日本の象徴とも言われる、標高3,776mの活火山。夏季には多くの登山客で賑わう。
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人は味覚がなくなると食事を楽しむことができず、食欲不振や栄養不足に陥ってしまいます。今回は、最近若い年代にも増えつつある「味覚障害」の正体について探ります。
「味がしない」「何を食べても同じ味がする」、また家族から「料理の味が薄い、濃すぎる」と指摘された…など、何か味覚に異常を感じたことはありませんか?このような症状に覚えのある方は、味覚障害になっている可能性があります。
味覚障害は、もともと年配層に多い病気ですが、最近では食生活の変化などから10代、20代の若い世代にも増えてきています。なかなか自分では気づきにくいため、一度なってしまうと改善するまで時間がかかるうえ、他の病気のリスクなども高くなるといわれています。
主な原因としては、薬の副作用や血液中の亜鉛不足、全身の病気(肝障害、腎障害、消化器障害、糖尿病など)、食品添加物の影響などが考えられますが、どれも共通することは、からだの組織、細胞に必要な「亜鉛」の欠乏です。
そもそも、私たちの味覚は、舌の表面にある味蕾という微小な感覚器官の働きによって成り立っています。この味蕾という細胞は短い周期で新しく生まれ変わっており、多くの亜鉛を必要とします。したがって、体内で必要な量の亜鉛が不足すると、味細胞の生まれ変わりが遅くなり、味覚障害を引き起こしてしまうのです。
対処法は、亜鉛剤の内服やサプリメントの摂取が有効的。味覚障害は外見からはわかりづらく、一人でストレスを抱えて悩んでしまうケースも少なくありません。少しでも違和感を感じたら、早めの受診を心がけましょう。

「七十二候」という言葉を聞いたことがありますか。春分の日は、おはぎを食べるとか、冬至には柚子湯に入るなど今も知られている旧暦の「二十四節気」をさらに細かく季節の移り変わりを表したのが「七十二候」です。一年365日を72の季節で表したということは、わずか5日ごとに変わる、気候の変化、樹木や草木の様子、風の匂い、土の温もり…そういった自然の変化を敏感に感じ取って、例えば「桃始笑」(ももはじめてさく)「蟄虫啓戸」(すごもりのむしとをひらく)などといった言葉で表した昔の人の感性の豊かさは素晴らしいものがあります。
季節の移り変わりといっても夏の暑さと冬の寒さしか記憶に残らないような現代の季節感を思うと、昔の人の自然に寄り添って生きる知恵を今一度見習いたいと思います。
中年期から高齢期にかけて、どのようなライフスタイルが大切なのでしょうか。10年という長期にわたって高齢者の体力や食事、運動、生活様式などを調査した長期縦断研究から長寿のために重要な10項目をまとめました。
植物性たんぱく質を
とりましょう
アルブミンは肝臓で合成されるたんぱく質の一種です。血清アルブミン値が高い人ほど長生きしやすいことが明らかになっています。この値は栄養状態を反映しているようです。高齢期に不足しがちな肉や魚、牛乳などの動物性たんぱく質を含む食品を十分に食べて、低栄養を予防しましょう。
血清コレステロール値を管理しましょう
血清コレステロール値には一喜一憂しがちです。しかし、コレステロール自体は体に必要なものです。つまり、血清コレステロール値は高すぎず、低すぎず、が大切です。男性で150〜182mg/dl、女性で183〜230mg/dl程度が望ましいでしょう。定期的に検査をして栄養バランスを調整しましょう。
足を丈夫にしましよう
歩く速さは体力全般の指標です。速く歩くことができる人ほど長生きできるという調査結果もあります。歩く速さは男女ともに年を重ねるに従って遅くなります。散歩の時などには、少し速く歩くよう心掛けましょう。
自分の健康に自信をもちましょう
自分自身が自分の健康状態をどう思っているかを主観的健康感といいます。主観的健康感は持病の状態や、抑うつ度、障害の有無などによって左右されますが、自分は健康だと感じている人の方が長生きする傾向があります。
記憶力を高めましょう
一般的に歳を重ねるごとに短期の記憶力は少しずつ低下します。しかし、この記憶力が高いほど長生きできるという調査結果がでています。記憶力の低下予防のためには血圧や栄養状態を良好に保つとともに、日常生活では自分でできることはなるべく自分で行い、心身の働きが衰えないようにしましよう。
肥り方は中くらいにしましょう
肥り方は高齢期の寿命にはあまり関係していないとされていますが、中くらいの肥り方の危険度が最も低いというデータがあります。また、体重の変動が大きすぎることも健康にとって良くないことです。
タバコはやめましょう
タバコの害はいろいろと問われてきました。しかし、喫煙者の死亡危険度は明らかに高いことが分かっています。喫煙者はタバコだけでなく、非喫煙者に比べて食品摂取数が少なかったり、運動習慣や保健行動が消極的だということも要因のようです。
お酒の飲み過ぎに注意しましょう
過度の飲酒は多くの疾患の原因となるばかりでなく、労働災害や交通事故などにも繋がりかねません。日本酒なら1合、ビールなら大びん1本、ウイスキーならダブル1杯程度が適量でしょう。また、時々は休肝日を設けましょう。
血圧を管理しましょう
血圧は高すぎず、低すぎずが大切です。高すぎる人の場合は、ナトリウム含量が少なくカリウム含量の多い豆腐や野菜類、果物などの食品を積極的に食べましょう。また、自分に適した運動の継続も高血圧の予防になります。一方、低すぎる人は適度な運動と規則正しい生活習慣を心がけましょう。
積極的に社会参加しましょう
高齢者の社会参加が健康状態の維持と増進に大きく関わっていることは良く知られています。日頃から社会参加に関する情報を収集しておくことも大切です。そして関心のある活動が見つかったら、勇気を出して参加してみましょう。
[ 東京都老人総合研究所「中年からの老化予防」報告書より改変 ]
歯を削る時のドリル音が怖くて、歯の治療を先延ばしにしてしまっている人も多いのでは?しかし最近では、極力削らず、また痛みも伴わない治療へと変わってきています。
昔の遺跡などから発見された遺骨にちゃんと歯が残っているように、歯は大事にすれば永久に残ります。しかし、それがなかなか実現しないのは、虫歯や歯周病にかかってしまうためです。
特に30〜40代になると、毎日が忙しく、歯の手入れをさぼりがちになるうえに、加齢による歯の黄ばみの進行や、歯茎(ハグキ)がやせ始めるため、虫歯や歯周病が一気に悪化しやすくなるといわれています。
基本的に虫歯の治療といえば、虫歯菌を削り取り、開いてしまった穴を金属や樹脂でふさぐのが一般的。その際、虫歯菌を残さないよう健康な部分までも大きく削り取ります。
しかし、近年では、抗菌剤などの薬による治療やレーザー照射による治療など、虫歯菌にピンポイントで働きかける「削らない治療」が注目を集めており、今後の歯科治療の主流になっていくといわれています。
また、検査方法も格段に進化しており、かなり早期の虫歯を発見することができるため、自覚症状が出る前に予防することも可能です。
すでに歯を失ってしまった場合には、「インプラント」という方法が有効的。自分の歯と同じような自然な感覚で物を噛むことができ、きちんとメンテナンスしていけば、一生ものとなります。しかし、顎の骨に人工歯根となる金属を埋め込む外科的手術や、噛み合わせの確認と調整、神経の処置など幅広い経験と総合的な知識が必要とされるため、まずは信頼できる医師選びをすることが大切です。
また、保険適用外となるため、手術の詳しい説明や日常のメンテナンス方法などを聞いて、しっかりと理解・納得したうえで行うことをおすすめします。

奈良時代から日本人に愛用されてきたきな粉には骨粗鬆症の予防効果のあるイソフラボンが豊富に含まれています。和風の白玉団子をカカオたっぷりのチョコレートソースを添えてアンチエイジング風にアレンジしました。東洋食材と西洋食材のアンチエイジング効果を融合した一品です。日本古来のきな粉にアンチエイジングを再発見してください。
- A 白玉粉……………………約160g(白玉団子約40個分)
- きな粉…………………………約40g
- 水……………………………適量
- B 市販のチョコレートソース……………適量
- A(白玉粉、きな粉、水)を耳たぶ位の固さに混ぜ、直径約2cmの大きさに丸め、熱湯でゆで冷水に放つ。
- @を器に盛り、B(チョコレート)をかける。
Aをこねるときは、水を少しずつ入れ、固さをみながらねっていく。
[ 参考/体の中からきれいになるアンチエイジング・クッキング ]