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健康の輪デジタル新聞

2008年4月号

[特集]現代病の傾向と対策

昔のような感染症や伝染病、貧困による病気は減少したものの、豊かでいろいろな情報を知ることができるようになった現代社会では、新たな病気や症状が増大している。
思い当たることはないだろうか。

 

現代社会の中でどう暮らす?

 体全体を動かして働き、食べ物も満足に食べられなかった時代に比べると、今、世の中はずいぶん便利で豊かになった。 24時間、いつでも欲しいときに食べ物が手に入り、いつでもどこでも行ける時代。

 しかし、その便利さに甘え過ぎると、本来の健康的な体のバランスを崩してしまうことにならないだろうか。
 急速な現代社会への変化に体がついて行けず、実際、現代病と呼ばれる症状が目立つようになった。

 人間が持っている健康になろうとする力を生かしながら、便利な社会を上手に生き抜くことが元気に過ごす秘訣になる。

* 身近に起こる現代病 *
○生活習慣病
 がん・糖尿病・高脂血症
 動脈硬化など
○アレルギー性疾患
 ぜん息・アトピー性皮膚炎
○睡眠時無呼吸
 症候群
○骨粗鬆症
○ドライアイ

 など
長寿社会になったものの、老化に伴う現代病にかかる割合も多い。
健康で元気な老後生活を送りたい。

豊かな食と毎日の運動

 仕事や家事などの都合で毎日、決まった時間に食事をとれなかったり、手軽に食べられるインスタント食品や脂質の多いおかずを食べたりしていないだろうか。
  また、車を使いすぎて歩くことが少なくなっていないだろうか。

 不規則な食生活、偏った食事、運動不足などから中性脂肪が溜まり、高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病などを引き起こすメタボリックシンドロームは立派な現代病だ。

 「豊かな食」とは、栄養が豊富な食事のこと。
 店へ行けばどんな食材でも手に入る時代。 野菜を中心としたいろいろなメニューで、毎日の食事を楽しみたい。

 運動不足の解消は意識をして歩くこと。歩くことは誰もが気軽にできる簡単な運動法。おしゃべりをしながら、音楽を聴きながら、毎日の楽しみの一つとしてぜひ、取り組んで欲しい。

レクリエーションや趣味でストレス解消

 過労や体の酷使などから、心にも体にもストレスを感じている人は大勢いる。緊張型の慢性頭痛、過敏性腸症候群、うつ病などはストレスと関係が深いと言われている。

 ストレスとうまくつきあっていくことで予防することができるが、なかなかできないのが現実だ。何か熱中できるものを見つけたり、周囲の人が声を掛けてレクリエーションやリラクゼーションに誘ったり気分転換をはかる心がけをしたい。

 ただし、うつ病の人に励ましは禁物。十分な休養を与え、自然に振る舞うと良い。

*  *  *

 身近にある現代病に目を向けてみると、未然に防ぐことができることがたくさんある。
 健康を第一に考え、現代社会に上手に適応して暮らしていこう。

[健康長寿を目指して]無限の可能性を秘めた健康資源・微細藻類の栄養素4

原始地球の時代から悠久の時を超え生命を育み続けてきた微細藻類の細胞の中には、人類の健康にとって有用な様々な成分が含まれています。
今回は人体にとって必要不可欠な成分「ミネラル」を取り上げます。

ミネラルについて

ミネラルは、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミンと並び5大栄養素の一つです。

「眠れない」「イライラする」「血圧が高くなった」などの症状が気になる時は、ミネラル不足が原因かもしれません。

ミネラルは大きく分けると、1日の摂取量が100r以上と比較的多いものを主要ミネラル、それより少ないものを微量ミネラルと呼びます。 これらは合計しても、体重比の1%〜2%程にしかなりませんが、不足した場合の健康への影響は大変大きいのです。
主要ミネラルとして、一般には、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、リンなどが挙げられ、微量ミネラルとしては、クロム、セレン、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、鉄などが挙げられます。

これらのミネラルは、人間が健康を維持していく上で、とても大切な栄養素なのです。

【医学的に認められているミネラル欠乏症】
  ミネラル 欠乏症





カルシウム Ca 骨粗鬆症
マグネシウム Mg 心臓病
リン P 骨疾患
カリウム K 不整脈・筋無力症





Fe 鉄欠乏性貧血
Cu 貧血
ヨウ酸 I 甲状腺腫
マンガン Mn 骨疾患
セレン Se 心臓病
亜鉛 Zn 脱毛・皮膚疾患
クロム Cr 血糖値の上昇

極端な栄養不良が減った日本では、重い病気になるような ミネラル欠乏症自体が少なくなりつつある。

ミネラルの役割分担

体の中に、ミネラルが十分あっても、やはりバランスが大切になります。例えば、私達の体を作っている細胞は60兆個あると言われていますが、ミネラルは細胞の中と外では異なっているのです。

カルシウムやナトリウムは、主に細胞の外側にあり、細胞の内側にはマグネシウムやカリウムが存在するのです。細胞の中と外でバランスが保たれており、それぞれが不足してしまうと、細胞の働きなどが低下してしまうのです。

骨とミネラル

一般に骨の健康と言うと、誰もがカルシウムを想像すると思いますが、骨を保っているのは、カルシウムの他に、マグネシウム、リン、ナトリウム、亜鉛が入っており、この5種類がバランスよく互いに支え合っているのです。

カルシウムだけが十分に存在しても、マグネシウムや亜鉛などが不足すれば、骨も弱くなってしまうのです。

また、細胞外のカルシウムが不足してしまうと、骨からカルシウムが溶け出して補おうとします。すると、亜鉛やマグネシウム、リンも一緒に溶け出してしまうのです。

ですから、骨の健康を保つには、カルシウムだけを考えるのではなく、全体的なミネラルバランスを考える事が大切なのです。

不安やストレス、不眠とミネラルの関係

マグネシウムは、心臓や筋肉の働きを助ける事が知られていますが、血圧や精神的な面においても、とても重要なミネラルなのです。

マグネシウムは、激しく運動することで、汗や尿から排出されやすくなり、不足しがちなミネラルの一つです。

また、ストレスや飲酒によっても不足しがちになるので、カルシウムと共に摂取を心がけましょう。

血液とミネラル

糖や脂質の代謝に欠かせないミネラルがクロムです。特に血糖をコントロールするインスリンの働きを正常に保つために必要となります。

また、血液に深く関わっているのが鉄です。鉄は貧血を予防したり、粘膜の免疫力を強くする働きがあり、赤血球のヘモグロビンを作る栄養素でもあるのです。

近年は女性の3人に1人が貧血であると言われ、鉄不足の人も増えています。 無理なダイエットやインスタント食品をよく食べる人も鉄分が不足しがちです。

コーヒーのカフェインや緑茶のタンニンなどは鉄の吸収を妨げますので、効果的な吸収を心がける際には、参考にしてください。

胎児の発育成長や男性機能の正常化に

体の中では、生命活動を維持するために、とても多くの酵素が代謝を行っています。

亜鉛はたんぱく質の合成やインスリンなどをはじめ、約300種もの酵素を活性化させるのに役立ちます。

特に細胞分裂を正常に行うことで炎症や傷の回復を助けたり、男性機能を正常に整えたり、胎児の成長を助けるなどの働きがあります。

抗酸化、解毒とミネラル

体の老化を防いだり、体内の有害物質を排出するのに重要なのがセレンです。

セレンはそれ自体が抗酸化作用を持つため、老化予防にはとても役立ちます。また、ビタミンやβ-カロチンなどの抗酸化物質と一緒に摂取するとより効果的でしょう。

また、カドミウムやヒ素、水銀などの有害物質と体内で結びつき、その毒性を弱くしてくれる働きもあるのです。肝臓を保護してくれるという報告もあります。

これらのミネラルは、海藻に多く含まれますが、調理の際に煮ることで、流れ出てしまうことが多いのです。 大切なミネラルを効率よく摂取できるよう、煮汁までしっかり食べるように心がけましょう。

微細藻類にもミネラル分に富んでいるものが多いので、ビタミンと一緒にバランスよく摂取することを心がけましょう。

 

[気になる実になる健康講座]老後の生活は健康第一。元気に過ごして笑顔で暮らす。Part.2

高齢者の健康を若い頃から心がけておきましょう。
正しく、基本的な生活習慣を身につけておくこと、積極的に運動を行うこと、年齢に応じた食事の摂り方など、気付いたときに実行すれば元気な老後が送れるでしょう。
具体的な内容をご紹介します。

気付いた時が始めどき

働き盛りの年齢は体を動かすために、高エネルギーの食事や筋力に負荷をかけて体力を高めることがあります。多少無理をしても翌朝には元気に回復することもあります。

ところが、高齢になると加齢に伴い、身体的、精神的、新陳代謝など機能の減退が起きます。若い時と同じように無理な生活をしていると、体調を崩すことになるでしょう。

だからと言って、若い頃の無理も避けた方が無難でしょう。カロリーの摂り過ぎやたばこの吸い過ぎなどは、習慣になってしまい、なかなかやめられなくなってしまいます。そして、若いときは体に変化が現れなくても、カロリー摂取や喫煙回数の蓄積は見えないところで体に変化をもたらしています。気付いた時にはがんや生活習慣病になっていたということも少なくありません。

女性に多い骨粗鬆症も同じ。閉経後、骨強度が低下してしまうので、それまでに骨密度を高めておく必要があります。

酸素が体内でエネルギーに変化する時に「活性酸素」という老化や病気の原因を作り出しています。活性酸素はたんぱく質やDNAを傷つけ、がん、動脈硬化、皮膚のしみやしわなどのさまざまな症状を発生させます。

そのため、若い頃から活性酸素を消しておき、活動を抑えておくことが大切。活性酸素の消去にはビタミン類、フラボノイド類、ミネラル類などの栄養素が必要になります。

年齢に応じたカロリー、栄養種類の多彩な食事を心がけることが必要になるのです。

食事と運動

では、一体どんな食事を摂れば良いのでしょうか。

栄養豊富な内容はもちろん、体の変化や病気の症状に応じた調理法にも気づかうことで健康を保つことができます。

抗酸化食品としては、緑黄色野菜、根菜類、海藻類、ごま、大豆、魚、柑橘類などがお勧め。 高齢になるとエネルギー摂取量は減少しますが、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの摂取量は減少させてはいけません。 こうした意味でも、これらの食品は年齢にかかわらず、積極的に摂っていきたいものです。

便秘予防になる食物繊維、副食を増やすことができる保存食の利用、食欲を増進させる少量のアルコールを取り入れる工夫も良いでしょう。

そして、楽しく食事をすることも重要。 家族や友人との交流も兼ねて、おいしい食事を摂りましょう。

日常生活では、食べることと適度な運動も必要です。食欲増進、肥満予防、筋力低下の防止、骨粗鬆症の防止などメリットがたくさんあります。

身近にできる運動で体を動かそう。ウォーキングは誰もがすぐ始められる運動。 椅子に座って、膝下を水平に上げ下げするなど、軽い筋力体操も良いでしょう。

ウォーキングは誰もがすぐ始められる運動。 椅子に座って、膝下を水平に上げ下げするなど、軽い筋力体操も良いでしょう。 日常の運動だけでなく、時にはスポーツを楽しむと、気分がリフレッシュします。

ただし、激しいスポーツや体力を著しく消耗するスポーツは運動能力が低下している人には危険なので、年齢に関係なく、誰もが楽しめるレクリエーションとして「ニュースポーツ」はいかがでしょうか。

ニュースポーツで気分をリフレッシュ。インディアカ、ペタンクなど。

ニュースポーツはルールが簡単で、子どもも障害者も参加できるスポーツです。 そのため、孫と一緒にレクリエーションを楽しむこともできるのです。

金属製または木製のボールをコートに投げて点数を競い合う「ペタンク」や、赤い羽根がついた平らな白いボールを手で打ち合う「インディアカ」などが有名です。

各地の自治体などでも積極的に大会や参加イベントが行われているので、一度、見学すると良いでしょう。

高齢者イベントに参加しよう

定年を迎えた後、第二の人生をどのようにして過ごそうか考えたことはありますか。 近年、団塊の世代が多く定年を迎えることもあって、高齢者向けのイベント、講座、生涯学習をより多く見かけるようになりました。 先ほどのニュースポーツ大会も同じです。

「山菜・薬草講座」のような、会社勤めではなかなか時間が取れなかった、身近な植物に目を向けた生涯学習に人気が高まっています。 「男のための料理講座」のように、家庭で自立できる男性や家事にも積極的に参加できる男性を目指す講座が開かれることもあります。

こうしたイベントは非日常生活を味わえ、いろいろな人との出会いがあります。そこから輪が広がり、自分のため、ゆくゆくは地域のためになっていくはずです。

家の中だけに閉じこもらず、良い刺激を受けることで、元気はつらつとした生活を送りましょう。

参考文献/高齢期の病気と食事(医歯薬出版株式会社)、
高齢者医療ハンドブック(日経メディカル開発)、
定年学(講談社編)

 


イスラエル地図

[トピックス]ユダヤ民族のアイデンティティー4「ユダヤ暦」

古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。
地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルをご紹介します。

 

 

世界に共通する年号である西暦。紀元前はBC(Before Christ)、紀元後はAD(Anno Domini・『主の年に』の意)と略して使われますが、西暦は、キリスト生誕の年から前後に数えていきます。 それゆえか、ユダヤ教徒はBCやADを使わず、CE(Common Era『共通暦』)何年と言ったり、紀元前もBCE(Before Common Era)という略号を使います。

ユダヤの社会では、日常生活は西暦、宗教的な祝祭日などは、ユダヤ教独自の『ユダヤ暦』によって行われます。 ユダヤ暦は、西暦に3760年を加えた年数に等しく、旧約聖書に基づき、天地創造の年(創造紀元)を第1年として計算した年数を採用したものです。ここにも、ユダヤ民族の旧約聖書に対する絶対的な姿勢と誇りを感じることが出来ます。

旧約聖書より「1ヶ月」を、新月から次の新月までの29日か30日の時間とした『太陰暦』、そして、地球が太陽を1周する時間を「1年」とする『太陽暦』。 太陰暦12ヶ月と太陽暦の間では、1年につき10日〜11日の誤差が生じ、春の訪れを感じる月が、その季節をいつの間にか外れてしまうなど、日常生活においても不都合を感じることが多くなります。

そこで、太陽暦によって、うまく調整されたユダヤ人の太陰暦が、ユダヤ暦として出来上がりました。 通常1年間の日数は、353〜355日になるのですが、バランスをとるために、19年間に7回の閏年を設け、閏年には閏月を加えた13ヶ月を1年として日数を調節します。 つまり、その閏年の日数が383〜385日になり、不足した分を補う形になる訳です。

旧約聖書時代の月名は、本来、第1月、第2月と数字で数えられていました。そして、ニサン月を新年とする春年が公式の暦でしたが、2世紀以後、ティシュリー月に始まる秋年(農事暦)に変わり、西暦でいう9月から10月が新年となりました。 また、イスラエル国の公式行事は、ユダヤ暦をもとに執り行われることから、1948年5月14日の独立宣言も、ユダヤ暦では「5708年イヤール月5日」となります。 その為、このような独立記念日などは毎年、西暦にすると異なった日付になります。

日常生活においては、ユダヤ人も西暦を使用します。イスラエルの英字新聞には、 1998年セプテンバー…という西暦と、 5758年エルール月…というユダヤ暦が併記されています。 また現代は、ヘブライ語の月の名前も英語の翻訳に近く、一般的には1月をヤヌアル、2月をフェブルアルなどと呼んでいます。

  西暦月 ユダヤ暦
月名
日数 祝祭日(2008年)
第1月 3月〜4月 ニサン 30日 4月20日〜
4月27日
 
第2月 4月〜5月 イヤール 29日 5月2日  
5月7日  
5月8日  
5月23日  
6月2日  
第3月 5月〜6月 シバン 30日 6月9日 シャブオット(七週祭)
第4月 6月〜7月 タムーズ 29日    
第5月 7月〜8月 アブ 30日 8月10日 ティシャ・ベアブ(2つの神殿崩壊
を記念する断食日)
第6月 8月〜9月 エルール 29日    
第7月 9月〜10月 ティシュリー 30日 9月30日〜
10月1日
ローシュ・ハシャナー(ユダヤ教新年)
10月9日 ヨムキプール(大贖罪日)
10月14日〜
10月20日
スコット(仮庵の祭り)
10月22日 シムハット・トーラー(律法の歓喜祭)
第8月 10月〜11月 マルヘシュバ 29〜
30日
   
第9月 11月〜12月 キスレヴ 29〜
30日
12月21日〜
12月29日
ハヌカ(燈明祭)
第10月 12月〜1月 テベット 29日    
第11月 1月〜2月 シュバット 30日 1月22日 トゥ・ビー・シュバットト(樹木の新年)
第12月 2月〜3月 アダル 30日 3月21日 プリム(くじの祭り)
閏月   アダル・シェーニー 29日    

 

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