朝はすっきりとしているのに、夕方になると靴が履けなくなるほど脚がむくむ、このようなことはないだろうか。むくみとは一体何か、また、解消するためにはどうすればいいのだろうか。
むくみは血液の流れと関係している。血液は心臓から押し出されて全身へ酸素と栄養を運んでおり、同時に余分な水分や体の老廃物を取り込んで、再び心臓へ戻ってくる。
ところが、体の最も下部にある脚に水分や老廃物がたまってしまうことがある。
これが“むくみ”となる。特に、筋力が低下している人、一日中立ち仕事をしている人、女性はホルモンの関係でむくみが出やすい。
脚は第二の心臓と呼ばれるように、血液を心臓に戻す働きをしているため、通常は、歩くことやマッサージをすることで、血液は心臓に押し上げられる。そのため、同じ姿勢をとっている人にもむくみは出やすい。筋力が低下している高齢者も出やすい。
むくみやすい体ということは、血液が全身くまなく行き届いていないことにもつながるため、冷えにも関係があるとされている。
むくみを解消するためには、同じ姿勢をとり続けず、立ち仕事が多い人はできるだけ、脚を休ませてあげよう。反対に座ったままの人は時々、歩くことで予防しよう。医療現場では弾力性ストッキングが使用されることも多い。
漢方ではショウガに利水(りすい)作用があるという。体内の余分な水分を排泄し、むくみ予防に役立つ。また、便通を良くするための食材、体を温めるための食材としても知られている。便秘や冷えの解消にもお薦めだ。
お薦めのショウガのとり方は、白湯に入れて飲む方法。薄切りショウガにお湯を注ぎ、10分ほど蒸らして、温かいうちに飲む。体が乾いている朝に飲むと、更にショウガの働きを促進させてくれる。
日常生活の中のほんの少しの工夫がむくみを防止してくれる。
しかし、朝になってもむくみがとれない、尿の出が悪い、体重が急に増加した場合は心臓や腎臓、肝臓等の病気の現れかもしれないので、一度、病院で診察してもらうと良いだろう。脚の他、手や顔にもむくみが見られる場合も注意したい。
手は「第二の脳」と呼ばれ、身体の中でも脳との結びつきが最も密接だと考えられています。例えばペンで字を書く、針に糸を通すといった極めて繊細な動きができるのも、手と脳の結びつきがとても強いからなのです。
記憶力を高めるトレーニングによって前頭葉が、計算力をつけるトレーニングによって左脳が刺激されます。また目を鍛えるトレーニングによって視覚情報の処理能力を向上させます。脳細胞は日に日に減っていくものですが、歳をとってからも刺激を与え続けることで発達させることができます。色々なトレーニングによって知的刺激を与えると神経細胞同士の繋がりが豊富になり、複雑な処理を脳が行えるようになります。
神経細胞の繋がりは記憶力にも多大な影響を及ぼしているので、繋がりの増加によって記憶が保存してある場所に辿り着くための道筋も増えます。知的刺激は、物忘れ予防に欠かせない存在といえます。
物忘れを防ぐには、常に知的刺激を受ける環境と努力が大切です。漫然とテレビを観ていても、なかなか知的刺激を受けることはできませんが、テレビから得た情報をメモすることで知的刺激を受けることが出来ます。しかし普段の生活の中で、そこまでするのは難しいかもしれません。
そこで、もう少し身近で積極的に刺激を求める方法として手紙や日記を書いたりすることをお勧めします。手紙を書く時、それを読む相手のことを思い、何をどのように表現するかなど大変神経を使うものです。季節のあいさつ、内容、言葉使い、文章の流れなどを考えている時に脳は活発に働いているのです。
日記を書く習慣を付けると、毎日の生活の中で色々なことに気を使い注意深く観察するようになります。その日に会った人、出来事などを「覚える」「日記に書くまで記憶しておく」「書く時に思い出す」という一連の作業があり、特に「思い出す」ことは知的な刺激となり、脳の前頭葉を活発に働かせます。
いきなり日記や手紙を書くのは面倒だという場合は、新聞記事や雑誌の気に入った部分を書き写すことから始めると良いでしょう。また、インターネットなどで気に入ったサイトに書き込みをするのも一つの方法でしょう。
皆さんも少しずつ始めてみませんか。
生活習慣病は血液の流れを阻害してしまうことが多いため、脳の血流までも阻害されてしまう恐れがあります。脳血管性認知症などは、脳卒中を起こした後に発症しやすくなり、脳卒中の後遺症は認知症ばかりでなく、脳のどの部分で血管障害を起こしたかによって症状が異なります。言葉を話す領域だと言語障害、運動をつかさどる領域だと手足のマヒなどを起こします。
脳卒中の発作を起こさなくても動脈硬化になると脳の血流が悪くなり、脳機能の働きが低下し認知症などを招く要因になります。最近物忘れがひどくなった、判断力が鈍った、顔の表情が乏しくなったなどの症状が気になるようであれば一度、脳動脈の検診・脳ドックを受けてみることで予防を心掛けましょう。
物をよく噛むことは、歯・歯茎・下あご・舌・唇・頬など様々な部位や筋肉を使い、脳の血流や酸素の供給が良くなるため、脳の働きが活発になります。眠い時にガムを噛むと「スッキリ」するのもその働きです。
噛む行為は毎日行うものです。この積み重ねによって長い年月が過ぎると、人によって脳の刺激量に大きな差が出来てしまいます。また、一口30回噛むように心掛け、脳を刺激するだけでなく消化を助けるので肥満を予防することにも大きな影響があります。
昔は大きめに切った具材の料理など、よく噛む食事が主流でしたが、最近は外食や軟らかくて飲み込みやすいものが多くなり、噛む行為が鍛えられない環境が増えています。しかし、そんな現代だからこそ、歯応えや噛み応えのある食品をしっかり食生活に取り入れ、脳の老化予防に努めていきたいものです。
参考資料/「物忘れ・ど忘れを防ぐ100のコツ」より
体の中から健康になれば、外見の若々しさも自然とついてくるもの。食べ過ぎに注意し、中強度の運動を続けると、見た目も中身もきれいになるでしょう。
おいしい食べ物が出回っている世の中ですが、食べ過ぎには注意をしているでしょうか。カロリーオーバーは老化の指標である過酸化脂質の増加につながってしまうようです。
過酸化脂質とは、天ぷら油を長時間、放置しておくと劣化してしまうように、私たちの体にある脂質が酸化してしまったもの。がんや炎症、シミなどに影響を与えるのではないかと言われています。
そのため、自分の適正な摂取カロリーを知り、食べ過ぎを防ぐことが健康長寿への秘訣ともなります。カロリーの摂取オーバーは動脈硬化や肥満を引き起こすので、やはり、人生を元気に過ごすための秘訣だと言えます。
長寿食品と呼ばれているものや、長生きしている人の経験が、現在、遺伝子やホルモンの解析により、科学的な解明がされ、抗加齢医学(アンチエイジング医学)が予防医学としての認識が始まりました。
日本抗加齢医学会では、抗加齢医学を「元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学」と定義しています。“元気で”ということは、たとえ、病気を持っていても、元気で長寿を享受できることを表しています。心も体もバランスのとれた元気な長寿を目指したいものです。
健康長寿は、食事からだけではなく、運動をすることも大切。やらないよりやる方が断然、健康のためになります。
しかし、だらだらと体を動かしているだけでは疲れてしまうだけ。体脂肪を効率良く燃焼させるためには、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが良いとされています。
厚生労働省が推進するエクササイズガイドにも、活発な運動を取り入れることを薦めています。
筋力トレーニングといっても、腕立て伏せやスクワットをするわけではありません。日常生活の中でもできることはあります。例えば、買い物のレジで順番待ちをしている時に、かかとを上げてふくらはぎの筋肉を鍛えたり、読書をするとき、本を両手で持ち、腕を伸ばして読書をしたり。生活の中で少し筋肉に負荷をかけることで、筋力をつけることができるのです。
同じウォーキングの実験でも、早歩きを取り入れた人は血圧や血糖値が安定し、転倒することもなくなったという結果があります。
無理をしない程度で、ウォーキング中に早歩きや山歩きを取り入れてみましょう。1日約20分、中程度の運動を心がけることをお薦めします。
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気象庁は今夏(6〜8月)の日本の平均気温が平年より約1.6度高く、統計を取り始めた1898年以降で最も高かったと発表した。
また33度から35度の猛暑は、9月の中旬まで続く見込みで、その後も平年の平均を上回る残暑が10月にかけて続くとの見方をしている。
とにかく蒸し暑い、日本の夏。アスファルトやビルからの照り返し、クーラーの室外機からの放熱により、更にひどい暑さになります。
クーラー病の原因は、エアコンによる体の冷やし過ぎと、冷房が効いた室内と暑い室外を出入りする際の温度差に体がついていけなくなることから、主にこの2点によって引き起こされる自律神経失調症の一種であると考えられています。
私達の体は、寒くなると皮膚の血管を収縮させ体内の熱を逃がさないようにし、また暑くなると血管を拡張させて熱を体外に放出して体温を一定に保っています。この体温調節をしているのが自律神経ですが、自律神経が対応できるのは温度差5℃以内です。それ以上の激しい温度変化は体温調節が上手くいかなくなり、自律神経も乱れやすくなって様々な体の不調があらわれます。
主な症状としては冷え、頭痛、肩こり、倦怠、胃腸障害、腰痛、手足のむくみ、不眠など。また免疫力が落ちることで風邪をひいたり、ホルモンバランスの乱れから月経不順を起こしたりします。
今までクーラー病は、体力の弱い人や高齢者に多くみられましたが、最近では若者にも増加しています。寝苦しい熱帯夜が続き寝不足になったり、暑さから食欲が落ちる反面、冷たい物などの暴飲暴食など。不規則な生活や食事は自律神経に大きな負担が掛かり、クーラー病をはじめとする自律神経失調症をひき起こすリスクを高めます。
自律神経を整えるには、起床・就寝の時間や食事の時間を一定にするなど、できるだけ規則正しい生活を送ることが大切です。
もう一つ自律神経の働きを狂わす大きな原因としてストレスがあります。上手に気分転換をするなど、ストレスをためないようにすることもクーラー病予防の重要な対策のひとつといえます。
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