廻廊で結ばれた朱塗りの社殿は、潮が満ちてくるとあたかも海に浮かんでいるように見えて、とても幻想的な風景です。
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加齢とともに肉体が衰えていくように、睡眠も年齢とともに質が変わっていくことをご存知ですか? 若い頃と違って当たり前。大切なのは、今の自分に合った質の良い睡眠≠ナす。
「朝早く目が覚める」「夜中に何度も目が覚める」「寝つきが悪い」「ぐっすり眠れた気がしない」…など、年齢を重ねるにつれて、自分の睡眠に満足いかない人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、加齢によって体力が衰えていくように、実は睡眠自体も老化していくのです。
小さな子供などは揺り動かしても起きないほど深く眠っていますよね。これは、骨や筋肉を成長させるために必要となるノンレム睡眠(深い睡眠)の中で、成長ホルモンを多量に分泌しているためです。
しかし、中高年になるとその必要がなくなるため、ノンレム睡眠が減少、反対にレム睡眠(浅い眠り)が増えるため、音や光、温度などの刺激によってすぐ目が覚めてしまい、熟睡度が低くなってしまうわけです。
また、私たちが活動する日中は少なく、夜間に増えることで睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌量が中高年になると減少するため、それが体内時計の乱れとなり、睡眠を維持することができなくなることも原因のひとつと言われています。
こうした睡眠力の低下は、老化現象として遺伝子にプログラムされていることなので、“誰にでも起こること”と割り切り、深く悩まないことが大切です。
それを踏まえた上で、日中の活動量を増やす、カフェインの摂取を控えるなど、自分に合った睡眠対策を試しながら、少しでも睡眠の質を高めていけるといいですね。
先日、95歳になった母と久しぶりに二人で外出する機会があり、喫茶店で一休みしている時、ふと思いついて元気な母の姿を写真に撮り、数人の知人に「メール」しました。
離れて暮らしているとはいえ、いつも話をしているので改めて話すこともなく、つい手持ち無沙汰で「スマホ」を触っていました。すると、すぐに何人かの相手から返事があり、また、その人に返事をしていると、目の前にいる母が退屈して寂しそうにしていました。母は、もちろん、文句を言う訳ではありませんが、「スマホ」ばかりをいじっている娘と飲む珈琲はきっと味気ないものだったと思います。
「スマホ」は便利なものですが、上手に使わないとせっかく目の前にいる人との時間を台無しにしてしまうことがあると反省させられました。
私たち人間の寿命に大きく影響する要因として食生活の善し悪しがあります。日本が長寿国になった理由の一つに低カロリーで栄養のバランスに優れた「和食」の食習慣が挙げられます。さらに「和食」には認知症を予防する食材が数多く使われていることも事実です。
認知症の予防
現在、85歳以上の高齢者の4人に1人が認知症を発症しているとも言われており、日本国内の患者数は約400万人以上であると推測されています。原因は幾つか挙げられますが、これまでは遺伝的な要因が大きいと言われてきました。
最近の研究によると、脳血管型認知症は、ストレスや生活習慣病が原因となっていることも報告されています。中でも、動脈硬化症に加え、高血圧症や高脂血症が重なることでその危険性も大きくなるようです。
アルツハイマー型認知症の場合は、老人斑と呼ばれる神経細胞の表面に蓄積するβ-アミロイドと呼ばれる異常なたんぱく質の塊が原因とされています。β-アミロイドは、取り去ることができず、長年にわたり蓄積するため病状はどんどん進行していきます。この蓄積を予防するためには、酸化を抑える抗酸化食品などを毎日摂取することが推奨されています。
物忘れと認知症の違いとして、物忘れは、体験したことの中の一部分を思い出せない状態ですが、認知症となると、体験そのものの記憶を消失した状態となります。例えば、朝食のメニューを思い出してみましょう。物忘れの場合は、幾つか食べた中の一つを思い出せない程度の状態ですが、認知症の場合は、朝食を食べた記憶全てが消えてしまっているのです。それだけでなく、日常生活の記憶が大きく失われ、介護なしでは生活が困難な状態です。
見直される和食
日本人の食生活は、和食によって支えられてきました。現在の平均寿命が世界的にトップクラスとなったのも、この食生活が大きく影響していると言われています。
食材の中でも、青魚には、認知機能や、学習機能、記憶などを司る「脳」を活発にしたり、保護したりするDHA、EPAが多く含まれています。これらはオメガ3系不飽和脂肪酸と呼ばれており、血栓も予防することから、脳だけでなく、心臓や肺などの血管が詰まってしまうことも予防し、血液をサラサラにしてくれるので、生活習慣病の予防には欠かせない栄養成分です。最近、微細藻類の一種である黄金藻(オーランチオキトリウム)を使った健康補助食品からもこのオメガ3系不飽和脂肪酸を効率よく摂取できるようになりました。
厚生労働省によると、日本人の魚の摂取目安量として1日90g以上を推奨しています。このオメガ3系不飽和脂肪酸の中でも特にDPA(ドコサペンタエン酸)に現在注目が集まっています。
DPAは、マンボウやアザラシなどに多く含まれている成分で血管内皮を健康に保つ働きがEPAの50〜100倍もあると言われているので、生活習慣病の予防のためにも、またそれが原因となる認知症の予防のためにもぜひ普段の食生活に取り入れたい成分です。
日本でも古くから食されてきた大豆。この大豆に含まれるレシチンは、脳細胞に多く存在することから、脳の栄養素とも呼ばれています。特に、記憶にとって重要な神経伝達物質であるアセチルコリンを作り出す材料となります。集中力を高め、記憶や学習機能を維持し、認知症を予防するために、こまめな摂取を心がけましょう。
近年日本では、和食離れが進み、高カロリー、高脂肪のファーストフードや欧米食などが身近になったことで、将来、長寿国日本の平均寿命は変化するかもしれません。しかし、こうした中で、世界的に和食が見直されている事実は、日本の食文化がいかに健康的であるかをうかがわせます。
日本人の国民病となりつつある、アレルギー性鼻炎。花粉症をはじめ、その全体患者数は国民の約4割と年々増加傾向にあり、この10年間で1割も増加しているというデータが出ています。
アレルギー性鼻炎とは、その名の通りアレルギー反応によって起こる鼻炎です。近年、アレルギー性鼻炎にかかる人の数は増加してきており、日本人の5人に1人がこの疾患に悩まされていると言われています。
その原因には、気密性の高い居住環境によるハウスダストの増加や大気汚染、ストレス、食生活の変化などが挙げられます。
症状としては、発作的に起こる、くしゃみ、さらさらした水のような鼻水、鼻づまりが繰り返し起こるのが特徴で、症状が一年中出る「通年性アレルギー性鼻炎」と一定の季節に限って症状が現れる「季節性アレルギー性鼻炎」の2種類があります。
通年性アレルギー性鼻炎の主なアレルゲンは、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛・フケなどで、窓を閉め切っていることが多い冬に比較的強い症状が出ます。逃げ場のないハウスダストが室内を飛び回ったり、暖房による空気の乾燥で症状が悪化し、喘息やアトピー性皮膚炎などの合併症を引き起こすケースもあります。
一方、季節性アレルギー性鼻炎のほとんどは「花粉症」と呼ばれるもので、スギやヒノキ、イネ、ブタクサなど日本では約60種類の植物がアレルゲンとして考えられており、鼻の症状以外にも、目のかゆみ・充血、皮膚のかゆみなどの症状が出ることもあります。
一度発症すると、なかなか根治が難しいアレルギー性鼻炎。症状が出始めたら、まずは病院の皮膚テストなどでアレルゲンを突き止めましょう。
遺伝的な体質によるところが大きい病気のため、完全に予防することは困難ですが、日々の生活からアレルゲンを排除することで、症状を緩和、改善したり悪化を防いだりすることが可能です。
レンコンはビタミンCが多く、カリウム、カルシウムなどのミネラルをはじめ、不溶性の食物繊維やムチンが豊富で、整腸作用に優れています。ひき肉タネに使われている大葉のカロチンとカルシウムの含有量は、野菜の中でも群を抜いています。また、生姜に含まれるショウガオールは抗酸化作用が高く抗がん作用があると言われています。風味や香り付けに使われる大葉や生姜には味を良くするだけでなく、優れた栄養がたくさん含まれています。
- レンコン………………400g
- (厚さ約5mmの輪切りにし酢水につける)
- 醤油麹…………………大さじ2
- バター…………………20g
- スプラウト……………適量
- 酢………………………少々
- 片栗粉…………………適量
- サラダ油………………大さじ3
- ひき肉タネ
- 鶏ひき肉……………300g
- 大葉(みじん切り)…10枚
- 生姜(みじん切り)…30g
- マヨネーズ…………大さじ1
- 酒……………………小さじ1
- 醤油麹………………小さじ1
- 塩……………………少々
- ひき肉タネの材料をボウルに入れ、粘りが出るまでよく練り、ひき肉タネを作る。
- レンコンの水気をキッチンペーパーで拭き取り、まな板に並べて片栗粉をふる。@のひき肉タネを片栗粉がついている面に等分量のせてレンコンではさむ。
- Aのレンコン全体に片栗粉を軽くまぶす。
- フライパンにサラダ油を熱し、Bを並べ入れ、両面を中火で焼き色をつけてから蓋をして約3分蒸し焼きにする。
- 蓋をとり、醤油麹とバターを加えよく絡める。
- Dを半分に切り、器に盛りつけ、スプラウトを盛りつけて完成。
最近スーパーでも見かける醤油麹は、風味が豊かになるので減塩効果や素材の栄養価を高める働きがあります。
子供は国家の大切な財産
「イスラエルの教育制度」
祖国への帰還を夢見ながら、長きに渡り、世界中で離散生活を余議なくされたユダヤの人々。
イスラエルは、出身地、宗教、文化、政治体制など、背景が様々に異なる人々が共存する民主的複合社会です。そのため、責任ある国民となるよう子供を育てることが、教育制度の目的とされており、国を挙げて教育に力が注がれています。
イスラエルの教育は、幼い頃から始められ、これは特に社会性と語学能力を早期開発することがねらいとされ、2歳児からの多くが有料の幼稚園教育に参加しており、5歳児からは義務教育が始まります。カリキュラムは、言葉や数字などの基礎を教え、知力と創造力を伸ばし、社会性を育てることを目的とし、未来の学習に備えてしっかりした基礎を築きます。
イスラエルの教育は日本の教育と同じ小学校6年、中学校3年、高等学校3年の6-3-3制となっています。義務教育期間は幼稚園教育の5歳から始まり、高校教育を終える18歳までです。また、義務教育期間の学費は全て無償で、入学試験やテストは無く、社会的圧力が抑えられ、自由な時間が溢れています。
そして、日本と最も大きく異なるのは、高校教育後の18歳から男女共全てが兵役に就くということです。徴兵制度は、男性が3年間、女性が約2年間で、この間は訓練に明け暮れ、勉強をする時間も殆どありません。そのため、大学への進学は通常、兵役後の21歳以後ということになります。
イスラエルの大学はすべて公立大学となっており、比較的安価な学費で大学教育を受けることができます。
ユダヤの価値観、祖国愛、自由と寛容の原理を教育の基盤とするイスラエルの教育は、祖国の貴重な遺産であり、未来への鍵を握る重要なものとなっています。
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コレステロールは脂質の一種で、主な働きとしては細胞膜を安定させたり、生命活動に欠かせないホルモンや脂肪の消化吸収を助ける胆汁酸の材料となります。
コレステロールが不足すると、脳出血などの原因となり、摂り過ぎると動脈硬化、胆石、胆のうがんなどの原因となります。
コレステロールは血液によって全身に運ばれています。しかし、そのままでは血液に溶けないため、たんぱく質と結合して溶け込んでいます。この状態をリポたんぱく質といい「高比重リポたんぱく質(HDL)」と「低比重リポたんぱく質(LDL)」に分けられ、体内での働きから、各々HDL(善玉)コレステロール、LDL(悪玉)コレステロールと呼ばれています。
HDL(善玉)コレステロールは、血管内に溜った余分なコレステロールを肝臓に運ぶことで動脈硬化を予防することが知られています。一方、LDL(悪玉)コレステロールは肝臓から血管や組織にコレステロールを運ぶ働きをしています。このLDL(悪玉)コレステロールが過剰になると血管内に沈着が進んで酸化され、血管は通り道が狭くなって、詰まったり、切れやすくなります。これが動脈硬化で、虚血性心疾患や脳血管疾患などの生活習慣病を招く原因となります。
コレステロールの約8割は体内の糖質や脂質を材料にして肝臓で作られ、残りの約2割は普段の食事から作られています。しかし近年、日本人の食生活はコレステロールが過剰摂取傾向となっており、食生活を見直す必要があります。つまり、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やすことで、コレステロール値を正常に保つことが健康への大切なカギとなります。
コレステロール値を正常に保つには、コレステロールを多く含む食品を控えるとともに、酸化を抑える抗酸化食品を積極的に摂ることも有効な手段となります。また運動不足やストレスなどもコレステロール値の増加に影響するといわれているので、適度な運動と栄養バランスの良い食事を心掛けることが大切です。