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健康の輪デジタル新聞

2006年6月号

[特集]体質改善で健康になろう!!

規則正しく食べる

健康を保つことができる体質改善。
いろいろな方法の中から自分に合ったものを選び、長期間、続けられるようにしたい。

 

楽しく体質改善

人の性格に個性があるように、体質も人それぞれである。例えば、風邪を引きやすい、胃腸を壊しやすい、高血圧症など、体調不良を訴える体質も少なくない。
もし、今の体の状態を変えたい場合、体質改善を行うことで、健康を保つことができるだろう。特に、アレルギー体質、肥満体質の改善を求める声は多い。また、今は現れていない病気を未然に防ぐためにも、体質改善が役立つ。

体質改善には、様々な方法がある。体の外から働きかける方法、食品などで中から働きかける方法、不規則な食生活を正すなどの生活環境を整える方法など。ダイエットも肥満体を改善しようとする、体質改善の方法の一つだ。

いずれにせよ、体質改善の成功の秘訣は長く続けること。もともと備わっている体質を健康体へ改善していくためだからもっともだ。そのためにも、ストレスをかけず、長期間続けられるような、自分に合った方法を選ぶことが大切になる。

自分に合う方法を選ぶことが体質改善への道

ここで、体質改善に良いとされている方法をいくつか挙げてみる。

岩盤浴
特別天然記念物の北投石、神黒石などを使い、発汗作用を与えるもの。大量の汗と老廃物を体の中から排出することで、体質改善を促す。

岩盤浴で体質改善

デトックス
知らず知らずのうちにためてしまった有毒物質や老廃物を解毒すること。解毒には、食事療法、マッサージ、運動、生活習慣改善などの方法がある。

水を飲んでデトックス運動してデトックス

食事療法
自分の摂るべきカロリーや栄養価を正したり、サプリメント、水などで体質改善をする方法。

*  *  *

この他にも様々な方法が世間に出回っている。楽しく、長期に渡って続けられる方法を見つけ、病気知らずの健康体になろう。

 

[健康長寿を目指して]インスリン抵抗性〜肥満から生じる糖尿病〜

糖尿病の発症、つまり血糖値が高くなる原因の一つである、インスリンの分泌は十分なのに、インスリンが十分効果を発揮できない状態のことを「インスリン抵抗性」といい、その原因としては、遺伝、肥満、運動不足、高脂肪食、ストレスが挙げられます。
今回はこの中から肥満と糖尿病の関係について解説します。

肥満者が急増中

日本では現在、肥満者が確実に増加している。全国調査によると、30才代の男性では、3人に1人が肥満か過体重である。また、40〜50才代では、さらにその割合が増え、40%近くの人が肥満か過体重であると報告されている。

肥満は、単に体重が重いことではなく、脂肪が過剰に蓄積した状態をさす。肥満の指標として使われるのは、「BMI(ボディマスインデックス)」で、体格指数ともいう。BMIは、体重(s)÷身長(m)÷身長(m)で求められる。日本肥満学会による肥満の判定基準では、BMIが、22になる体重を標準体重とし、その場合、肥満が原因で病気になることが最も少ないのである。

BMIが、26・4以上を肥満と呼んでいる。逆に、BMIが標準でも、実際には、脂肪が標準以上に多い場合を「隠れ肥満」と呼んでいる。

肥満に合併する糖尿病

肥満で問題になるのは、合併症である。糖尿病や高脂血症、痛風などがある。

特に、糖尿病実態調査から肥満と糖尿病の因果関係が強く示唆されている。まず、糖尿病が強く疑われる人では、28・0%が肥満、22・4%が過体重であった。また、糖尿病の可能性を否定できない人の中では、26・9%が肥満、22・6%が過体重と判定されている。

お腹に脂肪がつくと病気になりやすい

体重が増加して肥満になるとき、脂肪の蓄積が均一ではないことは明らかである。女性が気にするのは、顔や頸部につく脂肪のようであるが、医学的に問題になるのは、腹部に蓄積した脂肪である。最近では上半身肥満(リンゴ型肥満)を、脂肪が内臓の周りに蓄積した「内臓脂肪型肥満」と、主に皮下脂肪が蓄積した「皮下脂肪型肥満」に分類する。

医学的には、内臓脂肪型肥満の方が、糖尿病や高脂血症などの合併症を起こしやすいことがわかっている。

肥満には皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満がある。

肥満が糖尿病を起こす仕組み

内臓脂肪型肥満になると、なぜ糖尿病になりやすいのだろうか。まず、最初に考えられるのは、脂肪酸である。肥満者では、血液中の遊離脂肪酸の濃度が高く、その遊離脂肪酸がインスリンの働きに悪影響を及ぼすのである。インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンで、血糖をコントロールしているのである。

最近の研究によると、同じ脂肪細胞でも、内臓脂肪と皮下脂肪では、性質が違っていることがわかってきた。脂肪細胞は、エネルギーを蓄える臓器であると同時に、さまざまなホルモンなどを分泌する内分泌臓器でもある。

例えば、「TNFα」という因子が脂肪細胞から産生されている。TNFαは、内臓脂肪で多く作られ、インスリンの働きを邪魔するのである。前に述べた、遊離脂肪酸も内臓脂肪から多く分泌されている。したがって、腹部に脂肪がたまると、脂肪細胞から作られるTNFαや遊離脂肪酸が増え、その結果、インスリンが効きにくい状態「インスリン抵抗性」を生じやすくなるのである。

このように、内臓脂肪から分泌される因子の働きにより、インスリン抵抗性が生じ、肥満に糖尿病が合併すると考えられている。

内臓脂肪が蓄積すると、インスリン抵抗性が生じ、高脂血症・糖尿病・高血圧などになり、動脈硬化の原因となる。

[気になる実になる健康講座]明日を元気よく過ごすための健康快眠法Part.1

良い睡眠は体をつくります。健康のためにも、ぐっすり眠って、すっきり目覚めるためにはどうすれば良いのでしょうか。

眠りのリズム

夜になって布団に入るとすぐ眠りにつける、朝になればすっきり起きられる。これが、理想の睡眠です。これを実現するためには、人間の体にもともと備わっているリズムを利用することです。

例えば、夏はなかなか寝付けず、冬は布団から出たくない理由は季節による体のリズム。太古の昔を考えると、エサをとる夏は体が活動的で、冬は冬眠のため体は眠っています。
1日をみても、太陽が出ている昼に活動をし、太陽が沈んだ夜に体や脳を休ませる、という動物的な体内時計のリズムによって起床と睡眠を繰り返しています。

そのため、すぐ眠りにつくためにはそれまでに体を休ませる状態にしておくこと。脳を働かせた直後や体力を使った直後では、なかなか眠ることはできません。心身共にリラックスした状態で、布団に入りましょう。

また、眠りの中にもリズムが存在します。浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」です。寝付いたすぐ後に訪れるノンレム睡眠は“脳の眠り”と呼ばれ、レム睡眠は“体の眠り”と呼ばれています。
しっかり体も脳も休ませ、すっきり起きるためには、脳が休んでいないレム睡眠中に目を覚ますこと。およそ、ノンレム睡眠とレム睡眠のセットが約90分なので、眠りに付いてから起きるまでの時間を4時間半、6時間、7時間半ほどに設定すると良いとされています。

眠りのサイクル

環境や寝具にも快眠の工夫を

暑くてなかなか眠れない、うるさくて眠れない、明るくて眠れない、などの経験は誰にでもあるのでは。自分の体が眠りの準備をしていても、環境によって眠りを妨げられることもあるのです。理想は一流ホテルの部屋。落ち着きがあってほの暗く、快適な温度と湿度に保たれているため。環境が人間の眠りを誘うこともあるのです。

ただし、「音」に関しては、静かだから眠れる、というわけではないようです。例えば、普段、街中に住んでいる人が田舎の静かな場所で眠ろうとすると、落ち着きすぎて眠れないこともあるのです。赤ちゃんの子守歌のように、何も音がしないより、かすかに音がしている方が眠れるということもあります。
要は「聞き慣れない音」がすると、眠れないのです。

寝具も睡眠の快適さを左右します。基本は、温度を保つ「保温性」、湿度を保つ「吸透湿性」、湿度を発散させる「放湿性」に優れているものを選びましょう。
掛け布団は軽くて温かく、体を圧迫しないもの。敷き布団やマットレス・枕は背骨のS字カーブが立ったままの状態で寝られる硬さがおすすめ。湿気の多い日本の夏にはタオルケットを利用するのも良いでしょう。

私達の心がけや環境の工夫が快眠をつくります。良い睡眠は昼の脳を活性化させ、疲れ知らずの体をつくるもの。良い睡眠で、健康になりましょう。

快眠のための環境づくり
温度・湿度 夏は25℃、冬は15℃。湿度は50%程度に。
寝室は30ルクス以下(ほのかに暗く、何かが見える程度)に。直接、光源が目に入らないようにする。
40db以下(図書館ほどの静けさ)が夜の室内の理想。寝室はさらに静かな方が眠れる。
広さ 洋服ダンスなどで圧迫感があるとなかなか寝られない。住宅事情にもよるが、布団の場合、4.5〜6畳、2枚並べるなら8畳、シングルベッドなら6畳、ツインベッドなら10畳が理想。
香り ラベンダー、カモミール、セージなどでリラックスを。
ベージュ、ブラウン、グレーがおすすめ。赤や黄色は刺激的だが、自分が落ち着ける色でコーディネイトすると良い。

 

[トピックス]平和とワインの熟成「ゴラン高原」 イスラエル地図

古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。
地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルをご紹介します。

 

ガリラヤ湖を北上すると、広さが東京都の約半分の岩地、『ゴラン高原』が広がります。乾燥地帯で水資源が非常に乏しい中東にあって、ゴラン高原は平均標高が約600m、またイスラエル北東部にヘルモン山がそびえることから、冬には雪が降り、その雪解け水などの地下水が豊富で、年間を通して水に恵まれた地域といえます。
また、やや内陸であることや標高が高いことから、一日の中でも温度差が激しく、日中は30度を超えるのに対し、夜には10度台に気温が低下します。
南はネゲブ砂漠の灼熱、北はゴラン高原・ヘルモン山からの冷たい風。どちらも同国内でバス移動が十分に出来る距離であることから、その対照的な環境に不思議な感じがします。


ゴラン高原のスキー場

ゴラン高原はシリア南西部に位置し、ヨルダン川流域を見渡せることから、軍事戦略上はもちろん、水源確保の意味でも重要な拠点となっています。その為、歴史の中で幾度も紛争の原因となり、1967年の第三次中東戦争をきっかけにイスラエルが占領、第四次中東戦争ではシリアが一時的に奪還、その後すぐにイスラエルに再占領されました。現在も金網には黄色い「地雷注意」の看板がぶら下がり、シリア軍が残した地雷が未だに埋まっていることを伝えています。

ゴラン高原

今も緊張関係が続いている地ではありますが、ゴラン高原には世界に誇るべきものがあります。それは「ワイン」です。「イスラエルでブドウ栽培!?」と思われる方も多いと思いますが、ゴラン高原は恵まれた環境と、ブドウ栽培にとって大敵の雨がほとんど降らないことから、収穫が安定し毎年が当たり年のようだといいます。

しかし油断出来ないのは、40度にも上る夏の暑さですが、畑にはコンピューター管理の自動散水装置が備えられ、収穫もほとんどが機械化、現在約490haの総面積で年間4000tを生産します。また、畑内に張り巡らされた情報収集基地で、気象の変化やブドウの出来具合のデータを収集、醸造所内でも最先端の圧搾、圧縮ポンプなどの施設やコンピューター制御で温度管理されたステンレスタンクなどを導入し、全てにおいて徹底的な管理システムが構築されています。
熟成は最高級のフレンチオーク樽のみが使われ、コルク、ラベル、瓶なども品質にこだわったものを使用しています。

これが新興ワイナリーでありながら、本場フランスのボルドーや英国のコンテストで毎年のように金賞を獲得し、国際的にも高い評価を受けている理由です。そして今では、日本を含む20カ国以上に輸出されています。

ワインと共に和平が熟成し、ゴラン高原のシリア返還が実現すれば、皮肉にも「二度と味わえないワイン」になるかもしれません。機会があれば、このワインを手に取ってみてはいかがでしょうか。


ヨルダン川よりヘルモン山を望む

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