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健康の輪デジタル新聞

2006年1月号

 
 

[特集]まずは体を動かすことから!軽い運動で寒い季節を元気に過ごす!

体を動かすことが苦手になる寒い季節。しかし、運動(スポーツ)は身構えなくても簡単にできる。歩いたり、立ったり、座ったりすることは運動の基礎。少しの心がけで運動不足を解消しよう。

 

運動は若さと健康を保つ

エネルギーを消費する運動。主なエネルギーは糖と脂質だが、運動の強度によって使われるエネルギーの比率は違ってくる。激しい運動ほど糖分が多く使われ、適度な運動は脂肪が燃焼されやすい。中程度から軽い運動は脂肪を効率よく燃焼させるので、肥満や生活習慣病の予防に適しているとも言える。

その理由は、適度な運動は血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、また、インスリンの働きを良くし、血糖値の上昇を抑えるため。特に、生活習慣病の代表格とも言える高血圧症、高脂血症、糖尿病の予防に効果がある。

脂肪燃焼には、少し息がきれる程度の運動で酸素をたっぷり体に取り入れることができる「有酸素運動」を30分ほど続けることが効果的。ウォーキングやジョギングなどが有酸素運動にあたるが、生活の日課にすぐ取り入れることができるのがメリットだ。

運動を続けると、基礎代謝が上がるため体調が整う。また、心臓や肺、血管などの体内の機能が高まるため、持久力がつき、疲れにくくもなる。骨や関節も丈夫になるため、女性に多い骨粗鬆症の予防にもなる。このように、運動は病気の予防だけでなく、基本的な体づくりにも適していると言える。

とにかく体を動かそう

以上のような運動の効果は、長く定期的に運動を続けることで期待が高まる。しかし「運動をしなければ」と強制的に続けるのもストレスになってしまう。楽しみながら、続けられるよう、まずは、自分に合った軽い運動から日常生活に取り入れてみることをお勧めしたい。

今すぐできる軽い運動のヒント

○とにかく歩く
近くの駅、スーパーまでなら、とにかく歩く。少し長距離なら自転車を使っても良い。

○早足にしてみる
だらだらと歩かず、ウォーキングのつもりになって早足で歩いてみる。

○ストレッチ運動を取り入れる
物を拾うとき、足を曲げずに取る、新聞は腕を伸ばして見る、アキレス腱を伸ばしながら洗濯物を畳むなど。

○テレビを見ながら、音楽をかけながら体を動かす
ただ座っているより、ストレッチ、腹筋、段差を利用したステップ運動など、とにかく体を動かしてみる。

[図解]テレビをみながら音楽をかけながらできる「ながら筋トレ」

[健康長寿を目指して]生活習慣病とはどういう病気か(3)

健康的な社会生活を営む上で、自己の健康管理は大切な問題です。
増加の一途にある生活習慣病の予防のため、まずは生活習慣病の知識を身に付けて、早めの対策が必要です。

メタボリックシンドロームの食事療法

(1)高血圧の面から

糖尿病・高脂血症・高血圧などの生活習慣病はお互い合併しやすい。これらの病気には肥満、特に内臓脂肪が密接に関係しているのである。

これらの病気は、単独でも動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞などの心・血管系疾患の発症を、健康な人に比べて2〜3倍増加させている要因となっている。そして、これらの病気の合併は、その危険性を更に数倍増加させているのである。メタボリックシンドロームの定義と診断基準が発表されたのは、この点の注意喚起を促す意味からである。

高血圧の原因には、高血糖に伴う循環血漿量の増加や、インスリン抵抗性や動脈硬化による血管抵抗の上昇などが根底に存在するのである。

また早朝より夜間の血圧が上昇していることが多く、食塩の過剰摂取で血圧が上昇することが多い。特に肥満者では、適正なエネルギー摂取と減量を図る必要がある。

食事療法では、エネルギー制限のみに目が向きがちであるが、食塩の摂取量を減らすことも重要になってくる。日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、食塩の摂取量を1日に6グラム未満とすることが勧められている。無論、禁煙も重要であり、降圧目標が達成できない場合には、降圧作用のある健康食品などを組み合わせることが大切である。

(2)高脂血症治療の面から

メタボリックシンドロームの治療の第一歩は、ライフスタイルの是正にある。中でも食生活は、血清脂質をはじめ、血圧、インスリン抵抗性、血液凝固系、炎症、酸化ストレスなど様々な要因をもって我々の体に影響し、適切でない食生活の影響は2型糖尿病発症や血管壁の破錠、すなわち動脈硬化性疾患の発症として顕在化している。

脂質代謝異常の特徴は、TG(トリグリセリド)やリポ蛋白の増加であり、中等度の高TG血症が表れる。特にインスリン抵抗性と血清遊離脂肪酸の増加に伴う肝臓の中性脂肪の生成が亢進するのである。

またリポ蛋白の増加は、HDL‐コレステロールの低下やLDL‐コレステロールの増加を来たし、さらには血液の凝固を亢進するのである。

食事療法の具体的内容では、摂取総エネルギーの制限を中心に単純糖質摂取を制限し、食物繊維を増加させる。脂質摂取においては、コレステロールや飽和脂肪酸を制限して、n‐3系脂肪酸の摂取が重要となる。

インスリン抵抗性とは?
インスリンは出ているけれど、身体がインスリンを感じ取らなくて、インスリンが効かない状態である。

インスリンは、血糖値を下げるホルモンである。食事をするとすぐに膵臓から分泌されて血糖値を下げてくれる。
インスリンが血糖値を下げるのは、身体の細胞がインスリンを感じ取り、細胞内に血液中のブドウ糖を取り込むからであるが、細胞がインスリンを感じ取らなければ、ブドウ糖を細胞内に取り込むことはなくなり、血糖値は下がりません。

この場合に、糖尿病や動脈硬化が進みやすいことがわかってきたのである。

(第27回日本臨床栄養学会総会から)

 

[気になる実になる健康講座]健康な歯でおいしい食事、元気な体〜「噛む」ことの大切さ〜(歯の健康Part.1)

年齢と共に失われつつあると思われている「歯」。しかし、歯は老化によって失われているわけではありません。
日頃のケアで歯周病や虫歯を防げば、しっかり噛める健康な歯をいつまでも持つことができるのです。

 

28本の歯で噛んで健康を保つ

私達が何気なく、当たり前のように使っている歯。しかし、虫歯や歯周病になったとき、物がしっかり噛めなかったりうまく発音できなかったり、不都合を感じたことはないでしょうか。

「物を噛んで胃や腸への負担を減らす」「噛みごたえを楽しむ」「発音を助ける」「顔の形を整えて表情豊かにする」といった様々な役割を持つ歯。全て揃ってこそ、役割を十分に発揮することができるのです。

成人の歯は「親知らず」と呼ばれる奥歯を入れると32本ですが、生えてこない人もいるため、通常、全部で28本と数えられています。しかし、70歳以上の人は平均、17本の歯を失っているというデータがあります。このことから、厚生労働省は歯の損失を防ごうと、60歳以上で24本、80歳以上で20本以上、自分の歯を残そうと、提唱しています。

歯を失う最も多い原因は歯周病と虫歯。40歳以上の人の8割以上が歯周病とも言われています。歯周病と虫歯は放置したままでは治らない病気。正しいブラッシングなどの普段のケアがいかに大切かが分かります。

歯の種類と配列

一般的に、犬歯、側切歯、中切歯を前歯と呼び、臼歯を奥歯と呼ぶ。第3臼歯は「親知らず」と呼ばれ、この歯も合わせると、歯は全部で32本。

大切な「噛む」働きを担う歯

物を噛むことで消化器官や脳、精神まで様々な影響を与えるとても大切な歯。もし、奥歯を一本失ってしまうと、物を噛み砕く能率が60%に低下してしまうほど、一本一本の歯は重要なのです。

現代の子供は噛む回数や力が少ない食事が多く、噛み合わせの良くない歯が増加しているとも言われています。

上手に噛むことができない「歯」は体全体の健康を損ねてしまいます。自分の歯で、いつまでもおいしい食事をとれるようになりたいものです。

噛むとどうなる
胃腸への負担
を 軽くする
食べ物をある程度、歯で噛みくだき、胃や腸での消化の負担を軽くします。消化が良くなると、栄養の吸収が良くなります。
唾液の分泌が
良くなる
消化を助け、口の中を清潔に保ちます。
噛む刺激が脳を
活性化させる
頭の回転を早くし、認知症の防止にもなります
頭やあごの骨、顔の
筋肉を発達させる
しっかりとした骨格はきれいな歯並びをつくり、筋肉の発達は表情を豊かにさせます。
ストレス解消 十分に噛むことができると、心を落ち着かせることができます。また、硬い物を噛むことによってストレス解消になります。
肥満防止 物を噛むと満腹中枢を刺激するため、満腹感を得られ、食べ過ぎの防止ができます。

 

 
イスラエル地図

[トピックス]見渡す限りの荒野「ネゲプ砂漠」

古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。
地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルをご紹介します。

日本の四国とほぼ同じ面積を持つイスラエル。起伏の激しい土地柄により、気候が場所により激しく変化します。
高度800mに位置するエルサレムから東に30q行くと世界で最も低い場所・海抜マイナス400mの死海があり、そのわずかな距離で1200mもの高低差があります。
また最北端のヘルモン山では冬にスキーを楽しめますが、同時期に最南端のエイラット・紅海ではダイビングが楽しめ、その距離は約550qです。
また年間降水量は、日本の1700oに対し、イスラエル北部が平均700o、南部が50o以下、さらに国土の約60%が乾燥地である砂漠に覆われ、通常では生活が困難な厳しい自然環境です。

そのイスラエルの南部に位置する国内最大の「ネゲブ砂漠」。イスラエル北部のガリラヤは、ヨルダン川の水を利用し、農作物栽培に適した美しい緑地がありますが、南下したネゲブは、乾燥した砂漠地帯で土地は痩せ、不毛の大地が広がります。


延々と続く、赤茶けた大地

ところが、この地に魅せられ「砂漠を征し、荒野の地に人が住めるようにならねば、イスラエルに未来はない」と開拓を訴えた人物がいました。それは『イスラエル建国の父』と呼ばれた初代首相ダビッド・ベングリオンでした。ベングリオンは、首相などの一切の公職を辞め、荒涼としたネゲブ砂漠に移り住み、見渡す限り茶褐色の大地を緑地帯に変えるなど、先頭に立って開発を進めていきました。その後ベングリオンが亡くなると、この地に埋葬され、その遺志の元「ベングリオン研究所」が建てられました。そこには世界中から研究者が集まり、その遺志の継承と開拓者達の願いは、確実に世界へ広がろうとしています。

ちなみに新ターミナルの完成で地中海地域でも有数の巨大国際空港となった、テルアビブ近郊のベングリオン空港は、正式名称をダビッド・ベングリオン空港といい、前述の初代首相の功績を称え、命名されたものなのです。

そして現在、驚くことに砂漠の真ん中にビニールハウスの「養魚場」があります。水がなければ人間ですら生きていけない所に、何万匹ものピーター・フィッシュ(鯛の一種)が、総延長500mほどの水路で所狭しと泳いでいるのです。水は地下700mから汲み上げられ、更にネゲブ砂漠の地下には莫大な埋蔵水があり、それはイスラエル国民の年間総消費水量の約200年分に相当するといわれています。

また、この養魚場では利用した水はろ過し、再度養魚に利用した後、隣接する広大なオリーブ畑に潅漑しています。その畑では、燦燦と照りつける砂漠の太陽を受けたオリーブの木が豊かに実を結び、その実から穫れる高品質の油は、世界一に選ばれたほどです。

 「砂漠は人を寄せつけず、また多くの困難があります。あらゆる可能性を試し、失敗もあり成功もあります。しかし、強い意志と熱い想いがあれば、必ず乗り越えることが出来る」。ネゲブの開発に取り組む人の言葉は、不可能と思えることへ挑む力が、未来を切り開く強さを生み出すと感じさせてくれます。


2004年の日健総本社・クロスタニングループ
「創始者 田中 美穂銅像建立への旅立ち」
ネゲブ砂漠の真ん中で記念撮影

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