日健総本社は、無限の生命エネルギーを秘めた微細藻類クロレラ、ドナリエラ・バーダウィルを素材に、健康食品を製造、販売するユニークな企業。独自の無店舗販売が特徴だ。
「やっと、製造も販売も基盤ができた。でも永松構想の10%ぐらいかな。」
田中社長が言うように「ドナリエラ」は、ドナリエラ・バーダウィル培養工場(イスラエル・エイラット市)で、乾燥処理したドナリエラ・バーダウィルを、カプセル工場(静岡県芝川町)に運び、商品化。微細藻類未来工場(岐阜県輪之内町)で包装、出荷している。
「クロスタニン」は、クロレラ培養提携工場(台湾・台中市)でクロレラを培養。微細藻類未来工場で、多糖体を抽出し、カプセル工場に送り、再び微細藻類未来工場で商品化、出荷する基盤ができた。
販売ネットワークも、田中社長が全国を飛び歩き、本社、販社、特約店、 クロスタニンの普及者を一体化した独自の販売体制が築かれている。
現在は、全国を5ブロックに分け、販社30、特約店600をはじめとするクロスタニンの普及者18万人という販売組織網が出来上がっている。
本社は商品の提供、研修、講演、宣伝、企画を受け持つが、販社、特約店、普及者の活動には口を出さない。
販社は地区の統轄、商品の普及、特約店の育成指導、全国クロスタニン経営協議会委員として、本社経営に参加。
特約店は地区のリーダーと健康の仲間づくりと商品の普及が業務分担だ。
販社は、特約店の意見を集約。毎月本社で開かれる全国クロスタニン経営協議会に出席し、地方の声、消費者ニーズを協議、経営方針を決める。
田中社長が、全経協の経営方針を承認し「ゴー」サインを出せば、日健総本社の経営方針となる仕組み。
この「ガラス張り経営」が、組織の結束を固め、オイルショック、金融ビッグバーンも団結して乗り切った。
平成5年5月、本社の一部役員が造反したが、全国を走り回って築いた人と組織の体制は揺るぎもしなかった。