さまざまな病気にかかる可能性があるのに、『沈黙の臓器』とも言われ、病気発見が遅れがちの肝臓。早期発見するためのヒント、また、予防法とは?
アルコールや薬剤を分解することで知られている肝臓。その他に、栄養素の代謝や貯蓄、脂質の消化を助ける働き、赤血球の分解、血しょう成分の合成、血液凝固にも関与しているなど、さまざまな働きをしている。
病気にかかる原因もさまざまあり、主に、ウイルス性、アルコール性、薬剤性、遺伝性の4つがある。
最も多い原因は肝炎ウイルス。急性的な伝染性のA型肝炎、感染者の血液や体液を介して感染するB型肝炎、感染者の血液に直接触れて感染するC型肝炎など、A〜Gまで、7種類の肝炎ウイルスが確認されている。
しかし、最近増えてきているのはアルコール性の肝臓病。多量のアルコールを飲むと、アセトアルデヒドという成分が分解されず体内に蓄積され、二日酔いや肝臓病を引き起こす。さらに、長期にわたって過度の飲酒をすると、肝細胞内に脂肪がたまり、脂肪肝に。そのまま放置すると、肝硬変などの原因になりかねない。
多くの働きを担っているため、肝臓のトラブルにはすぐに気がついておきたいところだが、肝臓の細胞の一部が破壊されてもすぐに修復してしまうため、自覚症状が出た頃は症状が進行していることが多い。慢性肝炎や肝硬変のような病気を放置すると、肝臓の繊維が増えて硬くなり、肝臓の機能が果たせなくなってしまう。
病気が進行してしまう前に、肝臓からのサインを見逃さないようにしたい。お腹が張る、右腹部の痛み、食欲不振、疲労があるときは要注意。また、アルコールが弱くなった、と感じたときも肝臓にトラブルが起きている可能性がある。
肝臓病が進行すると、便が白っぽくなったり、尿が茶色になったり、白目が黄色になったりするので、すぐに病院を受診しておきたい。
肝臓に負担をかけない食事法は、アルコールを飲みすぎないことはもちろん、栄養バランスのとれた食事をとることが基本になる。特に、良質のたんぱく質、タウリンを多く含む魚介類、ビタミンを積極的にとると良い。
アルコールは自分の適量を良く知ることが大切。休肝日をつくったり、つまみを食べながらゆっくりと飲んだりすることで、肝臓に負担をかけない、楽しいお酒が飲める。いつまでも好きなお酒を飲みたいと思う人こそ、普段の飲み方に注意して欲しい。
海馬が機能しないと、過去の出来事は記憶していても、新しい事は覚えられません…。
海馬は、高性能で大切な部位ですが、とてもデリケートで壊れやすい性質です。
例えば、酸素不足に対しては非常に脆弱で、海馬領域の神経細胞は、酸素不足になると真っ先に死んでしまいます。また、PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、強度の恐怖体験やストレスにさらされた結果、海馬に異常が現れる病気です。
ちょっと一息したい時や、気持ちを落ち着かせたい時に深呼吸をしたり、また、落ち込んだり、悩んだりした時に、深い溜め息をついたりする事はありませんか。これらは、脳を落ち着かせる為、無意識の内に体が反応しているのです。
ゆっくり、そして深く呼吸するだけで、脳内の「ある部分」の保護が出来るそうです。そのある部分とは…最近、健康の輪新聞でもよく取り上げている「海馬」です。
海馬は、脳内で特に記憶を
司る部分として知られていますが、同時に最もストレスや酸素不足に敏感で、わずかなダメージでも神経細胞の機能が低下してしまいます。その為、神経細胞の働きを活発にする神経伝達物質の分泌を良くしておくことが大切です。
アメリカのエール大学にて行われた研究で、呼吸法とセロトニン(神経伝達物質)との関係についての報告がありました。
呼吸を止めると体内に酸素を取り込めず、必然的に血液中の二酸化炭素の濃度も高くなります。ところが、その時、実は神経伝達物質であるセロトニンが、普段よりも多く分泌されているというのです。無呼吸になれば、セロトニン分泌が促進される…。しかし、我々人間は、長く息を止める事が出来ません。そこで、重要なのが「呼吸法」です。
呼吸法が、精神安定に役立つ事はよく知られています。例えば、「禅」や「ヨガ」にも多く取り入れられている「数息(すうそく)」と呼ばれる呼吸法です。
1分間に4回程度の呼吸回数で、ゆっくりと腹式呼吸を繰り返し、体内の酸素を減らし、二酸化炭素の濃度を高め、セロトニンの分泌を活発にさせる事により、海馬を活き活きとさせる方法です。座禅を組む時など心を落ち着かせ、頭をスッキリさせる為に、この方法はよく用いられています。
数息は、「丹田(たんでん)」呼吸法の一種で、「ひとーつ」「ふたーつ」「みーっつ」「よーっつ」と唱えながら、ゆっくりと息を吸ったり、吐いたりを繰り返し行い、10まで数えたら、また1から数え直します。これを5分程掛けて、2回繰り返します。
座禅でなくても、椅子に座り、気持ちを集中させられる状態をつくり、お腹を膨らませて腹式呼吸を繰り返してみましょう。辛い事や、悩み事がある時に試すと、精神が安定し、きっと頭の働きがよみがえるのを助けてくれるでしょう。
海馬の神経細胞を増やし、成長を促す働きのあるセロトニンは、「トリプトファン」と呼ばれるアミノ酸の一種から作られています。
トリプトファンは、人間の体内で作る事が出来ない為、必須アミノ酸と呼ばれ、食事から摂り入れなければなりません。トリプトファンが不足すると、セロトニンが充分に作られない状態に陥り、海馬の神経細胞も活性化されなくなります。
また、食事で摂ったトリプトファンは腸で吸収され、血管を通って脳に届けられますが、その際にはブドウ糖と一緒である必要があります。本来、ブドウ糖は脳の栄養成分なので、この点からも同時に摂取すると、より効果的で良いと言えます。
「疲れた時には、甘い物が欲しくなる」。これは、脳が栄養補給を欲するサインであると考えられます。ただし、甘い物の食べ過ぎには要注意。あくまでも疲れた時の栄養補給です。むやみやたらに甘い物を過剰摂取するのは、健康に良くないので気を付けましょう。
参考資料/「物忘れ・ど忘れを防ぐ100のコツ」より
新しい生活を始める人も多くなる春。活動期へ向け体の中も本格的に動き出してくるでしょう。この季節だからこそ取り組みたい健康のヒントを紹介します。
新しく慣れない生活が始まると、なかなか食事をとる時間がとれなくなってしまうことは無いでしょうか。特に、睡眠時間を優先するあまり、朝食をとらずに出かけてしまう人が若者を中心に、多くいるようです。
体のために栄養の確保は常時必要。朝食抜きで1日の活動を始めても、体や脳の調子が整わず、作業の効率もあがりません。
また、朝食を抜いてしまうと、体が1日分のエネルギーを確保しようと、昼や夜で一気にカロリーをとろうとしてしまいます。体が常に食事がとれない状態になると、栄養を確保しておこうと中性脂肪が蓄積されてしまうため、健康には良くありません。
体のためだけでなく、忙しい時間の中でも朝食がゆったりとれるような生活を心がけることで、1日の規則正しい生活を送るきっかけにもなります。心を落ち着かせて、朝食をとり、余裕のある豊かな生活にしたいものです。
私たちの健康づくりの中で、つい、後回しにされがちな運動。とり過ぎたカロリーを消費したり、頭の中をすっきりさせたり、今後の体力づくりにもつながります。
寒い冬から暖かな気候へと変化するこの季節は、きっと、外出したくなる気持ちになるでしょう。その気持ちを運動へつなげてみませんか。お勧めはウォーキング。誰もがすぐに始められる運動です。
まずは、ストレッチで体を温めてから歩き始めましょう。だらだらと歩くのではなく、仲間と一緒におしゃべりをしながら、音楽を聴きながら、また、周囲の景色を楽しみながら、楽に会話ができる程度の速さが体力づくりにつながります。
仲間と楽しめるテニスやゲートボールも、お互いを励ましあいながら、仲間とのコミュニケーション、自分のリフレッシュの場となるでしょう。
不慣れな生活を送っていると、徐々にストレスが蓄積されていきます。ストレスはイライラや心配事だけでつくられるのではなく、私たちの気がつかないところで、環境の変化もストレスになっています。
少し疲れたと感じたら、積極的にリラックスできる工夫を生活の中に取り入れてみましょう。例えば、アロマテラピーを利用し、香りで心をリラックス。また、作業に集中することも大切ですが、ほんの少し休憩を入れることで、その後の集中力を高めることができます。
1日の終わりには入浴と睡眠も大切です。入浴はシャワーだけで済ませてしまうのではなく、湯船に浸かることでストレスを解消できます。ぬるめのお湯でゆっくり入ると良いでしょう。
睡眠は良質な眠りができるよう、自分の体に合った寝具を使うようにしましょう。そして、朝、すっきりと目覚めて朝食をとる。健康に良い生活の循環が自然と身につくようになるでしょう。
近年は、冬も含めた一年中の対策が必要ですが、忘れがちなのが春先の紫外線です。夏ほど紫外線量は無いのですが、とても良い気候である分、外出する機会が多くなります。運動するときもそうですが、必ず、紫外線対策をして出かけるようにしましょう。
紫外線は、シワやシミの原因になるばかりではなく、長年浴びると皮膚がんになる恐れもあります。帽子、日傘、近年は肌に負担をかけない紫外線防止クリームなども市販されています。これらを上手に利用して、いつまでもきれいな肌でいられるようにしたいものです。
ヨーグルト味 | リンゴ味 |
多忙で体を休められない、ストレス過多や喫煙、ダイエットで偏った食事など、栄養不足、またエネルギー不足で体が冷えると、免疫力が低下し風邪などにかかりやすくなります。
腸は、全身の免疫細胞の約70%が集中する最大の免疫器官で、腸のリンパ組織からは免疫を担う細胞のマクロファージ、白血球の免疫細胞である好中球、リンパ球、NK細胞、補体などが、ウイルスや細胞の侵入を監視し、排除してくれます。この事からも、免疫力を発揮する上において、腸内環境を整えておく事が大切であり、食物繊維や乳酸菌を十分に摂取し、善玉菌を増やすことがポイントです。
例えばカスピ海ヨーグルトを食べると、インフルエンザの予防接種効果が向上する事や、ワカメやモズクなど海藻の表面を覆うヌルヌルに含まれる天然成分「フコイダン」が、インフルエンザウイルスの感染を抑制するという研究報告があります。
また、主に野菜や果物の色や苦み、辛味や臭いなど、5大栄養素と食物繊維以外の有効成分であるフィトケミカルは、免疫作用を促進すると言われ、中でもタマネギやニンニクなどのユリ科に多く含まれるイオウ化合物は、活性酸素から免疫細胞を守る作用が高いと言われています。
そして、温州ミカンの色素成分βークリプトキサンチンや、夏ミカンや柚子に含まれる香り成分オーラプテンにも免疫効果を高め、感染症に対する抵抗力が上がる事が、愛媛大学などにより報告されています。
更に、体温が0.5度下がると、免疫力が30%以上も低下するという報告があります。体温を下げる食物は避け、体を温める食べ物や飲み物を積極的に摂る事が、免疫力アップの秘訣。辛み成分を含んだ唐辛子や生姜、山椒を効かせた料理などをお薦めします。
このように免疫力の向上には、毎日の食事が大きく影響します。しかし、もちろん免疫力を発揮する上では、十分な休息や、ストレスをうまく解消する事、よく笑うといった前向きな心持ちなど、食事以外の生活習慣やメンタル面への気遣いも大切です。
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日々の生活に『風っ子くらぶ』を上手に取り入れ、ご家族の健康管理の一助として、是非お役立てください。
参考資料/総合情報サイトAll About 健康・医療トピック
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