最近、商品そのものや製造年月日などの偽装問題が多発している。
食品の安全性が求められる時代に業者任せではなく、私たちも食品の表示や製造行程などを知り、賢く食を選択していくことが必要になっている。
私たちの口に入り、将来の健康を左右する食品。口に入る食品がどのようなものか正体の分からないものだったら、とても不安になる。
食品ができるまで全行程を追うことは不可能なため、頼れるところは、商品表示しかない。私たちはここから、どんな食品であるかを読み取ることで、選択することができる。
消費者の食の安全や情報開示に対する関心の高まりから、野菜の生産者の顔と名前を表示したり、肉に固体識別番号を添付したり、食の提供者側も積極的に情報を開示している。
また、ファミリーレストランのメニューやコンビニのお弁当にはほとんど、カロリー表示がされているので、健康管理のためにも役立つ。
このような情報開示は、食の提供者がきちんと商品に責任を持っている証拠にもなる。
食品添加物の表示方法 | |
---|---|
◆物質名による表示 | |
具体的にどんな添加物が使われているか物質そのものを表示する。 | (例) 安息香酸、キシリトール |
◆用途別による表示 | |
どんな目的で使用されているか表示。用途名と物質名が併記されることもある。 | (例) 保存料(ソルビン酸K) |
◆一括名による表示 | |
複数の食品添加物を配合している場合、一括名で表示される。 | 配合している場合、一括名で表示される。 (例)調味料、イーストフード |
◎アレルギー物質の表示義務 「小麦、そば、卵、乳、落花生」は発症数、重篤度が高いため、“特定原材料”として表 示が義務づけられている。 「いか、えび、さば、大豆、くるみ」などの19品目に関しては、発症数が少ない、または多く ても重症の例が少ないため、“特定原材料に準ずるもの”として表示が奨励されている。 【消費期限】 定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日。 【賞味期限】 定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日。 ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。 |
おいしいものを栄養バランス良く食べることは健康に良いことだが、添加物や農薬など、体の健康に影響を与えかねないものは口にしていないだろうか。
添加物に関しては、厚生労働大臣が指定したもののみ使用が許可されている。 しかし、にがり、クエン酸、ビタミンCなど、もともと加工食品に欠かせないものや天然のものなど、不安点がないものから、使用に疑問の声があるものまで、さまざまな添加物があることを知っておかなければならない。
中には、表示義務がない、または、添加物の一括表示が認められている場合もあり、はっきりと何が含まれているか分からない食品もある。 もし、少しでも不安がある場合は、極力、食べることを避けたい。
ただし、使わなくても良い添加物や農薬は控えるなど、体や健康のことを真面目に考えている食の提供者もいることも忘れてはいけない。
自分の体を守る最終的な判断は自分自身にある。 良い食材を選ぶことが健康への第一歩。楽しい豊かな食生活を送っていきたい。
日本の「平均健康寿命」は世界一・・・だった。
ひと昔前に比べると日本人の平均寿命は、ずいぶん長く伸びました。
しかし、時代と共に生活環境も変化し、生活習慣も変化しました。
今の世の中、何の病気もせずに長生きすることは難しいことですが、生活習慣を改善し、生活習慣病を予防することが「健康寿命」を伸ばす鍵になります。
「長い間、アルコールを摂取していると、うつ状態になりやすい。気が滅入るとまた飲む。だが、気分は一向によくならない。この繰り返しが多い」は、アルコール依存症の典型である。
アルコール依存症で入院する前にうつ病がある人、ほぼ同時期に発症する人の両者を合わせて「一次性うつ病」と言う。
一方、依存症後にうつ病を併発した人を
「二次性うつ病」と言うが、いずれも飲酒の影響と見られ、習慣飲酒からおよそ15年程で発症するのである。
一般的なうつ病では、早朝に抑うつ気分が強く、夕方には軽くなる日内変動や、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒が顕著である。
しかし、二次性うつ病では、こうした傾向が比較的少なく、一般的なうつ病の回復には、3ヶ月程度かかるが、二次性うつ病は入院して断酒すると1ヶ月程で治る。
うつ病は、脳の機能的な病気であり、視床下部→下垂体→副腎皮質系のホルモン分泌機能が高まっている。依存症患者でも同様な変調が起きている。しかし断酒すると、ほぼ1ヶ月で正常化し、ホルモン分泌系の変化がもとに戻るのである。
またアルコールの弊害として、認知症がよく知られている。アルコール性認知症では、脳が萎縮しており、殊に前頭葉の変化が著しい。断酒すると萎縮は改善し、認知症の程度は軽減するようである。
栄養障害はさまざまな病気をもたらす。アルコール代謝に使われるために、より欠乏しやすいのが、ビタミンB1である。この不足によって「脳の脚気」といわれるウェルニッケ・コルサコフ症候群が起きる。ウェルニッケ脳症は、意識障害、せん妄や眼球運動、歩行の障害、多発性神経炎をともなう。
一方、コルサコフ病は、新しい記憶を担う回路が侵されるため、話し中につじつまあわせの作話をすることが大きな特徴である。
平均寿命と65歳時の平均余命
資料:厚生省大臣官房統計情報部「完全生命表」、「簡易生命表」
沈黙の臓器と言われる働き者の肝臓は、その90%に障害が及ばないと症状が出ないことが多く、長期にわたる大量の飲酒は、肝臓を酷使して疲労させる。アルコール性肝障害は、幾つかの過程を経て、肝硬変へと進むのである。
最初は軽度の変化で、自覚症状はほとんどなく、触診をすると肝臓がはれている。血液による機能検査では、わずかに異常がみられる程度である。しかし、肝臓に細かい針を刺して組織を採取して、顕微鏡で調べると一つ一つの肝細胞が大きくなり膨れているのである。
軽度の変化が進むと、脂肪肝に移行する。中性脂肪が脂肪滴となって肝細胞内に蓄積した状態で、超音波画像では、肝臓が白く輝くため、ブライトレバーと呼ばれる。
中性脂肪の沈着は、健康な人では4%程度であるが、10%前後を超えると脂肪肝とされる。肝細胞がダメージを受けて働きが弱まるほか、脂肪滴が細胞間の血管を圧迫し、血流を阻害して栄養障害を起こす。
すなわち、アルコールは、体内の脂肪を溶かし出し、脂肪酸として肝臓へ移動させるが、疲れた肝臓では、中性脂肪滴となり、悪さをするのである。
脂肪肝を放置し、お酒を飲み続けると、肝繊維症あるいはアルコール性肝炎が待っている。肝繊維症は、コラーゲンという固く細い糸のようなたんぱく質が増え、肝細胞を押しのけ、蓄積していくのである。繊維は、アルコール代謝でできるアセトアルデヒドの作用でつくられる。
一方、アルコール性肝炎は、肝細胞の破壊が著しく、ウイルスによる急性肝炎に似ており、大酒飲みでは、これを繰り返すことが多い。肝繊維症はジワジワと、アルコール性肝炎はガサッガサッと進行する。いずれも肝硬変へと進行する。
肝硬変は、アルコール性肝障害の終着駅となる。しかし、アルコール性肝硬変だけで肝臓がんに進むことはまれである。
肝臓がんになる人は、C型肝炎を発症しているのが特徴である。
アルコール性肝障害では、GPT(ALT)に比べ、GOT(AST)の数値が高いのが特徴である。さらにγ―GTPだけが高く、GOT・GPTが正常なケースは、肝臓がアルコール処理に追われ、かなり疲労しているが、肝細胞は正常で節酒により回復するのである。
一方、γ―GTPもGOT(AST)・GPT(ALT)も異常なケースは、何らかのアルコール性肝障害が起きており、断酒が必要である。
アルコール性肝障害は、なかなか自覚症状が出ず、肝硬変の初期でさえ、著しい症状がない人もいる。 疲れやすい、だるい、気力がないなど仕事に身が入らない、食欲がない、脂っこいものが鼻につき、酒もまずいというのは危険信号である。
忙しくて自分の時間がない人より、余裕があり、プライベートな時間も充分に楽しんでいる人ほど仕事の効率が良い、と感じたことはありませんか。きっと、その人は仕事と休養のバランスを上手にとり、どちらも楽しく過ごしている人ではないでしょうか。
疲労は肉体だけでなく、脳や心にも訪れます。頭の回転が鈍れば、いいアイディアも思い浮かんできません。作業効率も悪くなるばかりです。ストレスがたまれば、心の病気にもなりかねません。
普段から上手に休養をとり、疲労とストレスの軽減に努めましょう。
しかし、単に「休む」といっても時間の長さや方法はさまざま。それぞれの場面によって、私たちは自然に休みを使い分けています。
◆休息
連続した作業の中で自発的にとる休息。時間にすると秒または分単位の休みで、息抜きとも言えます。
◆休憩
お昼休みなどの分単位または時間単位の休憩。作業能率を回復させたり、局所の緊張から解放します。
◆私的時間
勤務時間外の睡眠、入浴、食事など、1日のうちで自分の健康維持に欠かせない生理的欲求を満たす時間。また、家族や友人などとコミュニケーションをとる、習い事などの文化教養や趣味のためにあてる場合もあります。私的時間により、明日への活力を養うことができます。
◆週休
一週間のうち、1日または2日など日にち単位でとる休み。一週間の疲れをとったり、地域社会に参加したり、疲労回復しながら、幅広い人間関係を形成することができます。
◆休暇
週単位または月単位でとる休暇。保養、リゾート、バカンスとも言います。職場や家庭から解放され、自己回復や自己実現、将来のための人生設計の準備にもあてられます。
* * *
連続した作業を続けていると、いつの間にか疲労し、集中力が低下します。疲労を解消し、作業能率を高める為には、一度に長い休憩をとるよりも、こまめにとった方が良いとされています。
「休む」ことは、決して自分が与えられた役割をさぼっているのではなく、次の作業をはかどらせるために必要な行動です。
休む時間が長くなるにつれて、疲労の回復だけでなく、生活の質の向上につなげていくことができます。
近頃、なかなか眠りにつけない、睡眠時間が短すぎるなど、人生のほぼ3分の1を過ごす睡眠に関して、悩みを抱えている人が多くいます。
睡眠は、体や脳の疲れを回復させたり、成長ホルモンを分泌させたり、人の健康にとって重要な存在です。
レム睡眠とノンレム睡眠の2種類の睡眠パターンをバランス良くとり、すっきりと目覚めることで、より健康的な睡眠をとることが可能になります。
仕事の“できる”人は、休養と仕事のメリハリをつけ、上手に休みをとっています。
せっかくの休日をゴロゴロして過ごし、なんだかもったいない気分になったことはありませんか。 普段の仕事や家事から開放され、次の仕事に向けて力を蓄えることができてこそ、本当の意味での休養になります。
時間があれば、アロマテラピーでリラックスしたり、自分を見つめ直したり。趣味への没頭、スポーツ、ボランティア参加など、積極的に休養の時間を過ごしてみましょう。
家族や仲間とのコミュニケーションが図れ、心身の調整もできます。
今、企業も午後の“お昼寝”を推進しているところがあります。休憩・休養は生活を向上させることができます。上手に休みをとりながら、作業効率を高めて、健康的な生活を送りましょう。
心身の疲労を回復させる。 活力ある状態に戻すこと。 |
|
次の日、または次の行動に向けて英気を養う。 身体的・精神的・社会的な健康能力を高める。 |
睡眠のリズム
○心身の疲労を回復させるためには、レム睡眠とノンレム睡眠のセットを、最低でも2セット、通常3セット必要になります。
○夜中の2時から明け方にかけて、浅い眠り が多くなります。
@生活にリズムを
*早めに気付こう、自分のストレスに
*睡眠は気持ちよい目覚めがバロメーター
*入浴で、こころもからだもリフレッシュ
*旅に出かけて、心の切り換えを
*休養と仕事のバランスで能率アップと過労防止
Aゆとりの時間でみのりある休養を
*1日30分、自分の時間をみつけよう
*活かそう休暇を、真の休養に
*ゆとりの中に、楽しみや生きがいを
B生活の中にオアシスを
*身近な中にもいこいの大切さ
*食事空間にもバラエティを
*自然とのふれあいで感じよう、健康の息ぶきを
C出会いと絆で豊かな人生を
*見出そう、楽しく無理のない社会参加
*絆の中ではぐくむ、クリエイティブ・ライフ
イスラエルの週末(金曜日の日没から土曜日の日没)には、全てのお店、レストラン、公共交通機関もお休みをする「シャバット」があります。 この日はいわば、家族の日。礼拝に出席し、特別な食事と儀式を行い、家族で過ごします。イスラエルの人にとってはこの日は大切な日なのです。
土曜日の夜は安息日明けです。モツェイ・シャバットと言い、友人や仲間と交流をするために繁華街へ出掛ける姿を見かけます。
参考資料/「休養の分類と意義」厚生省保険医療局(1990年)、
「休養・こころの健康づくり」健康日本21
古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルをご紹介します。
稀少さ故に高価、また、それを象徴するような眩い煌き、ジュエリーは遠い昔から、私達人類にとって魅力的で憧れの存在といえます。
アクセサリーとして用いられるだけでなく、科学・産業の分野に至るまで、その硬度や透明度、輝き、変質することのない耐久性、広がる可能性からも神秘的な魔力を秘めていると信じられています。
また、旧約聖書「出エジプト記」では、モーゼの兄であり最初の大祭司・アロンの胸当てには、12個の宝石がハメ込まれ、それぞれの宝石にはイスラエルの12部族の名が刻まれていたという説があり、さらにエルサレムの城壁の土台には、様々な宝石を埋め込み、飾られていたといわれています。
ジュエリー産業は、イスラエルの基幹産業の1つとされ、その歴史は、第2次大戦中の英国統治下のネタニヤに、小さな工場が建てられたことに端を発します。イスラエルで研磨加工されたダイヤモンドは、主にロンドンの取引所に出荷され、その高度な研磨技術に対する評価はとても高く、ジュエリー産業は急速な成長を遂げました。
戦後、一時期の落ち込みがあったものの、1948年のイスラエル建国に伴い、再び産業の建て直しが図られ、60年代初期には輸出の約4割を占めるまでに育成されました。そして60年代においてイスラエル産業全般の不況の中でも、ジュエリー産業は順調に収益を上げていきました。
また当時、アフリカの多くの国々が独立し、イスラエルは、直接その国々から原石を輸入するようになり、それまでのダイヤモンドの研磨・加工輸出だけでなく、流通にまで影響力を持ち始めました。
ダイヤモンドの加工現場
現在もイスラエルのジュエリー輸出額は、緩やかな右上がりで、その生産工程においてもハイテク技術を駆使し、光学的知識と長い経験から生まれる高い技術力による素晴らしい仕上がりに定評を得ています。
そして、イスラエルには優れたジュエリーデザイナーが多数名を連ね、その中のひとりシュロモ・コーヘン氏が、世界で人気のカットモデル『プリンセスカット』を設計・開発しました。
更に「スタンダードなダイヤモンドより、もっと魅力的なダイヤモンドを」という市場ニーズに応え、100面体カットの「ディレニアム」や、最近では全く新しいダイヤモンドカットを、日本の某企業の為にデザイン開発し話題となりました。
ユダヤ人は英語で「Jew」、宝石は「Jewelry」、偶然のような語源のつながりを感じますが、イスラエルは、世界の様々な国への離散から、帰還を経て、異文化同士がうまく融合し、発明心、インスピレーションに富んだ、独自性の高い地位を確立しています。