普段からの生活習慣が引き金になる生活習慣病の代表的疾患「糖尿病」。放っておくと死に至る可能性もあるため、普段の生活の中でしっかり対策をとっておきたい病気だ。
現在、糖尿病の総患者数約250万人、年間死亡者数1万人を超える糖尿病。はじめは自覚症状がないため、検査で血糖値が高く、治療が必要と言われてもピンと来ない人が多い。
しかし、そのまま放っておくと合併症や日常生活での不都合など、さまざまな症状が体を蝕んでいく。高血圧や高脂血症などの他の生活習慣病、また、腎臓障害によって人工透析が必要になる場合もある。糖尿病3大合併症、「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」があることも覚えておきたい。じわじわと症状は進行していく。
糖尿病になると、インスリンの不足やうまく作用しなくなることで、エネルギーの素になるブドウ糖が細胞に運ばれなくなる。エネルギーが全身に運ばれなくなるため、体全体がエネルギー不足になり、体の不調が出てくる。検査で発見されるのは、行き場を無くしたブドウ糖が血液の中にあふれてしまい、血糖値が高くなるためだ。
予防や治療の基本になるのが食事と運動のバランス。私たちはついつい食べ過ぎてしまう傾向にあるので、普段の食生活を見直し、運動習慣を身につけることが大切になる。
食事療法として、野菜をたっぷり摂って栄養バランスを保つこと、毎日、決まった時間に3食摂ることなどにも気をつけたい。
運動する時間は1日に20分〜30分程度が目安になる。ウォーキングなどの有酸素運動がお勧め。慣れないうちは1日10分と短い時間から始めても大丈夫。長く続けられるようになると良い。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では、日常生活における歩数を男性が9200歩以上、女性が8300歩以上を目標としている。
これらの治療法で病気が改善されない場合は薬物療法を行い、血糖値をコントロールしていくことになる。
入院をして治療を行うこともあるが、糖尿病は家での生活、自己管理がとても大切な病気。元気な一生を過ごせるように、今の生活習慣を見直しておこう。
物忘れは、誰にでもある事ですが、その記憶を司っている器官を「海馬」と呼びます。海馬は、どちらかと言うと短期的に物を覚える働きや、昔の記憶を思い出す働きがあります。この海馬の働きについてご紹介しましょう。
私達は、普段の生活の中で様々な刺激を受けています。見る・聞く・嗅ぐ・触る・味わうなど五感の刺激を受け、その情報が、電気信号に変換され、大脳皮質連合野に送られます。そこでは入って来た情報が、どういう内容であるかを分析し海馬へ送ります。海馬は、脳幹という脳の奥にあり、「タツノオトシゴ(海馬)」のような形をしている事より名付けられました。
海馬の大きさは、長さが5センチ、太さは1センチ程で、ちょうど手の小指ぐらいの大きさです。海馬に送られた電気信号は、海馬の神経組織の中を何度も回っている内に、神経細胞が太く繋がり合い、記憶されるのです。
海馬を通った情報は、更に大脳皮質に送り返され、大脳皮質にも保存されます。同じ「記憶」でも、海馬と大脳皮質では、性質が異なるのです。それは、海馬に保存されるのは、今感じたばかりの新しい記憶で、数週間〜3年程過ぎれば消えてしまいますが、大脳皮質に蓄積される記憶は、1年も長期保存される事があります。
数週間でなくなる記憶を短期記憶、一生にわたり長期に保存される記憶を長期記憶と言い、海馬では、この短期記憶が保存されているのです。
脳の老化によって、脳の機能が低下する事で、物忘れが起こるわけですが、脳を使わない事が原因で脳の血流が悪くなり、脳神経細胞の働きがだんだん弱くなってしまう事があるのです。これは、高齢者だけでなく、若い年齢層にも広がっており、若年性健忘症などと呼ばれるものです。
毎日の生活の中で、いかに脳をたくさん使うかによって、これらの症状にならないように予防する事も出来るのです。
何気なく過ごしてしまうのではなく、ちょっとした工夫を取り入れると、将来の心配も少なくなるのではないでしょうか。
いくつかご紹介しましょう。
@自分の周りに親しい友人や家族などが、いつも居る環境を作る。
Aいつも新しい事に興味を持ち、小さな疑問でもよく考えてみる。
B家族や知人にばかり頼らず、自分の事は、自分で行うように心掛ける。
C見聞きした周囲の出来事に対して興味を持つ。
物忘れは、海馬の記憶機能の低下などが原因で起こる事が多く、認知症は、大脳皮質の前頭葉や、海馬の神経細胞が破壊されてしまう事が原因とされます。
その日の食事で、何を食べたか思い出せない物忘れはよくありますが、食事をしたかどうかさえ忘れてしまうと認知症の危険性があります。
認知症は、脳血管障害やアルツハイマー病などによって記憶力・認知力・思考力・判断力・学習能力までもが失われてしまうのです。
参考資料/「物忘れ・ど忘れを防ぐ100のコツ」主婦の友社より
健康維持のために必要な栄養ですが、摂り過ぎると動脈硬化が心配されるコレステロール。悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスの乱れは体調不良を招きます。
卵、イカ、うなぎ、ししゃもなどに多く含まれているコレステロールは、食事よりも体内で合成されることも多い栄養素。脂質の一つで、体を維持するために必要な役割を担っています。
細胞膜や血管を強くする、神経伝達に関与する、副腎皮質ホルモンを合成するなど、体のすみずみまで行き渡り、健康維持のために無くてはならない存在になっています。
不足すると貧血を起こす、めまいやしびれなどの神経障害が心配されます。ホルモンの素もつくっているので、男性らしさや女性らしさをつくる生理的機能の働きも低下するでしょう。
しかし、コレステロールの摂り過ぎは高コレステロール血症、高脂血症、動脈硬化などを引き起こす原因にもなります。これらの症状が進むと脳卒中、狭心症などに。最近は高コレステロール食品の摂り過ぎが問題になっているため、特に気をつけないといけません。
肝臓と小腸でつくられるコレステロールは、血液の流れに乗って、体中に運ばれます。ただし、脂質のため血液には溶けず、タンパク質などと結合して血管の中を移動します。この時、他の栄養素と結合したコレステロールをLDLと呼びます。
また、体内で余ったコレステロールを回収するのがHDL。HDLは回収したコレステロールを肝臓に運び、胆汁やホルモンとして再生できるようにします。
動脈硬化を招くコレステロールの原因になるLDLが悪玉コレステロール、コレステロールの掃除役になるHDLが善玉コレステロールと呼ばれますが、どちらも必要不可欠なコレステロールです。大切なのは悪玉と善玉のバランス。検査結果で「コレステロール値が高い」と言われたら、それが総コレステロールなのか、LDLか、HDLか区別して考えないといけません。
正しい食生活、運動習慣が身についていると悪玉と善玉のコレステロールのバランスが釣り合い、健康にとても良い状態を保つことができます。
しかし、食生活が乱れたり食事が極端に欧米化したりすると、知らず知らずのうちにバランスが崩れてしまいます。過労、喫煙、過剰飲酒はしていませんか。これらもバランスを崩す原因になります。
バランスが崩れている時はたいてい、善玉コレステロールの量が減少しています。余ったコレステロールは悪玉コレステロールによって血管や肝臓へと運ばれ、蓄積されていきます。血管にもコレステロールがたまり、血管を狭く、硬くし、血栓をつくって動脈硬化へと進行していきます。
悪玉コレステロールは肉類や加工食品に含まれる飽和脂肪酸で増えるようですが、同じ量を食べてもその人によって増え方は異なります。そのため、肉類を制限するというよりも、バランスが崩れている人は善玉コレステロールを増やす食生活を心がけた方が良いでしょう。
善玉コレステロールを増やすためには、食物繊維、DHAやEPAが含まれた食事がお勧め。穀物、豆類、野菜、海藻を積極的に摂りましょう。
運動量も善玉コレステロール値を高めます。1日に歩く歩数が多い人ほど、善玉コレステロールが多いという厚生労働省の検査データもあるようです。
毎日の生活習慣でコレステロールの良いバランスが保たれます。定期的な検査で自分のコレステロール値を知り、自分の健康を守りましょう。
資料/「からだに効く栄養成分バイブル」(主婦と生活社)
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昨今、日々の報道の話題として、登場しない日が無いくらいの新型インフルエンザ。従来の季節性インフルエンザや風邪なども含め、その予防対策が、ウイルスと戦う免疫力の向上と、それが正常に発揮出来る体をつくる事です。
実は『風邪』という病気は存在しない…と、聞いたらどう思いますか?
例えば、風邪と思い病院で診察を受けても、カルテに「風邪」とは記載されません。つまり「風邪の様な幾つかの症状」をまとめて呼んでいるに過ぎず、一つの独立した病名ではないのです。その症状とは、鼻や喉などの呼吸にまつわる症状、頭痛や発熱などの全身症状、そして嘔吐や下痢などの消化器症状です。
また風邪は、その約90%がウイルスによって引き起こされ、呼吸器系の急性炎症の総称で、本名「風邪症候群」と呼ばれます。いわゆる風邪とは、ウイルスが鼻や喉から入り込み、咽頭や扁桃、喉頭など(=上気道)に感染して炎症が起き、咳や痰、くしゃみなどの症状が発現する事です。そして「風邪をこじらせると肺炎になる」と言うのは、本来なら喉で治まる炎症が、喉から気管、更には肺(=下気道)といった奥深くまでに及んでしまうからです。
インフルエンザは、広い意味からすれば、ウイルスが引き起こす「風邪症候群」の一種ですが、普通の風邪は鼻や喉、お腹の局所症状が主であり、長くても1週間程度で治るのに対し、インフルエンザは全身症状を引き起こし、発熱も39〜40度と高く症状が重いので、狭い意味では普通の風邪と区別しています。
余談ですが、夏風邪と冬風邪の違いは、ウイルスの種類の違いと言われ、一般的に冬のウイルスは低温低湿、夏のウイルスは高温多湿を好み、各々に特徴があるようです。
細菌とは異なり、生きた細胞の中でしか増殖出来ない…大まかに言うと、それがウイルスです。そして実は、ウイルスに抗生物質は効きません。ですから、基本的に風邪は、自分自身の治癒力(免疫力)で治すしかないのです。
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日々の生活に『風っ子くらぶ』を上手に取り入れ、ご家族の健康づくりの一助として、是非お役立てください。
参考資料/
総合情報サイトAll About
健康・医療トピック
「どうして免疫が弱まると風邪をひくの?」より
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