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健康の輪デジタル新聞

2023年11月号

この花が「県花」の都道府県はどこでしょう? この花が「県花」の都道府県はどこでしょう?

自動車産業など工業の発展と共に自然に恵まれ、農業、漁業も盛ん。ユネスコ世界遺産に登録された厳島神社や原爆ドームなど海外からの観光客も多い。
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人間は1日に平均2万回の呼吸を行っており、意識・無意識に関わらず、その呼吸の約6割を横隔膜が担っています。横隔膜は人体最大の吸気筋で、これを鍛え意識して横隔膜呼吸を行うことで様々な効果が得られます。

 私たちは普段、意識することなく自然に呼吸をしていますが、効率の良い呼吸法を身につけることで、疲れにくくなったり、体が引き締まってくることをご存知でしょうか?
 呼吸法には、胸郭の中にある肋間筋(ろっかんきん)の運動により行われる胸式呼吸と、横隔膜の上下運動による横隔膜呼吸(いわゆる腹式呼吸)があり、この横隔膜呼吸を意識して行うことが、大切だといわれています。
 胸式呼吸はあまり横隔膜を動かさず、浅い呼吸で肺に素早く取り入れて交感神経を優位に働かせる特徴があります。一方、横隔膜呼吸は横隔膜を大きく動かして、ゆっくりたくさんの酸素を取り入れることで副交感神経を優位にさせ、リラクゼーション効果を高めてくれます。
 横隔膜呼吸がもたらす大きなメリットは、腹腔内の圧力を上げることで体幹が安定し、体の軸がぶれにくくなり猫背やストレートネックなどが改善され姿勢が良くなります。また、腸や内臓を適度に圧迫することにより、便秘や逆流性食道炎などの改善、血流改善、代謝促進にもつながります。そして、副交感神経を優位にすることで、ストレスの軽減、リラックス効果をもたらします。反対に、うまく横隔膜が動かせていないと呼吸困難が強く出て、浅い呼吸になることもわかっています。
 したがって、私たちは、胸式呼吸と横隔膜呼吸の2つの呼吸を自然に使い分けていますが、効率よく酸素を吸い込み自律神経を整えるために、横隔膜呼吸を意識して行うことが大切です。
 息を吸い込む時は高原の爽やかな空気や好きな花の香りなど心地よいものを、息を吐く時はイライラの原因や不安などのマイナス要因が体から出ていくのをイメージすると、より効果が高まりますよ。

 秋の味覚のひとつ、かぼちゃ。その名前の由来は、天文年間(1532〜55年)にポルトガル人がカンボジアの産物として日本に伝えた「Camboja(ポルトガル語でのカンボジアの表記)」が転訛したことだといわれています。
 当初は「かぼちゃ瓜」と呼ばれていましたが、のちに「瓜」が落ちて「かぼちゃ」と呼ばれるようになりました。
 ちなみに、かぼちゃを英語でいうと?と問われたら私たち日本人は「pumpkin(パンプキン)」というのが一般的ですが、パンプキンは特に果皮がオレンジ色の品種を示すそうで、その他の品種は「squash(スクウォッシュ)」と呼ばれるそうです。
 日本のかぼちゃといえば果皮は緑色なので、パンプキンではなくスクウォッシュというのが正しいようです。

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健康長寿をめざして

腎臓といえば尿を作る臓器というイメージが一般的ですが、実は寿命をも左右する重要な臓器なのです。尿で要らないものをろ過して排泄することは、言い換えれば血液のクリーニングをしてくれる臓器ということになります。人生100年時代、腎臓は健康長寿のために大きな役割を果たす注目の臓器なのです。

血液の状態を管理する腎臓

 私たちは毎日いろいろな種類のものを食べて生活していますが、それによって身体や血液が作られています。しかし、多様な食材を食べていても、常に健康状態を監視し、血液の状態を管理して維持していなければなりません。例えば、貧血の時に酸素が不足するとその状態を察知し、赤血球を作る信号を出し、それを受けて骨髄が赤血球を作り出すことで、各臓器への酸素運搬を増やすのも腎臓の役目です。
 スポーツ選手が高地の酸素濃度が薄い場所でトレーニングを行うのも、心臓や肺を鍛える以上に、腎臓を鍛えるためです。酸素濃度が薄い高地でトレーニングすると、当然身体は酸素不足になります。それを察知した腎臓が赤血球を作る信号を出すことで血液中に赤血球を増やし、酸素を多く運搬することを助けます。赤血球が増えた状態で低地に戻ると、より多くの酸素を各臓器に運搬するため、身体のパフォーマンスが向上するのです。いかに腎臓を鍛え身体に酸素を送るかが、持久力や筋力の働きを助けるのです。
 このように、腎臓は血液中に今何が必要で何が余分なのかを判断し、血液をクリーニングして、必要なものは作り、要らないものを排泄するよう管理しているのです。

腎機能が低下すると
命に関わる

 腎臓の中には毛細血管が毛糸玉のように塊を作った状態の糸球体と呼ばれるろ過装置が100万個以上も存在します。つまりそれだけ多くの血流があり、肝臓100g中と腎臓100g中では、腎臓の方が5倍以上の血流があるのです。
 この糸球体でろ過を行うのですが、糖尿病、高血圧、肥満、喫煙、脱水によっても血液がドロドロになったり、毛細血管が硬化したりして詰まると糸球体の血流も悪くなり、腎機能が低下するのです。
 すると、ろ過と血液のクリーニングが機能しなくなり、腎機能の低下や炎症が起こり、尿蛋白やむくみなどの排泄異常が起こり、徐々に腎機能が低下、進行し過ぎると腎不全になり、命の危険にさらされます。
 その他にも一般に加齢により腎機能が低下するといわれ、70代では20代のころの約半分になってしまうのです。

腎機能の状態を知る「eGFR」

 長生きできる時代といわれる今だからこそ腎臓を大切にし、腎機能の低下を予防する必要があるのです。実際に2005年から2015年までの10年間で、慢性腎不全による人工透析を行う患者が1330万人から1480万人へと150万人も増えているのです。その原因は、生活習慣や加齢などが主になり、腎機能が低下し、さらに慢性的な腎臓病になると、心疾患や脳卒中を起こす危険性が約3倍に、認知症を起こす危険性が約2.1倍にもなるといわれています。透析をしないと血液が汚れ、体内に排泄できない老廃物が溜まり、結果的に命を左右することにもなるのです。
 では、今の自分の腎機能がどれくらい低下しているかを知るための指標として血液検査の「eGFR」の項目をチェックしてみましょう。これは、推定糸球体ろ過量の数値で、腎臓がどれだけのろ過能力を維持しているかを見ることができます。60歳未満であれば59以下、60歳以上であれば44以下の場合、治療や対策が必要となるのです。
 腎臓を守るためには、日頃から過剰な塩分、カリウム、リンの摂取を控え、適度な水分摂取を心がけることが大切です。
 また、前号でも紹介したNO(一酸化窒素)は、血管を柔軟にし、腎臓をはじめとする全身全臓器の血流を良くするため、日頃から意識して取り入れてみるのも良いかもしれません。

読めたら自慢できる!難読漢字

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健康講座&料理
キニナル昔ながらの手当て

喉や気管支の炎症が長引くと、痰の症状が出始めます。細菌などの異物が分泌液と混ざったもので、異物を絡めとって体外に排出する役割をしてくれますが、いつまでも痰が絡むのは辛いもの。

 レンコンは昔から咳や喉の痛みに良いとされており、肺に潤いを与えて咳を鎮めることから、漢方や中医学でも喉に効く素材として用いられてきました。一般家庭では、そのレンコンを葛湯とともに飲む「レンコン葛湯」として、親しまれています。

 レンコン葛湯が喉や痰に効くのは、レンコンの皮や節に多く含まれている渋みの成分ともなるタンニンによるもの。タンニンには炎症を鎮める効果があり、しつこい痰を緩和してくれ、その効き目の速さでも知られています。
 また、葛粉に含まれているイソフラボンには、解熱、発汗作用があるので、熱がある時にも効果的です。
 レンコン葛湯の作り方は、@小鍋に水150ccと葛粉小さじ1.5を混ぜ、A皮ごとすったレンコン大さじ1.5を茶こしを使ってこし入れ、B火にかけて透明感が出るまで木べらでかき混ぜたら完成です。1日2回、朝晩服用すると良いでしょう。
 もう一つは「春菊の煎じ汁」。春の菊と書く春菊ですが、その旬は12月。風邪を引きやすく、空気が乾燥して痰や咳を長引かせがちな冬には、春菊の煎じ汁がもってこいです。
 春菊のあの独特の香りは、αピネン、ベンズアルデヒドなど10種類の成分からなるもので、痰をきったり咳を鎮めるなどの効果のほか、自律神経に作用して胃腸を活性化させる働きがあります。 また、成分のひとつペリルアルデヒドは強い抗菌作用を持っているので、食中毒の予防も期待されています。
 春菊の煎じ汁の作り方は、@春菊90gに水適量(400cc程度)を加えて煎じ、A水量が半分ほどになったら火を止め、Bキッチンペーパーなどでこす。そして、飲みやすくするためにC氷砂糖を適量加えたら、出来上がりです。
 これを2回に分けて飲みますが、効き目をより高めるためには、気長に煎じて飲むことをおすすめします。


 具だくさんスープという意味のイタリアの野菜スープ「ミネストローネ」。野菜がたっぷり食べられて美味しさも栄養も満点。
 イタリアではパスタやお米を入れることも多いので、まさに一品で満足できます。今回は、大根やにんじんをハートや星形に切り抜いて見た目も可愛さいっぱいです。
 上手に作るコツは、デコ野菜をスープに加えたら、ヘラでかき混ぜないこと。煮崩れしてしまいます。また、今回はトマトの水煮缶を使いましたが、野菜ジュースやトマトジュースを使うとさらに手軽に美味しくできます。生のトマトを加えるとスープにフレッシュさが加わるので、あれば入れてもOK!

材料
  • ・デコ人参(厚さ2cm・型抜き) ……………1/2本
  • ・デコ大根(厚さ2cm・型抜き) ……………1/2本
  • ・ペコロス(小たまねぎ) ……………………4個
  • ・ブロッコリー …………………………………1/3房
  • ・ジャガイモ(一口サイズ) …………………2個
  • ・ハートパスタ(乾) …………………………30g
  • ・ベーコンスライス ……………………………4枚
  • ・ニンニク ………………………………………1片
  • ・オリーブオイル ………………………………大さじ2
  • ・パルメザンチーズ ……………………………大さじ1
  • <スープ>
  • ・トマトの水煮缶(200g)
  • ・ケチャップ(大さじ1)
  • ・固形スープの素(3個)
  • ・水(1000cc)
  • ・ローリエ(1枚)
  • ・塩(適量)
  • ・胡椒(少々)
作り方
  • @ デコ野菜を耐熱皿に並べ、ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で約2分加熱する。
  • A 鍋にオリーブオイル、ニンニクを入れ弱火にかけ、香りがしてきたらジャガイモ、ペコロス、ベーコンを入れ中火で炒める。ペコロスが半透明になってきたらブロッコリーを加え軽く炒める。
  • B ブロッコリーを小皿に取り分け、スープの材料を入れる。沸いたら灰汁を取り、デコ野菜を加え、弱火で15分蓋をして煮込む。
  • C 仕上げに、茹でたハートパスタ、ブロッコリー、パルメザンチーズを加え2分弱火で煮込んで完成!
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの風土・文化 C

 本年3月に成田空港とイスラエル・テルアビブを結ぶ念願の定期便が就航しましたが、一般の日本人にとってイスラエルはまだまだ馴染みが薄い遠い異国の地かもしれません。
 「イスラエル」という国名の由来は、イスラエル12族の族祖ヤコブに授けられた名前で、旧約聖書の記述によると「神と競った者」「神の戦士」という意味があるそうです。以来、その子孫もイスラエル人と呼ばれたことに関係します。

 国旗のデザインは、中央に配置された六角の星は「ダビデの星」といわれ、古代イスラエル王国の英雄ダビデ王の盾を表し、ユダヤ民族の伝統的なシンボルとして親しまれています。そして白と青の色はユダヤ教の高僧ラビの祈祷用の肩掛け(タリート)の色からきているといわれ、白は清浄さ、青は希望を表しています。

 イスラエルの国章は、7枝の燭台(メノラー)で、そのデザインはモリアという古代の7枝の野草に由来するといわれています。両側のオリーブの枝は、イスラエルの平和への願いを象徴しています。
 また、イスラエルの国歌は「ハティクバ(希望)」であり、『自分たちの国を得て、いつか自由な民となる』という希望が歌われています。2千年もの長きにわたり流浪の民としてさまよい迫害を受けてきたユダヤ民族の切望を言葉にしたのがこの「ハティクバ」なのです。
 「ハティクバ」は、1897年にスイスのバーゼルで開催された第1回シオニズム会議における賛歌として採用されたもので、国連決議に基づきイギリスの委任統治から1948年に独立・建国を果たしたイスラエル国において、当初は非公式の国歌として採用されました。
 なお、「ハティクバ」が公式にイスラエル国歌として制定されたのは、建国から50年以上が経過した2004年のことです。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 これまで述べてきたように、塩は摂取しすぎても腎臓に負担がかかり病気になりますが、取らないと命に関わります。全くの塩なしで三日も生活すると、重度の熱中症と同じように脱塩症状を起こし救急搬送されてしまいます。塩分は水分と一緒に体外に排出されるので適当に補給してあげないと、生命を守る健康を維持できず。まさに、「どうする健康」です。
 「敵に塩を送る」という有名なことわざがありますが、これは「争っている相手が苦しんでいるときに、争いの本質ではない分野について援助を与える」との意味があり、かの有名な上杉謙信が武田信玄に塩を送ったことで生まれた言葉です。
 永禄10年(1567年)武田信玄は13年間に及ぶ今川氏(駿河国/静岡県)との同盟を破棄し、東海方面への進出を企てます。領内に入られた今川氏真は、縁戚関係にあった北条氏康(相模国/神奈川県)の協力を仰ぎ、武田領内への「塩留め」(経済封鎖)を行います。ちなみに、日本テレビのある東京都港区の「汐留」は江戸時代以前、海水が入ってくる葦の沼地であり、ここに塩問屋があったことから「塩(汐)留」と呼んだという説があり、経済封鎖とは異なります。また、慶長8年(1603年)以後、徳川家康が発令した天下普請(諸大名の財力を用いた奉仕による城下町建設事業)による汐留の埋立地が作られ明治時代に完成します。
 さて、時は戦国時代、武田の領地は甲斐(山梨県)・信濃(長野県)にあり、海に面していないため、調味料としてだけでなく、命を維持するための「塩(食塩)」を取ることが出来ず領民は苦しみました。これを見過ごすことが出来なかったのが、信玄の好敵手「上杉謙信」でした。越後の上杉謙信と甲斐の武田信玄、この両雄は何度も合戦を繰り返し敵対していた間柄でしたが、「義」を重んじる上杉謙信は、武田領民の苦しみを見過ごすことができず、越後から信濃へ「塩を送る」ことを決意したと、歴史の教科書に記載があります。「自利利他」(みんなの幸せを願う)という新潟の県民性の一つかもしれませんが、昔も今も、塩(食塩)は創始者 田中美穂氏がよく使われた「食医同源」の最たるものといえます。

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