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健康の輪デジタル新聞

2005年7月号

[特集]変化を続ける「食中毒」を予防する

ノロウイルス食中毒やO-157による食中毒の流行が、このところ、大きな社会問題になっている。食中毒は、梅雨や夏の時期に多いとされていたが、ノロウイルスのような冬に流行する食中毒が出現しており、予防法を再確認しておく必要がある。

 

近年の食中毒の状況

食中毒は、食中毒の原因になる細菌やウイルスなどを含む食品や飲み物を食べたり飲んだりすることにより起こる。食中毒の原因となる細菌のほとんどは、37度前後の温度で、湿気が多いと増えやすいため、梅雨や夏の時期に注意を払うことが必要だ。

しかし、2004年の冬に流行したノロウイルスが、現在、食中毒の原因のトップ。11月から3月までの冬場に多く発生する。従って、食中毒は通年の予防策が必要になっている。

また、食材の流通システムが変化したことで、サルモネラや病原性大腸菌Oー157が、以前に比べ増加している。これは、外食チェーンでの中央集中型調理が、集団感染の可能性を高くし、輸入食材の増加が、かつて日本にはなかった細菌による食中毒の発生につながっていることによる。



資料/厚生労働省

胃腸炎を起こす食中毒

全ての食中毒に共通するのが急性の胃腸炎。程度は様々だが、下痢、嘔吐がみられ、熱が出る場合もある。中には、血便や腹痛が現れることもあり、場合によっては死に至ることもある。

普通の腹痛や下痢とは違うため、食中毒であることに気付くが、その症状が特別なものかどうかの判断は難しいので、病院を受診した方が良い。

また、下痢は腸の中の悪い細菌や毒素を出しているため、むやみに止めようとしない方が良い。

共通する予防策

食中毒の原因になる細菌やウイルスは、発生の仕方や特徴が様々だが、家庭で食中毒を予防するための共通点がある。

  • 調理や食事の前によく手を洗う。
  • 食物はよく加熱して食べる。
  • 調理したらすぐ食べる。

これらを基本三原則として、食材はもちろん、まな板、包丁などの調理器具、手指の清潔を徹底することが大切。

これは、新鮮素材を手早く調理し、料理をおいしいうちに食べることにも通じる。そして、これから気温が高くなる夏の時期は細菌が繁殖しやすくなるので、清潔を心がけて欲しい。

  種類 症状 予防法





特に冬場に多く発生する。主な原因はカキ。生食や、中まで十分に火が通っていないものを食べた場合に起こしやすい。また、患者の便中のウイルスが何らかの経路で、口に入ることでも感染することが多い。 1〜2日たって、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱が起こる。風邪に似た症状が出る場合もある。 貝を調理する場合は十分に加熱する。感染者の便や嘔吐物には触れないようにし、調理前や用便後はよく手洗いをする。





生卵や十分に加熱していない卵料理が原因になることが多い。家庭では、菌がまな板や包丁について移っていく、二次感染が多い。 平均12時間の潜伏後、下痢や発熱が起こり、持続的な発熱もある。 卵の割置きはやめ、加熱する場合は十分火を通す。卵や鶏肉などを扱った調理器具はよく洗うなど、取り扱いに注意する。








157
牛の腸管にいるO-157が、様々な経路で食品や水を汚染し、感染すると言われている。感染力が強いのが問題。 3〜5日の潜伏後、腹痛や水溶性の下痢、やがて血性の下痢便となる。 熱や消毒液に弱いため、牛肉は十分に加熱し、手洗いをする。










カンピロバクター
肉類、特に鶏肉の十分な加熱と食材や調理器具を衛生的に取り扱う。
ウェルシュ菌
カレーや煮物など、加熱した食品を低温で保存する。もう一度、食べる場合は、再加熱する。
腸炎ビブリオ
魚介類は4度以下の低温で保存。加熱する場合は十分に加熱する。夏場、刺身を食べる場合は、十分に気をつける。

 

[この病をマークせよ!]糖尿病性神経障害

積極的に体を動かしましょう

糖尿病の合併症の中で、最も多く見られるのは糖尿病性神経障害です。
手足のしびれや痛み、膀胱の機能障害、発汗の異常など、さまざまな症状が現れます。

 

高血糖により神経が侵される

私たちの体には、さまざまな神経が張りめぐらされています。

例えば、運動に関する指令を送る「運動神経」や、知覚の情報を伝える「知覚神経」、本人の意志とは無関係に、内臓器官の働きを自動的に調整する「自律神経」などがあります。これらを総称して末梢神経といいますが、糖尿病になると主にこの末梢神経に障害が起き、いろいろな症状を引き起こします。

この神経障害は、糖尿病の合併症の中でも最も頻度が高く、比較的早期から症状が現れます。糖尿病と診断されてから20年経った時点では、 患者さん全体の約90%に何らかの神経障害が起こっています。

糖尿病と腎臓

高血糖の状態が長く続くと、神経細胞内では、物質の分解や合成などの働き(代謝)に乱れが生じます。 このような神経細胞の代謝異常が、神経障害の原因になります。また、神経に酸素や栄養を送る毛細血管にも高血糖による障害が生じて、血流が悪くなるため、神経細胞が酸素不足になって神経障害が起こります。

手足のしびれ、痛みなど症状はいろいろ

症状はいろいろありますが、大きく次のように分けることができます。

(1)多発性の神経障害

しびれなどの症状が現れる

全身に起こる「多発性の神経障害」は、通常、左右対称に起こります。主に、神経細胞の代謝異常が原因となって起こり、侵される神経によって、いろいろな症状が出てきます。運動神経や知覚神経が侵されると、手足がしびれる、ジンジンする、冷たく感じるなどの症状が出ます。特に「手足のしびれ」は、最も多く見られる症状です。他に皮膚の痛み、こむら返りが起こることもあります。

こうした神経の障害が進むと、感覚が次第に鈍くなり、痛みを感じにくくなってきます。そのために、やけどや傷などに気付くのが遅くなり、傷を軽く考えて、「潰瘍や壊疽」などの重大な病状に進展してしまうことがあります。

(2)自律神経の障害

自律神経が侵されると、全身のあらゆる器官の働きに異常が生じます。
例えば、急に立つと立ちくらみを起こす「起立性低血圧」や「発汗の異常」、「便秘・下痢などの便通異常」、「尿意や排尿に異常が現れる膀胱の障害」などがあります。

また、胃腸の働きが低下する「糖尿病性胃腸症」や「勃起障害」、低血糖になっても自覚症状のない「無自覚血糖症」などもよく見られます。

(3)脳神経の障害

物が二重に見える、黒目が片方に寄る、眼球がうまく動かせないなどの症状が現れる事があります。「顔面神経麻痺」が起こると、まぶたがうまく閉じない、口元がゆがむなどします。聴覚に異常が起こる事もあります。

治療の基本は、食事療法と運動療法

(1)血糖コントロールが基本です

血糖のコントロールが基本ですが、血流を良くする為の食事療法と運動療法が必要となります。薬物療法は、あくまでも食事・運動療法で効果が得られない場合に行われます。

(2)障害に対する薬物療法

アルドース還元酸素阻害薬やプロスタグランジンE1などを用いる場合があります。しかし、加齢に伴って神経細胞の代謝が低下してきたり、動脈硬化が進んでいると、効果得られないこともあります。

[気になる実になる健康講座]体内年齢を若く保って老化を防ぐ

体内年齢とは、体の中の年齢、つまり、血液や骨、内臓の年齢のこと。実際の年齢よりも高ければ、老化が進んでいることになります。
老化の原因は「活性酸素」。不規則な食生活やストレスなどが活性酸素を増やします。

 

体をサビつかせ、老化・病気の原因になる「活性酸素」

ワインを飲み残しておくと風味が変わったり、りんごを放っておくと黒ずんだりします。この原因になるのが「酸素」。生きていくために必要不可欠な酸素ですが、体内に入った酸素のうち、約2%が「活性酸素」に変化すると言われ、体をサビつかせる原因になっています。

活性酸素はウイルスや細菌などを退治し、私たちの身を守ってくれますが、増え過ぎてしまうのが問題。体の細胞や遺伝子をサビつかせ、老化や病気の原因をつくってしまうのです。

体のサビを防ぐためには、活性酸素を「増やさず」「すぐに消し去る」生活が必要。その方法は、食事、運動、環境など、生活全般に渡ります。自分の生活習慣を見直し、老化や病気も防ぎましょう。

サビが進むと体はガタガタに

私たちの体を作っている脂質やたんぱく質や DNA(遺伝子)がサビると、性質が変化してしまいます。サビると、細胞や組織の機能が低下し、老化や病気の原因になります。

例えば、DNAが活性酸素によって傷つくと、 がん細胞が生まれます。悪玉コレステロールと呼ばれているLDLが活性酸素により酸化した酸化LDLは動脈硬化をもたらします。

つまり、単に悪玉コレステロールを減らすだけでは動脈硬化を防止することはできず、活性酸素による酸化を防ぐことが重要になります。

他にも、活性酸素の悪さはアルツハイマー病、呼吸器疾患、肝機能低下、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎など、多岐にわたって影響します。このことから、いかに、体内年齢を若く保つことが大切か分かります。

活性酸素を増やさない工夫と除去する工夫

酸素を使って生きている限り、避けられない活性酸素の発生。体内で活性酸素が悪さをしないためには、増やさない工夫と、増えても除去する工夫が必要です。

活性酸素を増やす元は、タバコや農薬、食品添加物。これらを極力、摂取しないようにしましょう。また、活性酸素を除去するには、食品などから「抗酸化物質」を体内に摂り入れる方法と、たんぱく質やミネラルなどを使って体内で「酵素」を作る方法があります。

いずれも、健康的な日常生活を送ることで、体をサビつかせないようにすることができます。

□ 野菜をあまり食べない
□ たばこを吸う
□ お酒の量が多い
□ 食べるペースが速い
□ 日に焼けることが多い
□ お惣菜、市販の弁当などをよく食べる
□ 外食が多い
□ 体力の限界まで運動するのが好きだ
□ 睡眠不足
□ おしゃべりできる相手がいない

チェック個数 サビの進行度
0〜1個 サビはあまり進行していません。しかし、油断は禁物。このまま、サビを増やさない生活を続けていきましょう。
2〜4個 サビが進行し始めています。サビを防止する生活をお勧めします。
5〜7個 サビが進行しています。気付いた部分から、サビの進行を抑える生活をしていきましょう。
8〜10個 かなり深刻にサビが進行しています。生活改善をお勧めします。

 

●食べ物は食品添加物の少ないものを選ぶ
加工品やインスタント食品などには、様々な添加物が含まれています。食べ過ぎると、気付かないうちにどんどん活性酸素が増えてしまいます。手作りの食事も活性酸素を防ぎます。

●農薬の少ない野菜を食べる 
野菜を積極的に食べることはとても重要なことですが、殺虫剤やポストハーベストなど、農薬を使った野菜が多いのが現状。野菜は流水で十分に洗ったり、皮を厚めに剥くようにし、できる限り、農薬を口にしないようにしましょう。

●タバコをやめる 
肺がん、肺気腫ももたらすというタバコ。タバコの煙に含まれる有害物質が活性酸素を大量発生させています。

●空気環境の良い場所で生活する  
自動車から出る排気ガスには窒素酸化物や粒子物質など、様々な有害物質が含まれています。また、ダイオキシンからも活性酸素が生まれます。空気環境の良い場所での生活をお勧めしますが、このような環境を作らない一人一人の努力も必要です。

●紫外線を浴びない 
美容の大敵、紫外線も活性酸素を発生させます

●抗酸化作用のある食材を食べる 
抗酸化作用を持つ成分には、ビタミンC、ビタミンE、カロチン・カロチノイド、ポリフェノールなどがあります。これらを含む食品を食べることにより、活性酸素の毒性を消すことができます。

●たんぱく質、ミネラル食品を食べる 
これらは、活性酸素の毒性を最低限に抑える「酵素」のひとつ、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の生成に必要な栄養素です。

●よく噛む 
よく噛むと、唾液が出てきます。唾液の中に含まれている成分が、活性酸素を退治します。ゆっくり食べることで、食べ過ぎも防止できます。

○ほどほどの飲酒 ○ストレスをためない ○ほどほどの運動 
○スローライフ ○楽しく、明るい生活を送る ○食品は“天然”のものを

“活性酸素”は美容にも大敵!

紫外線対策で若々しく!

シミ・シワは老化現象で、仕方のないことだと思いがち。しかし、これらのような美容の悩みも「活性酸素」が原因だったのです。

紫外線が肌に良くないということは、ご存知の通り。この紫外線の刺激から発生するのが、活性酸素。活性酸素がコラーゲンやエラスチンを酸化させてしまうとシワに、メラノサイトの遺伝子を壊すとシミになるのです。

紫外線は、肌だけでなく、眼にも影響を与えます。眼の老化と言われる「白内障」も活性酸素が悪化させているのです。

 

[トピックス]イスラエルの国土・風土

古の聖書の時代から、歴史に名を刻むイスラエル。地中海の南東沿岸域に位置する小さな国です。
ユダヤの人々は、2000年に及ぶ離散、そして戦いの連続を、民族の固い絆で乗り越え、父祖の地イスラエルへの帰還を果たし、悲願であった建国を実現しました。
古代と現代が調和した、異文化の魅力にあふれた国、イスラエルについて、あまり知られていない側面も含め、ご紹介します。

 

1998年に設置された記念碑

「乾いた大地」イスラエルの気候は、4〜11月の「乾期」と、12〜3月の「雨期」に大きく分けることができます。しかし「雨期」と言っても日本の梅雨と違い、ほとんど晴れであり、特に「乾期」の5〜9月は、全くと言っていいほど雨が降りません。年間降水量から見ても、日本が1800oなのに対して、僅か600oと言われています。

植物等が生育するには苛酷な環境であるイスラエルは、国を挙げて自然環境保護に力を入れています。かつてのイスラエルは、緑が消滅した不毛の地に近い状態でしたが、1948年のイスラエル建国以来、国や民間の善意により植林が推進され、当初450万本の木が、現在では2億本以上になったと言われています。

イスラエルと、国境を越えた固い絆で結ばれた日健総本社・クロスタニングループは、1996年12月、1000人の研修視察団でイスラエルを訪れ、エルサレムに程近い小高い丘の上に、植樹への祈りをこめ、1000本の木を手植えしました。これが「クロスタニンの森」の始まりです。そして翌年には、イスラエルがもっと緑豊かな地に生まれ変わるようにという思いから、「イスラエル緑の基金」を設立しました。以来、毎年1万本の苗木を贈呈し、イスラエルの緑化支援に取り組んでいます。


植樹したオリーブと日健総本社 創始者・田中美穂(左)、森伸夫副社長(当時)

1998年11月、日健総本社の創始者・田中美穂がこの地を訪れた際に、本人直筆の『人類の幸福と平和の為に、私達は健康社会の建設を目指します。その祈りと誓いをイスラエルの地に印します』と金のプレートに刻み込まれた記念碑が建てられました。そして、「長寿・生命力・平和」の力が込められているというオリーブの木を手植えしました。「く」の字に曲がっている特徴的なその木は、現在も驚くほど順調に生長しています。

「一生健康」の文字が刻まれた石碑

2000年7月31日には、イスラエル植樹公団がイスラエルへの創始者・田中美穂の多大な功績を讃え、『一生健康』の文字を刻み込んだ2mもの石碑を、「クロスタニンの森」に建てました。

2000年の「イスラエル2000大研修視察」視察団が、それぞれの願いを込めて手植えした木や、日健総本社の森伸夫社長、田中和子常務によって植樹された桜の木も、当時は若木でしたが、現在は大地にしっかり根をはり、たくましく生長しています。2004年4月には、植樹された桜の木にきれいな花が咲くという嬉しい出来事もありました。

森社長の名前は、緑化活動はじめ、イスラエルに大きく貢献した人だけが登録される名誉ある「ゴールデン・ブック」にも登録されています。

植樹とは、植えた木にその人の心を宿らせることだという云われがあります。苛酷な環境に負けず、すくすくと生長し、花をつける木々。それは、まさにクロスタニン同志の思いやりの心が形になったかのようです。イスラエルと日本の友好を象徴した森が広がり、いつしかイスラエルの大地を緑の潤いで満たしてくれることでしょう。


「クロスタニンの森」で視察団が記念撮影

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