日本三大名園の一つ兼六園、金沢城、ひがし茶屋街など加賀藩の栄華を残す観光地をはじめ、日本海の荒波が打ち寄せる能登半島など見どころが多い。
[ 答えはこちら ]
高齢者に多い弛緩性便秘の原因は、加齢による体力・筋力の衰えです。一般的に女性の悩みと思われがちな便秘ですが、70代後半になると男女問わず、約3割の高齢者が便秘に悩んでいるといわれています。
若い女性の悩みというイメージが強い「便秘」。実は、年代を問わず多くの人が悩んでおり、年齢を重ねるほどその数が増えることがわかっています。
便秘の原因は様々ですが、高齢の方に多い便秘は「弛緩性便秘」タイプといい、加齢とともに衰える様々な機能低下が関係しているといわれています。
弛緩性便秘は、大腸の働きが低下したり、便を押し出す筋力が低下することで腸が伸びきったゴムのようになり、その結果、腸のぜん動運動が十分に行われず、便が腸にたまりやすくなる症状のことをいいます。
高齢になることで様々な機能が低下することも大きな要因ですが、食べる量が少なくなることで腸への刺激が低下する、喉の渇きを感じる機能が低下することで水分摂取量が減る、薬の服用による副作用など、食生活も大きな一因となっています。
さらに、驚くべきことに便秘は毎日排便があっても、便が硬くて量が少なかったり、残便感や排便時の苦痛がある場合は便秘と考えられます。反対に、2~3日に1回しか排便がなくても状態が普通であれば、便秘とはみなされません。
便秘かどうかの見極め方としては、お腹にハリや不快感がある、便が硬くて量が少ない、頑張って力まないと便が出ない、オナラや便が臭い…など、ひとつでも該当するものがあれば、便秘または便秘予備軍であることを意識した方がよいでしょう。
弛緩性便秘はセルフケアで解消することができます。簡単な運動で腹筋を鍛え、便を押し出す力、ぜん動運動を活発にすれば、自然と便秘から解放されます。水分と食物繊維をしっかり摂取する食習慣に気をつけながら、毎日コツコツ適度な運動。これが便秘改善の近道です。
生海苔を消化できるのは世界中で日本人だけということ、ご存知ですか?海外では、消化の悪い食材として敬遠されています。
日本人が生海苔を消化できるのは、日本人の腸内のみにしか存在しない細菌がいるため。なぜその細菌が存在するのかは解明されていませんが、8世紀頃から海苔を食してきた日本人の食文化の歴史が、本来消化できるはずのない海藻を消化可能にしたのだといわれています。
ちなみに、海苔は海のマルチビタミンともいわれ、どんな調理法でも栄養素が壊れない上に、焼き海苔たった2枚分で一日に必要なビタミンA・B1・B2を摂取できるほど栄養価の高い食材。その他にも、ビタミンCや鉄分、カロチンなども含まれているそうです。積極的に食卓に取り入れたいですね。
近年の異常ともいえる暑さで地球の温暖化を実感している方も多いのではないでしょうか。この季節になると熱中症患者や夏バテなどのニュースもよく耳にするようになり、気候変動が人体への負担となっていることを感じます。極端な暑さは体力を奪うだけでなく、大きなストレスにもなり、免疫機能の低下に直結します。
免疫とは
一般的に免疫細胞と聞くと白血球などを思い浮かべますが、白血球にはNK細胞やマクロファージなど複数の免疫細胞が存在し、その連携によって病原体から守られているのです。
免疫には、体内をパトロールしている自然免疫や、自然免疫では処理しきれない時や過去に侵入した菌やウイルスなどが再侵入した時にそれらを総攻撃する獲得免疫が知られています。
また、眼、鼻や気管支、口から肛門に至るまで、全て粘膜に覆われており、そこで働く粘膜免疫など様々な働きが私たちの体を守っています。自然免疫や獲得免疫は主に体内で働きますし、粘膜免疫は体内との境界である粘膜で主に働いています。
この免疫は、ストレス、過労、加齢、睡眠不足、寒暖差、夏バテなど、心身に過剰な負荷をかけた時などに低下してしまいます。低下した免疫を高めるためには、バランスの良い食事、適度な運動、良質な睡眠、腸内環境の整えなどの生活習慣を確立することが大切です。
免疫と生活習慣
例えば、食べ物であればネバネバ食品を取ることで低下した免疫を上げることはよく知られています。ネバネバ成分は主に多糖体と呼ばれ、ジュンサイ、納豆、オクラ、長芋、メカブなどの海藻や、シイタケなどのきのこ類、クロレラ抽出物などの微細藻類にも多く含まれています。
クロレラは細胞壁が硬く消化されにくいため、その抽出物として利用されているサプリメントでの摂取がお勧めです。
その他にも肉や魚などのタンパク質、ビタミンやミネラル、DHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸の摂取や、腸内環境を整えることで免疫の低下を予防できることも報告されています。
特にフラクトオリゴ糖などは酪酸菌を増やし腸内環境を整えることで免疫低下を予防することも知られています。
最近では、腸内環境が乱れることと、うつなどの精神系、認知症などの神経系、糖尿などの代謝系、大腸炎や胃腸障害などの消化器系、リウマチやアレルギーなどの自己免疫系の疾患との関係も関連付けられています。
これからの暑さやバテに対する早めの予防法として、これらを毎日取り入れて免疫の低下を防ぎましょう。
さらに、ビタミンAは、粘膜細胞の代謝を整え、バリア機能を強め、粘膜細胞を強化することが知られています。ビタミンAは、小腸内で病原体に取り付き無力化したり病原体の目印になり排除を助ける免疫物質(Ig-A抗体)を増やす働きを助けたりします。
この免疫物質(Ig-A抗体)は、小腸内粘膜で作られ、体中に移動し気管支粘膜、鼻やのどの粘膜、口腔粘膜などでも働きます。逆に、ビタミンAが不足すると、粘膜細胞の代謝バランスが崩れて病原体が体内に侵入しやすくなってしまいます。
ビタミンAには過剰症が報告されているため、体内で必要なだけビタミンAに変換でき、過剰症の心配がない天然のベータカロチンとしての摂取がお勧めです。
天然ベータカロチンが豊富な微細藻類ドナリエラ藻もテレビなどで耳にします。これら、体内の複数の免疫細胞を活性化することが知られている多糖体成分や、粘膜免疫を活性化させることを助ける天然ベータカロチンに加え、腸内細菌叢を整えることも夏バテ対策におススメです。
暑いからといって冷たいものを取りすぎると胃腸の働きも低下し、免疫機能の低下にもつながりますので注意してください。
汗を出す「汗腺」が詰まり、かゆみを伴うプツプツした発疹が現れる「あせも」。首や肘裏、お腹、膝裏などに強いかゆみが生じます。かきむしって悪化させてしまう前に適切に対処しましょう。
あせもは、大量に汗をかくことで起こる発疹です。 通気性が乏しい状況で出した汗が管を詰まらせ、皮膚の中に汗がたまることで、かゆみのある赤く小さな発疹が急速に現れます。 清潔にし、風通しを良くすれば自然に消えていきますが、一度掻いてしまうと炎症が起こり一気に広がります。
そんなあせもには、「どくだみ湯」がおすすめです。
多くの薬効を持つことから“十薬”という別名を持つどくだみは、江戸時代から薬として用いられ、強力な殺菌作用を持っています。
どくだみ湯に入ると、その殺菌効果からあせもや湿疹の症状を緩和・予防ができます。作り方は、どくだみをお風呂に入れるだけと簡単ですが、生のどくだみは匂いがきつく、また敏感肌の人には合わない場合もあるので、市販されている乾燥どくだみを利用するのがベターです。自生したどくだみを使う場合は、きれいに洗って天日干しし、適量を布袋に入れて使いましょう。
また、あせも・湿疹の症状に効果的な家庭療法として「桃の葉湯」も昔から用いられています。
桃の葉には、湿疹や肌荒れに効果的なポリフェノールの一種「タンニン」が含まれており、肌の炎症を抑えたり、新陳代謝を高め、皮膚の調子を整える作用があります。桃の葉湯の作り方は、どくだみ湯と同様、乾燥した桃の葉を適量布袋に入れ、湯船に浮かべるだけでOK。
その他、桃の葉を煮出したエキスを活用した「桃の葉ローション」を手軽に作ることもできます。赤ちゃんにも使える優しさで、肌のトラブルや皮膚の疾患の改善に役立ちます。桃の葉ローションの作り方は、①鍋に500mlの水と乾燥した桃の葉5~10gを入れ火にかける。 ②沸騰したら中火でしばらく煮出し火を止める。 ③そのまま冷まし、煮汁をスプレー式のボトルなどに詰め替えて完成。
冷蔵庫で保存し、3~4日を目安に使い切るようにしましょう。
京野菜として知られる万願寺とうがらしは、唐辛子といっても辛くなく、ピーマンよりも肉厚で旨味も多い野菜です。出荷の時期は5月上旬から9月下旬。種子も少ないので、いろいろな料理に使えます。
栄養価も高く、ビタミンCをはじめ各種ビタミン類、カロチンを豊富に含んでいます。これらの栄養素は紫外線から肌を守り、免疫力を高め、夏バテ気味の疲労回復効果も期待できます。
忙しい日はオーブントースターなどで素焼きにして、鰹節と醤油をかけるだけで立派な一品が出来上がります。油との相性も良いので、天ぷらや炒め物もおすすめ。栄養的にも油で調理することにより、カロチンの吸収率がアップします。
肉詰めも美味しいですが、細長い形を利用した肉巻きは、より簡単に作れます。甘辛タレの香ばしさが食欲をそそり、ご飯にもお酒のおつまみにもぴったりの一品です。
- ・万願寺とうがらし ………4本
- ・豚バラ薄切り肉 …………8枚
- ・油 …………………………大さじ1
- ・片栗粉 ……………………適量
- 【A】
- ・酒 …………………………大さじ2
- ・砂糖 ………………………大さじ1/2
- ・しょうゆ …………………大さじ1
- ・みりん ……………………大さじ1
- ① とうがらしは切り込みを数か所入れる。
豚肉2枚を少し重ねて広げ、とうがらしを置いて手前から巻く。
同様にして残り3本も巻く。
- ② ①に片栗粉をまぶす。
- ③ フライパンに油を熱して②を焼き、焼き色がついたらAを加えて蓋をし、弱火で約1分加熱する。
蓋をとり、全体をからめる。
▲ページトップへ
イスラエルの風土・文化 ⑫
イスラエルの食事は、1948年の建国で世界中に離散していたユダヤの人々が祖国の地に帰還した際に、それまで住んでいた国の食文化を持ち込んで定着させたため、それぞれのお国柄を反映して多彩で変化に富んでいます。
ユダヤ教には「コシェル」という伝統的な食習慣があります。例えば乳製品と肉製品を一緒に食べてはいけない、豚肉は禁忌、魚は鱗とヒレのあるものだけ等々です。全てのユダヤ教徒が厳密に従っているわけではありませんが、国全体の食文化に影響を与えています。
料理の素材は、新鮮な野菜や果物、豆類、肉(鶏・羊・牛)、乳製品などで、地中海地方でよく使われるレモン、ニンニク、オリーブオイルを中心に、クミン、コリアンダー、パプリカなどの香辛料、また中東地方独特のスパイスも使われます。ただし、食材や味付けは出身国コミュニティによって異なり、その違いがそのまま食文化に反映されています。香辛料、油の使い方、食材、調理法などによって、それぞれの特徴があります。
このようにアラブ料理との融合や地中海の豊富な魚介類、また自給率の高い野菜や果物に至るまで様々な食材に恵まれていますが、イスラエルの人々に愛される「お国料理」ともいうべきものが根付いています。
イスラエルを代表する名物料理として、コロッケのような「ファラフェル」があります。水から戻したヒヨコ豆を擦り潰し、パセリや数々のスパイスと混ぜ合わせ、ボール状にして素揚げしたものです。
また数千年にわたって中東の人々に親しまれてきた「ピタ」と呼ばれるパンがあります。小麦粉と水、塩、砂糖、イーストを加えてよく練り、約1時間発酵させ、高温で一気に焼き上げます。円形で薄く平たいピタの中央を半分に切ると中は空洞で袋状になるため、様々な食材を挟んで食べることができます。
そして日本では「シシカバブ」の名で知られる焼き肉。正肉を串に刺した「シシュリク」と、挽き肉を串に巻いた「カバブ」があり、異国的かつ野趣に富んだ料理です。
この他にもイスラエルの風土が育んできた数多くのイスラエル料理が現在まで受け継がれ、実にバラエティ豊かな食文化が構築されています。
▲ページトップへ
中高年には性別を問わず何らかの尿の悩みがあるそうです。今回は、女性の尿トラブルとNO(一酸化窒素)についてお話しします。
尿をためておく膀胱の容量は500ml程度ですが、約6割(250~300ml)の尿がたまると、人は尿意を催します。しかし、尿意を感じたからといってすぐに尿が出てしまうわけではなく、通常はトイレに行って排尿の準備が整ってから、脳から「尿を出すように」という指令が出されます。すると、膀胱が縮むと同時に尿道が緩んで開き、尿が排出されます。
あるアンケートでは、40代以上の女性の半数近くが、くしゃみをしたときなど、ちょっとした拍子に起こる軽い尿漏れの経験があるとのことです。
もともと女性のからだは男性と比べて、尿が漏れやすい構造になっています。男性の尿道が約20cmでS字状なのに対し、女性の尿道は3~4cm程度で短く真っすぐです。そのため、ちょっとお腹に力を入れただけで漏れてしまうことがあります。たとえば、重い荷物を持ち上げた時や、走ったり、ジャンプをした時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまいます。これを「腹圧性尿失禁」といいます。女性の尿失禁の中で最も多く、週1回以上経験している女性は500万人以上といわれています。これは骨盤底筋群という尿道括約筋を含む骨盤底の筋肉群が緩むために起こり、更年期など加齢を契機に出現したりします。荷重労働や排便時の強いいきみ、喘息なども骨盤底筋群を傷める原因になるといわれています。また、妊娠・出産を機に骨盤底筋群が緩み、尿が漏れやすくなるケースがあります。
一方、突然、強い尿意が起き、トイレに行くまで我慢できずに漏らしてしまう「切迫性尿失禁」という尿漏れもあります。
女性の尿漏れの約半数は腹圧性尿失禁ですが、切迫性が約2割、両方の混合性が約3割というデータもあります。若い女性では腹圧性尿失禁が多く、高齢になるほど「混合性尿失禁」が多くなるようです。いずれの場合も、NOで血管を拡張して、膀胱や骨盤底筋群の血流を良くすることが大切です。