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健康の輪デジタル新聞

2022年3月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

青い海に浮かぶ要塞都市。鉄壁の要塞はカリブの海賊さえも退け、18〜19世紀ごろには貿易の中心地として繁栄を極めました。
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年齢を重ねるにつれて、おしっこの悩みも増えていきます。でも、「年齢のせいだから」とあきらめることはありません。トラブルの原因を正しく理解することで、悩みと上手に付き合っていくことができますよ。

 女性の尿トラブルで圧倒的に多いのは、排尿障害の多い男性とは真逆の、おしっこをためられない蓄尿障害です。そして、その代表的な疾患が、「過活動膀胱」と「腹圧性尿失禁」です。
 過活動膀胱は、加齢による膀胱機能の変化、膀胱や尿道などを支えている骨盤底筋の緩み、脳血管障害の後遺症やパーキンソン病などの様々な要因により、排尿のシステムのどこかにトラブルが生じ、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に縮んだり、過敏な動きをするために起こります。
 その結果、「尿意をもよおしてトイレに行ったのに少ししか出なかった」「何回もトイレに行ってしまう」「我慢できずに漏れてしまった」などの症状を引き起こしてしまいます。
 こうした症状に悩む人は、40歳以上の12.4%に及び、8人に1人が何らかの症状を抱えているということになります。過活動膀胱には、主に薬による治療が行われます。尿検査や血液検査に合わせて超音波検査で尿残量や膀胱の状態をチェックし、膀胱が勝手に収縮するのを抑える薬で症状を緩和させていきます。また、投薬と同時に、尿意をもよおしてもできるだけ我慢して膀胱の容量を広げる「膀胱訓練」や、骨盤底筋を鍛えて尿漏れを防ぐ「骨盤底筋訓練」などを行うと効果が高くなります。
 そのほか、電気や磁気で尿道や膀胱の働きを支配する神経に刺激を与えることも効果があると期待されています。
 私たちは1日に何度もおしっこをしますが、この当たり前の生理現象が当たり前にできなくなると、生活の質(QOL)が下がってしまいます。加齢とともにトラブルが多くなる疾患ではありますが、様々な改善手段がありますので、まずはかかりつけのお医者さんに相談してみてください。

 3月14日、ホワイトデーにあたるこの日は、アルベルト・アインシュタイン(1879年生まれ)の誕生日だそうです。
 アインシュタインは、ドイツの物理学者で、かの有名な相対性理論を提唱した人物です。
 光電効果、特殊相対性理論、一般相対性理論などを提唱したほか、世界一美しい方程式を導き出したことでも知られています。
 そんな彼が、1921年「光電効果の発見」でノーベル賞を受賞しました。
 受賞に伴って賞金が授与されたのですが、その使い道は、なんと離婚の慰謝料だったそうです。
 徐々に不仲になり1914年に別居をしていた彼は、いずれノーベル賞を受賞したらその賞金を慰謝料に充てると約束していました。そして、その後、見事に!?約束を果たしたのでした。

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健康長寿をめざして

最近、年中冷えに悩まされている人が増えているようです。男性も女性も年齢を重ねると、徐々にホルモンバランスが変化し、血液の巡りも低下することで冷えや加齢変化を感じるようになっていきます。冷えや加齢により体内の血液の巡りが低下すると手足の冷えの他、肌荒れ、むくみ、たるみ、シワなどの原因にもつながってしまいます。

NO(エヌ オー)サイクルとは

 NOとは一酸化窒素のことで、血管壁などの細胞で作られる気体です。
 運動をしたり、免疫が働いたりすることでも増えますが、日常的に食品成分の摂取により体内で増やすことも可能です。
 体内では、NOを作り出すための代謝システムがあり、これをNOサイクルと呼んでいます。
 NOサイクルでは、主にL-シトルリンとL-アルギニンという2つのアミノ酸を材料にしており、L-シトルリンからL-アルギニンを、L-アルギニンからL-シトルリンを作るといったお互いがリサイクルし合いながら代謝されます。
 このL-アルギニンからL-シトルリンが作られるときに血管内にNOを増やすため、NOサイクルと呼ばれるのです。
 NOは、血管内皮だけでなく細胞間や脳にも運ばれるため、身体の隅々まで移動でき臓器や脳の健康にも働くのです。
 NOは血管を広げ、柔らかくするため、全身の隅々の毛細血管まで血液を巡らせるのを助けることが発見され、仕組みを解明した3名の薬理学者が1998年にノーベル医学・生理学賞を受賞・授与されました。

全身の血液の巡りを
改善し冷え・むくみ予防

 毛細血管を含む全身の隅々まで血液の巡りを整えることで、冷えやすい指先だけでなく内臓、脳、肌にまで血液が酸素や栄養素をスムーズに運び、老廃物を回収する働きが活発化されると、冷えの改善はもちろんですが、むくみの改善にもつながります。
 学会誌「薬理と治療」2012 40(9)での報告ではL-シトルリンを5日間摂取すると足のむくみが改善し、ロングブーツを無理なく履きこなせた事例が発表されました。
 この時にプラセボ群はブーツのファスナーが締まらない程のむくみが見られており、シトルリンによる血行改善効果、むくみの改善効果が証明されました。
 その他に、美容に関する報告もあります。

NOによる美容効果

 歳を重ねるに従い血行不良による肌へのダメージも増えてきます。
 顔色や肌の艶などは、血行状態がそのまま表れる部分の一つですが、血行の低下は、老廃物の蓄積や乾燥など肌トラブルの原因にも関わります。
 2008年に行われたシトルリン代謝向上研究会の臨床報告では、L-シトルリンを約30日間摂取することで、摂取しない人に比べ、冷えの改善だけでなく、だるさや慢性疲労の改善、顔のむくみ改善、血色の改善などが報告され、肌の悩みで最も多いシワの改善、肌の水分の改善、肌の弾力の改善、さらに毛穴の引き締め効果まで改善した事例が報告されました。
 これにより、NOサイクルの代謝アップは、血管拡張や血行促進のほか複数の作用が総合的に働いたものと考えられ、むくみやたるみの予防にもつながりそうです。
 また、L-シトルリンには、肌を紫外線から守りコラーゲンを保護・再生したり、天然保湿成分として潤いを保ったりするなどの働きも知られており、加齢による肌の悩み解消には是非摂取したいアミノ酸の一つになります。
 冷えを予防し、健康的な美肌を目指すために、L-シトルリンやL-アルギニンを日常的に摂取してみてはいかがでしょうか。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

モロヘイヤの独特のぬめりには、胃の粘膜保護効果や腎臓、肝臓の機能を向上させる働きがあります。ほかにも、健康や美容に効果のある栄養素が豊富に含まれており、“野菜の王様”とも呼ばれています。

 エジプト原産のモロヘイヤは、アラビア語で「王様の食べもの」という意味を持つ野菜です。その昔、古代エジプトの王様が病気になった際にモロヘイヤのスープを飲んで回復したことから、病気の特効薬として珍重されてきたそうです。

 実際に、モロヘイヤには高い栄養価が含まれています。中でも、βカロチンの含有量はブロッコリーの19倍と、野菜の中でも群を抜いており、高い抗酸化作用と、体内で必要な分だけビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を健康に保つという効果があります。
 また、ビタミン群も豊富で、βカロチンとの相乗効果で抗酸化力をさらに向上させるビタミンC、E、血流を良くしてエネルギー代謝を高めるビタミンA、Bも多く含まれています。
 特に、ビタミンB群の一種である葉酸は、新しい赤血球が作られる際に欠かせない栄養素で、不足すると鉄不足とは異なる悪性の貧血症状などを引き起こしてしまうのですが、モロヘイヤにはその葉酸も多く含まれているので、積極的に摂取することで、上記機能を正常に保つことが期待できます。
 これらのビタミン類は皮膚や粘膜を健康に保つ効果もあり、その優れた美容効果から、かのクレオパトラも好んで食べていたといわれています。
 モロヘイヤは茹でて食べるのが一般的で、その茹で時間は片面30秒ずつ、トータル1分が最適です。そのまま、おひたしにしたり、納豆のトッピングにしたり、また豚肉との相性が良いので、肉巻きにするのもおすすめです。
 ただし、モロヘイヤの小さなさやの中にある種や茎には、ステロイド類やストロファンチジンという毒性の強い成分が含まれているので、絶対に食べないようにすること。栽培管理された市販のものは安全ですが、家庭菜園で収穫した場合には、十分に気をつけて調理してください。

 子どもから大人まで大好きなグラタンを旬の食材タケノコをメインに、厚揚げ、豆乳、味噌など大豆食品を使って和風にアレンジした一品は、ヘルシーでしかも新食感の美味しさです。特に味噌とチーズとの相性は抜群で、ボリュームもあるので幅広い年代に満足いただけます。
 春の味覚の代表であるタケノコ。栄養価はさほど高くありませんが、食物繊維を豊富に含み、旨み成分であるアスパラギン酸はアミノ酸の一種でタンパク質の合成を助け、新陳代謝を活発にします。また、この成分は体調を整え、睡眠不足、疲労回復にも役立ちます。

材料
  • ・タケノコ水煮 ……………200g
  • ・鶏もも肉 …………………100g
  • ・厚揚げ ……………………1枚
  • ・ブロッコリー ……………1/2房
  • ・長ネギ ……………………1本
  • ・オリーブオイル …………大さじ1
  • ・塩胡椒 ……………………適量
  • ・とろけるチーズ …………60g
  • <和風ホワイトソース>
  • ・豆乳 ………………………250cc
  • ・薄力粉 ……………………大さじ2
  • ・バター ……………………30g
  • ・白味噌 ……………………大さじ1
  • ・塩 …………………………少々
  • ・胡椒 ………………………少々
作り方
  • [下準備]
  • 鶏もも肉、厚揚げ、ブロッコリー、長ネギは食べやすい大きさに切り分ける。

  • @ タケノコ水煮を鍋に入れ水を加え沸騰させ臭みを抜き、流水する。水気をよく切り、食べやすい大きさに切り分ける。
  • A フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、@と鶏もも肉、厚揚げ、ブロッコリー、長ネギを炒め塩胡椒で下味を付け、グラタン皿に盛り付ける。
  • B <ホワイトソースを作る>鍋にバターを入れ弱火で溶かし、ふるいにかけた薄力粉を少しずつ加えて粉気がなくなるまで炒める。
  • C 豆乳をBに少しずつ加えて溶きのばし、白味噌、塩、胡椒を加えて味をととのえる。
  • D ACの和風ホワイトソースをかけ、とろけるチーズ、胡椒、オリーブオイルをまわしかけ、オーブントースターで3〜4分こんがり焼いて完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策(21)

 ワクチン先進国とされるイスラエル。コロナウイルス感染拡大の早い段階から国民のワクチン接種を進め、感染した場合にリスクの高い人を対象に4回目となる接種が既に始まっています。しかし、世界的なオミクロン株の急激な感染拡大は例外なくイスラエルも直撃し、今年に入ってから感染者が急増し、最近の新規感染者は依然として6〜7万人台で推移しています。
 このように、イスラエルは第5波に直面し、そのほとんどがオミクロン株です。ただし、幸いにも感染力が強い一方で重症化率・致死率は低いといわれるオミクロン株の特性からか、重症化して入院する人の数は以前の8分の1程に減少しています。政府は、最優先かつ重要なのは医療体制の逼迫を回避し、生活・教育・経済の活性化を維持することであると、陽性者の隔離期間を従来の10日間から5日間に短縮するなど、感染対策と経済活動の両立に最善を尽くしています。イスラエルでは屋内の商業施設・レストランや公共交通機関などを除き、屋外でのマスクの着用は基本的に義務づけられておらず、市中においてはマスクをしている人をほとんど見かけないので、一見、感染拡大が収束したかと錯覚するような光景が広がっています。
 イスラエル国立シバ・メディカルセンターと保健省が実施した分析結果(1月23日発表)では、4回目となる接種を受けることが3回目までと比べて感染のリスクを半減させ、さらに重症化リスクを3分の1まで減らすという研究も報告されています。3回目接種(ブースター接種)は世界に先駆けイスラエルから始まりましたが、その後、世界の多くの国々がイスラエルに続いて3回目の接種を実施しました。イスラエルの市民からは4回目の接種に対し慎重な声も聞かれましたが、政府としてはワクチン接種で少なくとも重症化は防げるとして積極的に進めたい考えを示しています。
 1月26日にはイスラエル保健省が4回目接種の対象者を18歳以上の健康リスクのある人などにも拡大しました。オミクロン株の感染状況の推移と共に、ワクチン先進国イスラエルが現状直面している課題も含め、イスラエルのコロナウイルス対策の動向に引き続き世界が注目しています。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 ヒハツは、東南アジアに分布するコショウ科の植物で、蔓性の常緑木本(樹木)で、多肉質の円筒状の果穂(かすい)を乾燥させた物が香辛料として利用されています。中国やインドでは昔から、体の冷えを改善する目的で用いられてきました。
 ヒハツは古くから知られ、古代ギリシャの哲学者で植物学の祖とされるテオフラストス(紀元前372年〜287年)はコショウには2つの種類があると紹介しています。1つはブラックペッパー(コショウ)で、もう1つがヒハツ(ナガコショウ/ロングペッパー)です。名前の通り、細長い実(果穂)をつけます。ヒハツは、ブラックペッパーと異なる辛味と香りを持ち、香辛料として使用されていました。また、奈良・東大寺「正倉院」のホームページで「宝物検索」をすると、奈良時代、唐から贈られた薬物として、現存するヒハツ(畢撥)の根と茎の写真を見ることができます。
 ヒハツの辛味の成分は「ピペリン」という物質で、トウガラシの「カプサイシン」に比べると、辛味の強さは100分の1ほどですが、よい香りも有することから、食欲を増進させ、消化を促進する作用を期待して民間薬のように使われていました。
 また、ヒハツは「食べるカイロ」とも呼ばれ、からだを皮膚表面から温める働きがあります。カプサイシンのように汗が噴き出すという激しいものではなく、手足がじんわり温かくなるような、比較的おだやかな作用です。この作用メカニズムが「NO(エヌオー/一酸化窒素)サイクル」です。ヒハツが善玉の一酸化窒素合成酵素(eNOS/イーノス)の産生を促進することで末梢の毛細血管を広げ血行が改善されます。ちなみに、からだの太い血管や細い血管をつなぎ合わせると約10万kmにもなり、地球2周半に相当し、その95%が毛細血管です。生薬学ではヒハツは「香薬」に分類され、芳香性健胃薬などに利用されます。昔の人にとっても、ヒハツの香りは魅力的だったことと思われます。
 ヒハツには、そのほか、血小板凝集抑制作用(血栓防止)や、TRPV1(トリップ・ブイワン/カプサイシンの受容体)活性作用、また、むくみ感を改善する効果も報告されています。

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