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健康の輪デジタル新聞

2020年5月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

ロシアのオネガ湖に浮かぶ木造建築群。特に木片で組み立てられた屋根の造形が美しく、今なお荘厳な風景が漂っています。
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勢いよく尻もちをついた後や、椅子に座った後など、なかなか腰や背中の痛みが消えない…なんて症状はありませんか?「年のせいだから治りにくい」と放って置かないで!もしかしたら、背骨が骨折しているかも…。

 「脊柱圧迫骨折」とは、背骨(脊柱)が押しつぶされるように変形してしまう骨折のことをいいます。
 ひと昔前までは若い人が高い所から落ちて、臀部を強打した時に生じるものでしたが、最近では高齢者の増加に伴い、骨粗しょう症で弱った背骨に生じることが多くなっています。そのため、近年では「骨粗しょう症性椎体骨折」とも呼ばれています。
 脊柱圧迫骨折は骨がもろくなっていることが原因で起こるため、軽い尻もちやくしゃみなど、思いもかけないきっかけでいつのまにか骨折してしまっているという特徴があります。
 症状としては、寝返りを打つ時や起き上がる時に背中に痛みが出る、背中が曲がってくるなどですが、安静にしていると痛みがないことも多く、「年のせいだ」と諦めて骨折に気づかないケースが多いのも特徴の一つです。
 骨折が発覚すると、手術をしない「保存療法」と手術を行う「外科的治療」の2つの方法で治療します。
 保存療法では、コルセットやギプスを装着して通常通り生活しながら骨がくっつくのを待ちます。また、痛み止めの処方や、根本となる骨粗しょう症の治療を行ったりします。
 外科的治療では、金属製のねじなどで背骨を固定したり、背骨を安定化させる物質を充てんしたりします。
 いずれにせよ、放っておくと背骨は元には戻らず、それどころか背骨全体のバランスを崩し、背骨がひとつ折れると、一年以内に次の骨折が発生しやすいという研究結果も報告されています。
 早期治療がカギとなります。違和感を感じたら早めに受診し、ビタミンDやカルシウムなどの積極的な摂取、運動、禁煙など、骨粗しょう症にならない体づくりも心がけていきましょう。

 「夏も近づく八十八夜〜♪」という歌い出しから始まる「茶摘み」。
 八十八夜は春から夏に移り変わる節目となる日で、立春から88日目の日を指します。
 夏の準備を始める日、縁起の良い日とされており、気候が安定することから種まきや茶摘みなど農作業開始の基準となっています。
 お茶の葉は冬の間に養分を蓄え、春になると少しずつ芽を出します。いち早く芽吹いた茶葉を収穫して作ったお茶を「新茶」や「一番茶」といい、最も栄養価が高いといわれています。

八十八夜のお茶

 そして、それを摘むのが八十八夜の時期になります。「新茶を飲むと病気にならない」「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる」といわれるゆえんはそこにあるようです。

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健康長寿をめざして

足の骨折などによりギプスで固定されると、外した後には筋肉が衰え、思うように動けないことがあります。このように病気や外傷などの治療で長期間動けない安静状態が続くと身体能力が大幅に低下してしまいます。さらに精神状態にまで影響することもあるという廃用症候群について詳しく解説します。

ロコモとの違い

 特に病気ではなくても、高齢による衰弱などで介護生活に近付くことを「ロコモティブシンドローム」といいますが、高齢ではなくても病気やケガ、大きな手術などによる長期入院、安静により筋力が衰えてしまうことを「廃用症候群」といいます。
 特に高齢の場合に長期入院をすると、筋力の低下が著しく起こり、1週間で10%〜15%、2週間で15%〜20%もの筋肉が減少してしまうこともあるのです。入院時や寝たきりの状態では、自分が思うように動けないことから精神的負担を強いられ精神疾患になってしまう場合もあるようです。
 廃用症候群の原因は、とにかく動けない、動かない状態が長く続くことにより、様々な症状が現れるのです。

廃用症候群の症状

 動かない、動けない状態は筋肉の衰えにつながりますが、筋肉は手や足だけではなく全身にあるため、全身の筋肉が衰えてしまいます。歩いたり持ち上げたり支えたりというのはイメージしやすいのですが、実際はもっと深刻なものになります。
 例えば、飲み込んだり、呼吸をしたり、血液を正常に流したりなど、あらゆることに影響を及ぼすのです。
 具体的には次のようなものがあります。

  • 関節の動きが悪くなる。
  • 骨が弱くなる。
  • 心臓や肺の機能が落ちる。
  • 血圧の調整がうまくいかなくなる。
  • 誤嚥しやすくなる。
  • 血栓ができやすくなる。
  • 消化不良や逆流性食道炎など。
  • 便秘などの排泄障害。
  • 骨が溶け出し、尿路結石などになる。
  • 床ずれや血流障害を起こす。
  • 脳機能の低下。
  • 睡眠リズムの乱れや不眠症。など。

これらの症状が出ると、さらに動くことができにくくなるため、筋肉がますます減少してしまうのです。つまり、日頃からの予防を心がけることが大切なのです。

廃用症候群の治療と予防

 予防においても治療においても、とにかく動くことは重要です。ベッドの上でも関節の曲げ伸ばしや関節を回したり、着替えなど「介護に頼らない」ことが何よりも予防や治療につながります。
 手の届く範囲内で優しくマッサージをするだけでも血流を良くするために効果的です。柔軟体操やストレッチなども良いでしょう。このように、少しでも動くことを意識して、手で支えて立ち上がり、屈伸など立ったり座ったりする運動、トイレなども自分で行くなど、身の回りのことは極力自分でやるように心がけましょう。

予防のための栄養を

 筋肉維持のためには栄養バランスも大切な役目を担っています。健康な肉体と健康な精神を維持するためには、バランスの整った食事は必須です。中でも肉類や大豆、乳製品などに多く含まれるタンパク質の摂取は、筋肉の維持には特に重要となります。
 その他にも血液を作り、血流を整えたり、炎症をできる限り防いだりするには天然のカロチノイドなどの抗酸化食品やDHAなどの脂肪酸も取り入れたいところです。
 最近では、関節軟骨などの栄養になるグルコサミンや骨格筋の維持に役立つイミダゾールペプチド、骨粗しょう症などの予防としても知られる筋骨草など、天然の素材を応用した食品も見られますので、意識して日常的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

日本人に最も馴染みのある調味料のひとつ「味噌」。普段あまり意識していませんが、近年、医学、栄養学の観点からその効果・効能が次々と発表され、改めて「味噌」の大切さがクローズアップされています。

 味噌は豊富な栄養素を含み、その効果・効能から「医者いらず」といい伝えられ、古くから日本人の健康を支えてきました。
 日本人には馴染みの深い食品なので、特に意識せず自然に口にしていることが多いと思いますが、近年、医学や栄養学の面から世界中でその効果が次々と発表され、最近では日本を代表するパワーフードとして注目を集めています。
 その要となるのは、原材料の大豆。大豆には、人の体づくりに欠かせないタンパク質、脂質、炭水化物がバランスよく含まれています。
 一般的に、植物性のタンパク質は肉や魚などの動物性タンパク質よりも吸収しにくいといわれていますが、大豆には必須アミノ酸が多く含まれているため、動物性タンパク質に近い構造で、吸収バランスが良いといわれています。
 しかも、大豆はそのまま摂取するよりも発酵することで本来以上の栄養を増加させるため、味噌として体に取り入れることが最も効果的なのです。

 そんな味噌の効果・効能としてあげられるのが、コレステロールの抑制。大豆油に含まれるリノール酸や大豆レシチンが血中コレステロール値の上昇を抑えます。また、イソフラボンなどの働きにより、胃がん、肝臓がん、乳がんの予防に効果があるといわれています。
 その他、抗酸化作用のあるビタミンEやサポニンの働きにより、老化予防や美肌効果、糖尿病や高血圧などの生活習慣病予防にも効果があるといわれています。
 味噌の効果的な摂取法は、味噌汁が一番。味噌汁を飲む頻度が高い人ほど胃がんによる死亡率が低いことも発表されています(国立がんセンター研究所調べ)。
 毎日の食卓にぜひ一杯の味噌汁を。カレー粉や黒こしょう、ごま油などで風味づけすると、塩分を抑えたり、味のバリエーションを楽しむこともできますよ。

 これからの季節、スーパーでよく見かけるようになるズッキーニを使ったチャンプル。ゴーヤチャンプルより、子供にも喜んで食べてもらえます。
 栄養的には、塩分を排出してくれるカリウムや風邪予防・肌荒れに効果のあるビタミンCをはじめ、抗酸化力のあるβカロテン、腸の調子を整える食物繊維などが含まれています。
 味にクセがないのでカレー、スープ、天ぷら、フライなど様々な料理に使えます。薄くスライスすればサラダや浅漬けなど生でも美味しく食べることができ、ビタミンCを無駄なくとることができます。

材料
  • ・スパム ………………………………200g
  • ・木綿豆腐 ……………………………1丁
  • ・ズッキーニ …………………………1本
  • ・パプリカ(赤・黄色) ……………各1/2個
  • ・タマネギ ……………………………1/2個
  • ・卵 ……………………………………3個
  • ・ごま油 ………………………………大さじ2
  • <調味料>
  • ・顆粒チキンスープの素 ……………大さじ1
  • ・醤油 …………………………………大さじ1
  • ・調理酒 ………………………………大さじ2
  • ・塩胡椒 ………………………………適量
作り方
  • [下準備]
  • ズッキーニは長さ5cmのくし切りにする。スパム、パプリカは長さ5cmに切る。タマネギはスライスにする。豆腐はキッチンペーパーに包み、電子レンジ500Wで2〜3分ほど加熱し、水気をきって手でざっくりとひと口大に分ける。

  • @ フライパンにごま油を入れ温め、ズッキーニ、タマネギを中火で炒める。タマネギがしんなりしてきたら、スパム、パプリカを入れ、塩胡椒で下味をつけ火を通す。
  • A 水を切った木綿豆腐を入れ、全体によく絡めて、<調味料>を加えて味を調える。
  • B 卵を溶いて回し入れ、半熟になったら火を止め、お皿に盛りつけて完成。お好みで鰹節や糸唐辛子などをかけてください。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの祭と行事(28)
「イスラエルの選挙制度」

トーラーの巻物を抱いて喜び踊る人々。1年間、神の教え(トーラー)と共に生きることができた喜びを皆で分かち合います。

 イスラエルでは選挙を平日に行い、投票日は社会全体が休日となります(サービス業等、一部の業種は除く)。イスラエルでは週末はシャバット(安息日)のため、日本のように日曜日の休日投票はありません。
 去る3月2日に実施された直近の国会総選挙では、新型コロナウイルス対策として、自宅隔離となった有権者専用の投票所(テント)を設置。さらにマスクや手袋、消毒用アルコール、使い捨てのペンなども提供され、開票作業は一般の投票所とは別に行われるなど、物々しい雰囲気の中で選挙が実施されたことは記憶に新しいところです。
 イスラエルは議会制民主主義を採用し、選挙法は基本法および1969年成立のクネセット(国会)選挙法によって規定されています。イスラエルの国会は一院制で議員定数は120名となっており、任期は4年間です。首相の不信任案が可決された場合には議会は解散され、新たに総選挙が実施されます。
 イスラエルの政府は伝統的に複数の政党による連立政権により運営されてきました。首相は日本と同様、国会で選出されます。選挙区は全国区の一つのみであり、比例代表により政党名簿順に議員が選出されるので、有権者は同一の立候補リストに記載されている政党を選びます。
 選挙権は18歳以上の男女、被選挙権は21歳以上の男女に与えられています。入院中の人や受刑者にも投票権が与えられ、有権者は内務省に登録している住所に近い定められた投票所でのみ投票ができます。不在者投票は外交官および商船の乗組員といった一部の職種に限り認められています。投票率は日本に比べると大変高く、国民の政治に対する関心の深さが伺い知れます。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう

 クエン酸は「酸っぱい」と感じる酸味の成分です。レモンや夏みかんなどの柑橘類、酢や梅干しなどに含まれ、古くより疲労回復や食欲増進効果があるとされています。
 クエン酸は中国に昔からある柑橘類の枸櫞(くえん)から名付けられたもので、英語ではCitric Acid(シトリック アシッド)、つまりシトラス(柑橘)の酸といいます。
 クエン酸は、歴史的にみると、1784年にスウェーデンの科学者がレモン果汁から発見しました。しかし、その健康効果は遥か昔、古代ギリシアの頃から人々に知られていたらしく、かの伝説的名医ヒポクラテスが、さまざまな病気の治療に酢を用いていたという記録があるそうです。これは、体内でクエン酸に転換される酢の成分、つまり酢酸の働きを利用したものだと考えられています。クエン酸は、体の中で「クエン酸回路」という、人が生きていくエネルギーを生み出す代謝経路に関わる物質の1つです。
 生物は代謝によってエネルギーを生み出さなければ、生存していくことができません。細胞がエネルギーを生み出すために利用している仕組みを「クエン酸回路」といい、その中心をになう物質がクエン酸です。生物の細胞内のミトコンドリアという小器官で、食物に含まれる糖や脂質を分解し、細胞のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)と水、そして、二酸化炭素を取り出す活動が行われる回路です。クエン酸回路はイギリスの生化学者であったH・A・クレブス博士が1937年に見つけ、後にノーベル医学生理学賞を授与された大発見ですが、今では高校の生物の授業でも教えられており、発見者の名前をとって「クレブス回路」ともいわれます。
 クエン酸回路がうまく働くことで体力の増強や殺菌、体内状態を弱アルカリ性に保つなどの効果が期待できますが、逆に、不規則な食生活などでクエン酸が不足するとクエン酸回路の働きが鈍くなりエネルギーがうまくつくり出せなくなります。
 クエン酸には、キレート効果でカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を高める効果もあります。体力の落ちた時やアスリートに必要な栄養素の吸収を高めるために、クエン酸を一緒に摂取することが有用です。

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