四国地方に位置し、坂本龍馬や板垣退助、岩崎弥太郎など多数の有名人を輩出。清流四万十川をはじめ観光地も多く、8月に行われる「よさこい祭り」が有名。
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日常生活の中では無縁なものと思われがちな「低体温症」。実は、搬送される人の約7割が家の中で発症しています。そして、その8割が入院となり、その場合はすでに深刻な状況となっていることが多いので、一にも二にも予防が大切です。
「低体温症」と聞くと、冷たい外気に長時間さらされた状態や、冬山での遭難をイメージしがちですが、実は、低体温症で緊急搬送される人の約7割が“家の中”で発症しています。これは夏の熱中症で搬送される数より多く、意外と私たちの日常と隣り合わせにあります。
ここで混同しがちなのが、「冷え性」との違い。冷え性は、一般的に寒さを感じない程度の温度環境下で、手足などの末端が冷えて辛さを感じる自覚症状のことをいいます。指先などが冷えていても、身体の深部の温度は正常なことが多いのが冷え性の特徴です。
一方、低体温症は、身体の深部の体温(脳や内臓の温度)が下がってしまうことをいいます。
低体温症は深部体温によって重症度が変わり、深部体温が32〜35℃の場合は軽症、28〜32℃では中等症、20〜28℃になると重症と区分され、中等症以上では死亡率が40%にのぼるといわれています。
低体温症の主な症状は、体が冷えることによる激しい震えや意識障害などです。症状が進行すると最悪の場合、呼吸や心臓が停止するおそれがあり、特に持病がある人は要注意です。
低体温症を未然に防ぐために、 WHO(世界保健機関)は、室内の温度を18℃以上にすることを強く勧告しています。室温が18℃を下回ると、低体温症を引き起こす危険性が高まるだけでなく、血圧の上昇や不整脈、脳卒中を引き起こす危険性も高まります。
専門家の調査によると、日本における冬場のリビングの室温は、9割が18℃未満だといわれています。そして、特に温度が下がりやすいのが、寝室。低体温症は、自覚症状がないまま重症化することもあるので、寝る時は寒いと感じたら暖房を入れるなどの対策を徹底しましょう。
2月から3月にかけて見頃を迎える「福寿草」。昔から日本では、福を招き長寿を意味する花として親しまれてきました。別名「元日草」(がんじつそう)や「朔日草」(ついたちそう)とも呼ばれ、与謝蕪村や正岡子規などの歌人の歌にも詠まれてきた草花の一つです。
「福」や「寿」というおめでたいイメージを持つ人が多く、鉢植えのプレゼントとしても人気ですが、実は、全草が非常に危険な有毒植物でもあるので、取り扱いには注意が必要。間違って口に入れてしまうと呼吸困難、心臓麻痺などを引き起こすこともあります。近年では、絶滅の恐れのある野生植物として環境省発表のレッドリストに掲載されているので、見かけても愛でるだけにしましょう。
日本人の平均寿命、健康寿命は世界的にみても長くなり、人生をより豊かに楽しく過ごすことが望まれるようになりました。それに伴って脳機能をはじめとした身体機能の維持を一人一人が日頃から心がけておく必要性も出てきています。特に近年、アルツハイマー型認知症の新薬が我が国でも承認されましたが、まだまだ明確な治療方法とはいかないようです。
日本人の死因における認知症
厚生労働省が公表した2023年の人口動態調査の統計を見ると、悪性新生物、脳血管や心疾患、老衰などが相変わらず死因の上位を占めていますが、10位にアルツハイマー型認知症が入っていることはご存じでしょうか。
現代では長生きできるからこそ患者数も増えてきているとも考えられますが、明確な治療法がないため、気になる病気の一つになります。
近年、わが国でも治療薬として「レカネマブ」や「ドナネマブ」が承認され、アルツハイマー型認知症に対する治療にも取り入れられるようになりました。
レカネマブとドナネマブ
この2つの薬は軽度の認知症に対する有効性が、進行した患者に対してより高いため、早期段階での使用が望まれています。
どちらも脳に蓄積したアミロイドベータにくっつき取り除く働きをするのですが、どちらかというと、レカネマブは初期の沈着したアミロイドベータや中程度の大きさのアミロイドベータに、ドナネマブは沈着後しばらく時間が経った大きな塊のアミロイド斑(老人斑)を取り除く作用があることが特徴的な違いとなります。
また、投与回数にも違いがあり、レカネマブは2週間に1度の投与、ドナネマブは4週間に1度の投与を、どちらも約1700人の患者で18カ月行った臨床研究結果が評価されています。
有効性については、それぞれ評価方法が異なるため、どちらが良い悪いとはいえませんが、レカネマブは18カ月の投与後にアミロイドベータが顕著に減少し、記憶、見当識、判断力、問題解決力、地域社会活動、家庭生活、趣味・関心、介護状況を含めプラセボ群と比べてCDR-SBという指標で27%の悪化抑制という結果でした。これは、進行を平均約7カ月半遅らせる効果に相当するとのことです。
また、副作用として、脳のむくみや出血などの画像診断で見つかるARIA(アミロイド関連画像異常)として12.6%の人に脳浮腫、17.3%の人に脳内出血が確認され、0.6〜0.8%の頻度で痙攣や意識障害などの生命を脅かす重篤な副作用を起こすことがあります。
一方、ドナネマブは、18カ月の投与後にアミロイドベータがプラセボ群と比較して84%除かれており、認知機能や日常生活能力の低下抑制を指標としたiADRS指標で22%、CDR-SB指標で29%の進行遅延効果が見られました。
また、アルツハイマー型認知症の原因の一つとされるタウ蛋白が少ない患者の評価では、iADRS指標で35%、CDR-SB指標で36%の進行遅延効果が得られています。これも進行を平均約7カ月半遅らせる効果に相当するようです。
副作用はARIAが24%、アナフィラキシー8.7%が報告されています。
このように、どちらの薬もアミロイドベータを減らし、進行を遅らせることが確認されています。
費用はどちらも薬価で年間300万円ほどかかりますが、年齢や収入により異なる健康保険や高額医療費制度を利用すれば70歳以上の一般所得層の3割負担の人でも実質約10万〜15万程度となるようです。
効果的な治療法としてはまだまだ課題があるようですが、日々の生活の中で脳神経細胞を保護活性化するアミノ酸を摂取して、セロトニンを増やすDHAなどを摂取して脳細胞の栄養補給をするNOサイクルを働かせて脳の血流を改善することなどで、できる限り予防を意識した生活を心がけましょう。
健康な体づくり・維持に欠かせない豚肉。豚肉はビタミンB群を豊富に含む疲労回復にぴったりな食材で、ニンニクと一緒にとることでさらにエネルギー代謝がアップします。
私たちのエネルギー源となる、三大栄養素「炭水化物」「タンパク質」「脂質」。中でも、良質なタンパク質をとることが健康の要です。そんな健康づくりに一役かってくれるのが「豚肉」。豚肉は、タンパク質やビタミンB群などの栄養価を豊富に含んでおり、疲労回復や健康維持に欠かせない食材の一つです。
特にビタミンB1は糖質の代謝を助ける働きがあり、体に疲労を溜めない効果が期待できます。また、ビタミンB12は睡眠のリズムを整える効果があるといわれています。
ビタミンの他にも、成長に欠かせない亜鉛や貧血予防になる鉄などのミネラルも豊富に含んでいます。
さらに、豚肉の脂の約60%は「不飽和脂肪酸」なので、血液をサラサラにして動脈硬化を予防したり、悪玉コレステロールを減らして中性脂肪値を下げるなどの効果も期待できます。
そんな良いことづくしの豚肉を、より効果的にしてくれる食べ合わせは「ニンニク」です。
ニンニクに含まれるビタミンB6は豚肉のタンパク質の代謝を助け、また、あのニンニク独特の刺激的な匂いの元となるアリシンには、豚肉のビタミンB1の吸収力をアップする働きがあります。アリシンは切ったりつぶしたりすると働くため、ニンニクは丸ごとより細かく刻んだり、擦って使うのがより効果的です。面倒な場合は、市販のチューブを利用するのもよいでしょう。
また、ビタミンB1は水溶性のため、溶けやすく体内に貯蔵することができませんが、アリシンを一緒にとることで、吸収されやすく分解されにくい「アリチアミン」という成分に変わり、吸収率が格段に上がります。
ニンニクがない時には、同じような効果を発揮する玉ねぎやニラで代用しても良いでしょう。豚の生姜焼きにも、ニンニクを少量プラスすると、栄養も味も大幅にアップしますよ。
市販のホットケーキミックスを使って簡単に作れるチーズ風味のケーキ。ヨーグルトの爽やかな酸味と甘酒の旨味が活きた一品です。甘酒は、“飲む点滴”といわれるほど栄養価が高く、特にビタミンB群が豊富に含まれています。また、甘酒とヨーグルトはともに発酵食品で、甘酒に多く含まれるオリゴ糖は、ヨーグルトの乳酸菌の餌になり、善玉菌を増やすので腸活にはおすすめの食べ合わせです。
また、上にのせたプルーンも不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方がバランス良く含まれ、便秘解消に役立ちます。プルーンは多様なビタミンと豊富なミネラルを多く含み、最近では骨の健康をサポートすることが多くの研究で明らかになっています。その他にも強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果や美肌効果のあるビタミンAが多く含まれているので、女性には特にウレシイ食材です。
- ・プレーンヨーグルト ………200g
- ・甘酒 …………………………1カップ
- ・プルーン ……………………6粒
- ・粉糖 …………………………適量
- 【A】
- ・卵 ……………………………2個
- ・ホットケーキミックス ……100g
- ・砂糖 …………………………30g
- ・レモン汁 ……………………大さじ1と1/2
- @ ボウルに【A】、ヨーグルトを入れて泡立て器で混ぜ、甘酒を加えて混ぜ合わせる。
- A 型に@を流し入れ、200℃に予熱したオーブンで20分焼き、プルーンをのせてさらに約20分焼く。
- B お好みで粉糖をふる。
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イスラエルの風土・文化 R
イスラエルでは、植樹を行う祝日があります。「トゥ・ビ・シュバット」と呼ばれるこの祝日は樹木や植物に対して感謝する日として定められています。トゥ・ビ・シュバットは、西暦の1月から2月にかかるユダヤ暦の月の名前シュバットから名付けられており、春の始まりを告げる「樹木の新年」と呼ばれています。
イスラエルの地は冬の季節も終わりを告げる頃になると雨期が始まり、大地に命が吹き込まれます。そして雨が降る度に大地の緑が濃くなっていきます。草木は芽を伸ばし、花々が一斉に咲き乱れるこの時期は、イスラエルの大地がいちばん美しい季節だといわれています。このように新しい1年のサイクルが始まり、この自然界における新生をトゥ・ビ・シュバットではお祝いするのです。
また、樹木の新年を祝うだけでなく、植樹や環境問題に取り組む日としても広く認識されています。そのためトゥ・ビ・シュバットの日には、毎年子どもたちを中心とした多くの人が野山に木を植える植樹活動に参加しています。イスラエルの人々は国土を愛する気持ちが強く、植樹はこの日に限らず、人生の節目に何か記念したいことがある度に木を植えています。人々の熱心な気持ちが実って、イスラエルの国土は緑化が進みました。そのほとんどが人々の植樹によるものです。イスラエルは自然保護に大変力を入れています。旧約聖書にはイスラエルには森があったことが書かれていますが、この2000年の間にすっかり荒廃してしまいました。現在は自然保護局が中心となって緑化のみならず動物や植物の環境保護にも大きな成果を挙げており、自然とのふれ合いを楽しみながら、自分たちが自然に貢献していること、自然を守っていることを実感できる絶好の機会となっています。
トゥ・ビ・シュバットの日には、ドライフルーツやナッツ類を食べる習慣があります。イスラエルではドライフルーツやナッツはお菓子の定番ですが、その中でも特に人気があるのがデーツ、アプリコット、イチジク、プラム、レーズンなどです。
またイスラエルでは、日本の桜の花によく似たアーモンドの花がこの時期に開花するため、アーモンドの木がトゥ・ビ・シュバットのシンボルとなっています。
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アルギニンというアミノ酸を原料(基質)として血管内皮から産生されるNO(一酸化窒素)は、私たちのからだの中にクモの巣のように張り巡らされた血管(全長約10万キロメートル/地球二周半の長さに相当)の99%を構成する毛細血管と1%の動・静脈のすべての血流と密接に関連した生理機能を担っています。これは内臓器官の機能だけでなく、肌も同様です。皮膚は人体の中で、間質を除き、重量が最大の器官です。その皮膚の血管はほとんどが毛細血管で表皮の下の真皮や皮下組織にあり、皮膚に栄養、酸素など必要なものを届け、老廃物、二酸化炭素など不要なものを回収しています。しかし、この毛細血管は常に血液が流れているわけではなく、必要に応じて血液が流れるように調節されています。この血流を調節する力(血管力)は加齢とともに低下する傾向にあり、血管力が弱い人では、頬、腕、脛といった全身の肌が荒れやすいことが報告されています。
皮膚疾患の症状の基本は「肌トラブル」です。肌トラブルは乾燥肌や脂性肌、敏感肌など肌荒れと総称される皮膚の表面的なトラブルが主な症状で、多くは、湿疹・吹き出物、かゆみ・赤み、痛みを伴うことがあります。特に敏感肌は、肌トラブルを起こしやすい肌をさし、皮膚の角質層は皮脂が少なくなり、乾燥しやすくなります。皮膚が乾燥してくると外的刺激から守るバリア機能も低下するため、ちょっとした刺激にも過敏に反応し、高齢者によくみられるようにかゆみを生じやすくなります。
皮膚の老化は、生活環境、生活習慣、精神的ストレス等によって加速されます。それらの要因に打ち克つためには、従来の皮膚に与えるケアだけでなく、全身(身体機能)へのアプローチにより、皮膚の老化を予防、改善することが重要です。
肌トラブル改善の一番の近道は、その入り口である「乾燥」をしっかりケアすることです。そのために、外からは保湿をしっかりするとともに、内側から血管内皮のはたらきを高めるようにNOサイクルを活用した毛細血管ケアが、肌トラブルの予防、改善に重要です。
見た目の若返りも、内面に対する日々の努力の結果を知る成績表です。