クロスタニン・ドナリエラの日健総本社ホームページ

健康の輪デジタル新聞

2020年2月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

古くから繁栄したフランス第2の都市。金融や産業のみならず、商業、文化の中心であり、世界のグルメが集う「美食の街」として知られています。
答えはこちら

話す、食べる、飲む、呼吸するなど、大きな役割を担っている「のど」。40代から始まる機能低下は、のどの筋トレ「のど活」を行うことで、健康寿命はもちろん、寿命そのものも延ばすことができるといわれています。

 近年、日本人の死因上位となった「肺炎」。特に「誤嚥(ごえん)性肺炎」で命を落とす高齢者が増えています。
 そんなのどの衰えや老化によって起こる「誤嚥」を予防するために、意識的にのどの筋肉を鍛え、アンチエイジングを目指す「のど活」が注目されています。
 人間が元気に過ごしていくためには、体力や気力、筋力や食欲など、いくつか必要な要素がありますが、中でも、食べ物を飲み込む力、つまり嚥下(えんげ)機能が特に重要となります。
 私たちの「食べる」「飲む」「話す」などの行為は全て、のどを使っているにもかかわらず、無意識で行っている行動のため、機能が衰えてもなかなか気づくことができないのが現状です。
 嚥下機能が衰えると食べるのに時間がかかり、食べることが億劫になったり食欲不振を招いたりします。その結果、栄養不足や脱水を引き起こし、さらには体力低下、免疫力低下にもつながり、様々な病気の要因になってしまいます。
 こうしたのどの衰えは40代から始まっており、早い段階から「のど活」をしていくことが、健康寿命を延ばすカギだといわれています。

 のどは、簡単なトレーニングを続けるだけで、十分に筋肉をつけることができ、嚥下機能を高めることができます。また、のどの筋力を高めることは、体力増強、病気予防だけでなく、小顔効果や声や見た目の若返りなど様々な効果ももたらすといわれています。
 食事中にむせることが多くなった、咳払いが増えた、飲み込む時に引っかかる感じがする、たんがよく溜まるようになったなどの症状を感じたら、のどが弱くなり始めている証拠です。「のど活」を毎日の習慣に取り入れ、日々を若々しく過ごしましょう。

 私たちが普段、当たり前のように名乗っている「苗字」。江戸時代までは、原則として公家や武士だけが使用できる特権でした。
 しかし、明治維新後、政府は従来の身分制度を再編し、1870年10月13日に「平民苗字許可令」を制定。階級に属さない全ての国民(平民)にも「苗字」の使用を許可しました。
 とはいえ、当時の国民(平民)には、あえて苗字を使用しない者も多く、1875年2月13日に苗字の使用を義務づける「平民苗字必称義務令」が改めて制定され、全ての国民が苗字を名乗るようになりました。
 これを記念して、毎年2月13日は「苗字制定記念日」となっているそうです。もし、この時代に生きていたらどんな苗字をつけていたか、想像してみるのも楽しいですね。

▲ページトップへ

健康長寿をめざして

日本は世界的にも長寿国となりましたが、高齢者の増加に伴って、各家庭での介護の心配も増えています。老化や病気・怪我などで介護が必要となり、家族に負担がかかるような生活を予防するために、健康なときから知っておきたい「フレイル」の対策について、日頃から心がけてみましょう。

フレイルとは

 フレイルとは、あまり聞き慣れない言葉ですが、2014年に日本老齢医学会が提唱した介護予防のポイントになります。
 もともとは「虚弱」の意味を持つfrailty(フレイルティー)のことで健康な状態と介護状態の間の状態を指します。つまり介護生活の前の状態と考えられています。
 フレイルには、身体的フレイル、精神・心理的フレイル、社会的フレイルなどの様々な面からみた複合的な判断があります。
 身体的フレイルは、意図していないのに体重が減り痩せていく、何もしていないのに疲労を感じることが多い、青信号のうちに信号を渡り切れない程の歩行スピードの低下、瓶やペットボトルの蓋が開けられないほどの握力の低下、筋力の低下や、物を食べられなくなるなどの栄養摂取の低下による低栄養状態などもあります。
 精神・心理的フレイルには、認知症、もの忘れが頻繁に起こる、物事を覚えられなくなってくる、MCI、うつ症状などがあります。
 社会的フレイルには、社会活動に参加しなかったり引きこもったりすることで、孤立したり、一人で食事をするようになる孤食などがあります。
 これらの状態が悪循環することをフレイルサイクルと呼び、このフレイルサイクルに陥らないための予防が必要となります。

フレイルにならないための予防

 身体的なフレイルを予防するには、日頃からの運動習慣を心がけることが大切です。筋肉の衰え予防や骨を丈夫にすることで、趣味などのサークル活動や、社会貢献活動、町内の活動など、積極的に外に出かけることで人との交流が広がり、気分もリフレッシュして孤立を予防する生活にもつながります。
 また、バランスの良い食事を心がけることも大切で、特に良質のたんぱく質を摂取することは筋肉を作ることを助けます。
 何でもおいしく食べるには、口腔ケアにも心がけ、毎月の歯科検診などはお勧めです。噛めないからといってやわらかい物ばかりを口にしていると、噛む機能の低下にもつながってしまいます。
 唾液の分泌を促すことも口腔ケアの一つで、耳の前や耳の下、顎の下側などのマッサージは唾液腺を刺激して口腔ケアと共に消化を助けることにもつながります。
 唇や舌の運動も日頃から心がけるとよいでしょう。口を大きく開けたり、力を入れてすぼめたりする口の運動や、舌を思いっきり前や上下左右に出して動かす舌の運動も歯磨きの時に取り入れてみましょう。
 また、認知機能の衰えを予防することも大切です。興味のあることを積極的に学び習得したり、音楽などを楽しんで脳を刺激したりすることや、みんなで趣味やゲームを楽しんだりして普段から脳を刺激すること、また、夜はゆっくりと睡眠をとることを心がけましょう。

食生活を通した予防も心がけよう

 前述した骨や筋肉を丈夫に維持するためには、カルシウム、ビタミン、たんぱく質の多い食材を取り入れ、脳の働きを整えるにはDHAなどの高度不飽和脂肪酸も必要になります。
 DHAは関節リウマチの炎症を抑えたり、中性脂肪を抑えたり、骨が弱くなるのを防ぐことを助けたりするなど、脳への働き以外にも多くの働きを持っているのです。
 最近では微細藻類から植物性のDHAが抽出され、食品にも応用されています。
 これらのように、身体的、精神・心理的、社会的にフレイル対策を行い、長寿に伴う介護を予防することで健康長寿を実現しましょう。

漢字熟語クイズ

▲ページトップへ

健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

スイーツ、肉料理、煮込み料理、スープの風味付けなどに使われている「シナモン」。香りや風味としての魅力はもちろん、毛細血管の保護や美肌効果、糖尿病の予防など、様々な改善・予防効果が注目を集めています。

 スパイスの王様と呼ばれている「シナモン」。独特の香りと風味で、お菓子や飲み物の香りづけや料理の香辛料としてよく用いられています。
 シナモンは世界で最も古いスパイスだといわれており、紀元前4000年頃、来世の復活を願う古代エジプトの埋葬の習慣だったミイラ作りの防腐剤として使われ始めたのが始まりだといわれています。

 その後、中国の後漢時代に書かれた薬学書に記載されていたり、日本でも8世紀前半には伝来していた記録があるなど、世界的に古くから使われていたようです。
 そんなシナモンの正体は、クスノキ科の常緑樹、日桂(ニッケイ)の樹皮。日本ではニッキとして知られていますよね。
 厳密にいうと、日本で古来ニッキとして使われてきたものは、シナモンとは別の種類の木で、香味も若干異なるのですが、現在では特に区別されずシナモンと表記されて流通している場合がほとんど。
 一般的に、スリランカ産がシナモン、日本産がニッキと定義つけられているようです。
 シナモンには、その香りだけでなく、健康に役立つ効果がたくさんあります。
 中でも時に有効とされているのが、血管を健康に保つ効果。シナモンの独特の香りのもとであるシンナムアルデヒドという成分が血管内のたんぱく受容体を活発にしてくれるため、シミやシワ、たるみの原因となる毛細血管の老化防止に役立ったり、血栓予防や冷え性の改善効果が期待できます。
 そのほかにも、消化促進、抗菌、発汗、解熱作用、体内の塩分調整にも効果的で、漢方薬にも使われています。
 シナモンの1日の摂取量の目安は0.6〜3g。シナモンに含まれるクマリンという成分を過剰摂取すると肝機能に障害が出るといわれているので、必ず適量を守りましょう。

 栄養バランスに優れ、風邪が気になる季節におすすめのレシピです。鶏肉や豚肉などのかわりにスモークサーモンを使うことにより、調理時間もグンと短縮することができます。しかもシチューのルウの買い置きがない時も味噌や豆乳など冷蔵庫にある食品で作ることができるのも嬉しいポイントです。
 栄養的には、カボチャに含まれるβ-カロテン・ビタミンCとサーモンのたんぱく質が風邪予防に役立ち、この季節に気になる肌や髪の乾燥にも味噌や豆乳の大豆製品に含まれるイソフラボンが新陳代謝を高め、冬の肌に潤いを与えます。

材料
  • ・スモークサーモン ……………100g
  • ・かぼちゃ ………………………100g
  • ・にんじん ………………………1/2本
  • ・椎茸 ……………………………3枚
  • ・玉ねぎ …………………………1/2個
  • ・小麦粉 …………………………大さじ3
  • ・オリーブオイル ………………大さじ1
  • ・水 ………………………………300cc
  • ・豆乳 ……………………………100cc
  • ・白みそ …………………………大さじ1
  • ・コンソメ顆粒 …………………小さじ2
  • ・塩 ………………………………適量
  • ・胡椒 ……………………………適量
作り方
  • [下準備]
  • かぼちゃ、にんじん、椎茸は一口大に切る。
    玉ねぎは薄切りにする。

  • @ 鍋にオリーブオイルを入れ熱し、にんじん、玉ねぎを炒める。
  • A 玉ねぎがしんなりしてきたら、かぼちゃ、椎茸、小麦粉を入れサッと炒め、水を加える。
  • B 沸いてきたら灰汁を取り除き、コンソメ顆粒、白みそを加え弱火で約5分煮込む。
  • C 豆乳、スモークサーモンを加え塩、胡椒で味を調えて完成。
今月のクイズの答え

▲ページトップへ

魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの祭と行事(25)
「イスラエルの新年」

トーラーの巻物を抱いて喜び踊る人々。1年間、神の教え(トーラー)と共に生きることができた喜びを皆で分かち合います。

 西暦2020年がスタートしました。日本でお正月というと1月ですが、基本的にユダヤ暦を採用するイスラエルにおける新年は、毎年多少前後しますが9月の後半から10月初旬になります。ユダヤ新年(ヘブライ語でローシュ・ハシャナー)はイスラエルのお正月にあたり、国民の休日となります。ちなみに2019年の新年は9月30日でした(2020年は9月19日)。
 イスラエルでは、週の7日目が安息日とされており、月の第7番目も一番聖なる月とされているため、モーゼが率いたエジプト脱出から数えて第7の月が新年として祝われています。
 新年から10日後に訪れる「贖罪の日(ヨム・キプール)」に向けて、10日間は自身の振る舞いを見つめ直し、神の前で悔い改める時を過ごします。ユダヤ新年の丸2日間は官公庁、企業は休日となり、公共交通機関もごく一部を除いて原則全てストップし、国民は家族と過ごすことが重視されます。「年の頭」にちなんで魚の頭を調理したり、甘い(良い)新年を願って蜂蜜をかけたリンゴ、ザクロなどが食べられます。このように純粋に宗教的な意味合いを持つ祝祭日となりますが、やはり新年ですので街中はお祝いムードに包まれます。
 イスラエルでは単にお正月を祝うだけではなく、その後も数々の大切な行事が続きます。贖罪の日の後には「仮庵の祭(スコット)」が行われます。これは奴隷となっていたユダヤ人の祖先がエジプトを脱出して約束の地カナン(現在のイスラエル)にたどり着くまで、40年間も流浪した苦難を忘れないという意味も込められています。先人の遺徳に感謝して今日がある喜びを享受することは世界共通のようです。

▲ページトップへ

What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 日本ではなじみがないかもしれませんが、フランス料理に使われることの多い食材にキク芋(フランス語ではトピナンブール)があります。生でもシャキシャキの食感が楽しめ、熱を入れても美味しく食べることができ、重宝される食材です。テレビ等で耳にされた時に「キク芋って、どんな芋?」と思われた人もおられたのではないでしょうか。
 キク芋は、キク科ヒマワリ属に分類される植物で、和名は「菊芋」の漢字が当てられていますが、正式な学名は「ヘリアンツス・ツベロスス」、これはギリシャ語で『塊茎を作る太陽の花』を意味します。その名のとおり、秋には直径10cm程度の太陽の花、つまりヒマワリに似た黄色い花を咲かせた後、地中に多くの塊茎(イモ)を形成します。
 キク芋は、かつて戦後の日本において、「飢え」をしのぐ貴重な食糧でした。そのキク芋が21世紀を迎えた現在、今度は「飽食」の危機から私たちを救う食材として再度注目されているのは何とも不思議な因縁です。この救世主たるキク芋の有効成分が、キク芋に豊富に含まれる「イヌリン」です。
 イヌリンは糖尿病の患者さんを対象にした国内外の研究で血糖値の正常化に役立つことが初めに立証され、高中性脂肪血症と肥満にも高い効果を示すことが解明されました。
 糖尿病に加えて、高血圧、高中性脂肪血症、肥満という4つの病気が揃うと「死の四重奏」といって、致死率の高い心筋梗塞が起こりやすくなりますが、イヌリン1つで四重奏という病気群の3つの病気を解決に導いてくれます。つまり、四重奏のどれか1つが発症すると、他の病気が発症しやすくなるという相乗的なリスクが高まるとともに、これら4つが併発しやすいことを考えると、糖尿病はまさに生命にかかわる病気といえます。
 欧米では十数年前からキク芋の研究が本格化し、糖尿病や肥満、高中性脂肪血症に対する有効性のほか、腸を活性化するプレバイオティクスとして、今では大腸がんの特効食品としても脚光を浴びています。そんな「キク芋」ですが、医薬品と違って安心して取れる食品なので、「イヌリン」は糖尿病の治療目的だけでなく、予防にも活用いただける栄養成分といえます。

日健総本社へのお問い合わせはフリーダイヤル0120-130501

Copyright (C) NIKKEN SOHONSHA CORPORATION All Rights Reserved.

株式会社日健総本社