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健康の輪デジタル新聞

2022年10月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

南米にある国立公園。ここを訪れたすべての者を圧倒するのは、巨大な滝。そのスケールはナイアガラ・ビクトリアの滝を凌駕するほど。
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「美しい絵を見たら気持ちが明るくなった」「好きな音楽を聴いたら元気になった」…、これは気のせいではありません。「美」には生きる活力を引き寄せ、芸術鑑賞をすることで元気になることが解明されています。

 私たちの脳は、本能的に生存に有利なことに「美」を感じて、喜びや前向きな力が出ることが分かっています。
 脳には生存本能だけでなく、人としての品性を高めて豊かに生きたいという「高次の脳」が備わっているから。豊かに生きることで、私たちは他者とのつながり、喜びを得ています。
 この高次の脳を活性化させるためには、眉間の奥、前頭葉の奥の方にある「内側眼窩前頭皮質(ないそくがんかぜんとうひしつ)」という部位に刺激を与えることが必要です。
 この内側眼窩前頭皮質は「価値の見積もり」をする器官といわれ、物事の価値を見極め、より良い選択をしようとする際に働くことが最近の研究でわかっています。したがって、内側眼窩前頭皮質がうまく働いていないと、正しい選択ができなくなるといわれています。この内側眼窩前頭皮質を活性化させるために必要なのが芸術鑑賞です。
 視覚の芸術としての「美術」、聴覚の芸術としての「音楽」。この視覚と聴覚はそれぞれ違った脳の部位で刺激を受け取りますが、「美しい」と感じると、どちらも内側眼窩前頭皮質が活発になることがわかっています。
 私たちが、美しい芸術や音楽に触れると、明るい気持ちになったり、元気が出たり、幸せな気持ちになったりするのは思い過ごしではなく、こうした科学的根拠があるのです。
 芸術がお腹を満たしてくれるわけでもないのに、“快”を感じているのは、美が心を満たしてくれているからです。
 とはいえ、何から始めたらいいかわからない!という方も多いのではないでしょうか。自分が好きで、美しいと思える美術や音楽ならOK。それだけで十分に脳は反応しますので、ぜひ、芸術を生活の一部に取り入れていきましょう。

 日本の秋の味覚の代表格、マツタケ。最近では、北欧産のマツタケが人気だそうです。
 北欧産のマツタケは、日本のマツタケとほぼ同じ遺伝子構造をしているため、安価ながら、あのマツタケ独特の風味を楽しめることが人気の所以です。
 最近では、ダイエットフードとして世界中で人気のキノコ類ですが、マツタケに関しては別の話。欧米人はマツタケを食べません。
 その理由は、「ニオイ」にあります。日本人からすると食をそそるマツタケの香りですが、欧米人からするとマツタケは、「ずっと靴を履き続けて蒸れた、足のニオイ」「数ヶ月お風呂に入っていない人の不潔なニオイ」など、かなり不快に感じるそうです。
 耳を疑う話ですが、所変われば、食文化も変わる……ですね。

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健康長寿をめざして

脳卒中とは、脳の血管が破綻して起こる疾患の総称で、脳血管が詰まるものを脳梗塞、脳血管が破れたものを脳出血、くも膜下出血と呼びます。血管が切れやすくなったり、詰まりやすくなったりするのは、季節・気候の影響や、個々の生活リズム・体内リズムなどのほか、起こりやすい曜日や時間帯があり、それぞれが発症に密接に関係しているようです。

季節と脳卒中の関係

 脳卒中が起こりやすい季節があるかどうかを研究した報告はいくつかありますが、地域差があるようです。しかし、一般的には高血圧との関係性が強く、寒さで体温を逃がさないために血管が収縮して細くなっている冬場は、血圧が上がった瞬間に血管が切れやすく、脳出血を起こしやすいともいわれています。
 また、脳梗塞は主に動脈硬化と関わっており、血管の内側にたまったゴミが剥がれて詰まったり、気温が高く暑い時などに汗を多く流すことで血液中の水分が抜け血液がドロドロになり血管が詰まりやすいため、夏場などの汗を大量にかきやすい時季に起こりやすいようです。
 一方、温度差によっても起こしやすい日があるようです。広島大学で行われた約4000人規模の脳卒中の研究では、前日よりも気温が大きく上がった日、もしくは下がった日には、脳梗塞発症の危険性が20%も高くなるようです。寒暖差は室内外の温度差によっても起こるため、気を付けたいところです。温度差が8度以上ある時には特に注意することをお勧めします。
 さらに1日の中でも脳卒中を起こしやすい時間帯があるようです。

脳梗塞を起こしやすい時間

 人間の体は、常にバランスを調整し、その時の状況にあった状態を維持する働きがあります。朝になると目が覚め、昼には活動し、夜は眠ることの繰り返しですが、この1日のリズムの中でも、特に血圧が変動する時間帯には気を付けましょう。
 朝起きてから1日の活動をスタートしていますが、この活動を始める時に血圧が上がっていくのです。つまり、起きてから午前中は仕事や家事に取り掛かりストレスを受けやすいため、血圧も上がりやすく脳卒中を起こしやすいのです。
 その次に血圧が上がりやすいのが夕方ごろになります。仕事を終えた時や、自宅で家事などをする時間帯も気を付けましょう。
 夜は、リラックスしていることが多いため脳卒中の発症も落ち着くようです。
 さらに、曜日によっても起こりやすさに違いがあることが統計で報告されています。

脳梗塞は何曜日に注意する?

 脳卒中を起こしやすいのは何曜日なのかを研究した京都府の報告では、11年にわたる約1万4千人の脳卒中患者に対する調査の結果、脳出血には曜日差が確認されませんでしたが、脳梗塞には曜日差が確認されたようです。それによると、最も発症しやすいのが月曜日という結果でした。日曜日の休みにリフレッシュし、その翌日に仕事などに行くことで大きなストレスを感じ発症しやすいのかもしれません。日曜の夜は血管疾患に配慮した食事を心がけるのもいいでしょう。

血管にやさしい食事を

 脳卒中の原因は食生活にもあり、血管を柔らかくしたり、血圧を上げないようにしたり、血液を綺麗にする食事を心がけることも予防の大切な方法です。
 カロチノイドやオメガ3系の不飽和脂肪酸は、血液中の余分な脂肪や糖を抑え、血圧を安定させてくれます。また、血管に一酸化窒素(NO)を作り出し、血管を柔らかくして拡張することで血圧低下を助けてくれます。脳卒中の原因となる動脈硬化や血液の汚れを日ごろから予防するために、できる限り毎日取り入れてみましょう。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

原産国のインドでは紀元前から食材、治療の目的として利用されてきた、万能植物「モリンガ」。日本ではまだ馴染みが少ないですが、その注目度の高さから、最近では九州・沖縄地方でも栽培されています。

 モリンガはワサビノキ科の多肉質の落葉樹で、数ヶ月で2〜3mもの高さに成長する植物です。種、葉、枝、茎、さや、根、花のほとんどの部分を利用できることから「奇跡の木(ミラクルツリー)」と呼ばれ、新たなスーパーフードとして世界中から注目を集めています。

 モリンガの原産国であるインドでは、食材としてだけでなく、伝統医学「アーユルヴェーダ」の中で300もの薬効があると紹介され、紀元前から幅広く利用されています。粉末化した種や根の皮、葉をそのままなど、治療の目的に合わせて利用され、マッサージ施術の素材としても利用されていますが、日本ではお茶やサプリメントとして販売されていることがほとんどです。
 モリンガがスーパーフードとして注目されている一番の理由は、その栄養価の高さです。抗酸化作用のあるポリフェノールや、人間が生命を維持していくために必要なミネラル、ビタミンが約90種類と18種類ものアミノ酸が含まれています。また、食物繊維も水溶性・不溶性の両方がバランスよく含まれているため、ダイエットにも最適だといわれています。
 さらに、注目すべきが、栄養価だけにとどまらない、モリンガの機能性です。コレステロール低下、視力向上、血圧調整、抗うつ、免疫向上、抗炎症、抗菌、抗加齢、消化の補助、便秘の解消、解毒作用、食欲抑制、血糖コントロール、消化・代謝の促進、抗酸化、認知機能の向上…など、実にさまざまな健康に寄与する研究が進められており、実際にその効能が医学的・科学的な分析によって続々と確認されてきています。
 また、モリンガの木は、通常の木よりも20倍ものCO2を吸収するといわれており、地球温暖化防止の一翼を担うほか、汚染水を浄化する作用など、地球環境にも力を発揮しており、今後、さまざまな視点から活用が期待されています。

 ハロウィンの季節になったら、ぜひ作っていただきたいミートボール。タネに使われているピーマンが栄養的にも味のアクセントとしてもいい役目を果たしています。ピーマンというと子どもが嫌いというイメージがありますが、最近は品種改良により苦味が軽減されているので随分食べやすくなっています。
 ピーマンの栄養価は抜群でビタミンCの含有量はトマトの約4倍。ピーマンのビタミンCは、加熱によって壊れにくいという特徴があります。また、血液をサラサラにするピラジンや塩分の排出を促すカリウムなども含まれています。

材料
  • <ミートボールのタネ>
  • ・合挽き肉 ……………………300g
  • ・玉葱 …………………………1/2個
  • ・ピーマン ……………………2個
  • ・卵 ……………………………1個
  • ・パン粉 ………………………大さじ1
  • ・塩胡椒 ………………………適量
  • ・サラダ油 ……………………大さじ1
  • ・スライスチーズ ……………2枚
  • ・焼き海苔 ……………………1枚
  • <照り焼きソース>
  • ・醤油 …………………………大さじ3
  • ・酒 ……………………………大さじ3
  • ・みりん ………………………大さじ3
  • ・砂糖 …………………………大さじ1
作り方
  • [下準備]
  • 玉葱、ピーマンはみじん切りにする。スライスチーズは4等分に切る。焼き海苔はハロウィンのモンスターをイメージして目と口をハサミで切る。照り焼きソースの材料を混ぜ合わせる。

  • @ ミートボールのタネを作る。タネの材料をボウルに入れ粘りが出るまでよくこねながら混ぜ合わせる。30g前後の食べやすい大きさに丸めバットに並べる。
  • A 熱したフライパンにサラダ油と@を入れ、中火で転がしながらこんがり火を通す。火が通ったら照り焼きソースを加えとろみが出るまで中火で煮詰める。
  • B Aをお皿に盛り付けスライスチーズを乗せる。モンスターをイメージして切った焼き海苔を乗せて完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策(27)

 イスラエルをはじめ、欧米各国では経済再生のため、ウイルス対策の各種規制を解除し、完全にウィズコロナ(感染症との共存)に舵を切り、感染拡大に関する報道も沈静化しているようです。
 片や日本では、2022年8月現在、新型コロナウイルス感染症「第7波」の真っ只中、過去最多の感染者数が連日更新されています。
 増え続ける感染者に対応する医療機関や保健所の負担を軽減するため、感染者の「全数把握」をめぐっては、全国知事会が早急に見直しを進めて地域の状況に応じて届け出の対象を柔軟に設定する仕組みの導入などを政府に求める緊急提言をまとめました。
 基本的な感染対策(状況に応じてのマスク着用、こまめな手洗い・うがいの励行、3密を避ける)はいうまでもなく、この状況の中で私たちが先ずできることは何でしょうか。一つの選択肢として、対象者の方であればワクチンの4回目接種があります。しかし、感染拡大が収まらない中、ワクチンの効果に懐疑的な見方も出ています。
 実際にイスラエルの高齢者を対象に行われた研究データでは、4回目接種を行ってから1カ月程度は発症予防効果が約60%見込めたものが、時間の経過につれ急速に効果は低下し、2カ月で20%台まで落ち込んだという報告がされています。一方、同じくイスラエルにおける研究の中で、重症化予防効果に関しては約2か月経過しても80%以上の高い効果が期待できた、という報告も出ています。
 感染が拡大している今だからこそ、未接種の方は予防という観点から、特にご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方で体質などに問題がなければワクチン接種の意義があると思われます。また、すでに感染した人にとっても、今回流行しているウイルス変異株は免疫を回避する特性があるとされ、複数回感染する事例もありますので、医療体制のひっ迫状態や、医薬品流通がまだ一般的でないことを考えると、ワクチンで補強しておいた方が安心です。
 行動制限がなく、これだけ感染者が増えてくると、自分だけは大丈夫だろうではなく、“転ばぬ先の杖”として、長期化するコロナ禍の中、今できる限りの防衛対策をしておくことが大切です。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 ビタミンB6は、水に溶けるビタミンの一つで、別名、ピリドキシンなどと呼ばれます。皮膚炎を予防することから発見されたビタミンで、一部は腸内細菌によって私たちの体内でもつくられます。
 ビタミンB6は、食品中のタンパク質からエネルギーを産生したり、筋肉や血液などがつくられる時に働いています。タンパク質を多くとる人ほどたくさん必要になります。
 また、神経細胞間の信号の伝達に必要な神経伝達物質であるギャバ(GABA、ガンマ・アミノ酪酸)には神経細胞の興奮を抑える働きがありますが、ギャバの合成に関与しているのがビタミンB6であるため、不足すると中枢神経が異常に興奮して痙攣発作を起こすことがあります。
 動脈硬化の予防にも重要な働きがあります。アミノ酸の一種であるホモシステインの血中濃度が高くなると、心臓の冠動脈と頚動脈が狭くなる狭窄が起き、放置すれば動脈硬化から狭心症や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高くなることがわかっています。このホモシステインの血中濃度を低下させる働きで知られているのが葉酸ですが、ビタミンB6とB12を一緒に摂取することでその働きはいっそう高まります。
 一方、女性にとってありがたい栄養素でもあります。ビタミンB6は、エストロゲンの代謝に関わり、ホルモンバランスを整える働きがあります。さらに、赤血球の形成に役立つため、月経前症候群(PMS)の症状を和らげる働きがあります。妊娠するとタンパク質の代謝が促進され、ビタミンB6が欠乏することがありますが、これを、つわり誘因の一つの説として「ビタミンB6を補うとつわりが軽減される」という研究報告もあります。
 ビタミンB6の不足でみられる症状は、●炎症症状(肌荒れをはじめとした皮膚炎・舌炎・口内炎・口角炎など) ●血液症状(貧血やリンパ球減少症など) ●神経症状(前記の痙攣発作のほか、うつ状態・錯乱・脳波異常・聴覚過敏など)です。
 ビタミンB6は水溶性で、多めに摂取しても尿の中に排泄されるため、健康に悪影響を及ぼす心配はありません。日頃からバランスの良い食生活を心がけていれば、過剰摂取の心配はないでしょう。

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