときゅうりの搾り汁。お酒を飲むシーンが増える年末年始に覚えておきたい知恵ぐすりです。

 お酒を飲みすぎた翌朝に待っている辛い二日酔い。この症状を解消するためによく知られているのが、何といってもシジミの味噌汁です。

 シジミには、必須アミノ酸のひとつであるメチオニンをはじめ、シスチン、システイン、タウリンなどのアミノ酸が豊富に含まれており、肝臓をいたわり、アルコールの分解を早めてくれる役割があります。
 また、ビタミンB2が肝臓の解毒作用と胃の粘膜を構成する細胞を再生・保護し、鉄、亜鉛、銅などを含むミネラルが血液の健康を維持し、肝臓の働きを円滑にしてくれます。
 さらに、シジミには貝類の中でも1、2位を争うほどカルシウムが豊富に含まれており、アルコール分解酵素の働きを活発にしてくれるのも特徴です。
 そんなシジミを味噌汁にすることのメリットは、味噌とシジミの両方に含まれる必須アミノ酸メチオニンの働きが増強すること、そして、味噌に含まれるイソフラボンやサポニン、レシチン、乳酸菌などがシジミの成分と複合的に働き、その相乗効果で肝臓機能の回復をサポートしてくれることです。
 また、きゅうりの搾り汁もとても効果的です。二日酔いによる不調の原因は、アルコールを分解する時に生まれるアセトアルデヒドという有害物質で、このアセトアルデヒドの濃度を下げることが重要です。そして、きゅうりに含まれるカリウムにはその分解を促す作用があるのです。さらに、カリウムには利尿作用や老廃物を排出する働きがあるため、むくみを取ったり、体の熱を体外へ逃すのにも有効です。
 作り方は、きゅうり1本をすりおろし、布巾で濾すだけといたって簡単。即効性が高く、吐き気や頭痛、めまいなどどんな不調も素早く解消してくれるので、朝一番に体に入れれば体が目覚め、一日を快適に過ごすことができますよ。


 ヨーグルトで漬け込むことにより、お肉が柔らかくなります。味付けはニンニク、生姜をはじめオールスパイスで下味をつけています。オールスパイスは香辛料の一種でシナモン、グローブ、ナツメグの3種類をミックスしたような香り。後味がほんのり甘くお菓子にも使われ、カレーや肉料理とも相性がいいのでひと振りするだけで味付けに奥行きが出ます。小麦粉にベーキングパウダーを混ぜると余分な水分を飛ばしてくれるのでカラッと揚がります。さらに最後に軽く片栗粉をまぶすことにより、カリッと軽めの仕上がりになり、冷めてもベタつきにくくなります。

材料
  • ・鶏手羽元 ……………10〜20本
  • <下味調味料>
  • ・すりおろしニンニク(小さじ1)
  • ・生姜(小さじ1)
  • ・胡椒(適量)
  • ・オールスパイス(少々)
  • ・オリーブオイル(大さじ1)
  • ・小麦粉(100g)
  • ・ベーキングパウダー(小さじ1)
  • ・片栗粉(適量)
  • ・揚げ油(適量)
  • <漬け込み用塩トマトヨーグルト>
  • ・塩ヨーグルト(80g)
  •  ※ヨーグルトに対して3%の塩
  • ・トマトジュース(80cc)
  • <トマトソース>
  • ・トマトピューレ(200g)
  • ・ケチャップ(80g)
  • ・オリーブオイル(大さじ1)
作り方
  • [下準備]
  • 鶏手羽元は骨に沿って包丁で切れ込みを入れる。ボウルにヨーグルトと塩を混ぜ合わせて塩ヨーグルトを作り、トマトジュースを加えて合わせ、鶏手羽元を漬けてラップをし、30分漬け込む。

  • @ 下準備で漬け込んだ鶏手羽元に<下味調味料>を入れ良く混ぜ合わせ、小麦粉、ベーキングパウダーを加え全体に絡める。
  • A @の鶏手羽元に片栗粉を薄くまぶし、160〜170℃に熱したサラダ油で6〜7分全体がこんがりとしたきつね色になるまで揚げ、よく油を切る。
  • B トマトソース>を作る。トマトピューレをミキサーで滑らかになるまで撹拌し鍋に移し、トマトケチャップ、オリーブオイルを加え中火で温める。
  • C ポテトやサラダなどを添えて完成!
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの風土・文化 D

 ユダヤ教とは、古代から現在に至るまでのユダヤ民族(イスラエル民族)の宗教の総称です。現在、全世界にシナゴーグ(礼拝堂)とユダヤ教徒が散在していますが、国籍や言語などが異なっても、シナゴーグの礼拝に集まる人々はいずれもユダヤ人です。
 ユダヤ教はイスラエルを中心に、世界で約1500万人が崇拝しており、安息日「シャバット」は火をおこしたり文字を書いたりといった「仕事」をしてはいけない、などの厳しい戒律で知られています。紀元前から3000年以上の大変古い歴史をもち、海や山、川、世の中の全ての物を作りだしたという天地創造の神こそ唯一の「神」だと信じています。旧約聖書にはこの教えがまとめられています。
 このユダヤ教を含め世界三大宗教といわれるキリスト教、イスラム教の聖地エルサレムについては、城壁に囲まれた旧市街の面積は約1平方qあり、ムスリム地区、キリスト教徒地区、ユダヤ教徒地区、アルメニア人地区の4つの区画に分けられています。聖書にもこの街が堅固な壁に守られた重厚な城塞都市であったと記述が残されています。現存する壁はオスマン帝国スレイマン1世によって1538年に建造されたもので、周囲約4・5q、高さ5〜15m、厚さ約3mで、43の見張り塔と8つの門があります。
 ユダヤ教徒地区にある「嘆きの壁」は、紀元前20年にヘロデ大王が建造した神殿を取り巻く外壁の西側部分です。嘆きの壁の名称は、神殿の破壊を嘆き悲しみ、残された城壁に集まるユダヤ人の習慣を表現しているとのことです。
 最も大きいムスリム地区には、イスラム教第3の聖地となる「神殿の丘」と呼ばれる聖域があり、黄金色に輝く特徴的な「岩のドーム」があります。このドームは神聖な岩を覆っている建物で、世界最古の寺院の一つとされています。
 キリスト教徒地区には、イエス・キリストが十字架を背負って歩いた「悲しみの道」があり、終着点の「聖墳墓教会」はキリスト教にとって最大の聖地といえます。
 さまざまな文化が行き交う世界遺産の都であるエルサレム。異なる文化が共生することは、多様性の素晴らしさともいえるでしょう。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 奈良の正倉院の宝物殿には、聖武天皇の遺愛品、東大寺の寺宝や文書など7〜8世紀の優れた東洋文化を伝える宝物が納められています。とりわけ、正倉院の北倉(献納宝物)の中にNO(一酸化窒素)合成酵素を活性化する「ヒハツ(畢撥)」が保存されています。血流を改善するとともに、血管の老化を防ぐ効果が期待できる生薬の一つで、当時は主に胃の血流を改善する芳香性健胃薬などに使用されたようです。
 ヒハツはナガコショウ(ロングペッパー)といわれる細長い実(果穂(かすい))をつけるコショウ科の植物で、ドリンクに使うと、一般的に用いられるトウガラシと違う刺激感が得られます。また、ヒハツは、ブラックペッパーと異なる辛味と香りを持ち、香辛料としても使用されていました。
 さて、東大寺の大仏を造立したことで知られる聖武天皇。その天皇を后として支え続けたのが、光明皇后です。光明皇后は、体が丈夫でなかった夫・聖武天皇のために、唐・新羅(しらぎ)・東南アジア諸国から、数々の薬草を集めたそうです。
 天平勝宝8年(756年)、聖武天皇が56歳で亡くなった5月2日から、四十九日が経過した6月21日に、光明皇后は天皇遺愛の品々(調度品・楽器・遊戯具・武具・装身具など)を東大寺の盧舎那仏(るしゃなぶつ)(=奈良の大仏)に献納し、夫を偲んだといいます。
 皇后は、天皇の遺愛品とは別に薬物も納めました。「東大寺献物帳(しゅじゅやくちょう)」の中の一巻である「種々薬帳」に、献納した60種類の薬物名と、その数量および質量などが列記されています。その60種類のうち、約40種類が正倉院に現存し約1250年前の薬物として他に例をみない貴重な資料とされています。現在でも、漢方薬などに配合される生薬である大黄(ダイオウ)、人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、厚朴(コウボク)や、スパイスなどとして食用されている胡椒(コショウ)や桂心(肉桂・ニッケイ)なども見られます。
 正倉院に行かれたら、ぜひ宝物殿・北倉を訪れ、ヒハツ入りのドリンクを飲みながら、NOサイクルの活性化を強く期待して、悠久の古(いにしえ)に想いを馳せて見られてはいかがでしょうか。

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