ユーラシア大陸とヨーロッパを結ぶロマンあふれる交易路。モノだけでなく文化と人の交流をはじめ、歴史の重みを感じる壮大さは見応え充分。
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肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあり、長さ10cm、幅4cmほどの西洋梨のような形をした臓器「胆のう」。胆のうにできるポリープは腹部エコーで見つけることができるので、検診や人間ドッグなどで検査することをお勧めします。
胆のうは肝臓の下にあり、肝臓で作られた胆汁という消化液を溜めておく袋のような臓器です。食事をすると、胆のうはその情報を受けて、溜めておいた胆汁を十二指腸を通って排出し、脂肪の消化を助けます。
脂肪の消化に必要な胆汁は、一日に約1L作られます。その主要成分は、ビリルビリンという黄色っぽい色素とコレステロール、胆汁酸塩で、そのほとんど(約90%)が水分です。それが、胆のうに溜められている間に水分が吸い取られ、5〜10倍に濃縮されます。
こうした胆汁の保管庫である胆のうの代表的な病気が胆のうポリープです。
胆のうポリープは、胆のうの内側にできた20mm程度までの隆起、いわゆるできもので、良性と悪性があり、そのほとんどが治療の必要のない良性のコレステロールポリープです。
コレステロールポリープは胆のうポリープの中で最も多く見られるタイプで、大きさは10mm以下、ごく小さなものは球形、やや大きいものは桑実状で茎のある形状をしています。
その他、過形成ポリープや炎症性ポリープ、腺腫性ポリープなどがありますが、どれも基本的には良性で、発見された時点で治療を行うことはありません。経過観察を行い、急激に大きくなる、形が変わるなどの変化があった場合は、胆のうがんの可能性を考え治療を検討します。
胆のうポリープは肥満や脂質異常症(高脂血症)などが要因といわれ、自覚症状はありません。そのため、腹部エコーを伴う検診や人間ドックで偶然発見されることがほとんどです。胆のうがんの場合も早期に見つけることができるので、生活習慣に気をつけ、定期的に検診を受けるようにしましょう。