数少ないトランスバウンダリー・サイト(国境を越える遺産)のひとつ。日本とはひと味違う、欧州の温泉文化を象徴する遺産です。
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じっとしている時は起こらず、頭を動かすとめまいを引き起こす「良性発作性頭位めまい症」。目の前がぐるぐるするようなめまいで、内耳の中にある耳石(じせき)が剥がれ落ちることが原因だといわれています。

良性発作性頭位めまい症は、めまいを引き起こす病気の中で最も多い疾患です。病名に「頭位」とついているように、頭を動かした時にめまいが起こるのが特徴です。
良性発作性頭位めまい症の原因は耳の奥にある内耳の三半規管に、「耳石(じせき)」という小さなカルシウムの結晶が入り込むことで起こると考えられています。
内耳には「蝸牛(かぎゅう)」と呼ばれる音を感知する器官と、「半規管(はんきかん)」と呼ばれる回転を感知する器官(3本あるので三半規管という)、その間に「耳石器(じせきき)」と呼ばれる重力や体の方向などを感知する器官があります。耳石器は感覚細胞の上に数多くの耳石が乗っている状態で、頭を動かすと耳石が動いて感覚細胞を刺激し、方向などを感知する仕組みになっています。
良性発作性頭位めまい症は、この「耳石」が何らかのきっかけで剥がれ落ちて半規管のいずれかに入り込み、耳石からの妨害を受けた三半規管が平衡バランスを上手く保てず、めまいを引き起こすのだと考えられています。
なぜ耳石が剥がれ落ちるのかはよくわかっていませんが、更年期以降の女性に多いことから、加齢や女性ホルモンの低下により耳石が剥がれやすくなると考えられています。また、頭をぶつけるなどの外傷や長期の寝たきりなども発症の原因となります。
良性発作性頭位めまい症は、多くの場合、数日で自然に寛解しますが、突発性難聴やメニエール病、脳出血などと区別するために、まずは耳鼻咽喉科で受診・検査することが大切です。
体操による治療で効果が出る場合もあり、症状によっては服薬治療しますが、いずれにおいても1〜2週間で症状は治ります。落ち着いて対処しましょう。
