クロスタニン・ドナリエラの日健総本社ホームページ

健康の輪デジタル新聞

2019年9月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

ユーラシア大陸とヨーロッパを結ぶロマンあふれる交易路。モノだけでなく文化と人の交流をはじめ、歴史の重みを感じる壮大さは見応え充分。
答えはこちら

肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあり、長さ10cm、幅4cmほどの西洋梨のような形をした臓器「胆のう」。胆のうにできるポリープは腹部エコーで見つけることができるので、検診や人間ドッグなどで検査することをお勧めします。

 胆のうは肝臓の下にあり、肝臓で作られた胆汁という消化液を溜めておく袋のような臓器です。食事をすると、胆のうはその情報を受けて、溜めておいた胆汁を十二指腸を通って排出し、脂肪の消化を助けます。
 脂肪の消化に必要な胆汁は、一日に約1L作られます。その主要成分は、ビリルビリンという黄色っぽい色素とコレステロール、胆汁酸塩で、そのほとんど(約90%)が水分です。それが、胆のうに溜められている間に水分が吸い取られ、5〜10倍に濃縮されます。
 こうした胆汁の保管庫である胆のうの代表的な病気が胆のうポリープです。
 胆のうポリープは、胆のうの内側にできた20mm程度までの隆起、いわゆるできもので、良性と悪性があり、そのほとんどが治療の必要のない良性のコレステロールポリープです。
 コレステロールポリープは胆のうポリープの中で最も多く見られるタイプで、大きさは10mm以下、ごく小さなものは球形、やや大きいものは桑実状で茎のある形状をしています。
 その他、過形成ポリープや炎症性ポリープ、腺腫性ポリープなどがありますが、どれも基本的には良性で、発見された時点で治療を行うことはありません。経過観察を行い、急激に大きくなる、形が変わるなどの変化があった場合は、胆のうがんの可能性を考え治療を検討します。
 胆のうポリープは肥満や脂質異常症(高脂血症)などが要因といわれ、自覚症状はありません。そのため、腹部エコーを伴う検診や人間ドックで偶然発見されることがほとんどです。胆のうがんの場合も早期に見つけることができるので、生活習慣に気をつけ、定期的に検診を受けるようにしましょう。

 夏から秋にかけて台風シーズンの到来ですね。台風とは、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ毎秒17メートル以上のものを指します。
 発生場所により、ハリケーン、サイクロンなど呼び名が異なりますが、どれも同じ気象現象。
 日本ではその昔、台風やそれに近い暴風・強風のことを「野分(のわき・のわけ)」と呼び、それが、江戸時代には中国から伝わった「颶風(ぐふう)」となりました。その後、明治時代に入ってからは、欧米文化の影響もあり、英語の「TYPHOON(タイフーン)」がそのまま使われるようになったのだそうです。
 台風は1年間に平均して25〜26個発生し、そのうち11〜12個が日本に接近し、3個ほどが上陸しているそうです。早めに備えをしておきましょう。

▲ページトップへ

健康長寿をめざして

原因がはっきりとわからないだけに、決定的な改善方法も見つかっていない心(脳)の病気ですが、最近では症状をうまくコントロールすることでその対応も可能となっています。各症状に適した対処法を学び、明るく前向きに毎日を過ごしましょう。

自閉スペクトラム症

 自閉スペクトラム症は、対人関係の障害と言葉の障害、コミュニケーションの障害、こだわりや興味の偏りの障害といった3つの特徴を持つ発達障害の1つです。
 これらは人それぞれ生まれ持った特徴ですが、将来生活に支障をきたすことが考えられるため、療育によって生活の支障をなくしていくことが必要です。子供の20〜50人に1人の確率で診断され、男性の方が女性に比べて4倍近く多いといわれています。
 自閉症、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、レット障害、特定不能の広汎性発達障害などの種類があり、いろいろな要素の集合体として考えられるようになってから自閉スペクトラム症と呼ばれるようになりました。
 基本的な治療方針は変わりませんが、本人それぞれの特性に合ったサポートを重視した療育を目指しています。早ければ1歳半の検診で見つかることもあります。個性が強く、周りを理解して合わせることがうまくできないことが多く、学校などでも友達の仲間に入れないことや勉強に遅れが出てしまうことで自信をなくしたり、自分を責めたりすることから二次的な障害につながる事例もあります。
 二次的障害とは、環境の中で心に大きな負担を抱えてしまうことで、腹痛や頭痛などの身体症状、興奮、うつ、緊張などの精神症状を生じ、不登校や引きこもり、暴力や暴言などに発展することもあります。
 早期からの療育により、生活に支障の出ないよう育てていくことや、食生活でも心の負担を少しでも取り除くよう脳内ホルモンなどを整えることが大切です。
 また、環境のストレスなどが引き金になって発症する心の病気には、統合失調症があります。

統合失調症

 人は、物事を感じ、考え、感情表現し、それに共感したり、意見をいい合ったりして共に社会生活しており、常に脳内でいろいろな情報をまとめ上げながら生きています。しかし、何らかの原因で脳内でまとめること(統合)が困難になる(失調)状態が起こり、日常生活に支障が出てしまう症状が統合失調症です。
 経過は、眠れない、焦りなどが強く出る状態が続く前兆期、不安や緊張感、幻覚や妄想などが数週間続く急性期、無気力になり感情もほぼなくなり、引きこもりなどを起こすことが数カ月続く休息期、無気力な状態から抜け出し、症状も徐々におさまってきますが、認知障害が出やすくなり、数カ月〜数年続く回復期、といった4段階で進みます。
 原因は様々考えられるようで、まだはっきりしていませんが、1つとして環境の変化や精神的負担などがあり、転校や卒業、妊娠や出産、引っ越し、就職や転職などの社会生活における精神的負担の影響も大きく、性格なども原因となるようです。
 回復のためのリハビリとして社会生活支援訓練、スポーツや趣味のグループ活動などが行われます。また、リカバリーとして、夢や目標を持ち、その達成に向けて生活支援することを、リハビリや薬物治療と共に行います。
 精神的負担により、神経伝達物質ドーパミン、セロトニン、グルタミン酸などのバランスが崩れ、興奮や不安、無気力や無表情などが起こると、それらの神経伝達物質を調整する薬で症状を抑えることも行われます。
 神経伝達物質のアンバランスは、日頃の環境や食事から整えることで予防や治療に応用もできます。ドーパミンやセロトニンはアミノ酸から作られるため、GABA、ヒスチジン、チロシン、トリプトファンなどのアミノ酸を多く含む藻類などの摂取もお勧めです。また、脳の機能を整え、活性化させるDHA等のω-3系不飽和脂肪酸も日常的に意識して摂取するよう心がけましょう。

漢字熟語クイズ

▲ページトップへ

健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

近年、欧米を中心に、人気が高まっている「ゴジベリー」。日本では、杏仁豆腐の上に乗っている赤い実として知られる「クコの実」と呼ばれ、その抗酸化効果は、スーパーフードの中でも群を抜いています。

 ゴジベリーは、クコの実と呼ばれる、中国原産のナス科の植物の実です。

 中国では、美容と健康のために欠かせない不老長寿の生薬として古くから重宝され、世界三大美女の一人として知られる、あの楊貴妃も愛した食材として知られています。
 日本では、杏仁豆腐の上に乗っている赤い実≠ニしての認知度が高いですよね。
 ゴジベリーは小粒でありながら、世界で最も強力な酸化防止の食物の1つに数えられ、食物の抗酸化作用レベルを測定するために、アメリカ農務省が採用した「ORAC値(活性酸素吸収能力値)」試験でも1位に評価されています。
 健康のために推奨される一日あたりの摂取ORAC値は、5000ORAC。これを、例えばりんごで取るためには約22個分食べる必要がありますが、なんと、ゴジベリーなら20グラム(乾物状態で約大さじ1・5弱)で摂取できるのです。
 その他にも、ゴジベリーには、アンチエイジングや病気の予防効果の高いビタミンAや、美白効果やアレルギー症状の予防・緩和が期待できるビタミンC、カルシウムや鉄分をはじめとするミネラル類、体の成長や疲労回復に欠かせない必須アミノ酸など、様々な有効成分が含まれています。
 ただし、体に良いからと食べ過ぎには注意が必要です。ゴジベリーにはほんの微量ですが、「アルカロイド」という毒性成分が含まれており、過剰摂取は体調不良の原因になりかねません。
 特に、アルカロイドは子宮に強く働きかけるため、妊婦さんは摂取量を控えるようにしましょう。
 摂取量は、あくまでも一日20グラムがベスト。大さじ1・5弱の乾物状態のものを、ドライフルーツとして、また、そのままグラノーラに混ぜて食べるのがおすすめです。

 メインディッシュにもなるボリュームサラダ。牛タンは、基本、高カロリーですがロースやカルビに比べるとややカロリーは低めなうえ、代謝に欠かせないビタミンB群をはじめ、亜鉛や鉄分などの重要なミネラルが豊富に含まれています。
 また、料理に彩りを添えてくれる紫玉ねぎは、普通の玉ねぎより辛味や刺激臭が穏やかで甘みがあるので、サラダやマリネなど生で食べるのに適しています。栄養的には通常の玉ねぎの栄養にプラスして、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれ、抗酸化作用、血管の強化や眼精疲労、メタボ予防なども期待できます。

材料
  • ・牛タンスライス ……………………………120g(6枚)
  • ・サニーレタス ………………………………100g
  • ・レタス ………………………………………100g
  • ・玉ねぎ ………………………………………60g
  • ・紫玉ねぎ ……………………………………60g
  • ・ラディッシュ ………………………………2個
  • ・ニンニクチップ ……………………………5〜6枚
  • ・オリーブオイル ……………………………大さじ1
  • ・塩胡椒 ………………………………………適量
  • <シーザードレッシング>
  • ・マヨネーズ …………………………………大さじ3
  • ・ヨーグルト …………………………………大さじ2
  • ・牛乳 …………………………………………大さじ1
  • ・ウスターソース ……………………………小さじ1
  • ・粉チーズ ……………………………………大さじ1
  • ・塩胡椒 ………………………………………適量
作り方

[下準備]

  • 牛タンスライスは塩胡椒で下味をつける。サニーレタス、レタスは食べやすい大きさに切り、流水にさらし汚れを洗い、水気をきる。玉ねぎ、紫玉ねぎ、ラディッシュは薄いスライスにして流水にさらし、水気をきる。シーザードレッシングの材料を混ぜ合わせておく。

  • @ お皿にサニーレタス、レタス、玉ねぎ、紫玉ねぎ、ラディッシュを盛り付ける。
  • A 熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、塩胡椒で下味をつけた牛タンスライスを中火で両面焼き、@ のサラダの上に盛り付ける。
  • B A にシーザードレッシングをまわしかけ、ニンニクチップを散らして完成。
今月のクイズの答え

▲ページトップへ

魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの祭と行事(21)
「マカビア競技大会」

日没後に親しい人々を食卓に招き、夜通し団欒の時を持つことは、意外に知られていないラマダーンの一面です。

 マカビア競技大会は、ユダヤ人スポーツ選手が参加する国際総合競技大会で、4年に1度、イスラエル国内にて開催され、2週間にわたって熱戦が繰り広げられます。まさにユダヤ人のオリンピックともいえる大会で、日本においては馴染みが薄いですが、世界では3番目に大きなスポーツの競技大会として、オリンピック、サッカーのワールドカップに次ぐ国際的なイベントと位置付けられています。
 主な実施競技は、球技、格闘技、陸上競技、水泳、自転車、ボート等々、40を超える種目で、直近の2017年大会では世界80カ国から総勢1万人もの選手が参加し、メダルを競い合いました。
 記念すべき第1回大会はイスラエルが英国領時代の1932年に開催されましたが、その立役者はロシア系ユダヤ人の、ヨセフ・イェクティエリでした。彼はイスラエルに移住した後、10年もの年月をかけ、ユダヤ人の暮らすヨーロッパ各地を訪問し、歴史の中で翻弄されてきたユダヤ人に自信と誇りを取り戻すため「ユダヤ式オリンピック」の開催を呼びかけて奔走しました。その結果、念願の第1回「マカビア」の実施にこぎ着け、18カ国から390人の選手が集まりました。以来、回数を重ねるごとに参加国も選手も増え続け、今や世界的なビッグイベントとなりました。「マカビア」という言葉は「ハンマー」という意味があり、ユダヤ教の信仰の自由を勝ち取る運動を指導した人物の名に因んだものです。
 大会期間中はメイン会場をはじめ、イスラエル各地が選手やコーチ、応援団、観客、メディア等で埋め尽くされ、ホテルも道路も超満員。国中がお祭り騒ぎとなります。なお、パラリンピックも開催されます。

▲ページトップへ

What's栄養成分?体内バランスを整えよう 85 グルカン 

 リュウガンニク、漢字で「竜眼肉」と書きます。ムクロジ科リュウガン(竜眼)の果肉(仮種皮(かしゅひ ))のことで、日本では、虚弱体質、病中病後などの栄養補給に用いられます。薬効は、鎮静効果や健胃作用のほか、めまい・不眠・健忘症などの緩和効果ですが、医薬品的な効能効果を標ぼうしなければ健康食品にも使用できます。
 皮と種子の間にある白い果肉を、厚さが薄いことから種子の付属物とされ、「仮種皮」と呼びます。一般に果物としてよく知られている同じムクロジ科の「レイシ(茘枝)」と形が似ていることから古来なにかにつけてよく比較されてきました。「レイシ」は中国語読みの「ライチ」の方が日本ではよく知られています。ちなみに、リュウガンニクの名前の由来は、白い果肉と大きな黒い種子を竜の眼に見立てたからと思われます。果実に関しては、リュウガンはライチに比べて二まわりほど小型で、外皮の色が採取前は黄と赤で異なりますが、果肉の色や食感はよく似ています。
 初夏に東南アジアを旅行したことのある人は、果物店の店先にこれらの果物が枝ごと縛られて売られているのを見かけたことがあると思いますが、時期的にはライチの方がわずかに早いようです。ライチは食感が大型のブドウのようで美味で、楊貴妃が嗜好したことは有名です。一方のリュウガンには独特の芳香があり、果物としては糖度のより高いライチの方が一枚上のようですが、薬用としてはリュウガンの方が重宝されるのはこの独特な香りにあるかもしれません。だから、「八宝茶」に使用されるリュウガンの方が、栄養成分としてはライチに勝っています。
 現代中医学ではリュウガンニクは補益薬、養血薬に分類され、補血・滋養・強壮作用があり、神経衰弱・不眠・健忘(認知症)などの症状改善作用があるとされています。
 中国最古の薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に「龍眼(漢名)」で収載され、「味甘平、五臓の邪気を主治し、志を安んじ、久しく服用すれば魂を強め聡明にし、身を軽くし、老いず、神明(しんめい)を通じる。一名、益智(やくち)(智を益す)」とあります。つまり、継続して摂取することで、自然治癒力を高め、抗老化作用や認知機能の改善効果が期待できるというものです。

日健総本社へのお問い合わせはフリーダイヤル0120-130501

Copyright (C) NIKKEN SOHONSHA CORPORATION All Rights Reserved.

株式会社日健総本社