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健康の輪デジタル新聞

2021年6月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

恐竜に興味のある人なら、一度は行ってみたいカナダの州立公園。今にも恐竜が現れそうな“バッドランド”と呼ばれる景観は一見の価値あり!
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脱水症になりかけているのに、周囲はもちろん本人さえそれに気づかない状態を「かくれ脱水」といいます。この「かくれ脱水」を知り、日々の水分補給を習慣化することで脱水を予防することができます。

 脱水症と聞くと、夏場に大量に汗をかくことで起こる現象だと思われがちですが、脱水のリスクは一年中潜んでいます。特に、気温と湿度のバランスが悪く体温調整が難しくなるこれからの時期は、より注意が必要です。
 私たちの体は、全体の60%が水分(体液)で構成されており、その2%が失われると喉の渇きを感じ、運動能力が低下し始めます。3%失われると、ぼーっとしたり食欲不振などの症状が起こり、さらに4〜5%になると、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。そして、10%以上の水分が失われると、死にいたることもあります。
 脱水症は進行するまで明らかな症状がないため、周囲が気づいた時には重症化していることも多かったのですが、近年では、本格的な脱水症になる手前の「かくれ脱水」という概念が確立され、積極的にその周知と事前対策への呼びかけが行われています。
 かくれ脱水のキーワードは、「何となく」です。「何となくだるい」「何となく疲れやすい」「何となく喉が渇きやすい」など、普段の生活の中で誰もが感じるような不調が脱水症のサインになっていることがあります。
 また、屋内や運転中、就寝中など、まさか脱水症になっているなんて思いもよらない場所で起きやすいのも特徴です。特にコロナ禍の現在、マスク着用時は喉の渇きを感じにくい上、マスクを外すタイミングが難しく水分補給の機会を逃しがちで、よりリスクが高まっています。
 脱水症にならないためには、1日1〜1.5Lの水を、常温でこまめに補給することが大切。目安としてはコップ1杯の水を1日8回、喉が渇く前に飲むこと。喉の渇きを感じてからでは遅いと自覚し、慎重に自身の体を観察しましょう。

 6月の第3日曜日は父の日ですね。こうした「お父さんに感謝する日」は世界各国にありますが、その記念日は国によって異なります。
 父の日の由来や起源にはさまざまな説が存在しますが、アメリカ発祥説が有力です。アメリカのワシントン州に住むある女性が、男手一つで自身を含む6人の子どもたちを育て上げ、深い愛情を注いでくれる父への敬愛の証として、「母の日と同じく、父の日も作りたい」と地元の牧師協会に相談し実現したのが始まりです。
 アメリカ国内にすぐ定着した母の日とは異なり、父の日が正式にアメリカの祝日として認定されたのは60年も後の1972年のことでした。
 母の日は赤いカーネーション、父の日には黄色いバラで労をねぎらうそうですよ。

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健康長寿をめざして

米国の研究チームが2017年に発表した報告では、協調性が無い、短気で怒りっぽい、気にしやすいなどの性格の人は、共通して他人とのコミュニケーションが難しく、孤立しやすいため、引きこもりやうつ症状になりやすく、それをきっかけに認知症の発症につながりやすいようです。

嗅覚の衰えと脳機能

 認知症の症状といえば記憶能力や行動や発言の変化が一般的ですが、意外にも嗅覚の変化と関係があるという研究報告があります。
 嗅覚は、においを感じる機能ですが、日常生活で特に意識して使うことはあまりありません。実は嗅覚は20代を過ぎてから加齢とともに衰えてくるのです。
 嗅覚ぐらいが衰えても特に気にならないと考える方も多いかもしれませんが、鼻をつまんで食事をすると美味しさがよく分からなくなったり、食欲が湧きにくくなったりすることもあり、食生活を楽しめなくなります。
 その他にも、においで忘れていたことを思い出したり、懐かしさを感じたり、感情が動いたりもします。においは脳の記憶や感情に関わる部位を直接刺激することも解明されています。
 アルツハイマー型認知症は、脳の海馬が萎縮することで記憶に障害が出ることが知られていますが、実はそれより前に嗅覚を司る嗅神経細胞が障害を受けることが分かってきました。
 においをかぐと鼻からすぐ脳に信号が伝わりますが、この機能の衰えがあると脳神経の働きも衰え始めているかもしれません。
 嗅覚を鍛えるには、日頃からいろいろな物の香りを意識することが大切で、それによって脳神経細胞を直接刺激し、脳機能の衰えを予防できるのです。

目や耳の衰えと脳機能

 誰でも視力が落ちたり聞こえが悪くなったりすると、加齢のせいにしがちですが、実は目や耳の衰えが脳機能にも影響することが分かってきました。
 人は、外部からの情報の約80%を目から取り入れるといわれています。視力が悪くなると物がはっきり見えにくくなるため、目から取り入れる情報がうまく脳に伝わらなくなり、脳の働きが鈍くなってしまいます。
 例えば80代では、ほぼ100%の人が白内障になるといわれていますが、白内障の濁りの中にアミロイドベータが蓄積されていることが報告されました。ところが、手術で濁ったレンズを取り除き、眼内レンズを挿入した後は劇的に物がよく見えるようになるとともに、術後に物覚えが良くなったり、うつ症状が改善したという事例の報告もあるのです。
 目からの情報は脳の後頭葉の視覚野に伝えられ、色や形などの情報を処理し、その情報は記憶や言語を司る側頭葉、空間認知を行う頭頂葉に伝えられ、前頭葉で統合されて映像として理解するため、脳全体を刺激しているのです。つまり、視機能の低下で脳全体への刺激がうまく伝えられなくなると、脳機能は徐々に衰えてしまうのです。
 耳からの情報も音や言葉などで脳を刺激しますが、耳の聞こえが悪くなるとうまく聞き取れないために、人とのコミュニケーションがうまく取れず、人との関わりを避け、結果として引きこもりやうつ症状につながります。それが原因で認知機能の低下が起こるケースもあるのです。
 このように、人の五感の衰えは認知機能の衰えと深く関連していることが分かり始めているため、予防する心掛けも必要となります。
 食生活では、目に良い食品として、カロチンやルテインなどのカロチノイド、DHAなどのω-3系不飽和脂肪酸などが網膜の働き、目の抗酸化作用、ピント調節にも必要とされています。特にDHAは脳にも必要な栄養素なので、しっかり取ることで健康に役立てましょう。
 認知症になりにくい性格は、責任感・自制心が強く勤勉な人で、これらを兼ね備える誠実な人であるとの報告もあります。認知症予防のために、誠実さに溢れた性格を目指してみてはいかがでしょうか。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

その昔、「赤いダイヤ」の異名を持つ小豆は、栄養の宝庫であり、様々な効果・効能があります。特に小豆の赤紫色は抗酸化作用の高いポリフェノールで、その含有量は赤ワインの1.5倍といわれています。

 小豆は和菓子になくてはならない「あんこ」の原料として親しまれている、日本人に身近な食材の一つ。
 日本では紀元前4000年頃の遺跡や弥生時代の遺跡から、小豆の祖先が出土するなど歴史は古く、古代中国では、小豆の煮汁を解毒剤として使用していたといわれるほど、小豆の持つ栄養価の高さは古くから知られています。
 そんな小豆の主成分は、糖質とタンパク質。意外に思われるかもしれませんが、小豆は、大豆の2/3の量のタンパク質を含んでいます。

 その他、ごぼうの3倍の量となる食物繊維や赤ワインの1.5倍で豆類の中でも特に含有量が高いポリフェノール、アボカドの2倍の含有量のカリウム、ビタミンB1、ビタミンB2、亜鉛、鉄分、サポニン、カルシウムなど豊富な栄養素が含まれています。
 これらの栄養素には疲労回復や便秘解消、ダイエットやアンチエイジングなどの効果が期待できますが、注目したい成分がサポニンです。
 小豆のえぐみの成分であるサポニンは、コレステロール値や中性脂肪値を下げて生活習慣病を予防したり、利尿作用が高く、体内の余分な水分や塩分を排出するカリウムとともにむくみ対策に役立ちます。
 小豆は血糖値の上がりにくい、低GI値食材のため、血糖値をコントロールするダイエットなどに適していますが、砂糖と一緒に食べると一気にGI値が上がってしまうので、あんこやぜんざいとしてではなく、砂糖なしのゆで小豆として食べることをおすすめします。
 特に、ゆで小豆を作る時の最初の煮汁「小豆汁」には、ポリフェノールやサポニン、ビタミンB1・B2など水に溶けやすい栄養分がたっぷりと溶け出ており、栄養分を効率よく取ることができるので、捨てずに飲みましょう。ちなみに、この「小豆汁」は二日酔いにも効果があるそうですよ。

 塩昆布や佃煮が、冷蔵庫の隅で余っていませんか。そんな時おすすめなのが塩昆布を使ったアレンジ料理。季節の野菜とあえたり、サラダやパスタ・炒め物の味付けとして使うとコクが出て旨みたっぷりの一品ができ上がります。意外にもアボカドやチーズ、マヨネーズなどとも相性がいいのでぜひ試してみてください。
 また、きゅうりは90%が水分で栄養が無いというイメージがありますが、実際はカロリーが少ないだけで、塩分を排出してくれるカリウムが多く、むくみ解消に効果的。また、体の熱を鎮めてくれるので、暑い夏にはおすすめの食材です。

材料
  • ・きゅうり ………3本
  • ・塩昆布 ………………………60g
  • ・大葉 …………………………5枚
  • ・塩 ………………………………小さじ1
  • ・ごま油 ……………………………大さじ1
  • ・ラー油 ……………………………少々
作り方
  • [下準備]
  • ・きゅうりは乱切りにして塩をふる。
    ・大葉はみじん切りにする。

  • @ 密封袋にきゅうり、塩昆布、大葉、ごま油、ラー油を入れ空気を抜きながら密封する。
  • A @を30分ほど冷蔵庫で冷やし(漬け込み)味をなじませて、お皿に盛りつける。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策K

 イスラエルでは、これまでに国民の過半数にあたる500万人が新型コロナワクチンの2回目の接種を終え、今年1月には1万人を超えていた1日あたりの新規感染者数は、100人前後で推移しています。
 イスラエル国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が進んで感染者が大幅に減少していることを受け、4月18日には屋外でのマスクの着用義務がおよそ1年ぶりに解除され、マスクを外した人々の姿が多く見られました。イスラエル政府は感染対策として、昨年4月から屋外でマスクの着用を義務づけ、違反者には罰金を科していましたが、専門家の意見も踏まえ、この規制を一旦解除したのです。これを受けてエルサレム市内ではマスクを着けずに歩いたり、会話する市民が見られました。
 一方、屋内でのマスク着用は引き続き義務づけられており、公共交通機関や商店の利用者はマスクを着けて行動しています。
 さらに、イスラエル政府が公開しているデータによると、4月22日には、コロナウイルスに感染して死亡した人は1人も報告されず、昨年6月以来およそ10カ月ぶりにゼロとなりました。
 イスラエルでは、これまでに約6300人がコロナ感染により亡くなっており、今年1月のピークでは1日に77人が亡くなっていました。ワクチンの効果について、感染して死亡した人の数は、2回目のワクチン接種の2週間後には接種しなかった人と比較して98・9%も少なくなったという分析をイスラエルの保健省が明らかにしています。
 イスラエル政府は各国政府に先んじて来年2022年のワクチンの供給を受けることで製薬大手ファイザー社と合意したと発表しており、ウイルスとの戦いはまだ終わったわけでないと国民に呼びかけ、警戒を緩めていません。
 日本では3回目となる緊急事態宣言が発令され、ワクチン接種も優先される医療従事者と高齢者においても低い水準にとどまっていますが、ワクチンの迅速かつ効率的な接種推進によって感染拡大がおおむね食い止められているイスラエルのように、一日も早く私達の日常生活がコロナ前の通常と呼んでも差し支えないところまで戻ることを願うばかりです。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 今回はカワラタケをご紹介します。カワラタケは針葉樹や広葉樹の枯れ木の表面に生えるサルノコシカケ科のキノコの一種で、世界各地でみられます。茶色や褐色の年輪のような模様が七面鳥の尾羽に似ていることから、英語でターキーテイル(七面鳥の尾)と呼ばれます。日本では、キノコが屋根の瓦をふいたように何重にも重なって生えることから、カワラタケ(瓦茸)と名付けられました。明け方の気温が13℃くらいの、春、秋に最も多くみられ、一晩に5〜6センチも生育し、黒色と灰色の層状になるので、わきあがる雲に見立て、色によりクロクモタケ(黒雲茸)、シロクモタケ(白雲茸)の呼び名もあります。中国伝統医学でも同様にウンシ(雲芝)と呼ばれています。
 カワラタケなどサルノコシカケ科の生命力が他のキノコと違って非常に強いのは、樹齢数百年もの古木に寄生してその養分を取り続けるからです。カワラタケは、1970年代にそのエキスからクレスチンという抗がん物質が見つかったことで大変注目を集めました。それまでの既製の抗がん剤が効果をあげられなかった難しいがんに効力を示したのです。クレスチンは私たちの体内で働く免疫機能の司令塔であるT細胞を強化する性質があるので、がん細胞をかなり抑え込むことができます。食道がん、乳がん、胃がん、悪性リンパ腫などに特によく効くことが確かめられています。
 有効成分は多糖体(抗がん作用)、ステロイド類(制がん作用)、食物繊維(発がん物質の排泄)です。特長のカワラタケの免疫効果は決して強力ではありませんが、副作用がなく、安定性があることから自然免疫療法として利用されてきました。
 キノコの水溶性多糖類であるβ-グルカンには抗がん作用のほかに抗ウイルス活性がありますが、これは、がん細胞やウイルスを殺傷するNK細胞(ナチュラルキラー)や免疫の司令塔であるT細胞の活性を高める働きがあるからです。天然物由来の抗がん剤としてはカワラタケの「クレスチン」の他に、シイタケから「レンチナン」、スエヒロタケから「シゾフィラン」が開発され、厚生省(当時)の認可を受けてきました。

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