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健康の輪デジタル新聞

2021年3月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

イギリス南部の草原にそびえ立つ謎の巨石建造物。世界でも最も有名な先史時代の遺跡は、今も多くの謎に包まれています。
答えはこちら

愛情や命の素晴らしさを伝え、かけがえのない時間を共有してくれるペットの存在。人間もペットも高齢化が進む現代において、どのような心構えを持って接するべきかを考えてみましょう。

 私たちの生活にハリや癒しを与えてくれるペット。その主となる犬・猫の国内飼育数は1850万頭といわれており、これは15歳未満の子どもよりも多く、65歳以上の高齢者より少ない規模感の数です(一般社団法人ペットフード協会「2019年 全国犬猫飼育実態調査」より)。
 近年、家族の一員として室内で大切に育てられるペットたちの寿命は年々延びており、人間社会と同様、ペットたちにも高齢化の波が押し寄せています。
 しかし、そんな大切な家族だからこそ、亡くなってしまった時の悲しみは大きく、精神的なダメージとともに生活のリズムまで乱れてしまう「ペットロス」に陥るケースも少なくありません。
 ペットロスになる要因は別れに対する悲しみはもちろん、それ以上に後悔の念が大きく関係しているといわれています。その後悔とは、大きく分けて、生前の後悔と別れの後悔。「あの時、ああしておけばよかった……」という思いがペットロスにつながります。
 そうならないためには、@命には限りがあることを理解する。 Aどういう最期を迎えるか考えておく。 B弔い方を検討する。この3つを生前に整理しておくことが大切です。
 いつか別れが来ることを理解し、今を大切にする、病気になった時、どこまで治療を望むのか考えておく、そして最期の別れの時には葬儀の有無などどのような弔い方をするのかを考えておくことで、ペットロスに陥る危険性も低くなります。
 これらを実現するためには、信頼のおけるかかりつけのホームドクターを持つことが重要です。ペットより先に自分が倒れてしまった場合も想定し、環境に応じたアドバイスをもらいながら、様々な問題の解決につなげていきましょう。

 「歳を取るほど早く時間が経つように感じる……」そう実感している人も多いはず。
 実はこれ、「ジャネーの法則」と呼ばれています。19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例するという現象を法則として主張したものです。
 例えば、50歳の人にとって1年の長さは、人生の50分の1ですが、5歳の人にとっては5分の1に相当します。
 よって、50歳の人にとっての10年間は5歳の人にとっての1年間に当たり、5歳の人の1日が50歳の人の10日に当たるということです。
 この法則の真偽はよくわかりませんが、感覚的には「なるほど!」と思わず納得してしまいます。
 1日の大切さを感じずにはいられませんね。

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健康長寿をめざして

胸のあたりに違和感が続いたり、痛みを感じたりする胸やけ、ゲップや吐き気などの症状を感じる人が最近増えているようですが、その症状はもしかしたら逆流性食道炎かもしれません。逆流性食道炎は、食道に炎症がある場合はびらん性胃食道逆流症、炎症がなければ非びらん性胃食道逆流症と呼ばれ、これらの胃酸を含む胃の内容物が胃から食道に逆流する症状を総称して胃食道逆流症といいます。

逆流性食道炎はどんな病気?

 胃酸は食べた物を消化する強い酸であり、逆流性食道炎で胃の入り口あたりに逆流して溜まることで、食道と胃の境目部分の粘膜がただれて「びらん」を起こしたり、粘膜が剥がれて細胞組織が壊れてしまい、酷い時には穴が開く「潰瘍」ができたりして、胸やけや痛みなどの症状を引き起こします。
 食生活の欧米化やストレスの増加などが原因で、今では若年層にも増えてきているのです。

逆流性食道炎の原因

 胃の中の物や胃酸が食道に逆流してしまう原因としては、食べた物の種類や食べた量の他にも姿勢や加齢などが原因として挙げられます。
 例えば、高脂肪の食事をとった時などに起こりやすい原因として、食道と胃の境目にある下部食道括約筋の緩みがあります。
 高脂肪の食事をすると、コレシストニキンというホルモンが分泌され、このホルモンが下部食道括約筋を緩めてしまうため、境目が開いて胃の中の物が逆流しやすくなってしまうのです。
 また、たんぱく質の過剰摂取にも気を付けなければなりません。たんぱく質は消化が遅く、胃の中に長時間滞在しますので、胃酸も長時間分泌され続け逆流しやすくなります。
 また、普段からつい食べ過ぎてしまう習慣がある人も注意が必要です。食べ過ぎることで胃が膨らみ、その圧力で下部食道括約筋が開いてしまうからです。食べ過ぎは胃酸の分泌も多くなるため、日頃から腹八分目を心がけるようお勧めします。
 さらに、猫背、前かがみなどの悪い姿勢やベルトを強く締める人も、日常的に胃を圧迫してしまうために逆流を招きやすいのです。加齢により下部食道括約筋の働きが弱くなると更に逆流が起こりやすくなります。
 その他にもピロリ菌が関わっている場合があります。

ピロリ菌と逆流性食道炎の関連

 ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因菌としても知られていますが、このピロリ菌に感染している人が多い地域は、世界的に見ても逆流性食道炎の患者が少ないそうです。これは、ピロリ菌による胃の炎症により、胃酸の分泌が少なくなるため逆流する胃酸そのものが減るためだといわれています。
 治療によりピロリ菌を除菌すると胃酸が増えるため、逆流性食道炎の患者が増えるといわれていますが、これは一時的に軽度の症状が現れることが多いだけなので、あまり気にする心配はなさそうです。

逆流性食道炎の治療と予防

 逆流性食道炎は、胃カメラなどで状態を診断できます。治療には主に胃酸の分泌を抑えたり胃酸を中和する医薬品を使用したり、漢方などの消化管運動の改善作用のある医薬品も使われますが、それだけでなく食生活も一緒に改善することが必要です。アルコールや刺激物は控え、禁煙も心がけましょう。また、寝る前に物を食べると寝ている間に胃酸が出てきますので逆流しやすくなります。
 一方、胃などの粘膜を守る働きを持つ栄養素はβ-カロチンや、キャベツやレタスに多いビタミンU、海藻などに多いアルギン酸などがありますので、これらを意識して取り入れた食事を心がけてみましょう。
 β-カロチンは体内でビタミンAに変わりますが、このビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素として栄養機能表示ができるのです。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

縄文時代から海藻を食している日本人。中でもメカブは、平安時代には現在と同様、酢の物や味噌汁として食べられていたそうです。日本人とメカブの歴史が、長寿国日本の秘密を握っているかもしれません。

 「メカブとワカメって違う海藻? それとも同じもの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。メカブはワカメの一部です。ワカメの根本部分にある、ワカメの子どもである「胞子」と呼ばれるものが育つ場所で、豊富な栄養素を蓄えています。
 そのメカブに含まれる栄養成分の代表格が「フコイダン」です。フコイダンは、細胞を活性化させ、加齢とともに衰えていく免疫力を高める効果があります。そのため、風邪やインフルエンザなどの菌やウイルスの侵入・増殖をブロックしたり、アレルギーを抑制するなどの効果が期待されます。
 また、フコイダンは毛母細胞を活性化する作用もあるため、発毛の新陳代謝を促す効果もあるといわれています。
 フコイダンと同じくメカブのもう一つの代表栄養成分が、「アルギン酸」です。アルギン酸には胃腸の調子を整え排便を促す効果や、アルギン酸に含まれるカリウムが体内の塩分を吸着することによって血圧を下げる効果や血糖値の上昇を抑える効果があるといわれています。

 その他にも、細胞の新陳代謝を活発にするヨウ素(ヨード)や骨の形成や骨粗鬆症の予防に効果的とされるカルシウムなどの多くのミネラル類を含んでいます。
 調理法は、酢の物にしたり味噌汁に入れたり色々なレシピを楽しんでいただければと思いますが、よりメカブ効果を発揮させるためには、食べる順番がポイント。それは、「野菜ファースト」ならぬ「メカブファースト」。メカブに含まれる水溶性の食物繊維が血糖値を上げてしまう炭水化物の吸収をおだやかにするため、最初にメカブを食べることで血糖値の上昇が抑えられ、その効果は野菜よりも高いというデータが出ています。「メカブは食事の最初に!」を合言葉に、健康力を高めていきましょう。

 カラフルで栄養的にもビタミンCやEをはじめ、β-カロチンが豊富なパプリカ。焼くと甘みが増し、美味しさがアップします。ホタテとベーコンが入ったジャーマンポテトをパプリカに詰めたこの料理は、おつまみやおかずにおススメの一品。
 また、オムレツの中身やカレーの残りなどがあれば茹でたジャガイモといっしょに詰めて焼いても美味しく作れます。
 どこの家庭でもあるオーブントースターは、余熱無しで調理ができ、短い時間でおかずやお菓子を焼くことができるので、もう一品欲しい時や少量の料理にぜひ有効活用して欲しい調理器具です。

材料
  • ・パプリカ(赤・黄) ………………各1個
  • ・ベーコン ……………………………80g
  • ・ボイルホタテ ………………………7〜8個
  • ・ジャガイモ …………………………1個
  • ・マッシュルーム ……………………4個
  • ・ニンニク(スライス) ……………1片
  • ・醤油 …………………………………大さじ1
  • ・塩胡椒 ………………………………少々
  • ・ブラックペッパー …………………少々
  • ・パルメザンチーズ …………………少々
  • ・オリーブオイル ……………………大さじ1
作り方
  • [下準備]
  • パプリカは縦半分に切り、種を取り除く。ベーコンは食べやすい大きさに、マッシュルームは4等分に、ジャガイモは皮を剥き1cm角に切る。

  • @ フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、ニンニクを香りが出るまで弱火で炒める。ジャガイモを加えて弱火で軽く炒め、ベーコン、マッシュルームを入れ、中火で炒める。マッシュルームがしんなりしてきたらボイルホタテを加え、醤油、塩胡椒で味を調える。
  • A 天板にアルミホイルを敷き、パプリカを並べ、@を詰める。パルメザンチーズとブラックペッパーをふりかけ、オーブントースターで約5分焼く。
  • B Aをお皿に盛り付け、横にパルメザンチーズとブラックペッパーを少し添えて完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの
新型コロナウイルス対策H

 新型コロナウイルスのワクチン接種が世界的に広がる中、イスラエルでは昨年12月19日から製薬大手のファイザー社などが開発したワクチンの接種が始まり、世界で最も接種が進んでいる国となっています(1月現在)。英国のデータベースによると、接種率は1月21日時点ではイスラエルが約34%で世界第1位となっています。2位はUAE(アラブ首長国連邦)、3位にバーレーンが続きます。 イスラエルではワクチン接種開始から、およそ1カ月で230万人超が接種しました。 このうち優先的に行う対象となっている60歳以上ではすでに7割以上が接種済とのことです。イスラエル政府は3月末までに16歳以上の国民に対する接種終了を目指すという方針を示しました。現在も厳しい外出制限の措置がとられる中、ワクチン接種を経済再開の足がかりにしたい考えです。
 迅速なワクチン接種の背景として、イスラエルには日本のような国民皆保険制度があり、全国民は公的な医療保険への加入が義務づけられていますが、個人情報を把握する国民皆保険制度を利用して携帯電話のメッセージなどで直接的に加入者に接種を勧めていることが功を奏しているとの見方もあります。接種は国民皆保険制度を運用する公的な団体「医療保険機構」が担い、加入者の膨大な医療データから優先度の高い人を割り出し、積極的な接種を呼びかけているほか、接種に向けて医師や看護師など必要な人材も確保するなど、体制面でも充実を図っています。
 イスラエルは数々の戦争を経験し緊急事態への対応に慣れていることに加え、個人の医療情報が全てデジタル化され一元的に管理されているため、接種や副反応などの状況を政府や医療保険機構が連携して注視できることから、効率的に接種を進めることができています。その上で、製薬会社にとってはワクチン接種でどのような副反応が出るのかが大変重要であり、先進的な流通網が整備されているイスラエルは他国のモデルケースになると、製薬会社に対して迅速な情報提供も約束したとされています。イスラエルにとっても製薬会社からより多くのワクチンを提供されることで、相互に大きなメリットがある関係性といえそうです。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 きのこは、古くより「森の恵み」、「秋の味覚」として親しまれていますが、倒木や切り株などによく発生したことから「木の子」といわれるようになりました。きのこは菌類に属し、胞子で繁殖しますが、分類学上はカビに近い仲間で、細胞には葉緑素が無いため、微細藻類と違って光合成をしません。そのため、菌糸を張りめぐらせて樹木や落ち葉などを栄養源とし、胞子を生産するために菌糸の集合体である子実体を作ります。
 近年、マンネンタケ、メシマコブ、アガリクス(ヒメマツタケ)などのきのこ類は、椎茸と同様、健康に良いさまざまな機能性効果を発揮することが立証され、子実体や菌糸体の粉末や抽出物(エキス)がサプリメントとして利用されています。
 今回はマンネンタケについてご紹介します。マンネンタケは、サルノコシカケ科に属し、別名、霊芝、門出茸、仙草、吉祥茸と呼ばれ、広葉樹の枯木などに生える珍しい種であり、中国医学では伝統的に利用されてきた歴史があり、ガンの予防や治療効果、免疫賦活作用、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の予防や改善効果が期待されています。有効成分としては、熱水抽出による中性多糖体のβ-1.3グルカンとガノデリン酸などのトリテルペン類が豊富であり、免疫賦活作用や抗ガン作用が報告されています。また、ヘミセルロースという食物繊維にも抗ガン作用が示されています。活性成分の中で最も生物活性が高いのは、多糖類とトリテルペン類です。
 β-1.3グルカンは、免疫担当細胞であるマクロファージを刺激し、TNFα(腫瘍壊死因子)やIL(インターロイキン)10といった物質の産生を促進すること、活性酸素による過酸化障害から脳や肝臓・膵臓などの細胞を保護すること、さらに、抗糖尿病効果などが報告されています。
 また、菌糸体から分離されたテルペン類には、肝ガンを抑制する作用が報告されており、これはガノデリン酸の働きであると推測されています。
 その他、エルゴステロールやクマリン類、精油成分などによる血小板凝集を抑制する作用(血栓防止)や高血圧を改善する作用が霊芝による効果として報告されています。

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