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健康の輪デジタル新聞

2019年8月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

スイスの首都。ジュネーブやチューリッヒに比べると知名度は低いが、中世ヨーロッパの面影を残した街並は美しく、時計塔をはじめ見どころも多い。
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子供の感染症のイメージが強い麻疹(はしか)。実際は大人の患者数が半数以上を占めており、感染すると大人の方が重症化しやすいといわれています。マスクや手洗いで予防できず、ワクチン接種の有無が大きなカギです。

 近年、日本国内での麻疹(はしか)感染者が相次ぎ、新聞やニュースで話題となりました。そのきっかけは、旅行者によって海外から持ち込まれたウイルスでした。
 国内由来の麻疹はワクチンによって制御されていましたが、この海外からのウイルスをきっかけに昨年は例年より早いペースでの患者数が報告されました。
 麻疹というと子供の病気という印象が強いかもしれませんが、実は、麻疹患者の半数以上は成人で、感染すると子供より重症化しやすいといわれています。
 症状としては、せき、鼻水、喉の痛みなどの風邪のような症状が2〜4日続いた後、39度以上の高熱と全身に発疹ができます。通常であれば、発症から7〜10日で回復しますが、肺炎や中耳炎を合併しやすく、重症化すると脳炎を引き起こし、最悪の場合は命に関わることもあるので注意が必要です。また、妊娠中の女性が感染すると、流産や早産、死産の確率が高くなってしまいます。
 麻疹は、免疫を持たない人がウイルスに接触するとほぼ100%感染します。マスクや手洗いでは防ぎきれず、予防にはワクチン接種(2回接種が確実)が有効です。
 麻疹のワクチン接種は1966年に始まりましたが、時期によって任意だったり、定期接種でも回数が異なったりと年代によってまちまちで、その状況は母子手帳で確認することができます。
 最近は、旅行や仕事で日本から海外へ行く機会も増えています。また、日本に訪れる海外旅行者も急増しています。
 麻疹はワクチン接種を受けていれば怖くない感染症なので、麻疹にかかったことのない人は、ぜひこの機会に接種状況を確認してみましょう。

 日本の夏の風物詩のひとつ「盆踊り」。その歴史は、平安時代にさかのぼります。
 空也(くうや)という僧侶が人々に覚えてもらうため、念仏をリズミカルに歌うように唱え、それに人々が踊りをつけ「念仏踊り」として広く知れ渡るようになりました。
 そして、それが、先祖の魂を供養するお盆の行事と結びつき、現在の「盆踊り」になったといわれています。
 鎌倉時代にはひとつの娯楽として親しまれた「盆踊り」は、江戸時代になると、多くの男女が一斉に集まる稀な機会として、今でいう合コン≠竍街コン≠フような役割をしていたといわれています。
 先祖の供養と人と人の親睦を深める「盆踊り」。これからも、日本の大切な行事のひとつとして、次の世代へと継承していきたいですね。

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健康長寿をめざして

内閣府の発表では、40歳〜64歳の引きこもりが推計61万人を超えており、深刻な社会問題となっています。また、日本人の15人に1人が生涯に一度は「うつ」にかかるといわれています。現代における様々なストレスが多くの人の心(脳)にダメージを与えており、特に近頃は、中高年や高齢者の「うつ病」が増えている現実も問題視されています。

うつ病とは

 「憂うつな気分」と「うつ病」は同じように思えますが実は違います。特にうつ病は、落ち込んだ気分が数週間から数カ月も続き、生活に支障が現れます。
 原因として多いのは、身近な大切な人を失う、病気やけがなどで身体機能の一部を失う、家庭内問題、職場内のハラスメント、近所や身内との人間関係、妊娠・出産など様々です。高齢者では、環境の変化や加齢に伴う衰え、病気なども原因となり、ガン、脳卒中、認知症、パーキンソン病、糖尿病などでもうつ病を併発しやすく、うつ病の発症により持病が悪化することもあります。
 うつ病になると、朝なかなか調子が上がらず、午後から夜に調子が良くなるといった昼夜逆の生活リズムになりがちです。その他にも、うつ病にはいろいろな症状があります。

うつ病の症状

 うつ病には主に心に現れる精神症状と、身体に現れる身体症状があります。精神症状については次のようなものがあります。
気分の落ち込み、悲しみ、憂うつ、悲観的になるなど。
意欲の低下で何をするにも面倒、気力が無くなってしまうなど。
理由もなく強い不安感を感じる。
喜びの喪失、楽しくない、何事にも興味が湧かない、趣味が減るなど。
疲れやすく、だるさが続く。
自分を責める、自分に価値がないと思い込むなど。
自死への思いが強くなる言動・行動など。
 また、身体的な症状としては次のようなものがあります。
体調変化、頭痛、肩こり、体重変化など。
睡眠障害(寝付けない、夜中に何度も目が覚める、早朝に起きてしまうなど)。
下痢や便秘、腰痛や背中の痛みなど。
遅刻や欠勤、ミスの増加、集中力低下など。
会話が減る、表情がない、人と関わらなくなったなど。
 特に高齢者では、頭痛、息苦しさ、胃痛、しびれ、めまいなどが多く、内科で診察しても原因が見つからない場合は精神科を受診してみることも考えてみましょう。
 うつ病の治療は主に、休養と薬物療法が行われますが、日頃からの食事でリスクを回避することも大切です。

うつ病のリスクを下げる食事

 スペインでは、地中海式食事を取り入れることでうつ病のリスクを低下させる傾向があることを示した報告があり、特に野菜、魚、豆類、果物、ナッツ類を多く取り入れ、加工肉や甘いものを減らすことが大切といわれています。
 また、別の報告では、特に魚を多く摂取した人は、うつ病になる傾向が男性で20%、女性で16%、平均では17%も少なかったというものでした。
 魚に多く含まれるω-3系不飽和脂肪酸といえばDHAなどが代表的で、米国では既に主な抑うつ障害の代替補完療法とされています。
 また、うつ病は脳の神経伝達物質であるセロトニンが不足するためともいわれており、それを補うのがトリプトファンなどの必須アミノ酸です。米国ではトリプトファンが血中に多い時はうつ症状も改善され、少ない時はうつ症状が増加するとの報告があります。
 トリプトファンなどは、牛や豚の赤身やレバー、乳製品、青魚、豆腐や納豆、バナナなどに含まれています。
 最近では微細藻類の中にも必須アミノ酸が多く含まれるものも見つかっております。これらを日頃から意識して摂取することで心の健康維持に努めましょう。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

数年前、ハワイを発信元に大ブームとなった「アサイー」。抗酸化作用の高いポリフェノール(アントシアニン)をはじめ、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ω-3やω-9などの油脂分を豊富に含む「スーパーフルーツ」です。

 アサイーはブラジルのアマゾンを原産とするヤシ科の植物です。大きいものだと25mもの高さにまで成長し、白く細長い幹に2mほどの大きな葉を生やし、ブルーベリーよりひと回り大きい黒紫色の実をつけます。この果実がアサイーです。

 アサイーは今から数年前に爆発的なブームとなりました。火付け役は、ハワイの朝食で人気だったアサイーボウル。その栄養価の高さとおいしさ、写真映えする見た目の良さから、ハワイを訪れた観光客を虜にし、一気に世界中に拡散されました。
 アサイーは、実の95%が固い種で覆われており、わずか5%しかない可食部に、ポリフェノールや鉄分、ビタミンE、不飽和脂肪酸など豊富な栄養素や抗酸化成分を蓄えています。そのことから、15世紀の大航海時代以前からアマゾンでは、先住民の貴重な栄養源として重用されてきました。
 アサイーの一番の特徴はやはり何といっても、目にやさしく抗酸化作用の高い、ポリフェノール(アントシアニン)の豊富な含有量。果肉100gの中に、ブルーベリーの約5倍となる2200rのポリフェノールを含んでいます。
 また、鉄分も豊富で、果肉100g中には、プルーン約58個分の鉄分が含まれています。そのほかにも、カルシウム、マグネシウム、α-リノレン酸(ω-3)やオレイン酸(ω-9)などの油脂分を含んでおり、まさに「スーパーフルーツ」と呼ぶにふさわしい食材です。
 ブームは下火になりつつありますが、スマホやパソコンで目が疲れている現代人にとってはうってつけの食材です。また、老化による目の疲れなどにも効果的。アサイーそのものにはあまり味がないので、ドライパウダーや冷凍ピューレなどで、スムージーやヨーグルトなどにして積極的に食していきたいですね。

 夏バテが気になるこの時期に、タンパク質が豊富で疲労回復に効果のある料理を紹介します。おろし玉ねぎのコクと梅肉・大葉・大根おろしのトッピングが年齢を問わず喜んでいただける一品です。
 梅には疲労回復に有効なクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸が豊富に含まれています。汗をかくこの時期、不足しがちなミネラルやビタミン類がリンゴなどの果物より豊富に含まれています。
 また、梅は、酸性になりがちな現代の食生活を中和してくれる代表的なアルカリ性食品。食欲増進にも役立つ梅を上手に使って暑い夏を乗り切ってください。

材料
  • ・牛ステーキ肉(300g) ………………………1枚
  • ・ズッキーニ ………………………………………1/2本
  • ・茄子 ………………………………………………1/2本
  • ・ししとう …………………………………………4本
  • ・大根おろし ………………………………………100g
  • ・大葉 ………………………………………………3枚
  • ・梅肉 ………………………………………………30g
  • ・塩胡椒 ……………………………………………適量
  • ・オリーブオイル …………………………………大さじ1
  • <ねぎおろしソース>
  • ・すりおろし玉ねぎ ………………………………30g
  • ・醤油 ………………………………………………大さじ4
  • ・みりん ……………………………………………大さじ1
  • ・ハチミツ …………………………………………小さじ1
  • ・塩胡椒 ……………………………………………適量
作り方

[下準備]

  • 牛ステーキ肉は塩胡椒で下味をつける。ズッキーニ、茄子は1cm厚の輪切りにする。大葉は千切りにする。おろしソースの調味料を合わせておく。

  • @ 熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、牛ステーキ肉、ズッキーニ、茄子を両面こんがり焼く。
  • A @ にししとうを加え、ねぎおろしソースをまわしかけ、牛ステーキ肉と野菜になじませる。
  • B 牛ステーキ肉を食べやすい大きさに切り分け、お皿に盛り付け、大根おろし、梅肉、大葉を添えて出来上がり。
今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの祭と行事S
「オスロ合意」

日没後に親しい人々を食卓に招き、夜通し団欒の時を持つことは、意外に知られていないラマダーンの一面です。

 オスロ合意は、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間で調印されたパレスチナの自治に関する一連の協定で、正式名称は「パレスチナ暫定自治に関する原則宣言」。対話から合意に至るまでの間、両者との関係が良好なノルウェー政府が成立に尽力しました。交渉はノルウェーの首都オスロあるいはその周辺で秘密裡に行われ(合意名の由来)、1993年9月13日に米国 ・ワシントンのホワイトハウスにて、当時のクリントン米大統領の前で、イスラエルのラビン首相とPLOのアラファト議長が歴史的な握手を交わしました。この功績によりラビン氏とアラファト氏、そしてシモン・ペレス氏はノーベル平和賞を受賞しました。
 合意文書には国際的な経済協力によって和平を促進する重要性もうたわれ、イスラエルとパレスチナが共存を目ざす新たな時代を迎えたと思われましたが、現実問題として、この劇的な合意から四半世紀以上が経過した今も、相次ぐテロやユダヤ人入植地問題、世界情勢などの影響で和平プロセスは暗礁に乗り上げたままであり、交渉再開の糸口は見えていません。
 オスロ合意は、イスラエルとパレスチナが相互に交渉相手として認め合い、敵対してきた両者が大義の為に重要な決断をした記念的瞬間であり、和平実現へのムードが一気に盛り上がりました。長年、戦争状態にあるイスラエルにとって和平とは痛みを伴うものであり、過去の憎しみを断ち切り、未来へ進む為の大きな妥協の上に、将来的な関係改善への期待を込めて合意は結ばれました。和平への道のりはまたまだ厳しいものがありますが、イスラエル国民がこの問題と真剣に向き合う一つの大きな契機となったことは確かです。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう 85 グルカン 

 ヘスペリジンは、ミカンなどの柑橘類の果皮や小袋に多く含まれる栄養成分で、ビタミンPとも呼ばれます。Pは「Perme- ability」(パーミアビリティ)の頭文字で(血管)透過性という意味があります。これは、薬理作用として毛細血管を強化して血行を改善することから名づけられました。この作用を期待して、かぜ薬や健康食品に配合されることがあります。とりわけ、ヘスペリジンはビタミンCと相性が良く、単独で取るよりも、柑橘類を丸ごと食べることの良さがうかがわれます。
 もともとは、柑橘類自身が果実を紫外線から守るために産生される成分ですが、人間に対しても健康維持に役立つことで昔から親しまれてきました。たとえば「冬至に柚子(ゆず)湯に入ると一年中風邪をひかない」といわれることがありますが、これは、柚子の果皮に豊富に含まれるヘスペリジンの血行改善作用で、からだを温めてくれることの他に、体力(エネルギーのチャージ)や免疫力を高めてくれるからです。昔の人はヘスペリジンのことは知らなくても、ミカンや柚子など柑橘類の働きはしっかりと認識していたに違いありません。
 ヘスペリジンの、その他の働きとして、目のくまやくすみの改善作用があります。内側からキレイになりたい方や、キレイさをキープしたい方には、特にお奨めです。
 漢方薬や民間薬として柑橘類を利用する場合、緑色の段階の果皮は「青皮(せいひ)」、熟して黄色くなったものは「橘皮(きっぴ)」、古くなって黒ずんだものは「陳皮(ちんぴ)」とよばれる生薬として用いられます。もちろん、科学的な根拠に基づいて使い分けされます。ヘスペリジンは熟して黄色くなった「橘皮」に一番多く含まれます。
 現代人は冬だけでなく、夏場にもエアコンで悩む方がいます。自分は冷え性かなと思ったら、日ごろから、ヘスペリジンで末梢血行を改善し、血管力をアップしておくといいですね。
 ヘスペリジンの身近な摂取方法としては、柚子の果皮は擦るか刻んで麺類等の薬味として、また、オレンジは果皮ごとマーマレード、レモンは輪切りのはちみつ漬けなどがお奨めです。日ごろから柑橘類の果皮を取るように心がけることで若さと美貌を維持しましょう。

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