現在も色褪せない斬新なデザインの建築物は、類い稀なる発想の豊かさで、それらを見るためにバルセロナに訪れる人も多い。
[ 答えはこちら ]

ここ数年、ニュースなどでよく耳にするようになった「PM2・5」。健康に害があるといわれていますが、私たちの体にどのような影響があるのでしょうか?
PM2・5とは、炭素や硫酸イオンなどを含む2・5マイクロメートルほどの大きさの粒子状物質(Particulate Matter)で、大気汚染物質の一つとして認識されている専門用語です。
非常に細かい粒子で、その大きさはスギ花粉の容積の1000分の1以下。とても軽く、いつまでも空中に浮遊し、鼻腔や口から息を吸う時に容易に肺まで到達してしまいます。
一方、黄砂は、主に中国を中心とした内陸部の砂漠の砂塵が砂嵐などで上空に巻き上げられ、春を中心に遠く日本まで運ばれて降ってくる現象です。その大きさは4マイクロメートルとPM2・5よりは大きい粒子ではありますが、やはり体の中に容易に入ってしまう特性があります。
PM2・5は、単体でも浮遊しますが、多くの場合、浮遊している最中に花粉や黄砂などのアレルギー物質と合体します。そのため、目のかゆみや充血、鼻水、鼻づまり、せき、くしゃみ、湿疹などのアレルギー症状を引き起こし、もともとアレルギーを持っている人は症状を悪化させ、アレルギーを持っていない人でも呼吸器に何らかの症状を引き起こしたりします。
こうした目に見えない浮遊物から身を守るためには、マスクの着用が効果的。ただし、一般的なマスクでは粒子を通してしまうので、必ずPM2・5対応マスクを選びましょう。
自分の健康を守るために、できるだけ体内に入れない工夫を自ら積極的に行っていきたいですね。

北側に枕を置いて頭をのせ、足先を南に向けて横になることを「北枕」といいますね。
仏教の祖である釈迦が、入滅の際、北の方角へ頭を置いて横になったことが由来で、日本では、死を忌(い)み嫌うことから縁起が悪いとされています。
しかし、北枕は心臓への負担を和らげるため、体に良いという説もあります。地球の磁力線は、北から南に向かって流れているため、同方向に体を置くことで微弱ながら磁気を吸収でき、それによって血行がよくなるため、眠りの質を上げたり若返りに効果を発揮する、理にかなった寝方だともいわれています。
ちなみに、一番安眠できるのは西枕、熟睡できないのは南枕だといわれており、東枕は仕事運などの運気を取り込むそうですよ。
寒さや乾燥の季節が本番を迎えると、風邪やインフルエンザなどの感染症が本格化してきます。現在、日本で急増中の「肺炎」を予防するためにも、普段の手洗いやうがいはもちろんですが、十分な栄養と休息もしっかりと取って、免疫力が衰えないように心がけましょう。
肺炎が急増中
鼻や口で感染が起こると、風邪やインフルエンザになりますが、免疫の働きが鈍くなっていると、さらに気管支に感染し、気管支炎を起こしてしまいます。
そしてさらに肺まで感染すると、肺炎になってしまうわけです。肺炎は、現在日本人の死因第3位になるほどまでに増えています。
肺炎の種類
肺炎には、いくつかの種類があり、それぞれに感染した場所、原因、感染部位などにより分類されています。
例えば、感染した場所による分類として、街なかや、電車など、病院以外の場所で感染した場合「市中肺炎」と呼び、病院で感染した場合「院内肺炎」と呼びます。
市中肺炎は、早めの適切な処置で完治が期待できますが、院内肺炎の場合は、予防や治療が比較的難しいため、死亡率も高いようです。
原因の違いによる肺炎としては、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、非定型肺炎があり、感染経路は、患者の咳などによる飛沫感染と、患者が触った蛇口やドアノブなどを通して、鼻や口から入る接触感染に分類されます。
さらに、炎症部位によっても分類されます。肺の末端となる肺胞が炎症を起こしているものを「肺胞性肺炎」と呼び、肺胞を支えている間質が炎症を起こしているものを「間質性肺炎」と呼びます。
原因別で最も多いのは、細菌性肺炎で、肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などによる肺炎なのですが、これらの菌は、もともと人の鼻の奥や、喉の奥に存在するといわれています。
普段は、体内の免疫力によって、これらの細菌を除去しているのですが、私たちの免疫力が弱くなることが原因で細菌を除去することができにくくなり、気管支へ、そして肺へと到達してしまうのです。この中で最も多く感染する細菌が、肺炎球菌であり、日本で一番多い肺炎です。細菌性肺炎の特徴としては、湿った咳が激しく、黄色から緑色に近い痰が出ることが多いようです。
ウイルス性肺炎では、一般的に「風邪」と呼ばれる風邪症候群を引き起こすウイルス感染が多いようです。インフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどが代表的で、激しい咳と共に39度以上の高熱が出ることも多いようです。ウイルス性肺炎がこじれると、細菌性肺炎も併発することがあり、膿色の痰が出ます。
非定型肺炎は、細菌でもウイルスでもない両方の中間的な性質を持つ微生物によって引き起こされます。マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなどが代表的な微生物です。非定型肺炎は、乾いた咳が長く続くことが特徴で、痰は少なめの様です。
炎症が起こる部位では、肺胞性肺炎は高熱や痰が出ることに加え肺胞に膿が溜まるため、これをしっかりと体外に排出する治療を行えば、完治が期待できます。
間質性肺炎は、間質自体が硬くなり動きが悪くなる「線維化」を起こします。そのため肺胞が膨らまなくなり呼吸自体がうまくいかなくなるので、酸素をうまく取り入れられなくなり、呼吸困難になる危険性があります。間質性肺炎は、感染以外にも、医薬品の副作用で起こることもあるようです。

肺炎の予防は難しいことではなく、手洗い、うがい、マスクなどで感染原因を防ぐことに加え、先月号にも記載したように、キノコ、海藻、野菜、微細藻類などのネバネバ系の食品を多く取り、免疫力を維持・強化することがとても大切になります。
脳卒中は、前兆や初期症状が現れる場合が多く、発症してから処置が遅れると後遺症の残る怖い病気でもあります。日常の中で少しでも異変を感じたら、様子見をせず即診察を受けることが大切です。
脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血を含む脳血管障害の総称です。
脳卒中の症状は、障害を受ける場所や程度によって百人百様です。ろれつが回らない、体の片側だけ力が入らない、言葉が出にくい、吐き気を伴う激しい頭痛に襲われる、めまいがするなどの症状が、単独または重複して現れると何らかの脳血管障害が疑われます。
このような脳卒中と思われる症状が起きてしまった場合にまずやるべきことは、頭を高くせず水平にした状態で、適当な場所に静かに移動し、寝かせることがポイントです。頭を上げると脳への血の巡りが悪くなり、脳の障害がさらにひどくなる恐れがあります。
また、嘔吐などがあれば、嘔吐物が喉につまらないよう横向きに、半身麻痺の症状が出ていれば、麻痺側を上にした横向きで寝かせましょう。
次に、掛かりつけの病院がある場合は、医師に電話をかけ、病状とともに「いつ、どこで、何をしている時」に起こったのかを正確に伝えます。これである程度の病型の判断ができる場合もあります。
そして、医師の指示に基づいて救急車を呼びましょう。救急車が出動中で時間がかかる場合は、周りの人が車を運転し病院へ連れて行きましょう。どんなに意識がはっきりしていても、大事故のもとになるので絶対に本人に運転をさせてはいけません。
脳卒中は、発症から3〜6時間以内に初期治療を受けることがその後の回復のための重要なカギとなるので、些細な体の異変も見逃さないようにしましょう。
また、脳卒中は遺伝的要素が強いのでは?と思われがちですが、くも膜下出血においては遺伝的なリスクが多少高いものの、全般的には遺伝性よりも生活習慣が大きく影響しています。
普段からバランスの良い食事や適度な運動などを心がけ、ライフスタイルからできるだけ危険因子を取り除きましょう。
近頃はお茶を点てていただくというより、飲み物やお菓子としてよく見かけるようになった抹茶。和の「スーパーフード」といわれるほど高い栄養価が注目されています。特に抹茶はお湯で抽出して飲むお茶と違い、茶葉を粉末にしてそのまま飲むため、その栄養成分を余すことなくいただくことができるのが大きな魅力です。
また、アンチエイジング効果のあるカテキンや美肌効果が高いビタミンCをはじめ、肌のバリア力を高めるビタミンEや乾燥から肌の角質を守るビタミンAが多く含まれるため、女性にとっては特に嬉しい効果が期待できます。
- ・ホットケーキミックス(市販)…………約200g
- ・卵……………………………………………1個
- ・牛乳…………………………………………200cc
- ・抹茶パウダー………………………………小さじ1
- ・バター………………………………………20g
- @フライパンを加熱しバターを溶かし、抹茶ホットケーキの生地を流し入れ、弱火で焼く。
- A@を裏返し、片面を焼く。焼けたら、巻きすに乗せて手前からクルクルと巻いていき、輪ゴムで固定し冷ます。
- BAの両端を切りおとし、斜めに切る。
- Cお皿に門松に見立て盛り付けて完成。
【下準備】
ホットケーキミックス(1袋約200g)に抹茶パウダー、牛乳、卵を加え、ボウルで混ぜ合わせる。
イスラエルの祭と祝日@
「ハヌカ(燈明祭)」
ハヌカは二千余年前の歴史上の出来事に由来した祭事です。
紀元前二世紀、イスラエルはギリシャ帝国の支配下にありました。ギリシャ帝国はユダヤ教弾圧のための政策として自分達のヘレニズム文明を広めようとしました。祭りや安息日、割礼などをはじめとするユダヤ教の掟を全面的に禁止し、神殿での偶像崇拝を強要したのです。
このような弾圧を受けユダヤの人々はついに反乱を決意。各地での激戦の末、ついにギリシャ軍に勝利し、紀元前165年にエルサレムを奪回し、神殿を開放しました。
ギリシャ軍はエルサレム神殿を占領していた期間に、燭台を灯す聖油を全て汚してしまいましたが、ユダヤ軍が神殿を取り戻した時、汚されていない聖油が一つだけ見つかったそうです。
しかもその油は、一日ももたないくらいの量しかなかったのにも関わらず、灯してみるとなんと8日間も燃え続けたといいます。この奇跡を記念して、現在でもハヌカの祭りは8日間とされています。これにちなんでハヌカは別名「光の祭り」とも呼ばれています。
ハヌカのお祝いに先ず欠かせないのが「ハヌキア」という燭台です。国家の紋章としても使われ、一般的によく知られている7本枝の「メノラー」と違い、ハヌカでは蝋燭を立てる部分が2本多い9本枝の燭台を使用します。中心に種火用を立て、左右に4本ずつ計9本立てる部分があります。初日は種火と1本目の計2本に火を灯し、2日目からは1本ずつ灯していきます。こうして、8日目には全てに火が灯ります。
現代のハヌカはどちらかというと子ども向けの特色が強くなってきているようで、同時期のキリスト教のクリスマスに影響されてか、楽しい祝い方を工夫したり、両親からプレゼントをもらう子供も多いようです。
▲ページトップへ
たんぱく質、炭水化物と並ぶ三大栄養素のひとつである脂質は、食べ物をおいしくしたり食べやすくしたりするなどの役割を担っていますが、一方で、脂肪酸として最も効率の良いエネルギー源で私たちが健康的に生きていく上で欠くことのできないものです。
脂肪酸は炭素と水素と酸素の3種類の原子で構成され、炭素が鎖状につながったもので、炭素の数や炭素と炭素のつながり方などの違いにより、様々な種類があります。
炭素と炭素のつながり方は1本の手でつながっているものと、2本の手でつながっているものとがあり、この2本の手でつながっている状態を二重結合といいます。二重結合がない脂肪酸は飽和脂肪酸といい常温では固まっていますが、二重結合のある脂肪酸は液状で不飽和脂肪酸と呼ばれ、からだに良い効果がある反面、不安定で酸化されやすい性質があります。
不飽和脂肪酸のうち、二重結合がひとつしかないものを一価不飽和脂肪酸、二重結合が2つ以上あるものを多価不飽和脂肪酸といいます。
多価不飽和脂肪酸は主に2種類あり、中でも鎖状に結合した3個目の炭素に二重結合があるもの(例:α-リノレン酸、DHA、EPAなど)を「n-3系(エヌ・マイナス・サンケイ)脂肪酸」といい、魚油、えごま油、亜麻仁油などに多く含まれます。また、6個目の炭素に二重結合があるもの(例:リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸など)を「n-6系脂肪酸」といい、コーン油、大豆油、母乳、卵黄などに多く含まれます。n-3系脂肪酸はω3(オメガ・サン)脂肪酸、n-6系脂肪酸はω6脂肪酸とも呼ばれ、どちらの不飽和脂肪酸も体内で合成されないことから必須脂肪酸と呼ばれ食事から摂取する必要があります。
一方、一価不飽和脂肪酸は9番目の炭素に二重結合があることから「n-9系脂肪酸」(例:オレイン酸)といい、ω9脂肪酸とも呼ばれ、オリーブオイル、ベニバナ油、なたね油に多く含まれます。こちらは体内でも合成されることから必須の脂肪酸ではありませんが、多価不飽和脂肪酸と同様に素晴らしい機能性を持っていることが報告されています。
(つづく)