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健康の輪デジタル新聞

2022年2月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

入り組んだ石畳の路地に一歩足を踏み入れれば、そこは麗しき迷宮都市。旅人が必ず訪れる、スペインの源流をたどる魅惑の街です。
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人は1日に何度も、そして生まれてから亡くなるまでおしっこをします。この当たり前に思っている行為が当たり前にできなくなり、その都度つらい思いをすると、生活の質(QOL)が著しく下がってしまいます。

 普段、生理現象として特に意識することなくしているおしっこですが、膀胱では、おしっこを蓄える「蓄尿」と排出する「排尿」という行為を繰り返しています。
 この蓄尿と排尿は、膀胱と尿道、神経系によってコントロールされており、1日平均4〜5回、1回300〜400ml、排尿時間は1回30秒程度、残尿感や排尿後の漏れなく排尿が終了することが正常だといわれています。
 しかし、尿によるトラブルは意外と多く、40歳以上の日本人男女1000人を対象にした調査では、60歳以上の約8割が何らかの尿トラブルを抱えているという結果が出ており、中でも男性は排尿障害、女性は蓄尿障害が多いことがわかっています。男性の尿トラブルの場合、そのほとんどが前立腺肥大症によるものだといわれています。中高年になると、前立腺が肥大して尿道の周りを圧迫してしまい、尿が排出されにくいという現象が起こります。
 なぜ、加齢とともに前立腺が肥大するのかははっきりわかっていませんが、男性ホルモンの働き(変化)によるものということはわかっており、男性なら誰でもなりうる可能性があります。症状としては、排尿に時間がかかる、勢いがない、頻尿などがあげられます。
 前立腺肥大症と診断された場合は、圧迫された尿道を広げる薬による治療が行われますが、改善が見られない場合は、前立腺を削る手術を行う場合もあります。
 前立腺肥大症からがんに発展するケースはほぼありませんが、心疾患、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病と関連しているケースも多く、夜間頻尿などが続くと、心の問題や睡眠・活力に影響するなど生活の質(QOL)を下げることにもなりかねないので、早めに内科を受診しましょう。

 2月の和暦名「如月」。これは、まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月というのが由来で、衣更着(きさらぎ)から如月になったといわれています。
 その2月に訪れる立春から数えて15日目頃は二十四節気の「雨水」です。
 空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味からきています。
 草木が芽生え始める頃で、昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。
 また、春一番が吹くのもこの頃です。こうした和暦の由来を辿ると、とても意味深く、その言葉にセンスの良さと風情を感じますね。
 ちなみに、地方によっても違うようですが、この「雨水」に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるといい伝えられているそうですよ。

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健康長寿をめざして

厚生労働省の発表では1日に350gの野菜を摂取し、そのうち120gの緑黄色野菜を摂取することを理想としています。その緑黄色野菜などに含まれるカロチノイドが血清中に増えることで生活習慣病などによる総死亡率が低下することが報告されたことから、日頃からの摂取が健康維持に役立ちそうです。

緑黄色野菜とは

 ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなどは、一般に緑黄色野菜と呼ばれていますが、実は色で区別されているわけではありません。では、緑黄色野菜にはどんな基準があるのでしょうか。それは、「原則として可食部100g当たりカロチン含量が600μg(マイクログラム)以上の野菜」という基準が厚生労働省により定められているのです。
 トマト、ピーマンなどは、可食部100g中のカロチン含有量が実際には600μg未満であるものの、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類されています。また、カロチン量が基準に満たない野菜は、淡色野菜と呼ばれることもあります。
 このカロチンは、健康のために様々な良い働きを持っていることから、緑黄色野菜を摂取することが理想とされています。

カロチンの働き

 カロチンといえば一般にベータカロチンが知られており、体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があることから、生活習慣病の予防に必要な栄養素とされています。また、体内で必要な分だけビタミンAに変わるため、ビタミンAの前駆物質といわれています。
 ビタミンAには、過剰摂取のデメリットもありますが、カロチンにはその心配はありません。また、ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持する栄養素として、粘膜の修復や粘膜にIg-A抗体を作ることで粘膜免疫を高め、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きも持っているのです。さらに、カロチンが血清中に増えることで健康長寿につながる可能性が報告されているのです。

血清カロチンと総死亡率の関係

 ネイチャーサイエンシティフィックレポート2016年6月号での上海がん研究所の報告によると、食事によるベータカロチンの摂取と死亡リスクの関係について、1997年から2016年に行われた臨床研究の論文を総合的に評価しました。
 1855報の研究論文から信頼性の高いヨーロッパ、米国、日本など13報の臨床研究論文にしぼられ、食事におけるベータカロチンの摂取、血清ベータカロチン濃度と疾患による死亡率を統計調査しました。その結果、食事によるベータカロチンの摂取が多く血清ベータカロチンが多いほど、全ての疾患による死亡リスクを下げることが統計的に明らかになったのです。
 その理由は、 @プロビタミンAとしての働きとして、正常な細胞分裂を保持し、正常な器官(細胞・内臓)を維持することと、正常な視機能を維持すること。  A抗酸化剤としての働きとして、抗酸化作用で心臓病、脳卒中、がん、糖尿病、肥満などの慢性疾患を予防すること。  B免疫細胞の機能を高めて慢性疾患の予防をすること、でした。
 また、JAMAネットワークオープン 2021年6月11日 藤田保健衛生大学の日本人の研究報告では、1990年から1999年まで住民健診を受けた北海道八雲市に住む成人3116人に対し、2011年まで毎年、血清ベータカロチンの検査を行い、2017年12月まで最長25年にわたる追跡調査で血清総カロチンの測定を行い、血清カロチン量と死亡リスクとの関係が調査されました。
 その結果、毎年の血液検査で、血清中の総カロチン量が25%増えると総死亡率は15%低下、がん死亡率は18%低下、心血管リスク死亡率は14%低下していたことが明らかとなりました。
 緑黄色野菜をしっかり摂取することは血清ベータカロチンを増やし、健康長寿にも期待できそうです。最近では微細藻類ドナリエラ・バーダウィルなどを応用し天然のカロチノイドを手軽に摂取できる食品もあるため、野菜不足の方でも手軽にカロチン摂取ができそうですね。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

高野豆腐はタンパク質をはじめとする様々な栄養素が豊富に含まれている食材です。煮物にして食べるのが定番ですが、実は、洋食や中華、お菓子作りにも活用することができるマルチフードです。

 高野豆腐は、鎌倉時代、高野山の僧侶たちの手によって作られた「凍(こお)り豆腐(どうふ)」が始まりだといわれています。精進料理として食べていた豆腐が冬の寒さで凍ってしまい、それを翌朝溶かして食べてみたところ、食感が独特で美味しかったことから食べられるようになったといわれています。

 その他、中国から弘法大師が持ち帰ったという説など諸説ありますが、いずれにおいても、高野豆腐は鎌倉時代頃にはすでに日本で食べられていたようです。
 高野豆腐は、豆腐を凍らせ水分を蒸発させたものなので、もともとの原料は同じですが、水分が抜けることで、栄養分がギュッと凝縮され、豆腐より効率的に栄養価を摂取することができます。
 中でも特徴的なのが、タンパク質の豊富さ。栄養素の半分がタンパク質で、そのうちの約2割がレジスタントタンパク質です。このレジスタントタンパク質は大豆製品に多く含まれる注目のタンパク質ですが、その中でも、高野豆腐の含有率は群を抜いています。
 レジスタントタンパク質には、血糖値の急激な上昇を抑え糖尿病のリスクを低減させる効果があるほか、脂肪の吸収を抑えてエネルギーを消費しやすい体にする、血液中の悪玉コレステロールを減らし、血管を丈夫にする、また、レジスタントタンパク質そのものが脂肪にくっつき、一緒に体外に排出するなど様々な機能を持っています。
 さらに、腸内環境を整え免疫力をあげる効果もあり、これが、まさにスーパーフードといわれる所以です。また、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガンなどのミネラルも豊富で、高野豆腐1枚で成人が1日に必要なカルシウム量を含んでいます。
 高野豆腐の様々な効用を期待するなら、1日1枚の摂取が目安。水で戻さずそのまますりおろして使えるので、いろんな料理・お菓子作りにも活用できます。

 サーモンの刺身には「DHA・EPA」などオメガ脂肪酸が多く含まれ、動脈硬化・血栓症の予防、血液サラサラ効果が期待できます。このオメガ脂肪酸は熱で酸化しやすい性質があるので刺身など生で食べるのがおすすめです。
 おつまみやオードブルにおすすめのこのレシピは、調味料にぶどう果汁を煮詰めて濃縮し、自然発酵させたバルサミコ酢を使っています。バルサミコ酢は栄養的にも優れ、ポリフェノールやカリウム・カルシウム・鉄などが多く含まれ、フルーティーで奥深い味わいはいつもの料理をワンランクアップさせてくれます。

材料
  • ・刺身用サーモン ……………200g
  • ・玉ねぎ ………………………1/4個
  • ・クレソン ……………………適量
  • ・バケット ……………………適量
  • ・飾り用レモン ………………適量
  • <タルタル調味料>
  • ・バルサミコ酢 ………………大さじ1
  • ・粒マスタード ………………小さじ1
  • ・醤油 …………………………小さじ1
  • ・レモン果汁 …………………小さじ1
  • ・塩 ……………………………少々
作り方
  • @ サーモンを包丁でたたいてペースト状にする。
  • A 玉ねぎをみじん切りにして、水にさらし水気をよくきる。
  • B @のサーモンにAの玉ねぎ、タルタル調味料の材料を混ぜお皿に盛り付ける。
  • C バケット、クレソン、レモンを添えて完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策S

 欧米を中心に変異ウイルスのオミクロン株の感染が急拡大する中、人口の4割強がワクチンの3回目接種を終えているイスラエルでは、昨年末より医療従事者や高齢者施設の入所者、また病気や治療などで免疫機能が低下して感染時の重症化リスクが高い人々など一部の方を対象としてワクチンの4回目接種を承認し、世界に先駆けて試験的に開始していましたが、追加で60歳以上の方にも対象を拡大すると発表し、1月3日より4回目となる接種が始まりました。3回目の接種から4カ月以上の間隔をおくことが条件となります。
 イスラエルでは、オミクロン株の感染拡大が続く中、1月2日に報告された1日当たりの新規感染者の数は昨年9月以来初めて6000人を超えており、各地で行われているPCR検査の会場にも長い列ができています。
 ベネット首相は、4回目の接種を支持し「世界中を巻き込んでいるオミクロン株の波を乗り越えるために役立つはずであり、条件に合う人はできるだけ早く会場に行き接種をお願いします」と述べ、政府として、感染した人の割合の半数以上を占めている30歳未満の若者へのワクチン接種を強く呼びかけるとともに、特に重症化のおそれがある高齢者に対しては積極的な4回目の接種を推奨するなど、さらなる感染拡大への備えを進めています。
 新型コロナウイルスのワクチン接種については、その是非について様々な議論が交わされていますが、国立シバ・メディカルセンターの研究によると「4回目の接種から1週間が経過した時点で、4回目の接種が安全であることがより高い確度で判明した」「4回目の接種から1週間後に、接種者の抗体が5倍に増加することが分かった」との報告があり、イスラエルはウイルスに対するワクチン効果を評価する上で世界における主導的な役割を果たしており、4回目接種の効果についても、世界初となる試みにおいて今後の経過を注視しながら、まだまだ続くウイルスとの戦いに有益な情報提供となることが期待されています。
 現在は比較的感染拡大が落ち着いている日本においても、年末年始に人流が活発化したことで感染者数が徐々に増えつつあり、改めて気の引き締めが求められます。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 今回は、血液の巡りを整えるL-シトルリンについてご紹介します。
 シトルリンは日本でスイカから発見され、1930年に報告・命名されたアミノ酸の一種です。
 シトルリンはスイカの学名Citrullus vulgarisから名づけられました。スイカの原種といわれているカラハリ砂漠の野生スイカに特に多く含まれ、砂漠のような過酷な環境で生きていくのに重要な役割を果たしていると考えられてきました。シトルリンはからだのタンパク質を構成するアミノ酸ではなく、ヒトや動植物の生体内では主に遊離型で存在しています。シトルリンは食物から摂取することによりからだの中に取り込まれるほか、体内でも生合成され、血管年齢を若々しく保つパワーを持っています。
 血管の長さは約10万q(地球を2周半)あり、体中の細胞に栄養分や酸素などを送り届け、老廃物を運び出す大切な仕事をします。血管は加齢とともに血液の流れも悪くなり機能しにくくなります。「人は血管から老いる」ともいわれますが、血管の若返り物質こそ、「NO(エヌオー)(一酸化窒素)」です。NOは、血管をリラックスさせて広げ、血流量を増やしてくれます。この仕組みを解明したアメリカのルイス・イグナロ博士ら3人の薬理学者に、1998年ノーベル医学・生理学賞が贈られています。血液がスムーズに流れることにより、冷え改善やむくみ改善、男性機能の改善だけでなく、動脈硬化を予防するなど、さまざまな健康保持作用が期待できるのです。
 NOの直接の前駆体はL-アルギニンですが、アルギニンそのものよりもシトルリンを取る方が血液中のアルギニン濃度は1.6倍も高く維持されることが分かっています。その理由は、シトルリンとアルギニンの体内での代謝が異なるからです。口から取ったアルギニンは腸管で約40%が代謝され、残りは肝臓で尿素サイクルに取り込まれ、尿素や他の物質の生合成や、タンパク合成に使われます。一方、シトルリンは、腸管から吸収されたあと、肝臓では細胞に取り込まれず腎臓に運ばれて、アルギニンに変換され、全身に供給されます。つまり、シトルリンを取ることがNOの産生には有効であるといえます。

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