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健康の輪デジタル新聞

2020年9月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

オーストラリア大陸の南に浮かぶ島の手つかずの自然が残る地域。野生動物の宝庫としても有名で世界で最もピュアな場所といわれています。
答えはこちら

昔よりもの覚えが悪くなった、人の名前が思い出せなくなったなどの「もの忘れ」は、誰もが年齢とともに経験することですが、脳の老化による生理現象と認知症は明らかに違います。

 認知症とは、脳の働きが低下し、記憶や判断力が弱まることで様々な症状が現れる脳の病気の総称です。原因や発症するメカニズムは、認知症の種類によって異なりますが、主に「アルツハイマー型」「脳血管性」「レビー小体型」の3つに大別されます。
 中でも、全体の約50%を占めるのが、「アルツハイマー型認知症」。この病気は脳内にアミロイドβというタンパク質がたまり神経細胞の働きを衰えさせ、脳の働きを悪くしてしまうことが原因だといわれていますが、詳細は未解明です。
 アルツハイマー型は、周囲に「おかしい」と気づかれるまで何年もかかることが多く、5〜10年かけてゆっくりと進行するのが一般的です。
 「物をどこに置いたのか忘れてしまう」「新たな事柄が覚えられなくなる」など短期記憶の障害から始まり、徘徊や妄想、日常生活の手順や段取りが分からなくなる、そしてやがて、意思の疎通がはかれなくなり、寝たきりになる、などの症状へと進んでいきます。
 治療として、現時点で対処できる薬があるのはアルツハイマー型のみ。しかし、これも症状の進行を遅らせるだけで、病気そのものを根治できるものではありません。
 したがって、クラシックや好きな音楽を聴く音楽療法や、楽しい思い出を引き出す回想法などの非薬物療法を取り入れることも大切だといわれています。
 一般的に、責任感が強く、ストレスをため込みやすい性格や、肉や甘い物好き、運動をしないなどの生活習慣を持つ人が認知症になりやすいともいわれています。
 40〜50代から生活習慣を改めて見直す、また、「物忘れ」を感じるようになったらすぐ受診するなどの早めの行動が、認知症の予防・進行遅延につながります。

 9月11日は「公衆電話の日」です。1900(明治33)年のこの日に、日本初の公衆電話が、東京の新橋駅・上野駅に設置されたことを記念して制定されたそうです。
 当時は、自動電話と呼ばれており、当初は交換手を呼び出してお金を入れてつないでもらう方式だったものが、1925(大正14)年にダイヤル自動方式の電話が登場。それから「公衆電話」と呼ばれるようになったといわれています。
 今や携帯電話やスマートフォンが当たり前の時代となりましたが、平成の始め頃、約30年前はまだ固定電話の方が主流でした。
 黒電話≠フようなダイヤル式の電話は、今の若者には未知の機器…。今後、数十年後にはスマートフォンも化石機器となってしまうのでしょうか。

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健康長寿をめざして

私たちは、毎日当たり前のように排尿をしていますが、その時にどれくらいの人が尿の色をチェックしているでしょうか?尿の色は健康のバロメーターにもなるため、しっかりと確認することを習慣にすれば、体の変調サインに早めに気づくことができるかもしれません。

尿は血液から作られる

 私たちは毎日のように食べ物や飲み物を摂取して生活しています。口から入った水分や食物は胃で消化され、腸で吸収された後に血液中に入り、全身を流れます。その過程で不用な水分、老廃物、分解物などが腎臓でろ過され、1日で約150Lの原尿が作られますが、その約1%の1.5Lが排泄物として尿が作られます。尿は膀胱に貯留されますが膀胱の平均容量は300〜400mlで、その半分くらいが溜まると尿意を催し排泄します。
 尿の中に混ざる色々な成分が血液中の成分ということで、尿の色や状態は健康管理の指標となるため、健康診断などでは尿検査が重要視されているのです。

尿の色と体調の関係

 尿の色は、健康な状態であれば淡い黄色から麦わら色をしており、これは胆汁の色素や食べた物の色や血液の代謝物であるウロビリンの色なのです。特に、ウロビリンは常に一定量が排泄されるため、水分が多ければ色が薄く、少なければ濃くなります。朝一番の尿の色が濃いのも、寝ている間に濃縮されているからです。また、脱水症状でも水分が少ないため色が濃くなります。
 尿が黄褐色から褐色の場合は、肝機能の異常も考えられるので、黄疸などが出ていないかを確認してみましょう。乳白色の濁りがある場合は、膀胱炎や腎炎などの尿路系への菌感染も疑われます。健康でも時間が経つと尿中の塩類が出てきて濁ることもあります。
 濃い黄色からオレンジ色の場合は、かぜ薬やビタミン剤などを飲んだ時に見られますが、それは心配ありません。赤色やピンク色の場合は、出血が考えられ、腎臓の病気や尿路結石なども疑われます。赤ビーツ、ブラックベリーやストロベリーなどの赤色が濃い食物を食べたり、抗生物質やコレステロールを下げる薬、便秘薬などを服用したりした後に色が濃く赤色っぽくなることもあります。
 色が薄くほぼ透明な場合は、水分の摂取が多くて尿量が多い時以外では糖尿病の可能性も考えられます。血液中の糖分が増えることで浸透圧を調整するために水分が必要となり頻繁に喉が渇いたり、糖分を尿から排泄するために多量の水分を必要としたりすることで多飲・多尿となり、水分が多くなるために無色の尿となるようです。また、就寝前に水分を多く取ると夜中にトイレに起きてしまい、十分に眠れず睡眠不足になることもあります。

夜間頻尿と寿命の研究

 生活習慣病の患者が増え、夜間何度もトイレに起きてしまう人もいますが、回数が増えてくると注意が必要です。1999年に論文が発表されたスウェーデンの研究では、70歳以上の男性で夜間に3回以上トイレに起きる人は2回以下の人に比べると死亡率が2倍になるそうです。これは回数が問題ではなく、夜間多くトイレに起きる人には寿命を縮めることにつながる何かしらの病気が隠れている可能性を示唆しています。夜間頻尿は就寝中に1回以上トイレに行くことと定義されていますが、臨床的には2回以上で治療の対象といわれています。
 日本の大学で行われた調査では、男性は20〜40代、女性は20〜60代の排尿時間は21秒前後であることが報告され、年齢が上がるに従い長くなる傾向があるようです。また、ヒト以外でもゾウ、キリン、ウシ、ライオン、イヌなどの体重が3kg以上の哺乳類は、体の大きさに関わらず、排尿時間はおおよそ21秒であるとの報告が科学雑誌に発表され、2015年には、人を笑わせ考えさせられる研究に送られる「イグノーベル賞」物理学賞を受賞したことで話題になりました。
 このように、尿の色だけではなく、夜間の排尿回数、排尿時間なども健康のバロメーターになるので、是非、日々の生活の中で意識をしてみましょう。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

私たちの体をサビさせない「良い油」と「良質のタンパク質」を持つ栄養の宝庫、ゴマ。その小さな一粒に含まれる驚異の栄養バランスと、ゴマにしか含まれない成分が発揮する効果や働きについて紹介します。

 ゴマは、ゴマ科ゴマ属の一年草で、種まきからわずか100日ほどで収穫できる成長の早い植物です。「日照りにゴマの不作なし」という言葉があるほど、とにかくタフな植物で、砂漠でも立派に育つ驚異の生命力を持っています。

 そんなゴマの一番の特徴は、その成分の約半分が脂質(=油脂)であること。その脂質を構成するのは、免疫力を高める効果があるリノール酸や、血液中のコレステロールを減少させる働きのあるオレイン酸などの不飽和脂肪酸。血液をサラサラにする良質な油で、老化を予防する効果があると期待されています。
 また、カルシウム、マグネシウム、鉄分など、ミネラルバランスに優れた食材としての特徴もあります。
 なかでも、特筆すべきは、ゴマにしか含有しない「ゴマリグナン」という成分。小さいゴマの粒のわずか1%ほどにしか存在しない稀少な成分で、高い抗酸化作用に加え肝機能向上などの作用があり健康維持への効果が期待されています。
 ゴマの成分としてよく耳にするセサミンもこの「ゴマリグナン」の一つで、体内に吸収されると有害な活性酸素の働きを抑え、アンチエイジングに効果を発揮します。
 1日に摂取したいゴマの目安は大さじ1杯(10g〜20g)。練りゴマならその半量でOK。大さじ1杯で、1日に必要な所要量の20%のカルシウムを取ることができます。
 食べる時は、まず炒ってすり鉢ですってから食べるのがベスト。ゴマは表面をかたい皮に覆われていて、そのままでは栄養成分を摂取することが困難なため、すり潰すことで吸収率がアップします。また、セサミンは1日で体外に排出されてしまうため、毎日継続して取るようにしましょう。
 ちなみに、白ごま、黒ごま、金ごまなど複数種類がありますが、栄養価はどれもほぼ同じだそうです。

 朝、絞りたてのジュースやスムージーを飲む人が増えています。飲みやすくヘルシーなのでおすすめですが、作り置きをすると味も栄養価も落ちてしまいます。もし多めに作ったら、ぜひ、スープや煮物、リゾットに利用すると面倒に感じていた料理が簡単になったり、ニンニクや調味料などをプラスするだけで味も本格的になるのでおすすめです。
 今回はトマトを使いましたが、小松菜やホウレン草など緑の野菜でもおいしくできます。また、ご飯を玄米にかえたり、缶詰のミックスビーンズを加えるだけで食べごたえや味わいに変化が出ます。

材料
  • ・中玉トマト…………………4個
  • ・人参…………………………1/2本
  • ・玉ネギ………………………1/6個
  • ・セロリ………………………60g
  • ・ニンニク……………………1/2片
  • ・卵……………………………2個
  • ・オリーブオイル……………大さじ2
  • ・コンソメスープ……………100cc
  • ・ご飯…………………………お茶碗2杯分
  • ・パルメザンチーズ…………大さじ1
  • ・塩胡椒………………………適量
  • ・ドライパセリ………………適量
作り方
  • [下準備]
  • トマトはヘタを取りザク切りにする。人参、玉ネギ、セロリもザク切りにする。ニンニクはすりおろす。

  • @ 温泉卵を作る:沸騰したお湯に卵を入れ、火を止めて18分温めたら冷ます。
  • A 野菜をミキサーにかける。
  • Bフライパンにオリーブオイルを熱し、Aの野菜ジュースを入れ、中火で温め、2〜3分煮込む。コンソメスープを加えて1〜2分中火で煮る。
  • CBにご飯を加え、少し煮立て、パルメザンチーズ、塩胡椒で味を調える。
  • D器に盛り付け、温泉卵をのせてドライパセリを散らし完成。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

 イスラエルの
新型コロナウイルス対策B

エルサレム旧市街・嘆きの壁にて祈りを捧げる超正統派のユダヤ教信者。敬虔な信仰心に基づく行動が感染リスクを高める懸念もあります。

 イスラエルは本年3月以降、自国の国民に対して厳しい行動制限を課し、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めました。ネタニヤフ首相は5月末には感染の封じ込めに成功したと表明し、経済活動の再開、各種規制の段階的な緩和を進めてきましたが、間もなく全土で感染が再拡大し、第2波の影響に見舞われています。7月に入ってからは1日の新規感染者がこれまでで最多を更新し、政府は再び屋内でのイベントなどの人数制限に踏み切り、感染リスクが懸念されるジムやナイトクラブ、文化イベントを主催する場所の閉鎖を決定するなど、部分的な行動規制を改めて導入しました。
 特にユダヤ教の教えに厳格な超正統派(厳格にユダヤ教の教えを順守する宗派の総称で、イスラエル人口の約1割を占める)と呼ばれる一派の間で感染が広がっており、新規感染者の約半数が超正統派だという報道もあります。理由としてユダヤ教の戒律を重視するあまり、感染防止へ向けた規制や対策を守らないことが背景にあるようです。
 イスラエル政府は礼拝所での集会を規制していますが、超正統派の多くは、神の意に反するとして無視し、ウイルスについては、神を超越しようとした人間に対する罰であり人間の愚かな行為への報いであると主張する聖職者もいるようです。
 こうした思考に加え、戒律上、避妊が禁止されていることから世帯あたりの人数が多い上に仕事を持たず貧しく、小さな家屋に密集して暮らしている場合が多いという生活環境も起因していると考えられています。
 伝統的な教義に全てを捧げながら近代的な文化・思考を否定して生きている超正統派の存在もあり、イスラエルでは信仰と感染対策のバランスが大きな課題といえます。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 コンドロイチン(硫酸)は、グルコサミンやヒアルロン酸と共に軟骨組織プロテオグリカンを構成する高分子ムコ多糖のひとつで、軟骨細胞という意味のギリシャ語「コンドロサイト」が語源です。
 コンドロイチンは関節軟骨をはじめとする結合組織の主要成分ですが、ヒアルロン酸と違って体内では必ずタンパク質と結合したコンドロムコタンパクとして機能を発揮します。コンドロイチンは、軟骨、靭帯、関節液、粘液、皮ふ、血管など、あらゆるところに広く分布していますが、加齢とともに減少します。
 コンドロイチンはプロテオグリカンとして保水性があるので、その減少は皮ふの老化につながります。つまり、皮ふが乾燥し、シワができるのは、皮ふのコンドロムコタンパクが少なくなるためで、せっかくの肌がカサカサになってしまいます。これがアンチエイジングにコンドロイチンの補給が役立つことが期待される理由ですが、実はコンドロイチンもヒアルロン酸と同様に、体内でグルコサミンから生合成されます。
 コンドロイチンの構造は、N-アセチルガラクトサミンとグルコースの酸化産物であるグルクロン酸の二つの糖が繰り返しつながってできた多糖になっています。興味深いことは、体内ではN-アセチルガラクトサミンがN-アセチルグルコサミンから作られることです。つまり、摂取するグルコサミンが充分あれば、ヒアルロン酸だけでなくコンドロイチンの生合成にも多く利用されます。
 ちなみに、グルコサミンのグルコース(ブドウ糖)とガラクトサミンのガラクトース(脳糖)はカップルでラクトース(乳糖)を構成します。構造は一卵性双生児で、四番目の炭素に結合する水酸基(OH)の向きが少し違うだけでそれ以外はまったく同じなのです。
 コンドロイチンは、水分の保持・調節や物理的な刺激に対する緩衝材として働きますが、最近の研究で、変形性関節症・腎炎・疼痛性疾患(関節痛、腰痛、神経痛、五十肩など)・疲労回復・血栓抑制作用・角膜保湿作用(ドライアイ)・音響外傷性難聴などへの効果が報告されていますので、コンドロイチンの今後新たな臨床応用が期待されます。

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