オーロラを望む大自然と先住民族の文化が残る山岳地帯。自然・文化の両面が評価されヨーロッパでは数少ない複合遺産となりました。
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冬は心臓にとって最も厳しい季節だといわれ、心疾患の患者数、死亡数が上昇します。寒さや屋内外の寒暖差による心臓への負担もありますが、それ以外にも日本特有の事情が大きく関係しています。
心臓を動かすために、酸素や栄養を心筋へ送る冠動脈が閉塞することによって心筋に酸素が行き届かなくなり壊死状態になってしまう「心筋梗塞」。発症の原因は、生活習慣病などによる動脈硬化の進行なども大きな理由の一つですが、冬は心疾患による外来や死亡率が一番多くなる時期です。寒さ自体が心不全を悪化させる要因ではありますが、冬に発作が起こりやすい原因の一つは「ヒートショック」現象です。
暖かい室内から寒い空間に出た時に、血圧が急激に変動し、心臓に負担をかけることでショック症状を起こします。特に発作を起こしやすい場所は、浴室や脱衣所。リビングや寝室、また浴室を暖めていても脱衣所が寒ければ途端に温度差が生じ、ヒートショックを引き起こします。したがって、浴室は暖めていても脱衣所が寒いというお宅は注意が必要です。
また、日本における冬の心疾患のリスクが高くなることには、意外な事情があります。それは、“お正月(年末年始)を特別な期間として過ごす文化・習慣”です。
忙しい師走には、大掃除でいつになく頑張りすぎて心身ともに疲れてしまう上に、大晦日の夜は夜更かしをしてテレビを見たり、寒い中を初詣に出かけたり、何かと体に負担がかかりがちです。
そして、年末年始は、子どもや孫、親戚などが一堂に会す機会が多く、張り切ってお相手をしたり、暴飲暴食、睡眠不足などの不摂生が続きます。逆に、何も活動しない寝正月もリスクを高めてしまいます。体にストレスがかかると免疫力が下がり、感染症にかかるリスクも増幅します。
一年の計は元旦にあり。リスクを減らし、健康な一年をスタートさせるために、年末年始の過ごし方には十分注意しましょう。