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健康の輪デジタル新聞

2019年7月号

この世界遺産は何でしょう? この世界遺産は何でしょう?

真っ青な海を背景に白壁とオレンジ色の屋根のコントラストが美しい街並は「アドリア海の真珠」と称され、アドリア海沿岸屈指の観光地です。
答えはこちら

「手足口病」はその名の通り、口の中、手、足などに赤い斑点状の発疹ができる、ウイルス性の感染症です。大人が感染すると重症化しやすく、特別な治療法や特効薬もないため、徹底して予防することが大切です。

 「手足口病」は、「ヘルパンギーナ」「プール熱(咽頭結膜熱)」とともに三大夏風邪の一つと呼ばれており、夏季に流行し、7月にピークを迎える感染症です。
 ウイルス感染と聞くと、寒い乾燥時に広がるイメージがありますが、低温低湿な環境を好むインフルエンザウイルスとは異なり、手足口病の原因となる「エンテロウイルス」や「コクサッキーウイルス」は、高温多湿の環境を好むため、蒸し暑い夏季に一気に流行します。
 「手足口病」の患者のほとんどは5歳未満の幼児ですが、まれに大人もかかることがあり、実は大人の方が子どもより重症化しやすい特徴があります。
 症状としては、口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れることが一般的ですが、大人の場合、インフルエンザにかかる前のような全身倦怠感や関節痛、発熱(40℃以上の高熱)などを伴うことも多いとされています。
 さらに、中には「髄膜炎」「脳炎」、「心筋炎」などの危険な合併症を引き起こすケースもあるので、発症してしまったら、慎重に経過を観察するようにしましょう。
 手足口病は基本的には飛沫感染なので、一般的な風邪予防と同じく、手洗い、うがいを行います。また、手足口病患者と接触しないよう十分気をつけること、手足口病にかかった子どもを看病する場合は必ずマスクを着用することが予防法として効果的です。
 手足口病のウイルスは何種類もあるため、かかったことのないウイルスと接触すると何度でも発症します。一度かかったからと安心せず、手洗い、うがい、そして、免疫力を上げるための生活習慣を心がけましょう。

 7月7日は七夕ですね。幼い頃はもちろん、今でもお子さんやお孫さんと一緒に、毎年短冊に願いごとを書くという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
 みなさんは今年の七夕には、短冊にどんなことを書くのでしょう?
 あるアンケート結果によりますと、1位:家族みんなが健康で過ごせますように。2位:毎日楽しい生活が送れますように。3位:宝くじが当たりますように。4位:夫婦・家族円満に過ごしていけますように。5位:日本や世界がもっと平和になりますように。……というランキングになったそうです。みなさん優しいですね。
 少し欲があるといえば3位の宝くじネタくらいで、あとは家族や周りを気遣う願いごとばかり。なんだか心がほっこりしますね。

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健康長寿をめざして

腎臓は、主に尿を作り不要なものを排泄する、血圧を調整する、各種ホルモンを作り出す、赤血球を作り出す、ビタミンDを活性化し、カルシウムの吸収を助ける…など、私たちの体内バランスを整える数多くの働きを持っています。腎臓の機能が低下すると、これらの働きも低下してしまい、機能が止まると命にも関わる重要な臓器なのです。

腎機能の働き具合を診断

 腎機能の低下は、クレアチニンの検査などで診断されます。クレアチニンは体に不要なため、腎臓でろ過され尿中に排泄されますが、腎機能が低下すると、ろ過できず、血液中に増えていきます。
 基準値は男性で0.65〜 1.09r/dl、女性で0.46〜0.82r/dlとなります。
 腎臓がどれくらい働いているかについては、eGFR(推算糸球体ろ過量)で表します。これは、腎臓が1分間にろ過している血液の量を示すもので、「年齢」「性別」「クレアチニン値」から計算します。
 健康な腎臓は1分間に90ml以上の血液をろ過していますので、それ以上だと腎臓は十分に働いているといえます。
 糖尿病の増加により、腎機能に障害が現れる糖尿病性腎症にも注意が必要です。

糖尿病性腎症とは

 糖尿病になってから、食事や治療で血糖コントロールがうまくいかず、血糖値の高い状態が10年ほど続くと、全身の動脈硬化が進行し、腎臓にまで及ぶと症状が現れてきます。初めはタンパク尿が出ることが多いのですが、経過的に次のように進行していきます。
微量タンパク尿期
 一般的な尿検査では見つかりにくいため、微量アルブミン尿検査を行うことで調べることができます。また、尿アルブミン/クレアチニン比 (ACR)(30〜299r/gCr) がしばしば使用されています。
 この時期にしっかりと血糖を管理することで、治療の可能性も、後の重症化を防ぐにも大事な時期となります。
顕性タンパク尿期
 微量タンパク尿期から3年〜5年ほどで現れることが多く、タンパク尿が多い時とそうでない時があるため、間欠性タンパク尿期と呼ばれます。常にタンパク尿が出るようになると持続性タンパク尿期と呼ばれ、腎機能が著しく低下し、血圧などのホルモンバランスも保てなくなってきます。
ネフローゼ期
 この時期は尿中のタンパク量が、さらに大量になり、血液中のタンパク量が減少します。血圧が上がり、むくみが現れ、コレステロールが増加し、脂質異常症となります。ここまでくると腎機能は半分ほどの能力となってしまいます。
腎不全期
 腎機能がかなり低下し、10%以下になると透析も必要となります。血液中の尿素窒素、リン、カリウムの量も増加し、腎性貧血や高血圧を伴います。尿毒症もこの時期になると現れますので、進行する前に予防が必要です。

糖尿病性腎症予防の食事

 初期の状態では、食事療法と一般の糖尿病治療が行われます。徹底的な血糖値のコントロールが必要となりますが、糖質を制限し過ぎると逆にインスリンの働きが悪くなってしまい、結果として血糖値が高くなってしまうこともありますので、注意が必要となります。
 むくみも出るため、塩分制限、タンパク制限なども行いますので、少ないタンパク質を効率よく摂取することを考え、質の良いタンパク質を取ることが勧められます。
 制限が多く、食事量も少なくなるため、エネルギーが不足しないよう高エネルギーの油分も必要となります。
 ω-3系脂肪酸などは血液をサラサラにする働きが知られており、カロリーも確保できることから、DHAなどをうまく取り入れるのもいいでしょう。
 また、血液中に糖分があふれることで糖尿病や動脈硬化の原因となり、進行すると合併症につながりやすくなるため、日頃からβ-カロチンなどの抗酸化食品をしっかり取り、血液や血管の抗酸化をすることで予防を心がけましょう。

漢字熟語クイズ

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健康講座&料理
「キニナルおすすめフード」

五大栄養素や必須アミノ酸をバランスよく含む「キヌア」。栄養価の高さと、育てやすさ、利用のしやすさなどの観点から、NASAや国連がその活用に乗り出し、今、改めて世界各国から注目を集めています。

 スーパーフードの代表格ともいえる「キヌア」は、ヒユ科アカザ属の一年草の植物です。

 食物としては、ホウレンソウやテンサイ(砂糖ダイコン)の仲間に含まれ、擬穀類(ぎこくるい)に分類される雑穀の一種です。
 原産国は、エクアドル、ボリビア、コロンビア、ペルーといった南米のアンデス地域一帯。その歴史は古く、紀元前7000年〜5000年頃には、現地の人たちは自生している野生種のキヌアを食べ、さらに紀元前4000年〜3000年頃には、人の手による栽培が始まっていたと考えられています。
 13世紀のインカ帝国時代には、「穀物の母」と呼ばれ、トウモロコシと並んで貴重な作物とされてきました。
 その栄養価は並外れて高く、日本人にとっての主食である白米と比較すると、タンパク質は2倍以上、脂質は約4倍、ミネラルにおいては、カリウムが約7倍、カルシウムが約9倍、マグネシウムが約8倍、鉄が5倍以上含まれています。さらに、ビタミンに至っては、B1は50倍以上、B2は10倍以上、葉酸は15倍以上の数値を誇ります。
 優れた栄養成分の中で特に注目したいのが、タンパク質。含有量もさることながら、私たちが体内で生成することのできない9種類のアミノ酸(必須アミノ酸)をバランス良く含んでいる稀有な食物なのです。
 また、グルテンフリーのためアレルギーになりにくく、血糖値の上がりにくい低GI食品であることから、ダイエットにも効果的です。
 そんなキヌアは、お米のように炊飯器で炊いたり、茹でて食べるのが一般的。また、サラダやスープに入れて、プチプチとした食感を楽しむのもオススメです。
 一度茹でておけば数日冷蔵庫で保管できるので、ぜひ色々な料理にチャレンジしてみてください。

 トウモロコシがたっぷり入ったヨーグルト風味のポテトサラダ。さっぱりとして食欲をそそり、この時期おすすめのレシピです。トウモロコシは、缶詰でも栄養は生とほとんど変わりません。但し塩分が少し多めなのでその点だけ注意しましょう。
 野菜の中では比較的高カロリーで、糖質、タンパク質が主成分です。胚芽の部分に各種ビタミン類をはじめカリウム、亜鉛、鉄などの栄養素が詰まっています。一粒一粒の表皮には不溶性食物繊維のセルロースが豊富に含まれ、サツマイモより多くの食物繊維があり、便秘の解消や腸を綺麗にする効果も期待できます。

材料
  • ・生ハム ………………………………………6枚
  • ・じゃがいも …………………………………3個
  • ・水煮トウモロコシ …………………………1缶
  • ・きゅうり ……………………………………1本
  • ・玉ねぎ ………………………………………1/2個
  • ・卵(ゆで卵) ………………………………2個
  • ・マヨネーズ …………………………………大さじ3
  • ・ヨーグルト …………………………………大さじ2
  • ・粒マスタード ………………………………小さじ1
  • ・塩胡椒 ………………………………………適量
作り方
  • @ じゃがいもはラップをして電子レンジで加熱し火を通す。竹串で芯を刺して軽く通ったら、皮を剥いてボウルに移す。ゆで卵を加えてマッシャーで潰す。
  • A @ が温かいうちに塩胡椒で下味をつける。
  • B きゅうり、玉ねぎ、水煮トウモロコシを入れ、よく混ぜ合わせ、マヨネーズ、ヨーグルト、粒マスタードを加えて軽く混ぜ合わせる。皿に盛り付け、生ハムを添えて出来上がり。

[下準備]

きゅうりは、薄めの輪切りにし、玉ねぎは千切りにする。きゅうりと玉ねぎに軽く塩を振り余分な水分が抜けたら流水して塩味を抜き、よく絞る。水煮トウモロコシはザルに上げ水気をきる。

今月のクイズの答え

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魅惑の国 イスラエルを知る

イスラエルの祭と祝日R
「カルミエール・ダンス・フェスティバル」

日没後に親しい人々を食卓に招き、夜通し団欒の時を持つことは、意外に知られていないラマダーンの一面です。

 カルミエール・ダンス・フェスティバルは、イスラエルの北部の町、カルミエールにて毎年夏に行われる祭典です。イスラエル国内のみならず、世界中のダンサーがこのフェスティバルに集まり、3日間にわたってダンスの公演発表をはじめ、一般向けのダンス教室や、インストラクターの為のワークショップ等も行われています。
 ダンス・フェスティバルは、イスラエルの国民の休日ではありませんが、クラシックからモダン、コンテンポラリーダンスにいたるまで、多種多様なダンスが盛んであるイスラエルでは、このフェスティバルの存在は非常に注目されています。
 イスラエルの建国前には、東欧からのユダヤ人帰還者によって東欧の民族舞踊が流入しました。そこから独自に発達してきたのがイスラエルのフォークダンスであり、建国前からイスラエル社会と共に発展してきたイスラエルのフォークダンスを更に発達させていく為、1988年にフェスティバルが始まりました。イスラエルではコンテンポラリーダンスが人気ですが、このような様々なジャンルにおける新旧のダンスの交流現場があることが理由の一つともいえます。
 世界中のダンスチームが参加する中、特に各国の民族舞踊団が参加しており、また、ダンサーのみならず、歌手や音楽家、舞台作家も多く参加し、単なるダンス・フェスティバルではなく、一般からプロまで、芸術家達が様々なジャンルで交流する場でもあります。
 イスラエルにおいて伝統とは、新しいものが生まれてくる源泉であると考えられており、このフェスティバルはイスラエル芸術の新しい文化を生み出す化学反応の場となっています。

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What's栄養成分?体内バランスを整えよう 85 グルカン 

 心やからだが疲れたとき、お茶やコーヒーを飲むと、「ホッ」とすることがありますが、これがL-テアニン(L-Theanine)のリラックス効果です。
 L-テアニンは、昆布のうまみ成分であるグルタミン酸というアミノ酸の誘導体で、お茶に多く含まれています。L-テアニンのL(エル) ですが、グリシン以外のアミノ酸は、ちょうど右手と左手の関係のように、鏡に映すと同じ形になる構造(異性体の一種)のものが存在し、L体と、もう一方をD(ディ)体と呼んで区別します。体のタンパクを構成するアミノ酸は不思議なことにすべてL体です。
 L-テアニン(以下、テアニンと記す)は元々、玉露から発見されたお茶のうまみ成分のひとつで、茶の旧学名である「Thea sinensis」にちなんで命名されたといわれています。
 テアニンは茶の根で生成され、幹を通って葉に蓄えられます。テアニンに陽(ひ)の光が当たると渋み成分のカテキン(いわゆるタンニン類)に変化します。したがって、玉露に煎茶のうまみ成分のテアニンを多く含有させるために、収穫の前に、短くても二週間程度、日光を遮る被覆を施すことで、テアニンなどのアミノ酸が増え、逆に渋みの元となるカテキンの生成が抑えられます。
 テアニンのリラックス効果は、臨床試験(ヒト試験)で、不安傾向の強い人ほど高いことが確認されています。また、ストレスに対しても軽減効果があり、その結果、睡眠の質の改善に役立つことが報告されています。これはテアニンが、脳への関所である血液脳関門を通過できることで、脳に直接働きかけ、精神的なストレスや緊張感を和らげてくれるからです。さらに、肉体的なストレスの軽減にも役立つことが分かっています。寝つきが悪いとか、十分睡眠をとっているつもりでもなかなか疲れがとれない、といった悩みを持つヒトには最適な栄養成分です。寝る前にお茶やコーヒーは苦手という方は、テアニンの多いものがお奨めです。
 テアニンを多く含むお茶には美肌効果もありますので、テアニン効果と相俟って、飲茶(ヤムチャ)、アフタヌーン・ティー(午後の紅茶)など、喫茶習慣の意義が見直されつつあります。

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