アブラナ科特有の黄色い花が咲きます。葉を割って咲くその出で立ちは菜の花のようです。
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「ロコモティブシンドローム」…聞きなれない言葉かもしれませんが、実は今、医学の分野でメタボに続き注目されている新たな生活習慣病です。中高年の健康にとって重要な、通称「ロコモ」の正体を探ります!
「ロコモティブシンドローム/運動器症候群」とは、2007年に日本整形外科学会が提唱した、いわば足腰の生活習慣病で、それに該当する人と予備軍を合わせると、その数は推定4700万人とも言われています。
ロコモは、骨・関節・筋肉などの運動器の機能が低下したために「痛み」「変形」「関節の動きの制限」「筋力低下」「バランス低下」などが生じ、生活の自立度が下がる状態を言います。そして、そのまま何も対処しないでいると、将来介護が必要になったり寝たきりになったりするおそれがあります。
実際、高齢の方について、介護が必要となる原因を調べた統計によると、関節疾患や骨折・転倒がきっかけとなり、足腰が弱るなどの運動機能の低下が原因になっているケースが全体の約2割を占めており、脳卒中や認知症などの病気と並んで近年大きな問題になっています。(グラフ参照)
また、ロコモは高齢者に多い生活習慣病ですが、骨・関節・筋肉の機能は40代に大きな曲がり角を迎えるため、現在、元気に日常生活を送っている人でも、高齢者だけの問題と捉えずに早めの対策が必要だと考えられています。
もしあなたが加齢や病気、ケガなどが原因で、最近よくつまずく、ゆっくりしか歩けなくなった、など「足腰が弱ったなぁ」と感じたら、ロコモの始まりかもしれません。まずは注意して、自分のからだの状態を正しく知った上で、毎日の生活をほんの少し見直すだけで将来大きな差がでます。
次号では、ロコモの具体的な予防・対策について紹介します。