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健康の輪デジタル新聞

2022年4月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

タンザニア北部の保全地域に広がる巨大クレーター。野生動物たちが豊かな大自然の営みの中で息づく「動物たちの楽園」です。
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よく聞く言葉だけど、よく分からないという人も多い「自律神経」。生命維持を司る重要な役割を果たす器官であり、その働きを知り意識してケアしていくことで、毎日をもっと快適に過ごすことができます。

 自律神経は、その名前の通り、自律的に24時間休むことなく働いて、内臓や血流、呼吸や体温をコントロールしている末梢神経の一つで、精神面も含め、人が生きるために必要な体のあらゆることをコントロールしています。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、どちらもバランスよく整えることが大切です。
 交感神経は、一般的に「アクセル役」と呼ばれ、心拍数を上げる、瞳孔を拡大させる、血管収縮や発汗を促すなど、神経を“オン”の状態にし、心と体を活発にします。一方、副交感神経はリラックスや休息を促す「ブレーキ役」で、心拍数や発汗の抑制、血圧を下げる、瞳孔を縮小させるなど、神経を“オフ”の状態にし、心と体を休めます。
 この自律神経は、一方が活発な時には一方が抑制的になることを繰り返して動いており、日中は交感神経が活発に、夜に向けて副交感神経が優位になっていくのが、1日の流れです。
 しかし、このどちらかの動きが鈍くなったり、反対に働きすぎたりすると体調に影響を及ぼし、一般的に「自律神経が乱れる」状態に陥ります。
 交感神経が優位な状態が続くと、血行が悪くなり、循環器系の病気に罹患しやすくなったり、免疫力を低下させるほか、イライラして興奮が抑えられなくなる、判断力が低下するなどの精神面にもダメージを与えます。逆に、副交感神経が優位な状態が続くと、全身の活力が低下し、やる気や自信を喪失、悪化するとうつ状態に陥ることもあります。
 このように、自律神経のバランスが崩れると、体の様々な不調の原因になるにも関わらず、自分で意識して調節することができないので、日々の生活リズムを整えることが大切です。
(※次号へ続く)

 幸運のシンボルとしておなじみの四つ葉のクローバー。
 実は、ギネスに認定されているのは、四つ葉どころか、56葉!しかも、記録保持者は岩手県花巻市の小原繁男さん。自宅の畑で見つけた56葉のクローバーがギネス世界記録に認定されました。
 四つ葉が生まれる要因はきちんとは明らかになっていませんが、踏まれたりすることで葉の元となる原基に傷がつき葉が増えると考える環境要因と突然変異による遺伝要因の2つがあるとされています。
 この遺伝要因を利用して、小原さんは多葉株を自然交配で掛け合わせ、葉の数を増やす研究を60年以上続けていたそうです。
 56葉のクローバーは葉が何層にも重なり、全体の大きさは直径約4センチあるそうです。

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健康長寿をめざして

老化と共に血管が硬くなることで血管疾患の危険性が増えてしまいます。動脈硬化の原因ともいわれる血中脂質、血糖値、活性酸素などの影響も加わり、さらに血管が硬くなることで全身の血流が低下しやすくなります。一酸化窒素は、血管を柔らかくし、広げることで全身の血流を改善してくれる生理活性物質ですが、実は加齢とともに生産能力が低下してしまうのです。血流が悪くなると筋肉への血流も減るため、運動能力・身体能力も低下します。

筋肉を肥大し
運動能力アップを目指す

 一酸化窒素は、L-シトルリンとL-アルギニンのリサイクル反応において一酸化窒素合成酵素(NOS)により作られます。
 また、神経伝達物質(サイクリックGMP)を作るために働き、サイクリックGMPが血管を柔らかくし、血管を広げることで血流を増大させるのです。
 簡単に説明すると、一酸化窒素が多くあることは、神経伝達物質を多く作り、神経伝達物質が血管を広げて血流を増加させるのです。
 これを、運動に応用することで筋肉への血流が増し、酸素や栄養素を豊富に送ることで筋肉を肥大させ、運動能力の向上につながるため、スポーツ選手や日頃から運動を心がけている人にとって筋肉維持や筋肉痛の予防にも必要となります。
 また、この反応は、いわゆる男性機能にも関係しています。性的な刺激を受けると、脳からその刺激が伝わり、一酸化窒素が神経伝達物質サイクリックGMPを作ることで、海綿体の毛細血管を広げて血流を増大させるのです。
 一酸化窒素は、男性ホルモンの働きはしませんので、体内に一酸化窒素が増えることで性ホルモンは増えませんし興奮もしませんが、性的刺激による海綿体の血流を増やすことで男性機能を助けるのです。
 そして収まる時はサイクリックGMP分解酵素が働くことで、血管を収縮させるのです。

身体機能の低下を起こす分解酵素

 サイクリックGMPを分解するのは、5型ホスホジエステラーゼ(PDE5)という酵素です。この酵素により血管拡張機能が低下し、血流を抑えるため血流は低下します。
 体内で一酸化窒素がサイクリックGMPを作っても分解酵素がそれを壊してしまうと、血管を広げることも血流を増大させることもできにくくなってしまいます。
 加齢やストレス、生活習慣病など様々な原因で一酸化窒素生産能力が衰えサイクリックGMPの生産も減少します。
 さらに分解酵素によりサイクリックGMPが減ることで毛細血管への血流も悪くなってしまうのです。
 これが、男性器で起こればED、頭皮で起これば抜け毛や育毛不足、肌で起こればシワ、皮膚の代謝異常、さらに冷え、凝りにも関係してくるのです。
 近年、ED治療薬として使われるバイアグラなどのシルデナフィルクエン酸塩や、育毛剤のリアップやミノキなどのミノキシジルは、この分解酵素5型ホスホジエステラーゼ(PDE5)の作用を止めることに働くため、サイクリックGMPを守ることで毛細血管まで血流を増大させ、EDや発毛の治療に利用されているのです。

 日頃から意識して一酸化窒素(NO)を、体内に増やすことを心がけることは、元気で健康に生き生きと毎日を過ごす根本的な改善にもつながりますし、血流障害や動脈硬化症の予防にもつながります。
 一酸化窒素の材料になるL-シトルリンやL-アルギニンを取り入れ、適度に有酸素運動を心がけ、普段から一酸化窒素を増やす生活を心がけることで、心身の老化予防を心がけましょう。 

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

白米に混ぜるだけという手軽さで、不足しがちな栄養素をバランスよく摂取することができるアマランサス。鉄分をはじめとする女性が不足しがちなミネラルを豊富に含むスーパーグレイン(驚異の穀物)です。

 アマランサスは、古代南米のインカ文明において、豆類やとうもろこしと同じく主食として栽培されてきた歴史の古い食物です。日本へは江戸時代に伝えられましたが、きれいな花を咲かせることから、当時は観賞用として扱われていたようです。

 そんなアマランサスがスーパーフードとして注目されるようになったのは今から10年ほど前。今では、世界保健機関(WHO)が「未来の食物」と評価するほど、世界中から注目を集めています。
 その理由は、驚くほど豊富な栄養成分にあります。中でも特筆すべきは、ミネラルの豊富さ。他の雑穀と比べ、多種類のミネラルが含まれ、特に美肌成分や骨粗しょう症予防に効果の高いビタミンKは群を抜いています。
 また、髪の健康を保つ必須アミノ酸のひとつであるリジンも多く含まれ、薄毛や抜け毛を予防し発毛を促進。さらには、体全体の代謝を促進する亜鉛、イライラを抑えるカルシウム、神経伝達物質をスムーズにするマグネシウムなど、とにかく多種類のミネラルを含有し、その量は、いずれも白米と比べて数倍〜10倍以上。その他、ミネラル以外に食物繊維も豊富に含まれているので、慢性的な便秘にも高い効果を発揮し、腸内環境正常化の一助となります。
 アマランサスは、白米を炊く時に加えるだけで摂取できるという手軽さもうれしい特徴です。例えば、白米1合に対してアマランサスを大さじ2杯加えて炊けば、厚生労働省が定める1日の栄養摂取量に対して、カルシウムは約70%、鉄分は約24%、食物繊維は約12%を取ることができます。
 また、茹でたアマランサスはプチプチとした食感があり、スープやサラダのトッピングとしてそのまま用いることはもちろん、魚卵に似た食感を活かした、たらこパスタなどの“もどき料理”としても人気があり、おすすめです。

 新じゃが、新たまねぎ、春キャベツ…。春野菜の季節がやってきました。甘くてみずみずしい旬の味をいろいろな料理で楽しんでください。キャベツはビタミンCとともに“キャベジン”と呼ばれるビタミンUを豊富に含み、食べ過ぎやストレスで疲れた胃を優しく保護してくれます。
 ただビタミンCやUは、水溶性で熱にも弱いので、水にさらすなら短時間で、火も通し過ぎないようにするのがポイント。でも、生のまま大量に食べるのは大変なので、温かいタレをかけたり、さっと火を通してカサを減らす工夫をするといいと思います。

材料
  • ・春キャベツ(千切り用) …………1/4玉
  • ・春キャベツ(みじん切り用) ……1/6玉
  • ・カニカマ …………………………100g
  • ・卵 …………………………………4個
  • ・白ネギ ……………………………1本
  • ・生姜 ………………………………10g
  • ・塩 …………………………………少々
  • ・ごま油 ……………………………大さじ2
  • ・刻みネギ …………………………適量
  • ・ご飯 ………………………………茶碗2杯分
  • <甘酢あん>
  • ・出し汁 ……………………………300cc
  • ・醤油 ………………………………100cc
  • ・みりん ……………………………100cc
  • ・料理酒 ……………………………大さじ1
  • ・酢 …………………………………50cc
  • ・砂糖 ………………………………大さじ1
  • ・水溶き片栗粉 ……………………大さじ3
作り方
  • [下準備]
  • カニカマは細かくほぐしておく。春キャベツは粗めのみじん切りと千切りにする。千切りキャベツは水で洗い水気を切る。白ネギは斜めの薄切りにする。生姜は千切りにする。卵はボウルに割りときほぐす。

  • @ 溶き卵にカニカマ、みじん切り春キャベツ、白ネギ、生姜、塩を入れよく混ぜ合わせる。
  • A <甘酢あん>を作る。甘酢あんの材料を鍋に入れ、よく混ぜながら中火にかける。
  • B 丼にご飯をよそい、千切りキャベツを盛付ける。
  • C フライパンにごま油を中火で熱し、@の1/2を流し入れて菜箸で混ぜながらお好みの半熟にしてBにかぶせるようにのせる。同様にもう一つ作る。
  • D CAの甘酢あんをたっぷりかけ、刻みネギを散らして完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策(22)

 イスラエルでは、2020年12月からワクチン接種を高齢者優先で開始しました。2021年2月には16歳以上の全国民に対象を拡大し、続いて在留資格の有無を問わず、国内に住む外国人にも接種対象を拡大しました。3回目の接種については、昨年8月1日に60歳以上が、その1カ月後には12歳以上も対象となりました。
 このように、世界と比較してもイスラエルがここまで早いペースで接種が進んでいる背景としては、かなり早い時点で製薬メーカーと事前購入契約を結び、感染に関するデータを世界に発信、共有するという取り決めがあったことが大きいと考えられます。
 また、昨年12月からワクチンの4回目となる接種を、医療従事者・免疫不全患者を対象に開始。さらに今年の1月3日には60歳以上を対象に含めて開始しています。その後に18歳以上にも対象を拡大しました。4回目のワクチン接種を受けた結果として、重症化を予防する効果、感染を予防する効果が向上したという報告も出ています。イスラエルでは昨年11月末には、オミクロン株の流行を受けて外国人の新規入国を原則として禁じ、その後、今年の1月上旬よりワクチン接種済の外国人に限って受け入れを再開していましたが、3月1日から新型コロナウイルスのワクチン未接種者の入国を認めるなど、コロナ関連の規制を大幅に緩和しました。新規感染者数が落ち着き、減少傾向にあることを理由に、ウィズコロナで経済を動かしていくための判断がされました。
 日本においてはオミクロン株の感染による若年者の重症化はかなり少ない状況ですが、感染者数としては高水準が続いており、高齢者では持病の悪化や誤嚥性肺炎などでの死亡例も増えてきています。こうした中で2回目の接種から6カ月以上が経過していることを条件に3回目の接種が始まっており、また、5歳から11歳までの小児接種も順次始まっています。
 なかなか出口が見えないコロナ禍ですが、ワクチンのメリット等を検証しながら、どの層に、どの時期に接種を進めていくことが有効であるかの分析など、しっかりと情報を見極め、引き続き各自での感染対策の心がけが必要であることに変わりはありません。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 私たちの体を作るタンパク質は20種類のアミノ酸からできています。そのうち9種類は必須アミノ酸と呼ばれ体内で作り出すことができないため、必ず食べ物などから摂取しなくてはなりません。
 リジンはこの必須アミノ酸の一つで、私たちの体のタンパク質中に約2〜10%含まれており、人体の窒素バランスを調節する役割を持っています。
 リジンは抗体やホルモン、酵素などを作るための材料となり、成長ホルモンの分泌を促すなど重要な働きを担っています。また、肝臓の解毒機能や老廃物の排泄作用、エネルギーを産出して貯蔵するなど生命維持の重要な働きもサポートします。
 リジンには髪の毛や肌を構成するタンパク質のケラチンを作る働きもあり、皮膚の血行改善と相まって抜け毛防止効果がみられます。ケラチンの材料となるシスチンと一緒に取ると育毛効果や、美肌、ダイエット効果も期待できます。
 そのほか、リジンはカルシウムの吸収を促進したり、軟骨や骨の結合組織を作る役目も担うことから、変形性関節症や骨粗しょう症の治療にも利用されます。また、ヘルペスの痛みの緩和、コレステロール値を下げる作用などもあることが研究により確認されており、非常に優秀な必須アミノ酸といえます。
 したがって、体内でリジンが足りなくなると、免疫力が落ち、疲れがたまって集中力が低下したり、肝機能が衰え、血液中の飽和脂肪酸やコレステロールが増加する可能性があります。他にも、目の充血、めまい、吐き気、貧血といった症状が起こることもあります。
 このように、リジンは健康的な生活を送るうえで欠かせない栄養素ですが、米や小麦、とうもろこしなど穀類のタンパク質にはリジンが不足しています。一人暮らしでパンや麺類だけの生活など、炭水化物のみで食事を済ませることの多い人は注意が必要です。また、動物性のタンパク質を取らないという食生活の方(ベジタリアンなど)も不足しがちです。
 さまざまな効果が期待されるリジンですが、私たちが体内で作り出すことのできないアミノ酸なので、不足しないようバランスの良い食事を心がけたり、サプリで補給することが大事です。

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