ユーラシア大陸最西・自然豊かな山間の観光地に、カラフルでまるでおもちゃのような宮殿が街を見下ろすように建っています。
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段差につまずくならまだしも、小さな溝や平らな床でつまずいた経験はありませんか?そういう経験のある人は、膝から下だけを使って歩いていたり、爪先が上がっていない「老人歩き」をしているかもしれません。
突然ですが、あなたは、自分の歩いている姿を見たことがありますか?立ち姿は写真で見ることはあっても、自分が歩いている姿を動画で見ることはなかなかないでしょう。
実は、今、年齢が若いのに、老人のような歩き方をする「老人歩き」によって、体に不調をきたしている人が増えているそうです。
老人歩きの特徴は、歩く時にペタペタ音がする人や、上半身が揺れる人、ほとんど腕を振らない人や歩幅の狭いすり足歩きをする人などです。こういった老人歩きを続けていると、いろんな弊害が出てきます。
まずは筋力が落ちます。高齢者の場合は、加齢とともに筋力が落ちるので、先述のような歩き方になるのはある程度仕方ないことですが、若い人の場合は、スマホやパソコンなどを長時間同じ姿勢で操作していることで、筋力が硬直してしまっていることが原因です。
また、老人歩きは、背中やお尻など体の後ろ側の筋肉をちゃんと使わず歩くので、筋肉がどんどん弱り、硬くなります。硬くなってしまうと、背中側に痛みが出たり様々な場所に不調が出るほか、転倒事故にもつながりかねません。
私たちの体は、筋肉がしっかり動くことで血液やリンパが流れやすくなるので、体の機能を正常に動かすためにも筋肉はちゃんと使う必要があります。そして、よりたくさんの筋肉をバランスよく動かすことで代謝が上がり、太りにくくなります。
歩くことは健康にとってとても大切ですが、間違った歩き方を続けてしまうと、かえって体を壊してしまいます。
まずは、一度自分の歩いている姿を家族や知人に撮ってもらい、チェックしてみてください。あとは靴の踵の減り方も偏りがないかみてみましょう。
9月9日は五節句の一つである「重陽の節句」です。
日本では、「端午の節句」と「七夕の節句」があまりにも有名で、「重陽の節句」、「人日の節句」、「上巳の節句」は知らない人も多いのではないでしょうか?
陰陽の考え方では奇数は陽の数と考えられていますが、奇数が重なりすぎると陽の気が強くなりすぎるため、このような節句を行ってきたといわれています。
重陽の節句は菊の咲く時期に行われるので、「菊の節句」とも呼ばれています。蒸した菊の花びらを器に入れ、冷酒を注ぐ「菊酒」を飲んだり、「栗ご飯」、「茄子の煮びたし」「焼き茄子」などの茄子料理を食べたりして、無病息災や長寿を祈ります。
レチノイン酸と聞くと、なんだか難しい感じがしますが、野菜などに含まれるベータカロチンを摂取すると、体内でビタミンAに代謝され、さらにビタミンAが代謝されるとレチノイン酸になります。つまりレチノイン酸はベータカロチンやビタミンAを摂取することで体内に作られるのです。このレチノイン酸が細胞の遺伝子に働くことからアルツハイマー型認知症などの予防や治療に応用する研究が進められています。
アルツハイマー型認知症の治療薬を目指して
レチノイン酸は、アルツハイマー型認知症の治療薬として世界中で研究されており、わが国でも東京医科歯科大学、新潟薬科大学、熊本大学などで研究されてきました。
もともと急性骨髄性白血病の治療薬として2005年に認可されているレチノイン酸には、一般的に合成で作られるオールトランス型や、合成ではなかなか作ることのできない天然型の9-シス型や13シス型などの異性体があり、それぞれが体内で細胞の遺伝子の中にまで行き届いて作用します。細胞へはレチノイン酸の入り口となる受容体に取り付き、細胞内の遺伝子に働きかけるのです。
オールトランス型レチノイン酸は、専用の入り口であるレチノイン酸受容体(RAR)に取り付き、異常な白血球が作られるのを抑えたり、正常な白血球を作ったりする働きを助けることから、急性骨髄性白血病の治療薬として使われています。
また、オールトランス型とは異なる形をした9-シス型レチノイン酸などの異性体の入口は別にあり、これをレチノイドX受容体(RXR)と呼んでいます。
急性骨髄性白血病の治療薬としては、このRARにオールトランス型レチノイン酸が取り付くことで治療効果が見出されましたが、実は、異性体がRXRに取り付くことが同時に起こることで、2つの受容体が同時に働き、アルツハイマー型認知症だけでなく、糖尿病、動脈硬化症、皮膚乾癬、自己免疫疾患等々、多くの疾患の治療に役立つことが解明されてきたのです。
つまり、オールトランス型レチノイン酸と異性体の2つのレチノイン酸を同時に取り入れることが、多くの疾患の予防や治療に役立つと期待できるようになったのです。その一つがアルツハイマー型認知症の治療に対する可能性です。
2つの受容体を同時に活性化させる反応は、脳内免疫(ミクログリア細胞)を活性化させます。脳内免疫は、アミロイドベータの蓄積を抑えたり、分解して排泄したりと両方の働きを持ちます。
マウスの研究では、RARのみを活性化した場合、脳内の不溶性アミロイドベータが約15%減少したのに対し、RXRも併せて活性化させた場合は約50%も減少し、さらに空間認知障害も有意に改善したことが報告されています。
これらの研究をもとに、2つの受容体を同時に活性化させることでアルツハイマー型認知症の治療効果を調べる臨床研究も行われており、今後の成果が期待されます。
2つの受容体を
活性化させる微細藻類
また、他の研究では、イスラエル国立テルハショメル・シバ病院における、オールトランス型ベータカロチンと9-シス異性体をほぼ同量持つ微細藻類ドナリエラ・バーダウィルの研究が報告されています。
ベータカロチンは体内で代謝されてレチノイン酸になります。オールトランス型ベータカロチンはオールトランス型レチノイン酸に、そして9-シス型ベータカロチンは9-シス型レチノイン酸に代謝されます。
マウスの研究では微細藻類ドナリエラ・バーダウィルの摂取により、この2つのレチノイン酸が2つの受容体を同時に活性化させることで、アルツハイマー型認知症をはじめとした神経変性疾患の予防及び治療を助ける物質として国際特許が出願されています。
今後、食品として微細藻類を日頃の食生活に取り入れることで認知症の予防につながる日が来るかもしれませんね。
日本における柿の歴史は古く、縄文・弥生時代の遺跡から柿の種の化石が発掘され、奈良時代には各所に柿が流通し、江戸時代には次々と品種改良され、現在、日本には千種類以上あるといわれています。
昔から「柿が赤くなると、医者が青くなる」といわれるほど、柿は栄養価の高い果物です。生の柿はみずみずしくサクッとした食感がおいしく、干し柿にするとねっとりとした甘みがおいしく、それぞれの味わいが楽しめます。
柿に含まれる主な栄養素は、ビタミンC、β-カロチン、カリウム、食物繊維。これは生の柿も干し柿も一緒ですが、それぞれ含有量が異なります。
ビタミンCは、体の皮膚や腱、軟骨などを構成するタンパク質で、抗酸化作用があり、がんや動脈硬化予防、老化防止にも有効といわれています。また、美肌効果や免疫力を高める働きもあります。
β-カロチンは、体の中でビタミンAに変わる栄養素で、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。また、抗酸化作用があるので、老化防止の効果も期待できます。
カリウムには、体内の塩分を体の外に排出する作用があります。余分な塩分が排出されるので、むくみの改善や血圧を下げる効果が期待できます。
柿に含まれている食物繊維の多くは、水分を吸収して便の量を増やす不溶性食物繊維です。便の量が増えることにより、排便がスムーズになり、便秘や整腸作用に効果があるといわれています。
また、栄養素は皮と実の間に多く存在するので、栄養素を少しでも多く取り入れたいのであれば、皮ごと食べることをお勧めします。
生の柿は完熟しても成分は変わりませんが、干し柿になると先述の通り、含有量が変化します。ビタミンCはほぼなくなってしまいますが、β-カロチンは生柿の約3倍、カリウムは約4倍、食物繊維は約9倍と大幅に増加します。
生柿と干し柿とでは、含まれる栄養成分のバランスが異なるので、摂取したい栄養素に合わせて、食べ方を調整するのもよいのではないでしょうか。
丸くて可愛い海老フライは、ひと口で食べられるのでお弁当やオードブルにぜひ作っていただきたい一品です。
海老は美味しいだけでなく、良質なタンパク質が豊富。その一方で脂質や糖質が少ないのでヘルシーな食材といえます。しかも、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛等のミネラル類をはじめ、ビタミンE や血中コレステロールの量を抑制するタウリン等が含まれています。その他にも、海老の赤い色素アスタキサンチンは、肌のアンチエイジング効果や脳機能を高める働きや生活習慣病の予防や改善にも役立つといわれています。
- ・海老
……………………8尾
- ・椎茸
……………………1房
- ・サツマイモ
……………30g
- ・塩
………………………少々
- ・小麦粉
…………………適量
- ・卵
………………………1個
- ・パン粉
…………………適量
- [下準備]
- 海老は殻をむき、背わたを処理して、腹から切り込みを入れて開き、塩を振って5分おいておく。椎茸、サツマイモは5mm角に切る。
- @ 海老の中心に椎茸又はサツマイモを置き、クルクルと巻いて爪楊枝で固定する。
- A 小麦粉→溶き卵→パン粉の順につけて軽く形を丸く整える。
- B 170℃に温めた油でパン粉がきつね色になるまで揚げる。
- C よく油を切ったら、爪楊枝を抜いて出来上がり。
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イスラエルの
新型コロナウイルス対策(26)
イスラエルをはじめ欧米で現在流行している変異株は「BA5株」と呼ばれ、BA2型オミクロン株と症状は近いものがあります。日本でも7月に入り感染が急拡大し、「第7波」が到来したとされていますが、感染の主流が今までのオミクロン株からBA5へ置き換わったことが大きく影響しているとされ、今後も感染者数の増加が加速、もしくは高止まりする可能性があります。
医療機関では発熱外来を受診する人が急増しており、受け入れ体制のひっ迫が問題視されています。自治体の委託を受けて自宅療養者の往診を行う医師グループへの依頼も急増しています。
感染拡大の第6波では、のどの激しい痛みを訴える人が多かったのに対し、第7波のBA5の症状では発熱が38度以上と高く、倦怠感を訴える人が多い傾向にあります。咳や鼻水の症状を伴うことも多いようです。
最近では子どもの発熱患者も急激に増えており、子どもから大人への家族内感染の例も多く報告されています。
熱中症の時季と重なっているので、熱中症や他の感染症との判別が難しいこともあり、少しでも具合が悪い時には自宅で休養する、早めに医療機関を受診するなどの判断が、周りに感染を広げないための基本行動となります。
感染性や感染を広げる伝播性は、オミクロン株は以前流行したデルタ株に比べて、感染後の再感染リスクや二次感染リスクが高く、感染拡大の速度も非常に速いことが確認されています。その状況に加えて、暑くなってエアコンを使うようになり、部屋を閉め切ることで換気が不十分になったことの影響もあるとされています。
重症度に関しては、BA5への入れ替わりが日本より進んでいる欧州やアフリカでの重症化が進んでいないことから、これまでの変異株に比べて危険性はやや低いとされていますが、継続して感染者の経過を注視していくことが求められます。
しかし、今回の第7波の感染者の中にはワクチン未接種の人が重症化している例もあり、重症化を防ぐには接種に一定の効果が見られるようです。現在では高齢者から順次4回目の接種が開始されていますが、今一度、各個人が感染対策としてできることを再確認してみましょう。
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ビタミンB2は水に溶ける水溶性のビタミンで、別名、リボフラビンという黄色い色素です。ごはんに混ぜる強化米の黄色はビタミンB2の色です。牛乳からタンパク質と脂肪を取り除いた上澄みは黄色みをおびていますが、これはこのビタミンの色からきています。また、ビタミンB2を強化した栄養ドリンクや健康補助食品をとった後、尿が濃い黄色になることがありますが、これは利用されなかった余分なビタミンB2が尿中に出てしまうからで、取り過ぎによる過剰症は報告がありません。
ビタミンB1が糖質の代謝に関わるのに対して、ビタミンB2はほぼすべての栄養素の代謝にかかわります。具体的には、ビタミンB2は、補酵素としてタンパク質の合成に関わり、細胞の再生や皮膚、毛髪や爪をつくりだして全身の成長・維持を助けることから、「発育のビタミン」ともいわれ発育促進に欠かせない栄養素です。特に肌・髪・爪の健康に大きく関わることから、「美容のビタミン」と呼ばれることもあります。
美容といえば、ビタミンB2は特に脂質をエネルギーに変換するうえで欠かせないビタミンであり、脂肪を燃焼させる働きがあるため、効率よく摂取すればダイエット効果も期待できます。また、ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関係していますので、不足すると口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎などがおこりやすくなります。これは皮膚や粘膜が生まれ変わりの速い組織であるため症状が現れやすいからです。
牛乳・乳製品、動物性食品、豆類の摂取量が少ない場合、ビタミンB2が不足することがあります。成長期の子どもの場合は、ビタミンB2が不足すると成長障害を起こします。エネルギー消費量が多い人ほどビタミンB2を必要としますので、特に、活動量の多い子どもの場合、不足しないように注意する必要があります。
ビタミンB2は脂質のほか糖質の代謝もサポートし、血糖値をコントロールする作用がありますので、糖尿病のリスク軽減にもつながります。また、身体のサビ(過酸化脂質)をとる作用がありますので、動脈硬化をはじめとする高血圧・心疾患・脳卒中など生活習慣病の予防効果も期待できます。