オランダ第2の大都市ロッテルダムの南東に位置する風車村。そこには今もオランダを代表する壮大な風景が広がっています。
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生活が便利になり、食べ物が満ち溢れている現代において、「新型栄養失調」という新たな言葉を耳にするようになりました。では、どんなことが原因で栄養失調になるのでしょうか?
一日3食しっかり食べているのに栄養失調になる、そんな現象があることをご存知ですか?
これは、現代病の一つ「新型栄養失調」と呼ばれ、昔の栄養失調とは異なり、カロリーは多すぎるほど取れているのに栄養素が不足し、心身の調子を崩してしまう症状のことです。
子どもから高齢者まで全世代に起きている現象で、その年代やライフスタイルによって特徴が異なります。
この「新型栄養失調」が意外に多く見られるのが、高齢者です。高齢者は麺類やお茶漬けなど、さっぱりしたもので食事を済ませがちで、肉や魚をほとんど取らなかったり、買い物や料理が億劫になり出来合いのもので済ませることも多いことから「タンパク質」が不足しがちになります。
若い女性においては、自己流の食事制限やダイエットを行なっていたり、同じものばかりを食べる傾向が多いことから「タンパク質」と「ミネラル」が不足しがちです。
また、働き盛りの中年男性は、仕事の合間にコンビニのおにぎりや単品の丼など、手軽にカロリー摂取できる食事に偏りがちになり、圧倒的な野菜不足から「ビタミン」「ミネラル」が不足しがちです。
疲れやすい、最近太りやすくなった、偏頭痛があるなどの小さな不調を感じ始めたら、「新型栄養失調」のサインかもしれません。
こうした「新型栄養失調」にならないためには、何といっても食事のバランスが重要です。買い物の時にいつもと違う肉や部位を選んでみる、生、煮る、焼く、蒸すなど多様な調理法にチャレンジしてみるなど、少し冒険をして楽しみながら、主食、主菜、副菜を基本としたバランスの良い食生活を心がけるとよいでしょう。

和名で「金剛石」と呼ばれる4月の誕生石「ダイヤモンド」は、天然で最も硬い物質で、古くから世界中で貴重とされてきた宝石です。
その名称は、ギリシャ語で「アダマス(征服しがたい・何よりも強い)」という意味が由来といわれており、何者にも傷つけられないほど強くて硬いという意味が込められています。
和名の「金剛石」にも、金属の中で最も硬い物という意味が込められています。ダイヤモンドは、マントル起源の火成岩であるキンバーライトに含まれる炭素であり、ロシアが一番の採掘量を誇ります。
その硬さ・丈夫さから工業用の研磨・切削器具としてもよく用いられていますが、瞬時に与えられる力には弱く、金槌で叩くと粉々になってしまうそうですよ。
一日仕事をした後の疲れや、力仕事を終えた後の疲れなどは体への負担が大きな疲れとして感じやすいですが、レジャーを楽しんだ後などでも疲れを感じます。
このように疲れの感じ方にもいろいろありますが、疲れはどのように起こるのか、また、その疲れを回復するにはどのような方法があるのかを知っておくと心身への負担の早期軽減に役立ちます。
疲労とは
一言で「疲労」を説明することは難しいですが、心身への過剰な負担により行動力、思考力、注意力、身体機能などが低下する状態のことではないでしょうか。
それによって、足腰の痛みや、肩こり、目の疲れなどの症状が現れてくることも少なくありません。これは、これ以上無理をしてはいけないため、体を動かしにくくして休ませようとするサインと考えることも大切です。
無理をすると本当に体調を崩してしまうことにもなりかねません。
また、この疲労にも、運動や力仕事などによる肉体的な疲労「末梢性疲労」と、精神的なストレスなどが原因で起こる「中枢性疲労」が挙げられます。
末梢性疲労
末梢性疲労は肉体的な疲労のことで、筋肉を過剰に使うことでグリコーゲンなどのエネルギー源が不足し、血流が悪くなることで筋肉そのものの動きも鈍くなり、後に筋肉痛などの炎症を起こすものです。炎症はしばらく時間が経つと治まります。
以前は、運動などにより乳酸が蓄積することで筋肉の疲労が起こると考えられていましたが、最近の研究では乳酸が筋疲労を遅らせたり、筋疲労の回復を助けたりすることが分かってきました。
むしろ、激しい運動で消費した酸素による活性酸素が疲労物質とされるようになりました。
中枢性疲労
中枢性疲労は精神的な疲れで、特に感覚や感情にも影響を及ぼします。趣味などを一日楽しんだ後やスポーツなどで心地よい疲れを感じることもあれば、長時間の会議やデスクワークなど肉体をほとんど使わないのにぐったりと疲れてしまうこともあります。後者は主にストレスによる疲労ですが、ストレスは脳の前頭前野で処理されます。
ストレスに脳が活発に対処することで脳ではいつも以上の酸素が消費され、それによって脳内に活性酸素が大量に発生してしまうのです。これは酸化ストレスと呼ばれ、過剰に増えすぎることで脳細胞にまでダメージを与えてしまい、だるさが抜けなかったり、やる気が出なかったり、睡眠、食欲、腸内活動などにも影響を及ぼします。
このような場合は「脳疲労」とも呼ばれ、記憶などにも影響を及ぼすことがあります。疲れていると物事をうっかり忘れてしまうことが増えるのはそのためです。
脳疲労の状態が長期間続くことは、将来的に認知症や過労死などの原因となってしまう可能性もありますので、疲れを感じた時は無理をしないで静養すると共に、脳に必要な栄養素を積極的に取り入れましょう。
疲労回復の方法
疲れた時に栄養ドリンクやアルコールを飲めば疲れが取れると考えている人は少なくないのではないでしょうか。
しかし、疲れを回復する方法は唯一、しっかり眠ることしかありません。毎日6時間程度の睡眠をとると共に、運動もストレッチやヨガなどの体をほぐして血流を促すものにし、食生活にも気を使いましょう。
疲労物質である活性酸素を増やさないように抗酸化食品を取り入れ、脳の緊張を緩和してくれるアミノ酸などや、脳神経細胞の働きを助けるDHAを取り入れるのも良いでしょう。
様々な食品を活用して、日常生活の中で上手に疲れと向き合ってみてはいかがでしょうか。
血糖値の急激な上昇を抑え、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病のリスク低減に効果があるといわれている「茶色の炭水化物」。ここ数年話題になっている糖質制限ダイエットも相まって、玄米や雑穀の人気が高まっています。
近年、糖質制限ダイエットなどの流行により、未精製の穀物=茶色の炭水化物が注目を集めています。
茶色の炭水化物とは、一般的に普及している白米や小麦粉(パン、パスタ、うどんなど)の白い炭水化物に対し、玄米や雑穀、全粒粉、ライ麦、そば粉などのことを指します。
こうした茶色の炭水化物が体に良いというのはよく耳にする話ですが、実際、どのような点が体に良いのでしょうか?
例えば、白米と玄米ですと、白米は玄米から表皮、胚芽、ぬか層を取り除いたものです。実は、その取り除いた茶色
の部分に食物繊維などの栄養成分が豊富に含まれており、健康やアンチエイジングに非常に効果があるのです。
また、白米、小麦粉などの白い炭水化物は、血糖値を上げ、動脈硬化による疾患(脳卒中や心筋梗塞)のリスクを高める危険性があるのに対し、茶色の炭水化物は、急激な血糖値の上昇を抑えてくれる効果があるため、動脈硬化のリスクを下げ、糖尿病の予防にもなります。
実際、海外では1日に70gの茶色の炭水化物を取っている人たちは、ほとんど摂取しない人たちと比較して死亡率が22%も低くなるという研究結果が発表されています(米「Circulation」誌参照)。
体に良いとはわかっていても味や食感に抵抗がある人は、白米に少し雑穀米を混ぜてみる、パエリアやリゾットなど調理法を工夫してみるなど、楽しみながら少しずつ摂取するといいですね。
ただし、茶色の炭水化物は精製せずそのまま食べるため、品質の見極めが大切です。無農薬や有機栽培など、農薬が残留していないものを選ぶようにしましょう。
野菜にはビタミン、ミネラルが多く含まれ、体に良いことはよく知られています。誰もが何とか毎日の食生活で野菜をとろうと努力しています。そんな野菜の栄養を効率良くとるために野菜の色≠ノ着目。大きく分けて「赤・緑・黄・紫・白・黒」の6色。
それぞれの野菜の色の成分は、ポリフェノールで効能も異なっています。共通しているのは抗酸化作用が高いこと。カラフル野菜で見た目も栄養的にもダブルでおすすめ。
- ・ブロッコリー
…………………………1/4房
- ・アスパラガス
…………………………4本
- ・カブ
……………………………………2個
- ・芽キャベツ・ミニトマト
……………各4個
- ・茄子・人参・セロリ
…………………各1/2本
- ・パプリカ(赤・黄)・タマネギ
………各1/2個
- ・生姜
……………………………………20g
- ・ニンニク
………………………………1片
- ・ベーコン
………………………………100g
- ・米
………………………………………2合
- <スープ>
- ・ブイヨンスープ
………………………300cc
- 調味料A
- ・トマトピュレ
…………………………100g
- ・サフラン
………………………………ひとつまみ
- ・カレー粉
………………………………小さじ1/2
- ・ケチャップ
……………………………大さじ1
- <マリネ液>
- ・ワインビネガー・オリーブオイル
…各30ml
- ・アンチョビ
……………………………10g
- ・砂糖
……………………………………小さじ1
- ・レモン汁
………………………………大さじ1
- ・塩・胡椒・ローズマリー
……………各少々
- [下準備]
- ブロッコリーは小房に分ける。アスパラガスは4等分に切る。カブは6等分に切る。芽キャベツ、ミニトマトは半分に切る。パプリカ、茄子、人参、セロリは細切り。ニンニク、生姜、タマネギはみじん切り。ベーコンは1cm幅に切る。
- @ フライパンにオリーブオイル、ベーコンを入れ、焼き色がつくまで中火で炒める。お皿に取り出す。
- A @のフライパンでニンニク、生姜、タマネギを炒め、香りが出てきたら、お米を加えて軽く炒める。
- B Aの調味料とブイヨンスープを加え、全体を平らにならし、沸騰したら蓋をして弱火で12分加熱する。
- C Bを加熱中にマリネ液を合わせ、野菜と混ぜ合わせる。
- D Bの加熱が終わったら、Cの野菜とベーコンを綺麗に並べ、蓋をして弱火で約20分加熱する。
- E 蓋を取り、お好みの加減まで水分をとばす。
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イスラエルの祭と行事(27)
「イスラエルの新学期」
日本では学校年度は4月〜翌年3月となっており、4月は入学式シーズン(新年度の始まり)として、桜の開花と共に人生の節目となる思い出深い季節となります。 イスラエルにおいては、教育における1年間の区切りは9月初め〜6月末(ユダヤ暦もしくはイスラム暦によるため、若干の変動あり)となっています。
イスラエルは国家が民族・宗教・文化・信条などの背景が異なる人々が共存する民主的複合社会であることから学校の形態も多種多様ですが、基本的にはイスラエルの教育制度は小学校6年、中学校3年、高等学校3年です(日本と同じ)。地域によっては初等教育8年(日本の小1〜中2に相当)、中等教育4年(日本の中3〜高3)という例もあります。現在、イスラエルの義務教育期間は3歳からになります。3歳になる前に居住している市などから通知が届き、市が決める幼稚園に通うようにとの指示があります。イスラエルは共働きの家庭が多いので、3ヵ月〜2歳までは個人経営の保育園や公共団体の保育園・幼稚園に通います。
日本と大きく違うのは徴兵制度の存在です。高校卒業時にあたる18歳から、男性は3年間、女性は2年間の兵役に就くことが義務づけられ、大学への進学は通常は兵役後になります。大学に入る前にアルバイトや海外旅行をしたりして、社会を学んで見聞を広めてから入学する人が多いという傾向にあります。
一般にユダヤ人とはユダヤ教を信奉する人々を指しますが、ユダヤ教といっても正統派と呼ばれる厳格な宗派から世俗的な宗派まで様々です。ユダヤの価値観、祖国愛、自由と寛容の原理を基盤とするイスラエルの教育は国の貴重な財産であり、未来への架け橋ともいえるでしょう。
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ゼラチンは、プルっとした食感があり、凝固温度が15〜20℃程度のため、口に入れると溶けます。このため一般的には冷蔵庫で冷やして固めることが多いです。語源はラテン語のgelatus=i堅い、凍った)に由来し、ゼラチンの名称は18世紀初めから一般的に使われるようになったといわれています。ゼラチンはその名のゼリーや、ムース、プリン、ハム・ソーセージなどの食品を固めるために用いたり、サプリメントや医薬品のハードカプセル、ソフトカプセル、錠剤やトローチなどにも利用されています。原料は動物の骨や皮に多く含まれるコラーゲンというタンパク質です。つまり、ゼラチンはコラーゲンからつくられたものなのです。健康食品として昨今脚光を浴びているコラーゲンと分子レベルに違いがあるものの、食品として摂取する分には同じと考えてかまいません。近年、コラーゲンを取ることによる健康、美容効果が話題となっていますが、一般に、食品市場で呼ばれる「コラーゲン」とは「ゼラチン」もしくはゼラチンを低分子化した「コラーゲンペプチド」を指しています。
コラーゲンは、らせん状の細長い分子が3本集まり、より合わさった構造になっています。コラーゲンはそのままでは水に溶けませんが、長時間、水と加熱すると、3本の分子が外れバラバラの状態になり、水に溶け出てきます。これをゼラチンと呼びます。形は違いますが同様のことは、煮こごり・すじ肉の煮込み・豚骨スープなど、日常の調理でも実践されています。
ゼラチンの主成分は、コラーゲン由来のタンパク質で、全体の86%以上を占めています。それ以外は水分(約12%)、灰分となっています。
コラーゲンはアミノ酸の複合体で、私たちにとってはいろいろな効果が期待できます。ゼラチンやコラーゲンペプチドの摂取は、@高血圧の防止、A骨粗しょう症の軽減、B関節炎の治癒などに効果があるとの報告があります。また、体内でヒアルロン酸合成を促進し、体の内側から皮膚の若返りをはかるとか、肌の保湿性が高まるなどの美容効果も報告されています。超高齢社会を迎え、コラーゲンの重要性はさらにクローズアップされるものと思われます。