自分の体質を知っていると、“なりやすい”病気が分かる。
それを利用して、自分の体に合った、病気の予防をしてみよう。
糖尿病、心臓疾患、脳梗塞、肝臓病など、じわじわと、知らないうちに進行していることが多い生活習慣病。増加しつつある生活習慣病は、体質と生活習慣をベースに、加齢が加わって発症すると言われている。
体質とは、親から引き継いだ遺伝的なもの。ダイエットをしてもなかなか痩せなかったり、食べても太らなかったりするのは体質によるところが大きい。
自分の体質は、親兄弟、親戚がかかった病気を知ったり、健診を受けて、血糖値や血圧などに異常値はないか調べることによって知ることができる。最近は、遺伝子ドックや肥満体質検査なども充実し、より詳しい体質を知ることができる。
体質は普遍的なものだが、親戚にがん患者が多かったり、肥満遺伝子があるからといって、必ずしも自分ががんや肥満になるわけではない。生活習慣病の中では、食生活や運動量などの生活の中の習慣が要因になることが大きい。言い換えれば、生活習慣を改善することで、生活習慣病を防ぐことができるのである。
体質を知ると、自分がどんな病気にかかりやすい傾向にあるかが分かるようになる。生活習慣病の予防には生活習慣の改善が必要だが、かかりやすい病気の傾向を知っていれば、より効率の良い改善方法がとれる。
例えば、肥満傾向にあるなら、肥満になりにくい生活が中心になるようにする。最近、子どもの肥満も目立っているが、早めの軌道修正で、糖尿病などを防ぐことができる。もちろん、その他の病気への予防も忘れてはならない。
今は、病気に対する治療の他、「病気になる前に病気を予防する」ことも重要視されている。自分の体質を知って、より効率的な生活習慣を身につけたいものだ。
高脂血症
コレステロール、中性脂肪が多いと診断される。自覚症状はないが、放っておくと、動脈硬化を進行させて、血管に係わる生活習慣病を起こすことになる。
油やバター、卵類の摂り過ぎに注意したり、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を心がける。たばこやストレスにも気をつける。
また、更年期以降の女性はコレステロールが高くなりやすいので注意したい。
高血圧
脳疾患や心臓疾患など、血管に係わる病気につながりやすい。また、動脈硬化も促してしまう。
薬に頼ることも必要だが、規則正しい生活習慣も大切。十分な睡眠を心がけ、喫煙を控えたい。また、長期間の有酸素運動は血圧を下げることが分かっている。ストレスや急激な温度差は血圧が上昇しやすいので、注意しよう。
動脈硬化
血管の内側が狭くなったり、血栓ができて、血の流れが滞る動脈硬化は、いわゆる老化現象。さらに、高脂血症、高血圧、糖尿病など、様々な症状から引き起こされるので、少しでも危険因子を減らすことが大切になってくる。
肥満
全ての生活習慣病にかかる可能性のある肥満。要因はエネルギーの摂り過ぎと運動不足。よって、無理のない運動療法や食生活の改善が必要になってくる。
◆運動療法
○1日1万歩を目標に。
○外出時は早歩きをし てみる。
○泳げなくても水中散歩 も効果的。
◆食習慣の基本
○ゆっくり噛んで食べる。
○3食を規則的に食べる。
○寝る直前に食べない。
○野菜をたっぷり摂る。
○薄味にする。
※BMI値も肥満の参考に! BMI=体重(kg)÷身長(m)2 ◆BMI値 18.5未満・・・・・・・・・・低体重 18.5以上25未満・・・・普通体重 25以上 ・・・・・・・・・・・肥満 |
骨粗鬆症
女性ホルモンが変化する更年期の女性に多い骨粗鬆症を予防するためには、カルシウムが必要になる。若い頃から牛乳、小魚からカルシウムを摂り、同時に、カルシウムを吸収しやすくする海藻類、大豆などに含まれるマグネシウムも摂取すると良い。
健康的な社会生活を営む上で、自己の健康管理は大切な問題です。増加の一途にある生活習慣病の予防のため、まずは生活習慣病の知識を身に付けて、早めの対策が必要です。
人が生涯を終える直前まで、健康に過ごせるのならばよいが、生活習慣病が進行すれば、痴呆、失明、透析、半身不随などで長期の介護や高額な医療費が必要になる。厚生労働省では、2025年の要介護高齢者は530万人になると推定している。また最も介護を必要とする痴呆性高齢者数は、2025年には313万人になると推定している。
本来、病気は特定の病因によって固有の病変が生じて症状が現れ、一定の経過をたどる。例えば心筋梗塞なら、動脈硬化が進んで心臓を養っている冠状動脈が閉塞して心臓の筋肉が侵され、固有の病理的変化によって胸痛や心電図異常が起こる。
しかし生活習慣病は、このような特定の個々の疾患を指すのではなく、生活習慣が発症、進行に関与する一群の疾患を総称する行政用語である。
この疾患群には、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症、動脈硬化症(心筋梗塞、脳卒中など)、大腸がん、肺がん、アルコール性肝炎、歯周病などが含まれている。
これらの疾患の発症には、食生活、運動、喫煙、飲酒、休養などの生活習慣の要因が深く関わっている。これらの生活習慣は、個人の努力で改善できる点が重要である。
英国ではライフスタイル関連病、フランスでは生活習慣病、ドイツでは文明病、そしてスウェーデンでは裕福病と呼ばれている。飽食時代と言われる現代生活の反映であることを示している。
生活習慣病は疾患群とはいえ、類似した病気である以上、類似の経過をたどるのである。生活習慣で誘発された後、数十年に及ぶ軽症で無自覚の病態期があり、やがてさらに進行した疾患確立期となる。
ある日、激しい苦痛をともなう発作が起こり、重要な組織が破壊される(急性期)。この時点以降は、重大な後遺症のために生活の質は大幅に低下し、長期にわたるリハビリテーションなどを受けることになる。
脳血管の障害による痴呆も、やはり多くの生活習慣病の結果によることが多い。やがて、寝たきり状態や痴呆で手厚い介護を受けるようになって、終末期を迎えるのである。
生活習慣病は疾患群であるということから、肥満、高血圧、高血糖、高脂血症、骨粗鬆症、高尿酸血症などの病態は別々に進行するように思いがちだが、そうではないのである。シンドロームXと呼ばれ、内臓脂肪症候群とも呼んでいる。これは糖尿病の患者によって発見されたが、過剰栄養や運動不足、食生活の欧米化など複数の要因によって生じる。主に内臓に脂肪が蓄積する内臓肥満の状態となる。
まず過剰栄養によって血糖が高まると、体内では膵臓からのインスリン分泌を高めて糖を脂肪に変えて貯蔵しようとする。この高インスリン血によって脂質の合成が高まり、高中性脂肪血症、高コレステロール血症が起こるのである。組織からコレステロールを肝臓に運んで分解するためのHDLコレステロールは、善玉コレステロールというが、これが減少するのもX症候群の特徴である。
肥満では、血圧を上昇させる交感神経や副腎皮質の活動が高まるだけでなく、内臓の脂肪組織からは、血圧上昇物質も分泌される。また肥満では、血液量、心拍出量、血管抵抗の3つが増大して血圧を上げる。
こうして生じる高血圧と高コレステロール血と内臓脂肪に由来する脂肪酸は、動脈硬化を促進する。やがてインスリンが有効に働かなくなる(インスリン抵抗性)と高血糖が持続するようになる。すなわち脳卒中、心臓病、糖尿病などの致命的な疾患に発展するのである。
大腸がんや乳がんは、X症候群の条件である脂質過剰によって発生しやすくなる。
生活の中へ上手に“香り”の刺激を取り入れて、疲れやイライラをとってみませんか。香りの種類によって、様々な症状が緩和します。
五感の中で最も敏感な「嗅覚」。花や実などの植物から一滴、一滴、大切に採取された精油を使って、気持ちや体の不調を整えてみませんか。
アロマセラピーで最も一般的な方法の「芳香浴」は、温められた精油が部屋中に広がり、香りそのものを楽しみます。玄関、トイレなど、場所を選びません。
また、お湯の中に精油を落として、アロマバス、半身浴、足浴などを楽しむこともできます。ホホバオイルやアーモンドオイルなどに数滴、混ぜれば、マッサージオイルとしても利用できます。
日によって気分は違うもの。それぞれの気分や、体調に合わせた精油を使えば、不快感を解消することができます。しかし、一般的に言われている香りの特徴も、好みがあるので、自分の気持ちが良いと思うものを使いましょう。もし、どんな精油が良いのか迷ったら、オールマイティーに使えるラベンダーから始めてみては。
秋の夜長を、豊かな香りに包まれながら過ごしてみませんか。
精油(エッセンシャル・オイル)の使い方
◆買い方
植物の種類によって価格が違いますが、100%ピュアな精油を選ぶようにしましょう。お店の人に聞くのも良い方法です。
◆使い方
部屋全体に香りが漂う「芳香浴」の場合「アロマポット」を使うと良いでしょう。アロマポットのお皿の上に、水を注ぎ、精油を2〜3滴落として、電気を入れます(ろうそくで加熱するものもある。)。また、お湯をはった洗面器に精油を数滴落とす方法もあります。
◆保存方法
直射日光の当たらない冷暗所。
◆注意事項
原液で使わない。直接肌に塗ったり、服用はしないように。
妊娠中の人はローズマリー、クラリセージ、ジュニパー、マージョラムなどを入浴やマッサージに使わないようにしましょう。レモンなど、柑橘系の香りを使用した後は、 直射日光に当たらないようにしましょう。
リラックスしたい時
カモミール
ハーブティーにも利用される小さな花。リンゴのような香りがします。憂うつな時、なかなか眠れない時にリラックスした気分にさせてくれます。
※生理周期を正す作用があるため、妊娠初期の人は使用しないように。
サンダルウッド
日本名で白檀(びゃくだん)。エキゾチックな甘い樹木の香りで高貴な感じがします。緊張した心を解きほぐすなど、心のバランスを整えます。肌の保湿効果を高めたり、免疫力アップにもつなげます。
※香りが強いため、量に注意。
ラベンダー
リラックス効果があり、安眠も誘います。肩こり、腰痛などを和らげるなど、オールマイティーに使えます。
※妊娠初期の人は避け、低血圧症の人は眠くなるため、使用時間に注意。
◎他に、マージョ ラム、 サイプレス、ローズウッドなど
集中力をつけたい時
ペパーミント
いわゆる、ハッカの香り。刺激的な香りのため、気持ちをすっきりとさせ、集中力を高めてくれます。
※肌に対して刺激が強いのでマッサージオイルなどで使うときは注意する。
ユーカリ
コアラが食べることでも知られています。清潔感のある香りで、空気を爽やかにしてくれたり、頭がぼんやりするときにリフレッシュさせてくれます。また、鼻づまり、のどの痛み、防虫効果もあります。
※高血圧症の人は量に注意。
◎他に、レモン、ローズマリー、タイム、フランキンセス、ニアウリなど。
安眠したい時
マージョラム
スパイシーですが、温かみのある香りです。不安な気持ちや憂うつな気持ちを解消してくれ、不眠にも利用できます。また、血液の循環を活発にし、体を温めます。
※長期間にわたって使用しないように。
オレンジ
お馴染みのオレンジの香りは、神経の緊張を和らげ、体を温めてくれます。また、落ち込んだ気分を前向きにさせてくれます。
※使用後は直射日光を浴びないように。
◎他に、カモミール、ラベンダーなど。
元気の無い時
ゼラニウム
園芸用とは種類が異なるゼラニウムの精油は、薔薇の香りがするもの、リンゴの香りがするものがあります。甘い香りが不安感を取り除き、気分を晴れやかにしてくれます。また、防虫効果もあります。
※妊娠中の人は使用しないように。
ベルガモット
オレンジのような実をつける植物で、花のような柑橘系の香りがします。落ち込んだ気分は晴れやかに、緊張した時はリラックスさせてくれるので、情緒不安定によく、使用されます。
※使用後は直射日光を浴びないように。
◎他に、グレープフルーツ、 ローズマリー、カモミール、 ラベンダーなど。
興奮状態を落ち着かせる(イライラ解消)
イランイラン
南国のエキゾチックな甘香りで、最高級の香りと言われています。高ぶっている神経の緊張を和らげます。
※使いすぎると、頭痛や吐き気をもよおすので、使用量に注意。
ネロリ
オレンジの花から採れる精油。甘く優雅な香りです。気持ちが不安定な時、ヒステリー気味の時に使用すると、リラックス効果があり、不安感を抱いた時や落ち込んだ時にも良いとされています。
◎他に、カモミール、マージョラム、 ジャスミンなど。
古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルについて、あまり知られていない側面も含め、ご紹介します。
イスラエルの港町として、海上輸送のほとんどが陸揚げされる都市「ハイファ」。歴史的にも古く、紀元初め頃に軍事都市として作られたことが始まりで、迫害を受け帰国するユダヤ人が、最初に着く街としても有名でした。そのハイファの中心から南東に位置した地中海沿いに「イスラエル国立海洋湖沼研究所」のセンターがあります。研究の中心は、そのセンタービルにありますが、他に地域最大の淡水湖で、ヨルダン渓谷が陥没して出来たガリラヤ湖を有するティベリア市と、世界一の透明度を誇り、世界有数の珊瑚礁や熱帯魚をはじめとする海洋生物の宝庫であるエイラット市に研究施設が点在しています。
ハイファ市のセンタービル
1967年に設立された同研究所では、約300名の研究者が海洋分野全般に関する最新の研究を行っています。湖沼学、海洋学、海洋生物学の 基礎・応用研究等、海・淡水資源を有効に利用するための方法や技術を追求しています。また、イスラエルの近隣海域や国内の水資源状況の監視・分析評価、環境異変の予測を行うなど、世界中の研究機関、産業発展に大きく貢献しています。
海洋・湖沼研究については世界でも有数の素晴らしい研究所です。
この研究所において、日健総本社の筆頭顧問であるアミー・ベンアモツ教授は、海洋における微細藻類(マイクロアルジェ)の研究を熱心に行い、その中でもドナリエラの研究と開発に力を注いでいます。同時に、イスラエル全国から集まってくる若手を教育・指導し、次世代の研究者たちを育成しています。
ベンアモツ教授は、1969年にヘブライ大学にて修士号を取得され、イスラエル国立ワイツマン基礎科学研究所に入所されました。そこで、モルデハイ・アブロン副所長の下で、イスラエルの「死海」に生息し、太陽と水と空気だけで育まれるドナリエラの光合成能の研究を始めました。その後、アブロン副所長が亡くなると、研究はベンアモツ教授に引き継がれ、イスラエルの研究・医療機関でのドナリエラハードカプセルの治療推進の先駆者として活躍されました。現在は、ドナリエラの天然素材としての医学的治療の新システムを模索されています。
ベンアモツ教授は、2007年にイスラエルで開かれる国際海洋バイオテクノロジー会議の理事も務められています。
平成2年から始まった「アミー・ベンアモツ教授 全国縦断特別講演会」は、ドナリエラに関する最新の研究報告・情報・事例が聞けるとあって、全国のクロスタニン同志が心待ちにしている行事のひとつです。
イスラエル3大病院のひとつ、国立テルハショメル・シバ病院との共同研究開発がスタートして約2年が経過、臨床試験も着々と進行し、ドナリエラの各種疾病、特に糖尿病と動脈硬化症に対する大きな成果が期待されています。今年も、また興味深い新鮮な情報にご期待ください。
スタッフによる研究風景