脂質が多く、肌や体型への影響が気になるアーモンドですが、体のさまざまな器官に大切な栄養素をたっぷり含んでおり、むしろ美容や健康に最適な、お菓子がわりにおすすめの間食フードです。
アーモンドは様々な栄養素を豊富に含んだ健康食材の一つです。
中でも特に注目したいのが「ビタミンE」です。ビタミンEは、抗酸化作用を持つ栄養素の代表格。活性酸素によって細胞が酸化されるのを防ぐ「抗酸化作用」が高く、しみやシワ、老化の予防効果が期待できます。
また、アーモンドには食物繊維もたっぷり含まれています。食物繊維には腸内環境を改善してくれるビフィズス菌などの「善玉菌」を増やす効果があるため、便通を整える整腸作用があります。さらに、食物繊維には肥満や生活習慣病を予防する効果も期待できます。
良いことづくめのアーモンドですが、「こうしたナッツ類は油が多いし高カロリーだから、ダイエットには不向き…」と考えている人もいると思います。確かに、アーモンドの約半分は脂質で、カロリーも決して低くはありません。
しかし、アーモンドの脂質のほとんどを構成しているのは「オレイン酸」と「リノール酸」。これらは「不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸で、悪玉コレステロールを低減させたり、血圧を下げる効果があります。
体に悪いイメージのある脂質ですが、アーモンドの脂質は適度な量であればむしろ体に良い効果をもたらしてくれるのです。
その他にも、摂取した栄養をエネルギーに変える「ビタミンB2」のほか、骨や歯の健康を守る「カルシウム」や「マグネシウム」、貧血を予防する「鉄」、高血圧予防に役立つ「カリウム」など、様々なミネラルがバランスよく含まれています。
1日の目安摂取量は、男性が22粒、女性が20粒程度。食べるタイミングとしては、一度にたくさん食べるのではなく、間食がわりに毎日適量ずつ食べること。アーモンドは噛みごたえがあり満腹感を得やすいので、お菓子の食べ過ぎを防ぐこともできますよ。
イスラエルの
新型コロナウイルス対策M
世界最速のペースで国民へのワクチン接種が進み、16歳以上の人口の8割以上がワクチン接種を終え、新規感染者数が大幅に減少していたイスラエルでは、迅速な接種成果を踏まえ、6月15日、国際線・民間航空機の利用やワクチン接種を済ませていない人が病院や高齢者施設等を訪れる場合を除いて、国民に対して屋内でのマスク着用義務を一旦解除しました(屋外でのマスク着用指示は既に4月の時点で廃止されていました)。
イスラエルでは入国の際に水際対策は行っていますが、国内で生活する上での規制はほぼなくなったことで、仕事等の移動が自由にできるようになり、国民は感染拡大前の日常生活を取り戻しつつありましたが、その後、新規感染者数が増加傾向に転じ、6月21日にはおよそ2か月ぶりに100人を超え、7月5日には500人を超えました。ヨーロッパ諸国と同様に感染再拡大の懸念が高まっており、インドで確認された感染力が高い変異ウイルス「デルタ株」による感染が特に広がっているとして、政府は感染対策の徹底を呼びかけています。「デルタ株」拡散の影響でファイザー社製ワクチンの予防効果が従来の95%から64%に低下したという研究報告(重症化を防ぐ効果はこれまでと同水準)もあり、地元メディアは外国からの帰国者から感染が広がったとみられ、新規感染者の半数近くが「ブレイクスルー感染(ワクチン接種にもかかわらず感染すること)」の事例だと報じています。
6月13日にイスラエルでは歴代最長の連続12年にもわたり政権を維持してきたネタニヤフ氏が退任し、連立政権が発足。野党を率いていたベネット氏が首相に就任しました。ベネット新首相はこの感染状況を受けて「新たな感染拡大と考えて対処していく」と述べ、海外への不要不急の渡航を控えるよう呼びかけるとともに、空港でのマスクの着用義務を再び導入しました。また、新規感染者の多くを子どもが占めているとして、12歳から15歳の子どもへも対象を拡大してワクチン接種を促すとともに、屋内でのマスク着用を再び義務付けました。
全世界でウイルスとの戦いはまだまだ続きます。自己防衛のために基礎体力をつけて免疫力を高めましょう。
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前回に続き、シイタケの効果をお話しします。
4、血小板凝集抑制作用
近年、血管の詰まりが原因となる心筋梗塞や脳梗塞が増えており、キノコの血液サラサラ効果に関心がもたれています。これは血栓防止作用という働きで、シイタケはキノコ類の中でも強く、経口で摂取しても有効であることが報告されています。活性成分はグアニル酸と呼ばれるシイタケの三大旨味成分の一つで、乾燥させることで倍増します。コンブやカツオ節にはない、シイタケ特有の特徴です。
5、肝障害抑制作用
肝障害を発症させたラットにシイタケの粉末を経口で摂取させた研究で、指標となるGOT(AST)とGPT(ALT)の2種類の酵素活性が3分の1以下に抑えられたことが報告されています。
6、抗腫瘍(がん)作用
(1) 突然変異の抑制
がんの発生は遺伝子にキズがつく(突然変異する)ことに始まります。キノコ類には遺伝子の変異を修復したり防止する効果が知られています。なかでもシイタケは最も効果が高いグループ(71 %以上抑制)です。
(2)シイタケの抗腫瘍成分「レンチナン」
レンチナンは食用きのこから抽出された唯一の抗がん剤で、β-グルカンの一種です。がん患者による臨床試験などを経て、「免疫力を高めてがんを抑える」抗がん剤として1985年に厚生省(当時)の承認を得ています。
レンチナンは注射薬として開発されましたが、シイタケのグルカン部分やレンチナンをマウスに食べさせることで、がんが縮小することが確認されています。レンチナンはキノコの傘が開き始めるころに含量が多く、採取した後は比較的すみやかに減少します。5℃保存でも7日後には採取時から約20%少なくなるので、なるべく新鮮なシイタケを食べると良いでしょう。生シイタケを乾燥してもレンチナンの含量は変わらないそうです。
そのほか、シイタケ菌糸体抽出物(LEM)にも同じような働きが報告されています。
7、抗ウイルス作用
シイタケの胞子にはインターフェロンの生成を誘導するリボ核酸が多く含まれています。子実体にはコロナで話題のビタミンDの素(エルゴステロール)も豊富です。