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健康の輪デジタル新聞

2021年11月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

地中に掘られた十字の形をした石造建築。巨大な岩を手作業で掘って造られた教会は11もあり現在も信仰の場所になっています。
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冬季に多く発生する「ノロウイルス」は、人から人への感染力が極めて強いウイルスです。家庭内での二次感染を防ぐためのポイントをつかみ、消毒液とウイルスの種類を知って感染症予防に役立てましょう。

 ノロウイルスは乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症です。主に、毎年11〜1月に流行し、一度感染しても免疫がつかないため、何度でも感染します。
 ノロウイルスの潜伏期間は、12〜48時間。突発性の吐き気や嘔吐、腹痛からの下痢などの辛い症状が起こりますが、通常は重症化することなく2〜3日で治るので、薬などは使用せず水分補給をしながら安静に過ごすことが基本的な対処法となります。
 ノロウイルスの注意点は、何といってもその感染力の強さ。感染者の嘔吐物や排泄物に含まれる数百万〜数億個のウイルスのうち、わずか10〜100個程度空気中に浮遊しただけで感染するといわれています。
 したがって、感染者の嘔吐物処理を行う場合は、部屋を十分に換気しながら、使い捨ての手袋やマスクをつけて除去し、スピーディかつ確実に塩素系消毒処理をすることが二次感染を防ぐポイントとなります。
 ここで気をつけたいのが、消毒液の種類です。私たちが普段使っている除菌・消毒液は主に2種類。キッチン用アルコール除菌などと書かれていることの多い「アルコール系」と、漂白剤などに多い「塩素系」です。
 また、ウイルスも粒子の周りに「エンベロープ」と呼ばれる脂質の膜をまとっているタイプと、その膜のない「ノンエンベロープ」タイプの2種類があります。
 エンベロープタイプは脂質の膜を壊して不活化するため、アルコール系でも簡単に除菌できますが、ノンエンベロープタイプはアルコールに強いため、塩素系のほうが効果的で、ノロウイルスはこちらに該当します。
 消毒の種類とウイルスタイプを見極め、正しい感染予防を心がけたいですね。

 秋の風物詩の一つ、紅葉(こうよう)。 山を彩る樹木として、モミジやカエデをイメージする人も多いと思いますが、このモミジとカエデ、実は、分類学上は同じ植物であることをご存知でしょうか。
 どちらもカエデ科カエデ属に属している植物で、人の手のように切れ込みが深いものは「○○モミジ」、カエルの手のように切れ込みが浅いものは「○○カエデ」と呼ばれているそうです。
 また、モミジとは、秋に葉が赤や黄色に色づくことを表す「もみづ」という古語の動詞が語源であり、したがって、モミジ、カエデ以外の草木でも、葉が色づけばどれも「モミジ」といえるわけです。
 秋と呼べる時期が年々短くなっている分、いろんな種類のモミジ狩りを楽しみ、日本の四季を味わいたいですね。

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健康長寿をめざして

いっぱい食べたい!でも太りたくない!と思っている人は少なくないと思います。そこで、痩せやすく太りにくい体質を作るためにホルモンの働きを応用してみてはいかがでしょうか。ホルモンにはいくつかの種類がありますが、その中に「痩せホルモン」があることをご存知でしょうか。痩せホルモンを増やして痩せ体質にしながら生活習慣病も予防してみましょう。

痩せホルモンとは

 ホルモンは、主に副腎、甲状腺、脳下垂体などの臓器から分泌されるものが多いのですが、痩せホルモンは脂肪細胞から分泌されます。例えば「アディポネクチン」もその一つです。アディポネクチンは、脂肪を燃焼させる働きがあることから注目されています。
 一般的には、運動をすることでリパーゼやAMPキナーゼという酵素が活性化され、脂肪や糖を燃焼させたり、蓄積を防いだりしますが、このアディポネクチンは運動をしなくてもAMPキナーゼを活性化させることができるのです。
 つまり、運動をすればさらに燃焼しますし、運動しなくても痩せることを助けてくれるため痩せホルモンと呼ばれるのです。
 運動が苦手な人や運動ができない人たちでも脂肪燃焼を助けることは、肥満やメタボリックシンドロームなどの予防にもつながるのです。
 さらに、アディポネクチンはインスリンの働きを高めることも報告されています。インスリンの働きが低いと血糖値がなかなか下がりませんが、アディポネクチンによってインスリンの働きを高めることで血糖値を下げることを助け、糖尿病や動脈硬化の予防に役立つのです。
 しかし、脂肪細胞から分泌されるといっても、内臓脂肪が増えると、逆に分泌が減ってしまうのです。そこで、日常生活の中でアディポネクチンを増やすことが重要になります。特に大豆蛋白の多い食品、マグネシウムの多い海藻やナッツ類、ベータカロチンの多い緑黄色野菜などがお勧めです。
 東京大学糖尿病代謝内科の研究では、微細藻類ドナリエラ・バーダウィル由来の天然ベータカロチンによりアディポネクチンが増えることを第51回日本糖尿病学会で報告しています。
 その他にも、食欲を抑えてくれる痩せホルモンが存在します。

食欲抑制ホルモン
「レプチン」

 脂肪細胞から分泌されるもう一つの痩せホルモン「レプチン」は、満腹を感じさせ、さらに脂肪を燃焼させてくれるのです。これは、食事を始めてから約20分後に分泌されてくるホルモンです。
 噛むことで脳神経が刺激されるとヒスタミンが分泌され、ヒスタミンの刺激を受けて脂肪細胞からレプチンが分泌されます。つまり、食事を始めてから20分くらいはよく噛んでゆっくり少量ずつ食べることが、痩せホルモンを有効に活躍させるコツになります。
 早食いなどで、20分以内に一気に食べる人は痩せにくく太りやすい体質にもなりかねないのです。野菜や汁物からゆっくり食べ始め、糖質などは後にすると良いかもしれません。
 また、寝不足は大敵。睡眠不足の時はレプチンが減少し、代わりに食欲増進ホルモン「グレリン」が増えるそうです。しっかり睡眠をとることも痩せホルモン分泌にとっては大切なことです。
 その他、DHAなどのω-3系不飽和脂肪酸が脂肪を燃焼させるという報告もあります。

脂肪を燃やす脂肪細胞

 京都大学の研究報告では、体内に脂肪をためる白色脂肪細胞と脂肪を分解する褐色脂肪細胞があり、成人には、白色脂肪細胞が褐色化したベージュ細胞があるようです。このベージュ細胞は脂肪分解を促進し、中年太りを予防する働きを持つのです。
 ω-3系不飽和脂肪酸は、ベージュ細胞を増やすことで痩せ体質を作るのです。
 マウスの研究では、DHAなどのω-3系不飽和脂肪酸を摂取させた結果、ベージュ細胞が増え、酸素消費も増え、体脂肪が15〜20%減少したのです。
 健康的な痩せ体質を目指すために、DHAなどのω-3系不飽和脂肪酸も一緒に取り入れてみましょう。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

スーパーフードの中でも、近年注目度急上昇の「ヘンプシード」。体に必要な栄養素を豊富に含み、健康増進や美容効果が期待できます。和食ともよく合い、そのまま手軽に食べられるのも人気の秘密です。

 ヘンプシードとは、麻の実のことで、雑穀類の一つとして古くから世界中で消費されてきた食物です。
 日本では、まだあまり馴染みが少ないですが、実は七味唐辛子に入っているスパイスの一つとして使われています。七味唐辛子の中のちょっと大きめに見える丸い粒がヘンプシードです。近年では、スーパーフードとして注目を集め、スーパーマーケットに並ぶようになりました。
 ヘンプシードには、消化に優れた良質なタンパク質が豊富に含まれており、体の機能を健康な状態に維持する手助けをしてくれています。

 また、必須脂肪酸といわれるオメガ3とオメガ6も豊富に含まれています。必須脂肪酸は人の体の中で作ることができないので、食べ物から摂取する必要があるのですが、ヘンプシード(オイル)は人間の体に必要な必須脂肪酸の80%を含有しており、オメガ3とオメガ6の割合も理想的なバランスで配合されているまさにスーパーフードです。
 さらに、ヘンプシードには、亜鉛やマグネシウム、鉄などの必須ミネラルも豊富に含まれており、スプーン大さじ3杯(約30g)あれば、一日に成人が摂取するミネラル量をカバーすることができるほどです。
 ヘンプシードの一日の摂取量の目安は、大さじ1杯だといわれています。やわらかく、そのまま使用できるので、スムージーやスープ、サラダにトッピングするのがおすすめ。
 その他、麻の実は昔から日本で食べられてきた八穀(稲・きび・大麦・小麦・大豆・小豆・あわ・麻)の一つなので、味噌や醤油などの大豆由来の発酵食品との相性も抜群です。
 食べるタイミングはいつでも問題ありませんが、排泄促進作用やデトックス効果がある不溶性食物繊維を多く含んでいるので、朝、水分と一緒に摂取するとスッキリと一日をスタートさせることができます。

 焼売を家で作る時は、中身を自由に入れることができるので、好みや旬のものを選んでいろいろ試すといいですね。一般的な豚肉のかわりに海老やホタテ、鮭缶、鶏ひき肉など…。野菜も筍、キャベツ、れんこんなどもおすすめです。
 変わり種としてはチーズやコーン、トマト、ヘルシーな豆腐も人気です。味はもちろん、栄養のことを考えて選ぶと外せないのが椎茸などのきのこ類です。低カロリーなのに、食物繊維をはじめ、ビタミン・ミネラルが豊富です。今回のように中身や皮もいろいろ工夫すると楽しいですね。

材料
  • ・豚ひき肉 …………………200g
  • ・玉ねぎ ……………………1/2個
  • ・人参 ………………………1/2本
  • ・椎茸 ………………………4房
  • ・大葉 ………………………4枚
  • ・塩コショウ ………………少々
  • ・片栗粉 ……………………小さじ1
  • ・餃子の皮 …………………10枚
  • ・錦糸卵(市販) …………40g
  • <焼売タレ>
  • ・醤油 ………………………大さじ2
  • ・酢 …………………………大さじ1
  • ・胡麻油 ……………………小さじ1
作り方
  • [下準備]
  • 玉ねぎ、人参、椎茸、大葉はみじん切りにする。餃子の皮を3mm幅に切る。焼売タレを混ぜ合わせる。

  • @ ボウルに豚ひき肉を入れ粘りが出るまで混ぜ、玉ねぎ、人参、椎茸、大葉、塩コショウ、片栗粉を加えてよく混ぜ合わせる。
  • A @をスプーン大さじ分の量を手で丸め、餃子の皮を全体につける。同じように錦糸卵もつける。
  • B 耐熱容器にAを並べふんわりラップをして、電子レンジ(600W)で約5分加熱する。
  • C お皿に盛り付けて完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策P

 日本では緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が9月30日をもって全都道府県で解除されました。今後は感染収束と経済回復の両立に重点を置いて、国民一人一人が基本的な感染対策を徹底しながら、感染拡大前の日常を取り戻すための心がけを続けていくことが求められます。
 当初、世界の中で出遅れた感のあった日本のワクチン接種については、10月1日の時点で国民の約6割が2回目の接種を終えており、65歳以上に限れば9割にのぼり、接種率で先行していた米国を追い越しました。
 しかし、日本では中等症の患者さんが自宅療養を余儀なくされ、入院できずに亡くなられたことが問題視されましたが、イスラエルでは「ホーム・ホスピタリゼーション」という技術革新によって、こうした危険性を未然に防ぐ試みがとられています。具体的には在宅患者の様子を医療スタッフがリアルタイムで観察し、薬の服用などの処置を行うものです。症状が悪化したら即座に看護師を派遣して相応の処置を行い、病院での対応が必要な場合には搬送して入院させるシステムであり、まさに「自宅の病院化」によって患者の状況を常時正確に把握することで限られた環境の中でも適切な対応が可能になっています。
 また、イスラエルは国民の第4回目となる接種に向けてワクチン確保の準備を始めました。時期などは未定ですが、3回目の接種は8月1日より始まっており、すでに人口の約3割が受けています。イスラエルは他国に先駆けてワクチン接種を行う代わりに、様々なデータ提供を行ってきました。今後の4回目接種に関しても世界に先駆けて実施し、得られた研究データから医療の発展に有用な知見をもたらすものと期待されています。
 これからはワクチン接種を軸に、感染してしまった場合に服用できる治療薬の開発・実用化が大きなポイントとなってきます。世界的に有名なワイツマン科学研究所に代表されるように、科学分野で非常に高いレベルを誇るイスラエルでは、複数の企業で治療薬の開発が進んでいます。企業が開発に積極的に注力できるのも、国家の威信をかけた医療・科学重視の方針があり、最先端を走る技術力の表れであるといえそうです。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 リコピンはドイツ語読みで、英語ではリコペンといい、カロチンとカロテンの関係と同じです。リコピンは、カロチノイド(カロテノイド)の一種で、トマトのような赤い野菜に多く含まれる天然の色素です。 β-カロチン(β-カロテン)の仲間として微細藻類ドナリエラ・バーダウィルにも含まれます。カロチノイドにはカロチンのほか、キサントフィルというルテインやゼアキサンチンなどの目に良い色素もありますが、トマトにはほとんど含まれません。トマトに豊富に含まれるリコピンは、健康に良い栄養素で、次のような効果が報告されています。
1 抗酸化作用
 ビタミンEの1000倍以上もの抗酸化作用があるとされ、がんや動脈硬化症などの生活習慣病の予防効果、老化抑制作用などが注目されています。
2 美白・美肌効果
@紫外線によるコラーゲンの減少を抑えて産生を促すことで、しわを薄くしてくれます。
A紫外線による肌の赤みを防ぎ、硬くなることを抑えます。その結果、しみの原因になるメラニンの量も減らします。
B角質層の状態が改善され、肌状態を良くします。
3 生活習慣病の予防効果
@血液中の悪玉コレステロール(LDL)を減らします。
A糖尿病や動脈硬化症の予防・改善に効果的なホルモンであるアディポネクチンの血中濃度を高くしてくれます。
 一方、摂取しすぎると、肌が赤っぽく、または黄色っぽくなってしまうことがあります。カリウムがとても豊富なので、過剰に摂取すると高カリウム血症になり、下痢、吐き気、胃けいれん、おなかの張り、嘔吐、低血圧になってしまう場合もあります。さらに、意外に知られていませんが、トマトには「トマチン」という特有の天然の毒素も含まれています。これは、ジャガイモの芽などに含まれる「ソラニン」と似た構造を持つアルカロイド配糖体といわれるもので、おもに未熟なトマトの茎や葉に多く含まれます。真っ赤に熟した実にはほとんど含まれませんが、最近では、青いトマトでも品種改良が進み、トマチンの量はかなり少なくなっているそうです。
 日常の食生活の中でリコピンを活用して、いつまでも若々しく、健康であり続けたいですね。

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