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健康の輪デジタル新聞

2021年9月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

ロンドンに4つある世界遺産の1つ。王室の栄光と悲劇の歴史が彩られた要塞。世界最大級といわれるワタリガラスが伝統的に飼育されています。
答えはこちら

塩分の排出を促す「DASH食」は、高血圧を防ぐために推奨されている食事療法の一つです。減塩を意識して、摂取制限することより、正しい栄養素を取り入れて塩分を体外へ排出することを目的としています。

 DASH食とは、「Dietary Approaches to Stop Hypertension」の略で、「高血圧を防ぐ食事法」という意味です。もともと心筋梗塞や心疾患で亡くなる人が多いアメリカで調査・研究された食事法で、実際の臨床試験でも高い効果があるとして認められています。
 DASH食の特徴は、「今より体に良い食品を増やし、体に良くない食品を減らす」という食品の組み合わせ改善にあります。
 高血圧予防の食事法といえば、「減塩」と「カロリーオフ」という制限ばかりが強調されるものでしたが、DASH食では、それに加え、「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」の3つのミネラルと食物繊維、タンパク質をしっかり取ることが大切だとされています。
 日本食は、味噌汁やお漬物など意外と塩分を多く含んでおり、これらが上手く体外に排出されていれば問題ないのですが、加齢と共に腎臓機能が弱まると、塩分が尿と一緒に排出されにくくなるので、塩分排出に働く上記3つのミネラルが必要となるわけです。
 塩分の体外排出以外にも「カリウム」には、ホルモンを生成したり血圧を調整する働きがあり、野菜や果物、いも、きのこなどの食品に多く含まれています。「カルシウム」は心臓やすべての筋肉が正常に収縮するのを保つ働きがあり、多く含む食品は、牛乳・乳製品、大豆食品など。また、必要以上の血管収縮を抑え、血管の拡張を促す働きを持つ「マグネシウム」は、アーモンドやピーナッツなどの種実類、玄米などの穀類などに多く含まれています。
 DASH食では動物性の飽和脂肪酸やコレステロールの多い食品を控えるよう推奨していますが、肉類を控えることを意識しすぎてタンパク質不足にならないよう注意しましょう。

 9月11日は「公衆電話の日」です。これは、1900年のこの日に、日本初の公衆電話が東京の新橋と上野駅前に設置されたことが由来となっています。
 今ではすっかり数が少なくなった公衆電話ですが、その数をゼロにしてはいけないと義務付けられていることをご存知ですか?市街地であれば500m四方に1台、それ以外の地域では1q四方に1台設置することが法律で定められています。
 また、公衆電話ボックス内に鏡が取り付けられているのを覚えていますか?これは、後ろに立っている人が見えるようにするため。
 防犯上ではなく、並んでいる人を気づかせて早く電話が終わるよう促すためのもの。
 携帯電話が当たり前の若者にとっては、なかなか新鮮な感覚かもしれませんね。

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健康長寿をめざして

若い頃と比べて食べる量は変わっていないのに、何だか太りやすく、痩せにくくなったと感じることはありませんか?また、便秘がちになったり疲れがなかなか抜けなかったり…。これらの変化は、もしかしたら代謝が落ちていることによる影響かもしれません。代謝を上げることは、若々しく、太りにくく痩せやすい身体をつくることにつながります。

代謝とは

 私たちは、毎日の食事の中で物を食べた後、それらを消化してエネルギーに変え、そこから出た燃えカスや老廃物を排出するという一連の活動を絶えず行っています。
 この流れが滞りなく進むことで酸素や栄養補給、老廃物の排泄までスムーズになり、細胞から若々しく元気になれるのです。
 代謝は、大きく「活動代謝」「食事誘発性熱産生」「基礎代謝」の3つに分けることができます。
 活動代謝とは、日常生活で家事をしたり通勤通学や労働をしたりする「生活活動」とスポーツをしたり筋力トレーニングをしたりといった「運動」による代謝で、エネルギーの消費は代謝全体の30%ほどになります。
 「食事誘発性熱産生」は、食べた物が栄養として使われる時にエネルギーを使うため体が温かくなることで、この代謝は全体の10%程の割合です。
 そして最も多い60%を占めるのが「基礎代謝」で、寝ていたり安静にしている時でも、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、内臓や筋肉を動かしたりといった、体温を維持する生命維持のために必要な最低限のエネルギー量をいいます。
 つまり、何もしていなくても使うエネルギーが多い人は、基礎代謝が高いことになり、常に栄養循環が良くなり、カロリーを消費しているため、太りにくく痩せやすい体質になるようです。
 寝る子は育つといいますが、10代の頃はたくさん食べても寝ていても、成長で骨や筋肉が作られることでエネルギーを素早く消費するため基礎代謝は高めですが、成長が止まってからはエネルギーをそこまで素早く消費しないため、同じ量を食べていると、消費しきれず身体に溜まっていくことになります。
 その他にも、若い頃に比べると胃腸の働きや肝機能や腎機能が衰えたり、その他の内臓機能が衰えたりすることで、老廃物や余分なカスなども排泄しにくくなってしまうのです。
 しかし、年齢を重ねてからでも生活習慣の工夫次第で代謝を高めることができますので、あきらめずにチャレンジしてみましょう。

代謝を高めて
細胞から若返り

 代謝を高める方法には、日常生活の中で簡単に取り入れられることが多くあります。
 まずは、血液を体の隅々まで流すことが大切です。内臓や筋肉の隅々まで血液を流しやすくするためには、水分をしっかり取ることです。水分は便や尿による排泄以外にも発汗などで抜けてしまいますので、体内水分を補うことで血流を良くし栄養や酸素を体の隅々まで流すことを助けます。
 人間は1日に2.3Lの水分が必要で、そのうち800mlは食事や体内で作って補えますが、残りの1.5Lは外から補うしかありません。水分補給の際は体を冷やし過ぎないように常温で飲むことがポイントです。
 次に筋力トレーニングに取り組んだり筋肉を増やす食品の摂取などで筋肉量を増やし、筋肉で使われるエネルギー消費量を高めることで代謝も促されます。
 スクワットやウォーキング、水中歩行などもお勧めです。動くのが苦手な人はストレッチやヨガなどの静的運動でも良いでしょう。
 また、食生活では、身体を温める食品や、筋肉の代謝、内臓の代謝、骨や軟骨の代謝などを整える食品をしっかりと取り入れましょう。
 食べた物を体内でしっかり使い切り、燃えカスや老廃物は排泄する。この流れを整えることで常に若々しい細胞を維持することを心がければ、見た目だけでなく体の中からも若返りにつながりますね。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

一つの実の中にぎっしりと種子が詰まっている様子から、世界中で「子孫繁栄」や「子宝」の象徴とされてきた「ザクロ」。健康と美容に効果的な様々な栄養素が豊富に含まれた、女性にうれしい果実です。

 ザクロはイラン、アフガニスタン付近を原産とする果物で、果皮が赤く先端が尖っていて熟すと自然と裂けるという特徴があります。
 ギリシャ神話に登場するほどその歴史は古く、5000年以上前から栽培されていたといわれているほか、中国でも紀元前200年頃から「安石榴(ザクロ)」という名前の漢方薬として利用されてきたという歴史があります。
 ザクロの旬は秋の初め。毎年9〜11月頃スーパーに出回ります。代表的な産地はアメリカのカリフォルニア州やイラン、チリなどですが、日本でも和歌山県や山梨県で少量生産されています。
 日本では、観賞用として家庭の庭などに植えられていたことが多く、食物としては馴染みが薄いかもしれませんが、ザクロの果実の中にあるルビーのように赤く透明な小さな粒が食用部分です。また、見た目の不思議さから、どうやって手をつけてよいか戸惑う方が多いかもしれませんが、食べ方はいたって簡単。ヘタを切り取ったところに十字の切り込みを入れ、後は手で実を裂いて粒を取り出すだけ。サラダやヨーグルトに加えたり、ジュースにしたり、さわやかな甘みと酸味、そして、独特のプチプチとした食感を楽しみます。

 そんなザクロの特徴的な栄養素は、「カリウム」「アントシアニン」「エラグ酸」「タンニン」。
 「カリウム」は、体内の余分な水分を排出してむくみを改善し、「アントシアニン」は、抗酸化作用が高く、ガンや生活習慣病の予防効果が高いといわれています。ポリフェノールの一種である「エラグ酸」はアントシアニン同様の抗酸化作用で、メラニン生成を抑えて美白効果を促し、抗菌効果を持つ「タンニン」は整腸や駆虫効果を発揮します。
 そのほか、ビタミン、ミネラルも豊富に含まれているので、アンチエイジング効果も抜群。旬の時期にはぜひ食卓に取り入れてほしいスーパーフードです。

 暑い日が続くと食欲が無くなり、栄養的にも麺類など炭水化物に偏り、タンパク質が不足しがちです。そんな時期におすすめなのが、肉無し麻婆豆腐。カロリー控えめでヘルシーなうえに、豆腐には良質なタンパク質の他にもカルシウム、ビタミンE、マグネシウム、鉄分、カリウムなどが多く含まれています。
 また食欲がない時にも豆板醤の辛味とプチトマトの程よい酸味が食欲をそそり料理の彩りも良くなります。
 コラーゲンを生成するトマトのビタミンCとタンパク質が豊富な豆腐の食べ合わせは、美肌効果も期待できます。

材料
  • ・木綿豆腐 ……………………1丁
  • ・ミニトマト …………………8個
  • ・白ネギ ………………………1本
  • ・ニンニク ……………………1片
  • ・生姜 …………………………50g
  • ・万能ネギ ……………………30g
  • ・豆板醤 ………………………小さじ1
  • ・ごま油 ………………………大さじ1
  • ・水溶き片栗粉 ………………大さじ3
  • <調味料>
  • ・鶏ガラスープ ………………300cc
  • ・赤味噌 ………………………大さじ1
  • ・醤油 …………………………大さじ1
  • ・みりん ………………………大さじ1
  • ・砂糖 …………………………小さじ1
作り方
  • [下準備]
  • 豆腐は1cm角に切る。白ネギは粗めのみじん切りにする。ニンニク、生姜はみじん切りにする。万能ネギは小口切りにする。

  • @ 熱したフライパンにごま油を中火で熱し、ニンニク、生姜、豆板醤を入れ軽く炒め、白ネギを加える。白ネギが半透明になるまで炒める。
  • A @に鶏ガラスープを入れ沸騰させ灰汁を取る。赤味噌、醤油、みりん、砂糖で味を調え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
  • B Aに豆腐、ミニトマトを入れて崩れないように軽く混ぜ合わせ中火で加熱し、お皿に盛りつける。最後に、万能ネギを散らして完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策N

 7月23日〜8月8日、コロナ禍で1年延期となっていた東京オリンピックが開催され、各競技で熱戦が繰り広げられました。コロナ禍における開催ということでの懸念もありましたが、世界206カ国・地域から総勢11000名もの選手が日本に集結し、スポーツと平和の祭典における選手達の活躍に心打たれた方も多いことと存じます。イスラエルからも90名の選手団が参加し、国の期待を背負う誇りを持ってベストを尽くされました。開会式では新型コロナウイルスによって亡くなられた方々に対して黙祷を捧げる場面もありました。
 イスラエルでは今年前半は世界最速のペースで国民へのワクチン接種が進んだものの、国内でワクチンの2回接種を終えた人が横ばいで伸びておらず、感染力の強いデルタ変異株の流行で感染者数は一転、増加傾向にあります。新規感染者の半数以上が接種を2回受けており、保健相は「新型コロナと共に生きる覚悟が必要である」と述べ、さらなる注意を促しました。ベネット首相も声明でワクチンの未接種者に対して可能な限り接種に応じるよう求め、特に若い世代への接種啓発に努めています。
 そうした中で、イスラエル政府はレストランやスポーツジムなどに入店する際にワクチン接種済みであることを示す証明書「グリーンパス」について、感染者の減少で一旦廃止していたところ、デルタ株の影響が深刻化してきた事態を受け、7月29日から再び導入しました。7月30日からは感染者が急増している英国やトルコなどへの渡航が禁止されるなど、海外との往来に関する規制も強化されました。
 さらに、60歳以上の市民に対し、ワクチンのブースター(追加免疫)接種を8月1日より開始しました。時間の経過とともに低下する免疫を高める効果を狙うもので、これは世界で初の試みとなります。ワクチンの2回目接種から5カ月以上が経っていることが条件になります。
 また、イスラエルでは、近く経口ワクチンの臨床試験が開始される見通しで、この使用が承認されれば、世界中でワクチン接種を幅広く行っていく上でのハードルが下がり、ブースター接種にも活用することができると期待されています。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」は、その名のとおり「虫」に「きのこ(菌)」が寄生したものです。子のう菌類バッカク菌科の菌類で、虫の部分(冬虫)ときのこ(夏草)の部分を合わせて「冬虫夏草」と呼びます。多くの栄養や有用成分は「冬虫」の部分に含まれます。冬の間、きのこ(菌)は地中で昆虫などの幼虫に寄生して、幼虫の栄養分を生かしたまま吸収し、菌糸体を伸ばします。そして夏になると、細長い子実体=きのこ(草)を発芽して地上に姿を現します。
 冬虫夏草は主に中国の四川、雲南、甘粛、青海、湖北、浙江の各省、チベットなどに分布しています。その大きさによって、「虫草王(ちゅうそうおう)」「散虫草(さんちゅうそう)」「把虫草(はちゅうそう)」の3種に分類され、日本では把虫草が主に輸入されています。
 古来より東洋医学の生薬として不老長寿、強壮の秘薬として重用され、鎮静、鎮咳薬として病後の衰弱、肺結核などに用いられてきました。
 冬虫夏草は約4000年以上にわたる古い歴史の中で、歴代の皇帝たちに愛用され珍重されてきました。古代中国の覇者である秦の始皇帝や世界三大美女の楊貴妃なども例にもれません。莫大な財を投じて、不老長寿(アンチエイジング)や美容のために冬虫夏草を探し求めたといわれています。日本には1728年(享保13年)に中国から輸入され、その名が知られるようになりました。
 冬虫夏草の主な薬用成分としては、豊富なβ-グルカンのほか、コルジセピン(抗菌成分)、コルジセプチン酸(キナ酸の異性体)、エルゴステロール、ビタミンB12、ミネラル、アミノ酸などが含まれ、免疫機能向上、風邪症状緩和(咳・痰)、抗菌作用、副腎機能向上、血流増加、疲労回復、精力増強作用を示します。近年では、化学療法後のガン患者の生活の質(QOL)と細胞性免疫の向上、B型肝炎の患者の肝機能の向上に対しても有効性が認められています。
 一方、特定の昆虫に特定の菌類だけが寄生する寄主特異性や、昆虫の生態防御機構を打ち破る仕組みなど、未解明のことも少なくありません。
 今後、謎に包まれた生態の解明や新たな作用の発見など、さらなる研究成果が期待されます。

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