体に負担をかけずに、治療期間も短時間に。今まで困難とされてきた病気の治療にも明るい光が見えている現代の医療。
特に注目されている2つの技術について紹介しよう。
最先端の医療と聞くと、なにか難しい科学を用いた、未知の世界の話とイメージを抱く人もいるだろう。現在、進められている医療技術の多くは、患者に負担をかけない、治療後に最善の生活ができるQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を意識した技術がどんどん生み出されている。
遺伝子治療、再生医療、という言葉だけで神の領域に手を入れると誤解をする人もいるだろうが、患者自身の力を借りた医療であることを知って欲しい。
親から子へと形質が受け継がれていく遺伝子。遺伝子が持つ遺伝情報によって、体の組織や臓器が作られている。そのため、遺伝子の変異があると、遺伝的疾患や生活習慣病につながることが分かってきている。
この仕組みを利用し、自分の遺伝子情報を調べることで、病気の治療や予防に役立てることができる「遺伝子診断」が行われつつある。病気が発症する前に発症リスクを知ることができるため、例えば、腫瘍が悪性であれば、早期に切除してがんを予防すること、生活習慣を改善して、生活習慣病の予防をすることが可能になる。
ただし、不治の病を先に知ってしまうことや、ある特定の病気にかかることを知ることで、差別を受けるのではないかという問題も議論されている。しかし、遺伝子診断が予防医学の最前線になることは間違いない。
私たちの体は指を切っても、いつの間にか傷口が元に戻るような仕組みになっている。 また、毎日、皮膚や髪の毛、内臓は生まれ変わっており、これを新陳代謝と呼ぶ。
こうした私たちに備わっている再生能力を利用し、事故や病気によって失われた体の組織や臓器を再生させ、機能を回復させることを目指した医療が再生医療だ。
再生医療の中でも近年、研究が盛んに行われている方法の一つが「幹細胞移植」。他人の臓器を移植する治療とは異なり、自分の細胞を使って、組織や臓器の回復を目指す方法。
このように、自分の持っている力を最大限発揮し、体への負担を軽減させることができる医療技術も進歩している。
参考文献/「遺伝のしくみ」(新生出版社)、「再生医療のしくみ」(日本実業出版社)
物忘れを予防するライフスタイル。昨今、物忘れ予防として生活習慣や食生活の見直しが重要視されています。毎日の暮らしの中で、無理なく長く続けることが大切です。
高齢者の骨折部位は、足の付け根(大腿骨頸部骨折)が最も多く、また日本人の骨折率は欧米人に比べ5割〜3割と低いようです。しかし日本人のカルシウム摂取量は基準値に満たず、欧米人に比べ骨量も少なく骨がもろいといえますが、骨折率が低いのはなぜでしょうか。
理由のひとつとして、住宅環境による生活様式の違いが大きく関わっていると考えられます。日本の伝統的な生活様式とされる畳。布団の上げ下げ、和室での食事や和式便所など立ったり座ったりする機会が増え、自然に足腰、大腿部の筋肉や骨が鍛えられるようです。
骨折による寝たきり生活は認知症の引き金にもなることから、骨折予防の面でも和式の生活様式が日本人には合っているのかもしれません。
おしゃべりする時は、その場に合った話を考え組み立てたり、相手の反応を見てそれに応じた話し方を考えたり、まさに聴覚と視覚をフル稼働させています。
これが前頭葉を刺激し脳を活性化するため、認知症などを防ぐことにもつながります。また、おしゃべりをすると人間関係が豊かになり、引きこもりや孤独などの生活からも遠ざけてくれます。
笑うことで免疫力が向上するのはよく知られていますが、実は心から笑わず、作り笑いをするだけでも免疫力は上がるようです。
笑うことは体中の筋肉を使い、全身の血流を良くするため、脳への血流も良好になります。また、笑うことは自律神経の働きが活発になり、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになります。それによって心臓や肝臓など、臓器の働きが向上し生活習慣病の予防にもつながります。
心の張りは脳を若返らせます。歳を重ねても元気ハツラツで笑顔が絶えない人は、周囲から「いくつになっても若々しい」とよく言われます。お洒落心を持ち、心に張りを持たせることは、まさに若々しく生きるコツであり認知症予防にもなります。
ベテラン女優が何歳になっても綺麗で若々しく見えるのは、常にファンや周りの目を意識し、ファッションや身だしなみ、動作や発言など身の周りにも気を配っているからではないでしょうか。「もう歳だから…」と思わず、歳を重ねたからこそ自分に磨きをかけ、大いにお洒落を楽しみましょう。
好きな趣味を楽しむ時間は、有意義でとても癒されますが、この趣味にも物忘れ防止の効果があるようです。
例えば旅行に出掛け、美しい景色を見ながら普段と違う環境の中を散歩する…。その景色を頭に焼きつけ、旅行から帰った後に思い出し、改めて記憶をたどるのは物忘れ防止になります。
また料理でレシピを考え、手を使い作業をすることは脳の活動を高め、前頭葉の活動が活発になります。ガーデニングや手芸も料理をするのと同様に、物を作るということで手足を動かし、細かい作業を行うことが脳を鍛えます。
そして囲碁や将棋は指を使って駒や石を動かし、更に先の展開を読んでゲームを進めるので脳がフルに働きます。
人生を楽しむことは、脳を鍛えるためにとても大切なことです。
若い時は見たり経験したりすることが新鮮で、好奇心を持って積極的に行動するため物忘れが少ないのですが、歳を重ねるとなかなか若い時のようにはいきません。自分では覚えたつもりのことが実は覚えてなかった…、この覚えたつもりの勘違いが物忘れをする原因になっています。
何かに好奇心を持ったら、臆せず積極的に行動し、思いっきり人生を楽しみましょう。
参考資料/「物忘れ・ど忘れを防ぐ100のコツ」より
病気もなく、いつまでも元気に生きていたい、誰もが思う願いです。体を若く保つための秘訣は日常生活の中に、たくさん隠されています。
日本人の平均寿命は男性が79歳、女性が85歳とされています。日本は世界の中でも長寿国に当たります。ただし、長生きすればそれで良し、と思われる人は少ないでしょう。いかに元気で過ごせるか、つまり、健康寿命を伸ばすことができるのかが重要です。
65歳以上の人の死を招く原因には、がん、心疾患、脳血管疾患、肺炎が多くを占めています。死に至らないまでも、骨粗鬆症、関節疾患、認知症は介護が必要になることが考えられます。
老化を防ぐためには、まず、これらの病気を防ぐ生活習慣を身につけることが第一です。
また、私たちの体は、加齢に伴って様々な症状が出てきます。例えば、肌のたるみ、血管や目の衰えなどがあります。健康寿命を伸ばすことと、加齢による症状の予防と治癒をするアンチエイジングには、通じるところがあるのではないでしょうか。体が健康であれば、肌も美しく、若々しく見られるでしょう。健康そのものが、美しさにつながるのです。
100歳近い年齢であるにも関わらず、元気に暮らしている人は大勢います。有名な方では、プロスキーヤーの三浦敬三さんや、日本舞踊の師範をしている板橋光さんがいます。
みなさん、長生きをしようと努力されているのではなく、好きなことに一生懸命打ち込んでいたからこその結果。「もう年だから」と弱音を吐くのではなく、何歳になってもチャレンジする気持ちを忘れない、前向きな精神を持っている方に、長寿が多いようです。脳に刺激を与えることで、神経細胞を増やし、脳の老化を防ぐことができるのでしょう。
最近の研究結果では、長寿の人には「長寿遺伝子」が働いていることが分かりました。長寿遺伝子は、誰もが持っている遺伝子なのですが、問題は、それが働いているかどうか。この働きをオンにするためには、カロリー制限や軽い運動を必要とすることも分かってきました。
カロリー制限と言っても極端なカロリー制限は逆効果。適正なカロリーコントロールが生活習慣病全般の予防につながります。また、皮膚の若返り、脳の活性化にもつながるという実験結果もあります。
カロリーを控えると共に、食事内容も気にかけましょう。朝食は抜かず、夕食を控えめに。じっくり噛んで、お酒はほどほどに。
運動は「歩く」ことをお勧めします。まずは、いつもより1000歩多く歩くことから始めてみませんか。歩くことで筋肉に刺激が与えられ、インスリンの働きが良くなり、筋力が強化され、若々しさを保つことができるでしょう。
「百寿力」(東京新聞出版局)、
「老化防止のプロがおしえる 100歳まで元気に生きる食べ方」(三笠書房)、
「体の中からきれいになる アンチエイジングクッキング」(講談社)
以上全て著者/白澤卓二
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我々の体は、約3分の2が水分で構成され、安静にしていても1日に約2600mlもの水分を失い、それを食事や飲料で補給しています。
また暑い夏、汗をかくことで体内にこもった熱を体外へ逃がし、体温調節をしています。
夏の暑さが厳しくなると、よく耳にする『夏バテ』には、実はハッキリとした定義がありません。いくつかの特徴的な症状を総称して呼ばれているようですが、それでは、なぜ、そのような症状が起こるのでしょう?
代表的な要因についてご紹介します。
のどが渇いたと感じるのは、「体内の水分が不足している」というサインを脳が出しているからです。我慢せず、すぐに十分な水分を補給しましょう。
また、水分不足にならないためには、意識的な水分補給の習慣をつけるのがお薦めです。1日1.8〜2.0リットルを目標として、起床時・就寝前・入浴後の水分が不足している時に、水分補給するよう心掛けましょう。夏バテをしない体作りのためには、水分補給の量やタイミングも大切です。
糖分には疲労回復効果がありますが、甘い飲み物は空腹感を抑制し、飲み過ぎは食欲不振に陥り、食事による必要な栄養の摂取を妨げることから夏バテを招きかねません。甘い飲み物の取り過ぎに気をつけましょう。
もし夏バテになり食欲不振になっても、脱水症状を避けるために水分は必ず取るよう心掛け、また1日に必要な栄養は、出来る限り食事から摂取するように努めましょう。
10数年前までは、スポーツ中の水分補給は疲労感が増すとの理由で非常識とされていましたが、最近は積極的に摂取が勧められています。
暑い日に激しい運動をすると体温は上昇し、1〜2時間で3〜5リットルもの汗をかくことがあります。大量の水分を失った体には、素早く水分補給を行わないと生体機能に変調を来す恐れがあり、また体温上昇に発汗が追いつかず、体温がどんどん上昇し頭痛や目まい、更には意識を失って死に至ることさえあります。
これを防ぐには、こまめな水分補給をするほかありません。ただし、大量に水だけを飲むと血液の塩分が薄れてしまい、逆に疲れを感じやすくなってしまいます。汗の成分には塩分も含まれているため、水分補給の際には塩分も一緒にとる必要があります。
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日々の生活に『風っ子くらぶ』を上手に取り入れ、ご家族の健康管理の一助として、是非お役立てください。
参考資料/gooヘルスケア:「夏バテ完全攻略法」
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