中国で墳墓の副葬品として埋葬された人形(ひとがた)の像。表情、髪型、衣服のどれをとってもひとつとして同じものはなく、その膨大な数はまさに圧巻。
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日本人の10人に1人が発症しているといわれる下肢静脈瘤。人類が立って歩くようになった頃からある、人間の宿命ともいえる病気で、紀元前1500年頃の古代エジプトにはすでにその記録が残されています。
下肢静脈瘤は、足の血管(静脈)が膨れてコブのようになる病気です。静脈の中にある逆流防止弁が壊れ、足に血液が溜まることによって症状が現れるため、午後から夕方にかけて症状が強くなるのが特徴です。
主な症状としては、足の重苦しさ、だるさ、むくみ、かゆみ、こむら返りなどで、ひどくなると湿疹や色素沈着が起こったり、皮膚が破れる潰瘍ができることもあります。
良性の病気なので、急激に悪化したり、命に関わるようなことはありませんが、足のだるさやむくみなどの症状が慢性的に起こることで生活の質(QOL)を低下させることの方が問題視されています。
下肢静脈瘤は、高齢の女性に多く、40歳以上の10%前後、出産経験者の50%が発症するといわれています。また、調理師や美容師、販売員など、あまり動かない立ち仕事をしている人が発症しやすい傾向にあるので注意が必要です。
治療には、下肢を締め付けることで、静脈瘤のうっ血症状を改善する弾性ストッキングの着用が一般的です。また、重症の場合は、静脈の中に細いレーザーファイバーを通して、レーザーの熱によって静脈をふさぐレーザー治療や、静脈の中に細い針金(ワイヤ)を入れて、静脈と糸で結び、ワイヤごと静脈を抜き取る手術を行います。
いずれにおいても、一度発症すると自然治癒はもちろん、改善していくこともないので、重症化する前に早めに対処することが肝心です。
毎年10月1日は「国際高齢者デー」。高齢者の権利や高齢者の虐待撤廃などの意識向上を目的に、1990年の国連総会で制定された記念日だそうです。
日本では、医学の進歩とともに年々高齢化が進み、平均寿命も上がってきています。今年の4月10日には、北海道足寄町在住の112歳の男性が、世界最高齢者としてギネスに認定され話題になったのも記憶に新しいですね。
しかし、その直後、ロシアでこの最高齢者の年齢を上回る122歳の男性と127歳の女性がいたことがわかりました。人間が125歳まで生きられる確率は、1万分の1未満だといわれています。
こうした長寿者の遺伝子にどのような特徴があるのか、人間の寿命はまだ伸びるのか、今も研究が続けられています。
健康診断などを受けても異常が見られないのになぜか疲れやすく、なかなか取れないしつこい疲れはありませんか。気力が湧かない日が何日も続くなどの症状が抜けない場合は、一般的な肉体疲労ではなく副腎疲労の可能性も考えられます。
副腎疲労に気を付けよう
あまり聞きなれない名前ですが、放置しておくと重症化の恐れも考えられます。重症化すると一日中起き上がれなかったり、何も考えられなかったりすることもあります。副腎疲労の治療や予防のポイントは、食事にあるようです。
副腎疲労とは…
副腎は、左右の腎臓の上部に位置し、各種のホルモンを作り出します。代表的なものとしてコルチゾールやアドレナリンなどがあり、これらは私たちの体がストレスと闘うためのホルモンの一種です。
私たちの体が受けるストレスとは、精神的なものだけではなく、気温の変化や空気の汚染、食品添加物や食生活の変化、感染症など、体内で炎症を起こす可能性のあるすべてのものが体にとってのストレスとなるのです。その他にも生命の維持に欠かせない様々なホルモンを分泌するのが副腎なのです。
つまり、こういったストレスが多いほど副腎が働いてストレスと闘うためコルチゾールなどを過剰に分泌し副腎が疲れてしまうのです。すると副腎の機能が低下し、新たなストレスを受けた時に闘えなくなってしまいます。この状態を副腎疲労と呼んでいます。
コルチゾールは、ストレスと闘う以外にも血圧や血糖値の調節、更には免疫機能や神経系の働きも助けるため、副腎疲労によってうつ症状や、アレルギー反応、バセドウ病や橋本病などの自己免疫疾患も発症する可能性があります。
これらの副腎の疲労を防ぐには、日頃から副腎の負担となる食べ物を避けることと同時に副腎に必要な食べ物を摂取することが大切になります。
副腎の負担になる食べ物
甘いものや砂糖類を急激に取ると、血糖値が急に上がります。すい臓はインスリンを出してこれを急激に下げようと働きます。すると副腎は、血糖値の急激な低下に反応し血糖値を下げ過ぎないようにアドレナリンなどのホルモンを分泌し血糖値を上げようとします。
この急激な血糖値の上げ下げにより副腎が疲労してしまうため、間食などに甘いものを食べるのを控え、ナッツや果物など急激に血糖値が上がらないものを食べるよう心がけましょう。
また、カフェインは副腎を刺激することでアドレナリンやコルチゾールを分泌させ、興奮状態にするため血糖値や血圧を上げることになります。カフェインを取ることで眠気覚ましや体が元気になることを体験される方も多いと思いますが、取り過ぎに注意し、飲む時は薄めにして時間をかけて飲むように心がけましょう。
小麦や大麦、ライ麦などに含まれるグルテン、乳製品に含まれるカゼインなどのたんぱく質も血糖値を急激に上げる食べ物の一つです。
グルテンやカゼインは腸内を傷つけやすい特徴があるため、炎症が起きやすくなり、体へのストレスが増し、副腎への負担が増えてしまうため、最近ではグルテンフリーやカゼインフリーの食品も増えてきました。
副腎疲労を予防する食べ物
副腎で作り出されるホルモンの材料となる食品は血糖値の上昇が少ない良質なたんぱく質や良質な脂質を含む食品です。特に良質なたんぱく質が多い食材は鶏肉や豚肉です。そして、良質な脂質を多く含む食材は背の青い魚でω3系不飽和脂肪酸が豊富です。
ビタミンB群は、ホルモンを生産する時に大量に消費するためしっかり摂取することがお勧めです。玄米や豚肉、海藻類やキノコ類には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているので積極的に取り入れましょう。
筋肉痛は、筋肉が収縮する方向と逆方向に引き伸ばされることで起こる痛み・炎症で、広義的には肉離れなども含まれる、筋肉の組織の損傷です。適切な処置を行うことで、早く痛みを取り除くことができます。
筋トレや運動の後にやってくる筋肉痛。張り切って運動を始めたのに、翌日、歩行が困難なほどつらくなった経験はありませんか?また、運動をしていなくても、重い荷物を持ったり、いつもと違う体勢をとったことで筋肉痛になった経験のある人もいるのではないでしょうか。
筋肉痛が起こるメカニズムは、実は医学的にははっきりと解明されていませんが、同じ筋肉を酷使したり、普段使っていない筋肉を使うことで筋繊維が損傷して炎症し、痛みが発生すると考えられています。
これまでは「疲労物質である乳酸が溜まることで筋肉痛になる」といわれてきましたが、今ではこちらの筋繊維が損傷する説の方が有力とされています。
筋肉痛を早く治すためには、まず痛みのある場所を冷やす(アイシング)ことです。患部を冷やすことで、血流が抑制され、痛みを伝える神経を麻痺させて痛みを緩和させるとともに筋肉の炎症を抑えます。アイシングは、1回あたり20分程度を1日数回、運動をした日から1〜2日を目安に行いましょう。
そして、痛みが改善されてきたら、次は温めるのが効果的です。体が温められて血流が良くなると、傷ついた場所を回復するための酸素や栄養を運びやすくなり、その結果、新陳代謝が促進されて回復が早まります。そのほか、軽いマッサージやストレッチ、睡眠、栄養補給も大切です。
ちなみに、「歳をとると筋肉痛が遅れてやってくる」という話をよく耳にしますが、20代と60代の同じような体力レベルの人が同じ負荷で運動しても、筋肉痛の出方や筋力の回復スピードは、年齢によって大差はないそうです。問題は、年齢よりも普段どれだけ筋肉を使っているかどうか。
筋肉痛を運動不足のバロメーターとしてうまく活用するのもいいかもしれませんね。
マカジキと違い身が柔らかく、脂肪を豊富に含むメカジキは値段も手頃で幅広い調理に使うことができます。また、栄養的にも、ビタミン類、アミノ酸等がバランスよく含まれています。
特に話題のDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富。DHAは血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、脂質異常症や動脈硬化の予防・改善に期待できます。
その他、成長促進、骨や歯にカルシウムの沈着を促すビタミンDや抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐビタミンEも多く含んでいますので、日常の食卓にぜひ取り入れたい食材です。
- ・メカジキ………………………切り身2枚
- ・生姜スライス…………………4枚
- ・塩胡椒…………………………適量
- ・料理酒…………………………80cc
- 【香味野菜】
- ・白ネギ…………………………1/2本
- ・ミョウガ………………………1本
- ・生姜……………………………20g
- ・スプラウト……………………1パック
- ・三つ葉…………………………5本
- 【和風あん】
- ・かつおだし……………………300cc
- ・醤油……………………………大さじ1
- ・みりん…………………………大さじ1
- ・水溶き片栗粉…………………大さじ1
[下準備]
白ネギ、ミョウガ、生姜は千切りにして軽く流水して水気をきる。三つ葉は2cmの長さに切り、香味野菜の材料を混ぜ合わせておく。
- @メカジキを耐熱容器に入れ塩胡椒で下味をつけ、生姜スライス、料理酒を加える。蓋をして電子レンジ(600W)で約6分加熱する。
- A和風あんを作る。かつおだし、醤油、みりんを鍋に入れ沸かし、水溶き片栗粉でとろみをつけ火を止める。
- B@をお皿に盛り付け、Aの和風あんをかける。
メカジキの上に香味野菜を盛り付けて完成。
イスラエルの祭と祝日I
「イスラエル独立記念日」
イスラエル独立記念日(ヨム・ハウツマート)は、他の祝祭日と同じようにユダヤ歴(ユダヤ暦の5708年イヤルの月5日)によって日が定められるため、毎年日付が変わります。イスラエルは、1948年5月14日に独立を宣言しており、今年でちょうど70年を迎えます。
独立記念日の前日は、イスラエル戦没者追悼記念日(ヨム・ハジカロン)と定められており、イスラエルの独立の戦いのために戦没した兵士やテロで亡くなった方たちを追悼し、国中が喪に服します。
そして、その日の日没から独立記念日へ向けてお祭りモードへと一転。ユダヤの一日は日没から始まるので、正式には、戦没者追悼記念日の日没から独立記念日がスタートすることになります。
スタートの合図は、イスラエルの各地で一斉に打ち上げられる打ち上げ花火。多くの人が通りに繰り出し、遅くまで踊り明かします。
夜が明けると、家族でピクニックに出かけ、バーベキューをするのが一般的。公園はもとより、各家庭でもみなバーベキューを行うので、街中がお肉の焼ける香ばしいにおいに包まれます。
街を走る車には、イスラエルの国旗がたなびいており、小さな旗をいくつも連ねた飾りやモビールなどで家や店も装飾されています。
また、テレビでは独立を祝う特別ショーや建国前後の様子を題材にした映画やドラマが一日中放映され、戦没者の犠牲の上に成り立っている建国について、感謝とともにそれぞれが思いを馳せます。
誰とどのように過ごすかは自由ですが、独立記念日の一日は、とにかく飲んで、歌って、踊って、心の底から独立の喜びをかみ締めます。
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「キンコツソウ(筋骨草)」は、本州、四国、九州、朝鮮半島や中国に分布しており、日本では岩の多い草地や道端で見られる一般的な多年草の生薬名です。
「キランソウ(金瘡小草)」(シソ科)という植物名の方が親しまれているかもしれませんが、いわゆる根性葉が地面に張り付くように広がることから、「ジゴクノカマノフタ」とも呼ばれています。三月から六月ころにかけてきれいな紫色の花を咲かせ、この時期の全草を乾燥させて食品の機能性成分や生薬として用います。中国では漢方薬として、日本では民間薬として古くから使われてきました。
キンコツソウの薬効は、解熱・解毒・下痢止め・せき・健胃などですが、最近の研究で、@骨粗しょう症を予防する効果、A関節痛の症状を緩和する効果、B関節の浮腫を予防する効果、C筋肉を増強する効果のあることが分かってきました。このようなことから、高齢化社会のQOL改善やロコモティブ症候群の症状緩和が期待されています。中高年の予備軍にも喜ばれる代表的な素材といえます。
加齢に伴うロコモの病気のひとつに、変形性ひざ関節症があります。この病気は、ひざ関節の軟骨のすり減りや筋力の低下が原因で、ひざ関節に炎症が起きたり、痛みが出てくるものです。
前回このコーナーでご紹介させていただいたように、関節軟骨を形成する軟骨基質成分であるグルコサミンには、傷んですり減った関節軟骨の修復を助けたり早めたりする働きのあることが数多く報告され、変形性ひざ関節症に対する有用性が示されてきました。そして、最近のグルコサミン研究の結果から、筋骨草との併用で関節軟骨の損傷部を相補的に修復することが証明されました。つまり、関節軟骨だけでなく土台の軟骨下骨も修復することで、よりしっかりと支持された軟骨形成がなされるということです。もっと直接的な表現をするならば、これは骨粗しょう症などで骨がもろくなって起こる変形性ひざ関節症にも有用であるということです。
ちなみに、プロポリスにも筋骨草と同じ有用成分が含まれていることが判明し、近年、人の健康維持にとても有用であることがわかってきました。