日本で初めてユネスコの世界文化遺産となりました。その美しい姿は、別名「白鷺城」と呼ばれています。
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加齢によって、筋力や体力が衰えていくように、脳も20代をピークに日々衰えていきます。老化は止められませんが、日常生活での工夫で老化のスピードを遅くすることは可能です。
人の名前が思い出せない、しようと思っていた用事を忘れてしまう、アレとかソレという言葉が多くなった、など誰もが経験する「物忘れ」。あまりに続くと、自分は認知症が始まったのではないかと不安になるものです。
しかし「物忘れ」と「認知症」はまったく違うもの。認知症は脳の障害によって起こる、れっきとした病気ですが、物忘れは老化で脳の働きが弱くなっただけに過ぎません。
そして、最近の研究で、物忘れは脳の前頭前野にある「ワーキングメモリ」という記憶の働きの低下が原因だとわかってきました。このワーキングメモリとは、例えば、おつりの計算やお店の電話番号など、一時的に覚えている記憶のことで、その働きは40代から日々衰えていくといわれています。
しかし、普段の生活を少し意識するだけで、ワーキングメモリを鍛え、脳力をアップすることが可能です。その代表的な例が、スロージョギングやウォーキングなどの有酸素運動、計画を立てて実行する、日記をつける、大豆食品を食べる、などなど。また、積極的に人との接触や出かける機会をもつことも有効だといわれています。毎日継続して実践することで、脳の老化を予防・改善し、少しでも長く健康な脳をキープしていきたいですね。
今年の母の日は5月11日、父の日は6月15日です。贈り物を選ぶのは結構難しいものです。毎年のことになるとついマンネリになり面倒に感じることさえあります。
一般的に喜ばれる贈り物のコツは、相手の好みやライフスタイルを理解した上で、今欲しいもの、興味を持っているものをリサーチして、ついでに今の流行もちょっと加味すること…。
でも、母の日や父の日のプレゼントは、「お母さんは今、何が欲しいのかなぁ…」などと贈り物選びを通して、お母さんやお父さんのことを思うことこそが一番の贈り物なのではないかと思うのです。
その日まで時間はたっぷりあります。もっとお母さんやお父さんのことをいっぱい考えてあげてください。それが最高のプレゼントになります。
体の細胞を老化させる最大の敵は「活性酸素」であると言われており、さまざまな病気を引き起こす原因になると考えられています。したがって活性酸素を取り除く抗酸化成分を多く含む食材を積極的に摂り入れることが重要です。
細胞老化を
もたらしている
活性酸素
老化には様々なメカニズムが提唱されています。細胞が老化するようにあらかじめ遺伝子にプログラムされているとする説やテロメアが次第に短くなるために細胞が年をとるとともに老化するという学説など諸説あります。その中で、50年以上も老化研究で注目され続けている理論が「老化のフリーラジカル説」です。1950年代に米国のハーマン博士により提唱されたこの理論では呼吸で取り込まれた酸素が細胞に運ばれた後にミトコンドリアで反応してエネルギーが作られる時に、酸素の一部が酸化力の強い活性酸素に変わり、この活性酸素が細胞をサビつかせるために体が老化するという説です。
活性酸素は極めて反応性が高く、体を構成している様々な分子を酸化します。まず、最初に脂質を酸化し過酸化脂質に変えます。次にたんぱく質を酸化することにより細胞内に老化たんぱく質が蓄積します。最後にDNAを酸化することにより遺伝子を傷つけます。このため活性酸素は細胞の老化を促進し、ガンや動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を引き起こす要因になると考えられます。そこで、活性酸素の害を防ぐために活性酸素を消去する抗酸化食材を摂ることが細胞老化の予防になります。
私たちの体にはもともと活性酸素を解毒、分解するスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼといった内在性の抗酸化酵素があります。ブロッコリーに含まれているスルフォラファンやローズマリーに含まれているカルノソールにこれらの内在性の酵素の活性を賦活する作用が知られています。野菜やハーブ、スパイスに含まれているファイトケミカルにこのような活性酸素に対する防御力を活性化させる作用があります。
ビタミンE、ビタミンC、β―カロチンは抗酸化ビタミンと呼ばれ、サプリメントCoQ10で知られるようになったユビキノンにも抗酸化作用があります。野菜や果物に含まれている色素成分ではカロチノイドやフラボノイドは数千種類あると考えられていますので、毎日の食事の中でできるだけたくさんの種類を摂取することがアンチエイジング・クッキングのポイントになります。
骨粗鬆症を予防する
骨粗鬆症は骨量が減少し、ちょっとした転倒などの事故で骨折してしまう骨の病気です。女性の場合、閉経と同時に骨量の減少が始まるので、65歳以上の女性の約3人に1人が骨粗鬆症の傾向を認めます。
骨は主に、カルシウム、リンなどのミネラル分とたんぱく質でできていますが、骨を硬くしている成分はカルシウムです。骨の中には骨芽細胞と破骨細胞という2種類の細胞があります。骨芽細胞は常に骨を作り続け、破骨細胞は常に骨を分解し続けています。この2つの細胞の活性はバランスを保っているので、一見、骨は変わっていないように見えます。しかし、実際には毎日一定の割合で骨の成分は置き換わっています。この骨の代謝を骨のリモデリングと呼んでいます。閉経以降はこの細胞活性のバランスが崩れてくるので、リモデリングが分解の方に傾いて次第に骨がもろくなります。
きな粉、大豆の中に含まれるイソフラボンは女性ホルモン様の生理活性があり、破骨細胞を抑制することにより骨を破壊するのを抑えてくれるのです。そのために、閉経後も骨量を一定に保つ事ができます。
骨を丈夫に出来る栄養素は、カルシウムなどのミネラル分、ビタミンDなどのビタミン類、イソフラボンなどのファイトケミカルです。一方、骨を弱くする要素は、腸管でのカルシウムの吸収を阻害するリン、カルシウムの利用を抑制してしまう塩分です。アルコール摂取はビタミンDの働きを抑制することからアルコールの飲み過ぎは骨を弱くします。またタバコに含まれるニコチンはカルシウムの吸収を阻害するので骨量を減らします。禁煙しアルコールの量を適量に保ち、積極的にミネラル、ビタミン、イソフラボンを摂取することが、骨粗鬆症を予防するアンチエイジング・ライフのポイントです。
[ 東京都老人総合研究所「中年からの老化予防」報告書より改変 ]
ちょっと歩いただけで足が疲れる、立っているだけで足の裏が痛くなる…など足の痛みに悩まされていませんか?
もしかしたら、それは「隠れ偏平足」のサインかもしれません。
「隠れ偏平足」という言葉、聞いたことありますか?隠れ偏平足とはその名の通り、一見して偏平足とはわからず、足を地面に着いた時には土踏まずが浮いているのに、歩き始めるとそのアーチがなくなり、ペタペタ、ドタドタとした歩きになってしまう足のことです。
近年、原因不明の足の痛みに悩まされる人が老若男女を問わず増加傾向にあり、その多くがこの隠れ偏平足によるものだといわれています。隠れ偏平足は偏平足と同様、歩く時にバネになるアーチがないために、骨や筋肉まで圧力がかかり、ちょっと歩いたり、立っているだけで足が疲れたり、足の裏が痛くなったりします。
偏平足になる原因は、乳幼児期の発達段階での何らかの障害による先天性のものを除き、加齢による筋力の低下や運動不足、また合わない靴を履いていることや歩き方などがあげられます。日常生活に関連していることがほとんどのため、逆にいえば、日常生活を見直すだけで偏平足を改善することができるということでもあります。
その主な改善法は、自分に合った靴を履くようにする、土踏まずを押し上げるため医療用のインソール、サポーターを使用する、また裸足で両足の指をグー・チョキ・パーと指じゃんけんをしたり床にあるハンカチを足の指でつかむなどの運動です。足の運動はすぐに効果がでるものではありませんが、毎日少しずつでも継続して長期的に行うことで、確実に改善されていきます。
見た目になかなか判断がつきにくく、またなっていても症状が出ないことの多い隠れ偏平足。気づかないうちに状態が悪化し、外反母趾や内反小趾などに発展する可能性もあるので、予防の観点からも足指の運動を習慣化することをおすすめします。
ユダヤ教の厳粛な安息日
「シャバット」
イスラエルの生活習慣を語る上で忘れてならないのは安息日の考え方でユダヤ人の生活の重要な一部となっています。ユダヤ教の安息日はシャバットと呼ばれ「休息する」の意が語源となっています。旧約聖書の創世記には神が天と地を創造する過程で「夕となり、また朝となった」とあります。つまり1日は夕方に始まり次の日の夕方で終わると考えられています。そして7日目に神が休んだため、これを安息日としています。
シャバットは、「安息日を覚えて、これを聖とせよ」という聖書に基づくもので、厳格な正統派ユダヤ教の人たちは、この日を最も「聖」なる日として、神との交わりをなし、シナゴーグの礼拝に出掛けて祈りを捧げます。金曜日の日没とともに始まるシャバットでは一切の労働は固く禁じられています。また日没時刻が基準になっているため季節によって多少の時差があります。
安息日の準備が整ったときに一家の主婦が二本のローソクに火をつけ、食前にはブドウ酒を飲み、「シ
ャバット・シャローム」と挨拶をかわし、ご馳走を食べるのが各家庭の習慣となっています。
事業所や商店の多くは金曜の2時頃で営業をやめ土曜日は1日中休み、銀行は金曜午前中だけ開けて土曜は休みとなります。ユダヤ人の店は全部閉店し、公共の交通機関(バスなど)も一部例外を除いて止まります。エルサレムの街などでは人通りも絶えて聖なる雰囲気が漂います。ただし、タクシーやホテル、観光地施設などはシャバットの間も開いている所もあります。
宗教的にあまり厳格でない人々は、土曜日に自動車を運転して、ピクニックに行ったり、友人を訪問したりして休日を過ごしています。
土曜日の日没後、シャバットが明けると、交通機関は一斉に動きはじめ、人通りも賑わって、活力に満ちた一週間が始まります。
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エネルギーは私たちの生命の維持や生活活動の大切な源となるものです。エネルギー量はキロカロリー(kcal)という単位が用いられます。体温の維持、運動、思考などの活動は、すべてエネルギーが使われています。
エネルギーは主にたんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素が分解されて作り出されます。1gあたり、たんぱく質は4kcal、脂質は9kcal、炭水化物は4kcalのエネルギーに変えられます。「脂質が肥満の原因になりやすい」といわれるのはこのためですが、脂質に限らず3大栄養素はどれも、摂りすぎれば肥満の原因になります。
エネルギーが不足すると全身の機能が低下し、やせすぎや疲労、体力低下につながります。一方、エネルギー源が過剰になると、これらは主に中性脂肪となり、体脂肪として蓄えられ、必要量のみが分解されエネルギーになるため、蓄積されすぎると肥満になります。さらに過剰に摂り続けていると、処理しきれなくなったエネルギー源が血糖、中性脂肪、コレステロールなどの形で血液中にあふれてメタボリックシンドロームを引き起こし、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞などの原因になります。私たちの身体は食事を抜いて軽い飢餓状態になると、反動でその後に摂ったエネルギー源を脂肪として蓄えておこうとします。また生命維持に必要な基礎代謝も下がり、エネルギーが消費されにくい体になり、脂肪をため込みやすくなります。したがって食事を抜くことなく1日3食きちんと摂ることが大切です。