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健康の輪デジタル新聞

2022年1月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

2021年に登録されたばかりの日本の世界自然遺産。亜熱帯の森に2000種を超える多彩で希少な生物たちが息づいています。
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現代の食事は、軟らかく噛み応えがないものが多いため、昔に比ベて噛む回数が減ったといわれています。咀嚼力を衰えさせないためにも、規則正しい食生活を心がけ、よく噛んで食べる習慣を身につけましょう。

 子どもの頃、親から「よく噛んで食べなさい」といわれたり、また、自分自身も家族にそのようにいったことがある人も多いのではないでしょうか。
 よく噛んで食べることは、食べ物を細かくして消化を良くするだけでなく、私たちが思っている以上に健康と密接に関係しています。
 最近は、軟らかいものが増え、また、忙しさからゼリー飲料でエネルギーを摂取したり、食事時間短縮のために急いでご飯をかきこむ…など、昔に比べて現代人はずいぶん噛む回数が減っており、その噛む回数は昭和10年代頃の日本人の約2分の1、弥生時代と比べると6分の1になっているといわれています。
 日本咀嚼学会では、そんな弥生時代に活躍した女王・卑弥呼になぞらえて、「ひみこのはがいーぜ」という噛むことのメリットを知ってもらうための標語を紹介しています。
 「ひ」は、よく噛むことで少ない量でも満足感が得られることによる肥満予防、唾液の分泌が活発になることで味覚の発達につながる「み」、「こ」は、顎が発達し、正しい言葉の発音がはっきりするようになる効用を指しています。
 歯周病や虫歯菌の繁殖を抑える作用としての「は」、脳の機能を高める「の」、唾液に含まれる成分が発がん性物質を弱める効果のある「が」、胃や腸で消化・吸収率をアップさせる「い」、運動能力や体の様々な機能の発達など全体に影響する「ぜ」をそれぞれ意味しています。
 また、よく噛むことで目の周りの筋肉が刺激され、血行が良くなり、視力低下の予防にもつながると考えられています。
 理想的な咀嚼回数は、一口につき30回。食事中ずっと数えることは大変ですが、意識し、食事をゆっくり取るだけでも、咀嚼率アップにつながります。

 花にはそれぞれ花言葉があります。例えば、赤い薔薇には「情熱、愛情、あなたを愛します、美…」など。
 でも、この花言葉って、いつ誰が決めたんでしょう?花で想いを伝えるという行為・風習は古くから世界中にあり、17世紀のトルコで自然発生的に生まれたのが始まりとされています。
 そして、それを1716年にイギリス外交官が自国で紹介。その後、フランスで「花言葉の本」が出版されたのを機に、世間に浸透していったそうです。
 「どの花にどんな意味を持たせるか…」については、国や地域によって違いがあるようです。
 いずれにおいても、それぞれの言葉の意味の多くは、ギリシャ神話やローマ神話、北欧の伝説や故事などに由来しているそうです。

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健康長寿をめざして

新型コロナウイルスの出現から約2年の間に世界では2億5千万人以上の人が感染し、500万人以上の死者が出ています。コロナ禍の影響で日常の生活習慣までもが大きく変化した中、自粛生活やテレワークなどにより、人と接する機会や歩く機会が減ってしまいました。これらの影響は、人々の脳機能にも大きく現れてきているのです。

認知症状の悪化が起こっている

 認知症患者は、日本だけでなく世界中で増加しており、 WHOの報告では、世界の認知症患者は5500万人以上に増加し、なんと65歳以上の人口の約7%に値するそうです。
 さらに、30年後の2050年には、認知症患者は約1億4千万人にのぼり、65歳以上の人口の28%が認知症になると推計されています。つまり、65歳以上の3人に1人が認知症になっている計算になるのです。
 そんな中、新型コロナウイルスの大流行により、感染した高齢者の後遺症として認知障害が高い割合で起きているという報告があるのです。
 米国の研究では、60歳以上で感染し、回復したヒトの約60%に何らかの認知障害がみられ、そのうち3人に1人は重度の障害が見られたのです。
 さらに、感染により、アルツハイマー病の進行を早めてしまったという事実も指摘されているのです。
 そして、コロナ禍の自粛生活により人と接する機会が減り、会話することが減り、家にこもりがちで感情表現が少なくなることで、脳への刺激が減り、認知機能の低下が増えているのです。
 わが国でも、広島大学の研究が2020年8月に報告されています。これによると、新型コロナウイルス感染による認知症の増加・症状の悪化が明らかになっているようです。
 入所系医療・介護施設945施設および介護支援専門員751名によるオンライン調査において、医療・介護施設の38.5%、介護支援専門員の38.1%、つまり約40%が認知症患者に影響が生じたと回答しており、中でも行動心理症状の出現・悪化、認知機能の低下、身体活動の低下に影響が見られたとの回答が多かったのです。
 現在も認知症治療薬の開発は行われていますが、実用化はまだいつになるか分かりませんし、何より予防ができるのですから、今の時代、脳を活性化したり認知機能を助けたりすることが知られているDHAなどの多い食品の摂取を心がけたいですね。
 また、コロナ禍における脳への影響は精神的な面にも影響を与えているのです。

コロナ禍で「うつ」が倍増!!

 コロナ禍における制限された生活が長期間続いたことで、うつ病の患者が急増したことが報告されました。
 経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査の報告では、わが国のうつ病・うつ状態の人の割合が、2013年の調査では7.9%であったのに対し、新型コロナ流行後の2020年には17.3%と、なんと2倍以上に増加していたのです。
 他の国でも、米国では6.6%から23.5%へ約3 .6倍に、英国でも9.7%から19.2%へと約2倍に急増しており、コロナ禍における生活スタイルの変化で精神的なダメージを受けている人が世界的に増加し、問題視されているのです。
 性別や年齢別に傾向をみると、男性よりも女性の方が多く、高齢層より若年層に多く影響が見られました。コロナ禍における生活様式の変化が、働き盛りや子育て世代へ大きな影響を与えているのは間違いないようです。
 対策として、適度な運動でストレスを発散したり、ストレス解消を助ける食品を日常的に摂取したりして日頃から予防を心がけることも大切です。
 特にアミノ酸を多く含む食品、例えば大豆製品、卵、魚、肉、チーズなどは、脳内ホルモンのバランスを整え、快適な睡眠、意欲や集中力の増加など、ストレスに打ち勝つための生活を送るためにはしっかりと摂取したい食品となりますので、意識して食べるようにしましょう。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

近年、欧米諸国では、抹茶がデトックス効果を持つことから「抹茶=健康食品」としてトレンド化。カフェやオーガニック専門のスーパーなどでも取り扱われるなど、今やワールドワイドな食品のひとつです。

 抹茶は、茶葉を石臼や微粉砕機で挽いて緑色の粉末状にしたもので、茶せんで点てて飲んだり、料理やお菓子に混ぜて使ったりするのが一般的です。
 その原料は、碾茶(てんちゃ)と呼ばれるお茶。私たちが日常的に飲んでいる煎茶と同じ茶の木からつくられていますが、栽培方法が異なります。

 煎茶は新芽が出てから摘み取りまでずっと太陽の光を浴びて育ちますが、抹茶は「覆下栽培(おおいしたさいばい)」と呼ばれる日光を遮る方法で育てられます。このことにより、お茶の旨味成分とされるアミノ酸の一種「テアニン」が増え、渋みが少ない、甘味と旨味をたっぷり含んだお茶になるのです。
 また、茶殻には、カテキン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、ミネラルなどの豊富な栄養がたくさん詰まっているのですが、その7割もの成分が使い終わった茶殻に残ってしまうそうです。しかし、その点、抹茶は茶殻が残らず粉末を溶かして飲むので、栄養成分を丸ごと取り入れられるというメリットがあります。
 そんな抹茶に含まれる代表的な成分テアニンにはリラックス効果があり、ストレスを軽減したり、睡眠の質や集中力を高めることが期待されています。
 また、ビタミンC、Eなどの抗酸化物質も豊富に含まれており、その濃度は抗酸化物質が豊富とされるブルーベリーやナッツ類よりも高いといわれるほど。アンチエイジングや風邪予防への効果が期待できます。
 その他、カテキンには脂肪の燃焼を助ける効果や脂肪の吸収を阻害する働きがあり、また腸内環境を整え便通をよくする食物繊維も含まれているので、ダイエットにも効果的だといわれています。
 抹茶はコーヒーよりカフェインの量が多いので飲み過ぎには注意が必要ですが、テアニンの作用で穏やかな覚醒効果が得られるので、目覚まし用ドリンクとしておすすめの一杯です。

 お餅が余ったなと思ったら、昼食や夕食のおかずの一品として使えるレシピを紹介します。お好みでお餅と一緒にチーズやキムチを入れて巻いたり、お餅をベーコンや豚肉の薄切りで巻いたものをさらに白菜で巻くとボリュームもアップします。
 ロールキャベツも定番料理ですが、キャベツより白菜の方が巻きやすいのでお勧めです。今回は和風の出汁で煮ましたが、コンソメで煮てから牛乳で仕上げるクリーム煮なら胃の粘膜を保護してくれる牛乳と白菜の組み合わせで優しく胃を守ってくれます。

材料
  • ・切り餅 ……………………2個
  • ・白菜 ………………………1/4個
  • ・三つ葉 ……………………1本
  • <醤油餡>
  • ・だし汁 ……………………400cc
  • ・醤油 ………………………50cc
  • ・みりん ……………………50cc
  • ・柚子胡椒 …………………小さじ1/2
  • ・水溶き片栗粉 ……………大さじ2
作り方
  • [下準備]
  • 切り餅は縦半分に切る。白菜は水洗いする。

  • @ 白菜を耐熱容器に並べ電子レンジ(600W)で約5分加熱する。
  • A @の芯の部分を包丁で薄く削ぎ取る。
  • B Aの芯の部分に切り餅を置き、手前からクルクルと巻き、両端を中に押し込む。巻き終わりを下にして竹串を中心に刺す。
  • C 醤油餡の水溶き片栗粉以外の材料を鍋に入れ沸かす。Bを入れ弱火で5〜6分餅が柔らかくなるまで煮込む。
  • D 竹串がスッと抜けたら、お皿にお餅の白菜ロールを盛り付け、鍋に水溶き片栗粉を入れトロミをつけ、醤油餡をかける。
  • E 三つ葉を飾り完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策R

 南アフリカで確認された新たな変異ウイルスはWHO(世界保健機関)が、現在広まっているデルタ株などと同じ懸念される変異株に指定し、「オミクロン株」と名付けました。
 これまでに南アフリカの隣国のボツワナや香港、それにイスラエルで感染が確認された他、ヨーロッパではイギリス、ドイツ、ベルギーに続いてイタリアでも確認が相次ぎました。
 新たな変異ウイルスについては、感染力の強さや重症化のリスク、ワクチンの効果への影響など解明中の部分もありますが、世界各国の間でアフリカ南部からの入国を制限する動きが広がっています。
 こうした中でイスラエルではオミクロン株の感染拡大を阻止するため、水際対策を強化し、ヨーロッパはじめ他の地域からも含めた全ての外国人の入国を原則禁止とすることを決定し、制限措置を発効しました(11月28日)。
 海外から帰国するイスラエル国民には、PCR検査の陰性結果の提示と、ワクチン接種済みの場合は3日間、未接種の場合は7日間の隔離を義務付けています。
 イスラエルは11月1日からワクチン接種者を対象に外国人観光客の受け入れを再開したばかりでしたが、感染拡大を未然に防ぐための変異株対策で結果的に大きな方針転換となりました。
 日本では、外国人ビジネス関係者や留学生、技能実習生の新規入国を11月8日から例外的に解禁していましたが、世界的にオミクロン株の感染が広がりつつある状況を鑑み、これまでアフリカ9カ国に限定していた外国人の入国禁止を全世界対象に拡大すると岸田首相が発表し、適用されました。首相は「最悪の事態を避けるために緊急避難的な予防措置として、外国人の新規入国は30日午前0時より全世界を対象に禁止する」と説明し、オミクロン株感染が確認された国・地域からの帰国者に対しては、厳格な隔離措置を行うことも明らかにしました。
 日本国内では感染の広がりは落ち着いてきているものの、変異し続けるウイルスの脅威から身を守るために、一人一人が日頃から免疫力を高める食生活を心がけ、感染症をはじめとした病気に負けない体づくりに励みましょう。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう 105 ビタミンC

 桂(ケイ)というクスノキ科ニッケイの若い樹皮を乾燥させたものを桂皮と呼び、漢方処方の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など「桂枝」という名がついているものの多くはこの「桂皮」が使用されています。
 桂皮は芳しい香りと甘辛い味を持っていることで知られており、シナモンロールやシナモンティーに使われるシナモンのことです。厳密には桂の種類 (産地)が違うという話もあります。たとえば、漢方薬に使う桂皮はトンキニッケイの樹皮(中国産)、香辛料のシナモンはセイロンニッケイの樹皮(スリランカやインドで生産)などです。ちなみに、八つ橋で使われるニッキ(ニッケ)はシナニッケイの根で国産のものが多いそうです。
 桂皮は、その内側にコルクのような層があり、それを乾燥させると、くるんと自然に丸くなります。生薬原料の桂皮やシナモンスティックは乾燥させると自然にあのような形になるのです。
 桂皮の効果の元として、桂皮には、体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする成分が含まれています。そのため、冷え症(冷え性)や冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛などの痛みにも効果が期待できます。
 また、食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる芳香性健胃薬としての作用もあることから、多くの胃腸薬にも配合されています。発汗解熱作用があり、風邪の予防や初期症状に効き目があるため、風邪の特効薬として知られる葛根湯や桂枝湯にも使われています。
 桂皮の仲間は、世界各地で古くから香辛料や薬として用いられてきました。古代バビロニアの都市シュメールの楔形(くさびがた)文字で書かれた粘土板や、古代エジプトの古文書にもその名が記されています。漢方の本場・中国へは、紀元前2500年頃までにインドや中央アジアからシルクロードを経由して伝わったとされ、中国の古い書物に「牡桂(オカツラ)」「桂枝(ケイシ)」「桂心(ケイシン)」として記述があります。日本へは飛鳥時代に遣唐使によって唐文化の一つとしてもたらされ、奈良時代には中国からの輸入品が貴族など上流階級の間で使用されていたようです。正倉院の薬帳にも「桂心」としてその名が見られます。

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