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健康の輪デジタル新聞

2005年8月号

[特集]夏の疲れた「胃」をいたわる

夏の暑さで食欲不振になっていないだろうか。きちんと食事を摂っていないと、栄養不足になり、体がだるくなるなど、夏ばての症状が出てくる。 栄養をしっかり摂れるように胃を元気にし、夏を乗りきりたい。

ストレスに弱い「胃」

食道から入ってきた食物を軟らかくし、小腸へ送り出す役割を持つ「胃」はストレスに弱い臓器。気候や気温の変化で私たちがストレスを受けるように、胃自身もストレスを受けている。

高温多湿の日本の夏はまさに、胃にとって負担の大きい季節。「夏」というだけで、胃は疲れ気味になっているので、冷房の効かせ過ぎや冷風を直接、体に当てないなど、上手な体温管理が必要になってくる

胃そのものにストレスを与えるのも良くない。胃に入ってきた食べ物は、体温に近い温度に調整されるが、熱すぎる食べ物や冷たすぎる食べ物は直接、胃に負担をかけることになる。また、強い香辛料などの刺激物も胃を傷める原因になってしまうので、気をつけたい。

胃がストレスを抱えると、消化不良を起こし、食欲を低下させてしまう。食事が進まないということは、栄養素が低下し、体のだるさ、頭痛、さらなる食欲低下を引き起こす原因にもなる。夏ばてを克服するには、まず、胃の調子を整えることが大切だと言える。

胃をいたわる食事法

暑いからといって、ついつい冷たい飲み物をがぶがぶ飲んだり、そうめんだけで食事を済ませてしまいがちだが、これでは、夏ばて解消にはならない。

胃に負担をかけず、食欲を出すためには、まず、水分を摂りすぎないこと。多すぎる水分は胃液を薄めることになり、消化不良になりやすい。ただし、脱水症を防ぐために、適量の水分を補給することは大切。

消化不良を招く刺激物や消化の良くないものはできるだけ避けたい。なんと言っても、栄養バランスの良い食事が望ましいが、消化の良い炭水化物やたんぱく質を中心に、夏に不足しがちなビタミンやミネラル類を積極的に摂りたい。

そうめんだけを食べるのではなく、肉類、野菜類も一緒に摂るようにするなど、量より質の食事で、健康な胃を保ち、夏ばてを解消したい。

全ての食中毒に共通するのが急性の胃腸炎。程度は様々だが、下痢、嘔吐がみられ、熱が出る場合もある。中には、血便や腹痛が現れることもあり、場合によっては死に至ることもある。

普通の腹痛や下痢とは違うため、食中毒であることに気付くが、その症状が特別なものかどうかの判断は難しいので、病院を受診した方が良い。また、下痢は腸の中の悪い細菌や毒素を出しているため、むやみに止めようとしない方が良い。

健康な胃を保つには・・・

○1日3食の規則正しい食生活。
→胃の消化リズムを保とう!

○熱すぎる、または冷たすぎる 飲食物、強い香辛料を避ける。 
→胃に負担をかけないようにする。

○睡眠を充分にとる。 
→胃をゆっくり休めましよう。

○タバコは避ける
→タバコは血流を悪くし、消化を妨げる。

食事の工夫で夏バテ解消

○酸味のあるもの 
酸味(クエン酸)のあるもので食欲増進。  (レモン、梅干し、パイナップル、桃、お酢等)

○消化の良いもの
炭水化物やたんぱく質(脂肪分の 消化は良くない)。火を通すときは、 「揚げる」よりも、「煮る、蒸す、ゆでる」 が良い。

○疲れをとるもの・元気になるもの
ビタミンA、B1、ビタミンC、 鉄分。 うなぎや夏野菜がお勧め。

 

[この病をマークせよ!]視覚障害の第一位!糖尿病網膜症

糖尿病の怖さは、全身にさまざまな合併症を引き起こすことにあります。
糖尿病の三大合併症として、糖尿病性神経障害と糖尿病性腎症、そして糖尿病網膜症があります。

 

高血糖が続いたために、網膜の血管に障害が起こる

糖尿病網膜症は、失明を含めた視覚障害の原因の第一位を占めており、毎年約三千人が糖尿病網膜症のために、視覚障害者認定を受けています。第二位の白内障や、第三位の緑内障にも、糖尿病が関係するものが含まれているので、視覚障害全体の約25%は、糖尿病が関係していると考えられます。

目の構造をカメラに例えると、私たちが物を見るとき、外からの光は、「角膜」から入り、レンズに相当する「水晶体」で屈折され、フィルムにあたる「網膜」に像を結びます。網膜には、たくさんの「視細胞」が分布しており、光の情報はこの視細胞にキャッチされ、その後、視神経を通って脳に伝えられます。

糖尿病で、高血糖の状態が続くと、全身の血管に障害が生じますが、高血糖により、網膜の血管に徐々に障害が生じるのが「糖尿病網膜症」です。

病状がかなり進行した場合、視覚障害が起こる

初期の段階では、針の先でつついたような小さな出血(点状出血)や、白斑と呼ばれる白い部分が見られます。

白斑とは、毛細血管から血液中の液体成分がにじみ出て、その中に含まれる脂質やたんぱく質が沈着したものです。この状態を単純網膜症と言います。

毛細血管の流れが悪いと、血管の一部が膨らむ「毛細血管瘤」ができることもあります。この初期段階では、自覚症状がありません。

さらに進行した状態を、前増殖網膜症と言い、出血部分が大きくなったり、白斑が増えてきます。同時に、毛細血管が詰まって、細胞が酸素不足の状態にもなります。

酸欠状態がさらに続くと、不足した酸素を補おうと、細い血管(新生血管)が異常に増殖します。新生血管は、血管壁が非常に薄くもろいため、「血圧が上がる・トイレで力む・くしゃみをする」などの衝撃により、すぐに破れて出血します。

出血は、網膜内にとどまることはなく、網膜の前にある硝子体に広がります。物がぼんやりと見える、視野に黒いゴミのようなものが見える(飛蚊症)などの症状が現れます。この時点では、すでに増殖網膜症にまで進行しています。

血糖コントロールの状態によって、進行の速さは異なる

一般に糖尿病と診断されてから10年で患者全体の約25%、25年で約80%に何らかの形で糖尿病網膜症が起きます。

25年経った時には、患者全体の約40%が、前増殖網膜症、または増殖網膜症まで進行します。

(グラフ)

血糖のコントロールが治療の基本

単純網膜症なら、血糖のコントロールで障害の進行が止まるだけでなく、網膜の出血が自然に消えることもあります。

血糖コントロールの指標となるのが「グリコヘモグロビン」(HbA1c)の値です。 グリコヘモグロビンとは、血液中の赤血球と糖が結合したもので、赤血球の寿命である約120日間、血液中に存在します。 したがって、この値を測れば、過去1〜2ヶ月の平均血糖値の状態を知ることができます。

糖尿病の人の場合、7%未満に抑えることが目標となります。しかし、進行した場合には、網膜光凝固術や硝子体手術が必要となります。また、障害を進行させないために、十分な血圧のコントロールも大切です。

[気になる実になる健康講座]骨盤の歪みを正し、きれいな姿勢で、健康Part.1

肩こり、O脚、足のむくみなどの体の不調が出やすい「骨盤のゆがみ」を正して、美しい姿勢と健康体になりましょう。

 

骨盤は体の土台

体を支え、まっすぐに直立できるよう体の中央を通る背骨。背骨が一家(体)の大黒柱なら、それを支えている土台のようなものが骨盤です。

土台がしっかり安定していないと、大黒柱が傾き、家に“がた”がくるのと一緒で、骨盤のゆがみによって体に様々な不調が出てきます。

たいてい、骨と骨は関節によってつながれていますが、骨盤にある可動関節は「仙腸関節」です。骨盤にある骨のほとんどが筋肉と靭帯によって支えられています。

足を組んで座ったり、横座りなどの座り方が癖になっていると、「仙腸関節」がずれたり、広がったまま固まってしまうため、骨盤がゆがむのです。さらに、骨盤を囲んでいる筋肉にまで負担がかかってしまうのです。

骨盤のゆがみからくる不調とは?

まず、骨盤がゆがんでいると、見た目に影響を与えます。骨盤の周りの筋肉に影響して、ヒップやウエストが大きくなったり、太ももの骨と骨盤がつながっているので、O脚、X脚になります。背骨も骨盤にならって傾き、肩、頭までも、アンバランスな体を保とうとゆがんでしまい、猫背、反り返った姿勢、傾いた姿勢になってしまうのです。

足から上半身に戻る血液やリンパの流れを妨げる骨盤のゆがみは、足をむくませ、自律神経の出ている背骨のゆがみは、頭痛、肩こり、冷え性、 生理痛などに影響を与え、また、内臓の機能も低下させてしまいます。

骨盤のゆがみを正すと、日常の不調が一掃する

全身に影響が出る骨盤のゆがみを正すためには、骨や筋肉に負担をかけるような座り方や立ち方をせず、正しい姿勢で生活をするようにしましょう。

また、骨盤のゆがみを正し、周囲の筋肉を強化する体操が効果的。体操の方法は、Part2でご紹介します。

骨盤の全土左右のバランスが整っていると、背骨が正常なS字わん曲を描き姿勢も正しくなる。血液、リンパ、自律神経も妨げられないので、健康な体でいられる。骨盤がゆがむと体のバランスが崩れ、さまざまな症状がでてくる。

骨盤のゆがみチェック

※2個以上チェックがあれば、骨盤がゆがんでいる可能性があります。

□ あお向けで寝ることができない。

□ イスに座ると、いつも同じ側の足を 組んでしまう。

□ 体育座りや猫背が楽。

□ へその真下から股間に向かって 押していくと、痛むところがある。

□ 腰痛、または肩こりがある。

□ 背筋を伸ばすと、じっとしていられない。

□ 顔を真横に向けるとき、水平に回らない。

□ まっすぐ上を見上げるのがつらい。

□ 歩幅が小さく、すり足で歩きがち。

□ O脚、または、がにまた。

□ 靴底の減り方が左右で違う。

□ 足がむくみやすい。

 

[トピックス]ドナリエラ研究のパイオニア「イスラエル国立ワイツマン基礎科学研究所」

古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルについて、あまり知られていない側面も含め、ご紹介します。

 

ワイツマン基礎科学研究所のロゴマーク。知恵の象徴であるオリーブの木がデザインされている。

イスラエル最大の商都として、イスラエル経済の中心であるテルアビブ。そこから南東22qに位置するレホボットの町に「ワイツマン基礎科学研究所」は在ります。

緑溢れる自然に囲まれた緩やかな丘に建つ研究所。大きく立派な門をくぐると、最初にトンネルのように生い茂った並木が、訪問者を出迎えてくれます。そして右手にノコギリの歯のような屋根をした大きな図書館があります。並木道を抜けると、白い洒落た講堂の前に出ます。蔦の絡んだ煉瓦造りの古い建物がその向こう側に見え、講堂とこの建物の間を右に曲がり、しばらく行くと、研究棟に囲まれた敷地に、色とりどりの多くの花が咲く庭があります。

広大な敷地は約121万uに及び、敷地内には60以上の大きなビル(キャンパス)が建ち並んでいます。非営利研究所として、生物・生化学・物理・数学など多くの分野で、約2500人の科学者・技術者・専門家・学生が、約850のプロジェクトチームを組んで、知識と人類の発展を求めて基礎的な研究に取り組んでいます。


イスラエル国立ワイツマン基礎科学研究所(上空より)

ワイツマン基礎科学研究所は、イスラエル建国より14年早い1934年にその前身が設立されました。 「ワイツマン」の名は、イスラエル国の初代大統領であり、また一流の科学者でもあったハイム・ワイツマン博士を称えたものです。世界屈指の研究所であり、ノーベル賞受賞者のカチャルスキー博士、そして小児麻痺生ワクチンを発見したセービン博士などが在籍、世界的にレベルが高いことで有名です。

日健総本社・クロスタニングループのイスラエル現地法人NBT社と技術提携を結ぶ研究所では、当時、副所長であったモルデハイ・アブロン教授により微細藻類「ドナリエラ」の研究が始まり、その後1991年、アブロン教授逝去に伴い、アダ・ザミール教授を代表とした「ドナリエラクラブ」が発足しました。ウリ・ピック教授や学生の15名で構成され、現在も微細藻類の研究・開発は、世界最高水準を誇っています。

1998年、イスラエル建国50周年を記念して、研究所に新パビリオン(殿堂)・ビジターセンターがオープンしました。このパビリオンには、研究所における数千に及ぶ研究から厳選された、特に優秀な80の研究テーマが展示されており、その中に、ドナリエラの研究も含まれています。パビリオン内では、床に埋め込まれた枠に、NBT、ドナリエラがスポットで映し出されるという、斬新な演出がされています。

世界中から集結する優秀な研究者たちにより、科学教育の発展や、人々の暮らしに貢献する研究・開発が、世界レベルで行われているワイツマン基礎科学研究所。その美しい景観と、最先端の研究技術の融合に、これからも多くの素晴らしい研究成果が期待されます。


2005年4月の第27回クロスタニン国際大会にてご挨拶される、
ワイツマン基礎科学研究所所長 イラン・ヘット教授

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